姫路市立美術館
(兵庫県姫路市本町)
うんちく
姫路市立美術館は元々、旧陸軍の施設で、第十師団の兵器庫・被服庫だったものに中央部分を
増築して現在の形になっています。
実を言うと、初めてこの建物を見たとき、直感的に旧軍の施設ではないかと予想はして
いたのですが、(だいたい城は軍事的な拠点にあるので、必然的に陸軍施設は城に
置かれていた。 広島の場合、広島城内に第五師団の歩兵第十一連隊が駐屯していた。)
勉強不足だったため、具体的にどこの師団のなんの設備であるかまでは知らなかったです。
陸軍技手の宮本平治と北沢元七の手による設計で、完成は1905(明治38)年です。
さすがは元倉庫というか、建物そのものの装飾というのはあまり見られないので、
無骨な感じがしないわけではないですが、兵舎と言われても違和感がないだけの
美しいデザインだと思います。
ちなみに、戦後、増築して美術館になる1983(昭和58)年までは姫路市役所として
使用されておりました。
夜間になると、背後の姫路城とともにライトアップされており、(21:00まではL字型になった
建物全体・それ以降は中央部分のみ)
暖色系の明かりが煉瓦の色とマッチして、まるで明治時代にタイムスリップしたような
雰囲気を味わうことが出来ます。
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