福屋
(広島県広島市中区)
うんちく
福屋は1938(昭和13)年、設計は渡辺仁・施工は広島藤田組の手により竣工しました。
この建物について、いろいろと調べてみたのですが、未だに現役バリバリの建物で
あるにも関わらず、どーゆー訳か以外と情報が集まりませんでした。しかも、私に
とっては地元の建物だというのに・・・(T-T)
この建物特有の意匠とか、そういったものは無いようですが、さすがは一流の建築家
による設計の優秀性なのか、一部増築と、入口の構成が変更されているものの、外観は
ほぼ新築当時の姿を保っており、信楽焼のタイルで出来た壁面といい、おおよそ戦前の
被爆建物であるという古さはみじんも感じさせません。(が、何故か仕事でここの裏方に
入ったことがありますが、事務所とかは古くさかったりして・・・って、当たり前?)
ちなみに、こちらからのカットでは新館の方が手前に写っていますが、聞くところに
よると、被爆建物で、しかも比較にならないほど古い本館の方が遙かに作りがしっかり
しているらしく、新館では雨漏りとか出ているにも関わらず、本館は未だそんな問題点は
出ていないとか・・・(かなり古い話ですが)
なお、この建物が出来た当時は広島で最も高い建築物であり、戦後もかなり長い間
広島一高い建物として君臨しておりました。
なお、設計者の渡辺仁は、ここにも掲載している東京銀座・
和光
(服部時計店)の設計者でもあります。
〜 End of text 〜