倉敷・美観地区

(岡山県倉敷市)

倉敷川 640*512

うんちく

江戸時代、天領(幕府直轄地)だった倉敷に代官所が置かれて以降、倉敷川は備中一帯の物資輸送路として 栄えました。そのころに出来た商家の土蔵や明治以降の近代建築物は戦災を免れ、現在では美観地区として 整備・保存されています。

かなり広い範囲にわたって江戸時代の雰囲気を残しているので、映画のロケなどにも利用されたようで、 "北斎漫画"では緒方拳と樋口可南子の出会いのシーンをはじめ、いろいろと使われているようです。 (しかし、"北斎漫画"はネタ的にちょっと古いし、そんなにメジャーじゃないような気がしますけど・・・)

また、この中には日本初の西洋近代美術館で有名な大原美術館などもあり、エル・グレコ,ゴーギャン,ロートレック などの約100点の作品がコレクションを中心に西洋近代・現代・古代中国・日本洋画など充実した内容を誇っています。 (もっとも、私はこっち系の知識に疎いので、この中で絵が思い出せるのはゴーギャンのみですが・・・)

撮影ポイント

倉敷市街地図 倉敷そのものは出張でしょっちゅう訪れていたにも関わらず、なぜか美観地区は過去一回だけドライブ中に 迷い込んだことがあるだけで、実際に歩いてみたのは今回初めてだったのですが、美観地区も全てが江戸時代 から戦前までの建物というわけではなく、中にはそれっぽく作ってあるただの土産物屋がたくさん混ざって いたりして、雰囲気は悪くないけど、ちょっと・・・ というところがあります。

また、最近では"キャンディキャンディ"で有名な、いがらしゆみこ美術館なんてのもあったりしますが、 ここのコンテンツの趣旨とは相容れないので、今回は取材対象外です。(笑)


大原美術館 本館 最初のポイントは、大原美術館(地図上ポイント@)です。

中身については、知識不足なので説明は割愛するとして、建物そのもののの説明を少し・・・ 竣工は昭和5年、建築様式はギリシャ神殿風、淡オレンジ色の花崗岩で作られており、基壇右下 にある像は、ロダンの"洗礼者ヨハネ"です。

ここは、後ろに引いて撮ろうにも後ろが無いため、建物の全体像を納めるのは難しいかも知れません。 広角に強いカメラかワイドコンバージョンレンズの使用を検討した方が良さそうです。

また、夏場は21:00までライトアップされているようです。


倉敷館 つぎは、倉敷館(撮影ポイントA)です。
こちらは大正5年の建築で、昭和7年まで倉敷町役場として使用されていた建物です。現在は1階を 無料休憩所、2階を郷土資料館して公開しています。

今回の取材では季節的に7月であった事もあり、青々と茂った柳が対岸からの撮影の際にじゃまに なってしまい、ちょっと撮りにくいものがありました。建物に的を絞って撮影するのであれば、 冬とかの方が良いと思われます。


美観地区で注意したい事としては、一つは、先にも述べたように古い歴史のある建物と新しい土産物屋とかが 混在しているので、注意していないと重要なポイントを見落とす可能性が高いということです。(って私だけ?)
実際、今回の撮影スケジュールは事前調査不足とかなりの強行軍だったこともあって、倉敷アイビースクエアを はじめ何カ所か取りこぼししてしまいました。

あと、ここに限った話ではないですが、観光地になっているところの撮影に際しては、出来るだけ人の少ない 早朝に行かないと、観光客ばっかり撮る羽目になって、なかなか思うように撮影できないので現地入りのタイミング が結構重要なファクターになりそうです。特にパンフォーカスで美観地区全体を撮影したい時には、是非早めに 現地入りすることをおすすめします。

に、しても、江戸情緒がなんとかいっておきながら、ピックアップしている撮影対象が全部近代建築物 というところがミソですねぇ〜


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