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てづくりツールとその製作方法 U

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このページは、筆者がつくった以下の工具・冶具についての作り方や、使い方、そのポイントを説明します。

大型?ロクロ バットも削れるほどの長さと大きさ
弓の毛替え台 毛替えの際、弓を固定する台
弓の銀線捲き器 弓・グリップ部の銀線捲き器
スティックのカーブ・ゲージ 弓スティックの、曲がり具合やバネの調整用のゲージ
鋸刃でスクレーパーをつくる 動画でご覧になれます。
弓の毛替え台U (05.9.17追加) さらに使いやすく、進化させたもの
新しいキャリパー ('07/ 10/10 追加更新) 安いダイヤルゲージを買ったので、新しくつくりなおしました。
電動パフリング・カッター('08/5/10 追加更新) 電動のミニ・ルーターを利用して製作。
木製のクランプ(original by USA) '14 3. 26 知人サイトで、初めて目にした仕掛けの道具。

◇ 大型?ロクロ

これは、別のシリーズ 木工の楽しさ・面白さでも紹介した 譜面台作成のときにつくったもの。 これは軸棒になる柱の化粧を、アンチックなウィンザー風にしたくて、よくよく考えた末のこと。

それに、目的とする大きさの木工旋盤(ロクロ)はホームセンターに売ってもいないのです。 以前、エンドピンを削れる程度の、小型のロクロはつくった経験があったから、要は直径3〜4cmの棒が削れればいいのです。

それで、以前のものよりもかなり大きいのものをつくることにした。

幸い、横付けのドリルスタンドがあったので、そのまま流用した。


写真は、作業中の筆者。
手前に置いた角材は、バイトを一定の角度で安定させ、固定するためのもの。

 

材料を固定するめ、ドリル先端部には、中心とそれぞれが120度ずつになる三点と、中心の4点で支持。

そのピンは、釘の先端部をさらにとがらし、アジャスターとなる台座に、釘の直径と同じ穴をドリルで穴をあけ、硬質半田で固定。

ピピンの台座には、スチール家具やテーブルの脚などについている、全部が金属製+ボルト脚の、高さ調整用のアジャスターをジャンク箱から選び出し、それに細工した。

これで、材料を固定するアジャスターができたわけ。

反対側(写真手前)は、先端を長円錐状にとがらせたボルトで素材の芯を支えるようにした。

これは古い木箱型ミシンの、足踏みペタルの軸と軸受けを廃品流用。

材料の大小に対処するために、軸の部分を自由に移動させたり、かつ固定できなければならない。

そのために使ったのが、アコーディオン・カーテンのアルミ・レールの端材。

その金属をレールに対応させる部材は、得意な木工でつくり、1分の隙もないよう、しかも、ガタガタしないよう、しっかりと合わせた。

削る、刃のバイトは100円ショップで買った鉄工ヤスリ、平半丸の先を、適度に削りだし、 市販されているバイトのバージョンアップお手本にして、そのような形に削り、研いで仕上げた。


 

回転の力が適度だったためか、刃の切れ味が良かったためか、思った以上にスムースに、しかも自由に削ることができました。

写真がそのときつくった3番目の譜面台。なかなかスマートでいい形でしょう。

このロクロなら、ウィンザー調のものでも、こけしでも、野球のバットでも作れそう。

ホームセンターで市販されている小型のロクロでも、1万円から2、3万円。

こちらは・・ほとんどが何かの流用品、ただに近い費用で完成。

右は、いちばん最初のバージョン、工作がしやすいよう、脚は1/4分割で、4本脚。その欠点を修正したのが上の写真。

でも、アップだから、このロクロで削った効果はよくお分かりでしょう。

(ここでも自画自賛できるのは、やはりてづくり派、 自分で道具から考え、工夫し、手をかけてつくったからこそのこと。)

 


◇ 弓の毛替え台  (毛替えの際、弓を固定させるための作業台)

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一本の棒に、スティックがぴったり入るような溝を切っておき、フロッグ側はネジで締めつけられるようにする。

先も、しっかり固定した方がいいのだか、彫る溝の深さや幅である程度は固定できる・・・というのが当初の基本的な考え。

なにしろ、友人のTさんは、辞書とブックエンド、それにクランプと合わせて使い、それにはさんで毛替えをやっているという。

まぁ小生が使うのだから、その程度の考えで十分というところ。

締めつけるボルトは、使いやすいように、6mmの蝶ボルトを用い、 台を作業台に固定するのは洋裁箱に入っていたコの字型のクランプ(ジャンク品)をそのまま流用。

 

 

