広島アンデルセン

(広島県広島市中区)

広島アンデルセン 640*512

うんちく

広島アンデルセンは1923(大正12)年、帝国銀行の広島支店として建てられました。 1967(昭和42)年に銀行移転後、タカキベーカリーが店舗としてオープンし、その後1978(昭和53)新館を増築 して、現在の姿となっています。

設計者は銀行建築といえばこの人っ!!と言いたい程よく名前の出てくる長野宇平治です。

デザイン的にはルネッサンス様式をベースとし、正面玄関(おそらく本通りに面した側)の 1階はドーリア式・2階はコリント式の柱頭がついた丸い石柱を配し、開口部はアーチ型を 挟んで、パラデイアンウインドーと呼ばれる3連の矩形窓を配していました。ただし、石柱については 現在では改装されており、現存しておりません。

本通り側
もともと本通りに対して4.5m程離して建てられていたため、通りと面一になるようにしたかったから 増築したのでしょうか? 現在は見ての通り、ガラス張りとなっております。

外壁は岡山産万成石・内壁はイタリア産の大理石が大量に使われており、非常に贅沢です。 また、内部は、銀行建築にお約束な大きな吹き抜けが設けてあり、八角形の照明など、なかなか 凝った作りとなっております。

参考までに、この建物は広島市優秀建築物賞を受賞しております。被爆建物ではありますが、 未だに増改築されながら現役で活用されており、正に古くて新しいものの代表のような感じです。



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