旧山口県庁

(山口県山口市滝町)

山口県庁舎 640*512

うんちく

旧山口県庁舎は妻木頼黄とそのスタッフとなった武田五一、大熊喜邦による設計・大岩組の施工で、 起工は1913(大正2)年,1916(大正5)年に完成しました。

ちなみに、妻木頼黄は旧門司税関、大熊喜邦は後の国会議事堂の設計なども 行っております。

新庁舎をバックにした旧庁舎 1926(大正15)年には、当時皇太子であった昭和天皇がここに宿泊し、1947(昭和22) 年の全国ご巡幸時には、ここの車寄せ上のバルコニーに立ちました。

当初、新庁舎が出来る際に取り壊される予定だったようですが、熱心な保存運動 の結果、1984(昭和59)年に国の重要文化財となり、現在は山口県政記念館として、 山口の近代政治・移民などに関する資料が展示されていたり、山口県の名産品を 販売していたりします。また、一部は現役の事務所として使用されています。

車寄せ・バルコニー 建物のデザインは後期ルネッサンス様式をベースとし、細部意匠には当時最新の 欧米最新のデザインと共に、日本及び東洋の手法を大胆に採用しており、独創的な デザインとなっている、大正時代を代表する洋風建築のひとつです。

これを撮影した当時は気にしたことがなかったのでわからなかったですが、改めて 資料とつき合わせながら写真を見ていくと、車寄せの柱頭部のデザインなどに独特 のものがあることがわかります。

内庭 構造はレンガ構造で、外部はモルタルで上塗りされています。が、'00年06月に私が 見た感じでは、外回りはともかく、内側はモルタルの劣化が激しいのか、壁が変色 しているところが散見されました。色が白いから目立つだけなのかも知れませんが・・・

会議室 内部は県政・移民・山口県の歴史以外にも、昔のままの姿を残した知事室・会議室 などがあり、これらも見学コースに入っているので自由に見ることが出来ますが、 外壁同様、壁の変色などが少々気になります。

撮影時には、その辺のボロが映り込まないように結構配慮する必要がありました。 仮にも重文なのに、結構もったいない気もします。下手に修復して作り物っぽく見える のもどうかと思いますが、やはり適切な修繕は必要だと思います。

しかし、現代の会議室に見られがちな合理性だけを追求したものとは異なり、 天井の作りなどは非常に凝っており、この時代ならではの優雅さの様なものを感じる ことができます。

ちなみに、この建物に隣接して、旧山口県会議事堂があるのですが、こちらは 修復工事を行っている最中だったので、残念ながら撮影も見学もすることが出来ませんでした。 恐らく現在は修復が完了していることと思われます。


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