Making Maggini_model 3 
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マッジーニ・モデルの製作 3 HOME
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裏板や表板の接着
側板に、裏板を貼るためのライニングを接着。
ライニングを貼った後には、多少、出っ張った分を小型のカンナで削った成形、それから裏板の接着。
裏板が貼れたら、今度は表板を接着、そのためのライニング貼り。
その表板もすでにWパフリングを済ませ、板厚調整をし、エフ字孔を彫り、バスバーを貼ります。
バスバー・クランプは昨年つくったばかりの新製品、(作業テーブル上の)身近に置いてあったから使ったのです。
金属製のものとは違い、アームの、木そのもののバネ性とビスネジとの組み合わせですが、きわめて具合がいいです。
4周巻きスクロールのネック
ずっと前(1999 3月)に買い込んであったネック材から、ネックを切り抜きました。

ここに刻印されているH82/2Vというのは、東京の丸一商店さんから買ったドイツのカール・へフナー社製の材料で、ここで使った裏板・側板、それに表板も、同社の、同等のグレードです。

つまり、カエデ材は Maple Slightly Frame (フレームはほんの少々)。
スプルースは Spruce Medium Quality (中級品)という、いすれも、どちらかというと練習用とか習作用といった、下から二番目のグレードのものでした。

スラッシュの後の2は、安い方から二つ目、末尾の[ V ]は、ヴァイオリン用の材料、ヴィオラなら[ Va ] 、チェロは[ C ]、コントラバスだと[ B ]という具合に表示されているのです。

ある本で、『技術がともなわない初心者は、限られた資源を守るためにも高級素材は使うべきではない』と書いてあり、私も主旨同感、『始めてから十年は安物で結構』という考えでやってきたのです。
好きな形の写真から原寸大でプリント。 手持ちのマッジーニ・モデルの中から、形の整ったものを写真に撮り、原寸大でプリント。

また、グラフィックのレタッチソフトで輪郭だけを強調し、それから透明のフィルムに点々と穴を空け、「4周巻きスクロール」のテンプレートをつくりました。
とりあえず、手前側だけを彫ってみました。要領は、3周巻きとまったく変わりません。

なんとなく、マッジーニ・モデルに近づいてきた感じ・・・。

↑この程度でも、当人はかなり満足しているのです。

さてさて、お彼岸が過ぎたというのに、今年はまだお墓参りにいっていません。 天国の奥さん、ゴメンね!
手前側の片側だけ、粗彫りですが彫ったところです。
反対側も、しっかり4周に・・・ 今日の朝、早々と工房に入り、反対側を彫りました。

昨晩は、区の総会。今年は副区長としての会計でしたから、当年の決算報告や次年度の予算報告の発表。

そちらは先の協議会で承認を得ていましたし、すでに監査も受けていましたから、何の質問やトラブルもなく一発・承認。

でも、いく前には、総会後の懇親会のためのお寿司の大皿盛り合わせなど、区長と一緒に取りに行ったりしましたが、その支払いを見越しての決算でしたから、あとは領収書のファイルだけでジ・エンド。

こちらもペグ・ボックスと、最終のバランス調整を残し、これでネックもほぼ完成です。 まぁまぁのバランスでしょうか?
今日もまた、午後から1時から、別の区の協議会。

私の住む区は緑町区という小さな区、そんな区が3つ集まって二本松区という大区を形成しているのです。

その大区でひとつの公民館と浅間神社を奉っていますから、三年に一度、お祭りの当番区になります。

前年度がお祭りの当番区でしたから、今年度は、その三町集まった大区の区長と副区長も担当小区の役員が兼務、というわけで、私もその役なんです。

その関係で、箱根峠が開通するずっと以前、当地が旧・東海道の佐野宿という一種の宿場的な存在だったため、市の中心部を二分して、西側が大字・佐野区という、またまた、私たちの三町も加えた大きな区をつくっているのです。
その大字の、区の協議員も兼務しているので、今日の午後からはまたまたそれにも参加しなければなりません。

9日に執り行う「吉田神社(本社・京都)」、式典の最終打ち合わせ。

このお祭りは、昔、旧・十ヶ村が持ち回り、その十年ぶりの祭り当番。
周囲の、二条の溝も掘りました。

4月の祭典ですが、新年度の役員ではとても準備ができませんから、前年度の、つまりは私たち役員で挙行するのです。

しかも、今日は、三島市で開催している楽寿園・洋蘭展の搬出日、4時までには三島に出向かなければなりません。

ペグ穴、ペグボックスを彫りました。 ペグ穴とペグボックスも彫り、ネックもほぼ完成というところです。
ここからは見えていませんが、できあがったネックをあてがってみて、ボディ側のほぞ穴も浅めにあけてあります。

それから、表板を本体に接着。
ネックも取り付け、早速、下塗りから・・ ネックを本体・ボディに取り付け、早速、ニスの下塗りから・・・。

アルコール系の目止め代わりのものを二回塗り、その上から、少し古めかしく仕上げたいので、オイル系のダーク・ブラウンを塗り、さらに、その上にレッド・ブラウンを塗ったところです。

これ以降、市販のオイル(といってもアメリカのInternational Violin com 社から個人輸入したもの)を十数回塗って、とりあえず完成させました。
 そのとりあえず完成させたという理由は、5月の28日、29日が、加盟している日本バイオリン製作研究会の、春の展示会。チェロは完成していても、初めての製作作品の持ち込みであり、細かなところの出来が悪いし、その上、重くて大きい、だからチェロはパス。

なんとか、このマッジーニを間に合わせて、新作のヴァイオリンで参加したいと考え、急遽、仕上げたわけです。
小生の欠点で、いつも慌ただしく仕上げてしまい、その結果、細かな部分では、あとあと後悔するところが多くなるのはここでも同じ。

気になり出すと、全体の削りからパフリング、エフ字孔の切り抜き、とりわけ4周巻きのスクロールの形や彫刻などなど・・・。で、7月になってから思い切ってネックを外し、修整にかかりました。その4周巻きのスクロールの再調整は、気をあらためて次ページに送ります。

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