岩国徴古館

(山口県岩国市横山)

岩国徴古館 640*512

うんちく


岩国徴古館は、1945(昭和20)年、元岩国藩主の吉川家が"郷土に博物館を"という 目的で建てられたもので、設計は佐藤武夫・施工は株式会社 池田組の手によります。

起工は1942(昭和17)年9月、既に太平洋戦争に突入しており、国家総動員態勢・物資統制の 行われている苦しい時代環境の中にあって、戦争に直接関係ない文化施設を作り上げることが 出来たのは、ただただ感心する限りです。竣工年次から考えると、我が国の近代建築の 最後を飾る建物だと思われます。

斜めより 基本構造はレンガ造りですが、表面は独特のタイル張りとなっており、デザイン的には ヨーロッパ古典主義様式を基本としており、なかなか味わい深いものがあります。

建物内部は下へ広がる白い列柱・採光窓・木製階段など、独特の雰囲気を醸し出して います。

惜しむべくは、この建物の周辺に配している植裁などのため、建物全体像を見通す事が 出来ない点で、これは何とかして欲しいと思うのは私だけでしょうか?




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