備中国分寺
(岡山県総社市)
うんちく
備中国分寺は奈良時代に聖武天皇が国家鎮護を祈願した官寺の一つです。現在、創建時の建築物は現存していないようで、
現在の建物は江戸時代に再建されたものです。
ここの五重塔は岡山県で唯一の五重塔で、江戸時代後期 1821年から20年以上をかけて再建されたもので、
当初の奈良時代の五重塔とは別の場所に立てられており、重要文化財の指定を受けています。
周辺になにも高層建築物がないところで高さ34mに達する建築物は周辺の林から突出しており、
遠くからも見えます。ちなみに、瑠璃光寺の五重塔も高さ31mで、ここも34mとなっていますが、
この高さの根拠は、恐らく五重の・・・という理由の外にも、塔の中心に心柱と呼ばれる通し柱
を立てていますが、これが一本の木で出来ているため、その長さに限界があるためと思われます。
なお、この辺り一帯は吉備路風土記の丘として整備されており、国分寺を中心に林に囲まれて閑静な
雰囲気を醸し出しています。
撮影ポイント
五重塔そのものはいくら重要文化財とはいえ、やはりただの? 五重塔ですから、
アップで撮っても、それ以上のものにはならないような気がします。
(ちなみに、個人的な主観でいえば、ここの五重塔よりは瑠璃光寺の五重塔の方が、
スマートなこともあって好きだったりします。・・・どーでもいいことですが)
しかし、ここは先にも述べたように周辺に高層建築物などなく、しかも、周辺も
林と水田ですから、遠景で狙うとまさに"吉備路っ!!"ってかんじがしてよろしいの
ではないでしょうか?
撮影ポイントは、周辺にランドマークがないため言葉での説明がしにくいですが、
(地図上ポイント@)および(地図上ポイントA)からだと、周辺の田園風景の中に
建つ五重塔を撮ることが出来ます。
当然ですが、なにせ田園ですから、季節によって景観はどんどん変化していきます
ので、撮影意図によって撮りにいく時期を考える必要はありそうです。
つぎは、国分寺境内(撮影ポイントB)です。
ここはかの有名な"男はつらいよ"のシリーズ32作"口笛を吹く寅次郎"のロケが行われた
こともあるところで、(って"男はつらいよ"はわかってもシリーズとタイトルから
ストーリーがわかる人ってどのぐらいいるんでしょ???)江戸時代のままの金堂など
はじめ、当時の雰囲気をよく残しています。
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