テレコンバージョンレンズ 性能比較(C-1400XL編)

現在、私が撮影用に使用しているコンバージョンレンズは3本 ありますが、このうちテレコンはSONYのビデオカメラ用1.4倍 のものと、C-1400XL専用として吉田産業が出している1.8倍の 2種類があります。

で、二つあれば比較してみたくなるのが人情だろうということで、 両者の性能比較を行ってみました。


撮影条件(全カット共通)
使用機材 OLYMPUS C-1400XL
+ 43→52mmステップアップリング
+ テレコンバージョンレンズ
撮影モード フォーカス  オート
測光方式モード 中央重点測光
ホワイトバランス 5500KB固定
露出補正 0
記録モード HQ(1280x1024ピクセル)




その1(画角の比較)
RAYNOX TELEPHOTO 1.8X RAYNOX TELEPHOTO 1.8X

35mm換算 198mm相当
HP掲載に当たり320×256に縮小の上、JPEG圧縮
SONY VCL-1452H SONY VCL-1452H

35mm換算 154mm相当
HP掲載に当たり320×256に縮小の上、JPEG圧縮
テレコンなし テレコンなし

35mm換算 110mm相当
HP掲載に当たり320×256に縮小の上、JPEG圧縮

と3枚を比較すると画角の違いは一目瞭然だと思います。やはり1.8倍の差は偉大です。
ただ、RAYNOXのレンズを使用した場合、周辺光量の低下がかなり目立っており、 レタッチでごまかすか、トリミングしないと少々つらいものがあります。

一方、SONYのレンズでは、元来ズーム対応のテレコンバージョンレンズであるためか、 周辺光量の低下は見受けられません。(RAYNOXのレンズは、C-1400XLのズームをテレ端にして 使用するように指定されています。)

(注記)
縮小表示のため、多少誇張されているきらいはあります。 が、原寸大で見ても、ちょっと注意してみるとわかるぐらいの差です。




その2(色収差)
RAYNOX TELEPHOTO 1.8X RAYNOX TELEPHOTO 1.8X

35mm換算 154mm相当
(×3.0 拡大表示)
SONY VCL-1452H SONY VCL-1452H

35mm換算 154mm相当
(×4.2 拡大表示)
テレコンなし テレコンなし

35mm換算 110mm相当
(×5.4 拡大表示)

上3枚の写真は、先の画角比較の際に使用した写真の左端中央 を拡大したものです。
(拡大率は被写体がほぼ同一サイズになる様に、それぞれ設定してあります。)

倍率が大きいほど色収差が大きくなっているのがわかるでしょうか? (電柱の右側は青っぽく、左側は赤っぽくなっています。) 特に、RAYNOXのレンズの場合、画面端でコントラストの強いものを写すと、 この色収差がかなり目立ってしまいます。

やはり、オリンパス純正のテレコンバージョンレンズが1.4倍までとなっている 事を考えると、1.8倍も倍率を上げると画質が犠牲になるのは、 ある程度仕方ないことなのかも知れません。





その他(機能性)
SONY VCL-1452H SONY VCL-1452H

HP掲載に当たり320×256に縮小の上、JPEG圧縮
RAYNOX TELEPHOTO 1.8X RAYNOX TELEPHOTO 1.8X

HP掲載に当たり320×256に縮小の上、JPEG圧縮

SONYのテレコンバージョンレンズには、純正レンズやRAYNOXのレンズ にはない大きな利点があります。

SONYのレンズは本来ビデオ用アクセサリとして売られていたもので、 これは、ワイド側43mmまで対応しているという点です。
上の写真は、テレコンを装着したまま、ズームをワイド側へ動かした もので、SONYのレンズは装着したまま、かなりワイド側にする事が 可能であることを示しています。(残念ながら、何mmまでワイド側に シフトするかは、正確にはわからないですが・・・)一応、このぐらいの画角までなら、 ケラレが出ることもなく、きちんと写せます。

ちなみにRAYNOXのレンズでは、テレ端以外での撮影は仕様外なので、 ご覧のようになってしまいます。

オリンパス純正のテレコンを所有していないので、何とも言えませんが、 カタログ通りテレ端でしか使用出来ないとすると、このレンズはなかなか おもしろいのではないかと思います。

特に、運動会など被写体との距離が頻繁に変わるシチュエーションでは、 ズームが使えるかどうかは、それだけ撮影の自由度が広がるので、非常に 有用だと思われます。


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