先端部は、右の写真のように、ぴったり、きっちり納まるように彫り込んであります。
それに、弓のつくりによって細めのスティックやら、短い分数系の場合は、薄いゴムシートのパッキンとともに差し込めば、ほんとんどガタつかないで済みます。
フロッグ部のアップですが、彫った溝、全部に紺色のベルベット状の壁紙を貼り、 スティックにキズがつかないようにしてあります。

また、フロッグの締めつけ部にはコルクシートを貼り、少しぐらいきつく締めてもキズにならず、安定して固定できるようにしました。

ただ、あとで思ったことですが、厚さが自転車のチューブ程度のゴムの方がよかったかも知れません。

 

 

一本のボルトで締めたりゆるめたりするわけですから、写真のように、スライドするためのガイドピンが必要です。

これには、ほどよい太さの普通の釘を切って使い、一方は固定、もう片方はルーズになるよう、ドリルで穴をあけてあります。

ボルトをゆるめたときには、そのガイドピンに差し込んであるバネが働いて、ゆるくなります。

バネは、何かに使ってあったものを1/2に切って使いました。

ひとつつくるのも、二つ同時につくるのも、それほど時間は変わらない。そこで、ひとつは自分用、もうひとつはT氏に差し上げるためにと、二台、同じものを同時につくった。

できあがって、少しでも仕上げのいい方をT氏にお送りしました。
(うそじゃあないって・・・!)

T氏の評判はよろしく「あれなら売れるよ!」と、うれしいおほめのお言葉をいただきました。

でもねぇ〜、消費量が限れていますからねェー!

***

◇ 弓の銀線捲き器

手で巻かれたことを経験された方は、よくお分かりだと思いますが、弓のスティック、手元部分に巻かれている、 あの銀線をしっかり巻くのはたいへん手間のかかること。

そこで、なんとかあるものだけで捲き線器ができないものかと考え、つくったのがこちら。

構造は至って簡単、Lの回転ハンドルとスティックを軸とするなら、その軸受けだけあればいいということになります。

そして、カエデの端材だけでこしらえました。

 

 

一工夫したのが、スティックを挟んで締めておくハンドルの軸部分。

ドリルで、スティックの直径より少しだけ大きめな穴をあけておいて、2センチほど、まっぷたつに切りその外側部分を木ねじで締めれば、一応、固定される。

ここでも、蝶ボルトを使いたいところだが、羽根の部分が出っ張ってしまい、回転に支障をきたしてしまう。

まッ、そのくらいはドライバーで締めてもいいでしょうけどね。
銀線の捲きはじめと、捲き終わりは、ほどけないように固定。

その止める方法は、弦を通すためにあける、ペグの穴ほどの穴をあけておき、線を差し込んだら、爪楊枝の先に瞬間接着剤を塗布して、きゅっと差し込む、すると、これで線が固定されます。

固定したら、左手に線をもち、右手でグルグル、隙間ができないように、回して捲くだけ。

コツは、線の半径弱ほど、捲かれている線の上にかぶせるようにして捲くと、きっちりと捲けますよ。

 

弓のメンテに関係して、あれば便利といいうものが下の、 標準的な弓(スティック)の曲線ガイド。毛替えのとき、直線に近くステックのバネが戻ってしまったら、焼かないように濡れた雑巾でこすりながら、アルコールランプの火であぶり、バネ性を持たせる。

そのときのカーブの目安にするのが、このカーブ・ゲージ。ベニヤの端切れに、 ただ、マジックインクで曲線を書いただけのものだが、これが、またたいへん便利。
◇ スティックのカーブ・ゲージ (スティックの曲がり具合・バネ性の調整に便利)

 

*** ***
上の作業台を、分かりやすく、見やすくするために真上から見た配置の写真。毛替えに使われる主な用具だけ、説明します。

◇ 使用工具の説明

右側の、黒い取っ手のナイフ2本は、黒檀の柄をつけた自作のリペアー・ナイフ。

これは昔の、本物の錆びだらけだった手裏剣を、上下に1/2にカットして2本をつくった。

しっかり研ぎだしてあるし、本当の手打ち鋼の刃だから、よく切れます。

その、いちばん上にある揉みキリは、市販されたままの通常のものより、先端をずっと細く、鋭利に研いであります。

家でやるときには、小型のドリルに1.5〜1.8mm程のドリル・チップをつけて、ペグに弦の差し込む穴をあけますが、 外でやるときには、持ち運びが邪魔にならないよう、この古いタイプの揉みキリ改造品を使っています。

フロッグ側に馬毛を固定してから、リボン状になるまで毛を梳くのに、専用の、金属製の細かい櫛が市販されていますが、 私は、古い歯ブラシを使っています。

ただし、写真では小さくて分かりにくいかも知れませんが、ブラシの毛を、少し短めにカット、トリミングしてあります。
その後で、240番程度のサンドペーパーで、何度も何度も毛先をこすり、はさみでカットした断面がスムースに 毛が梳けるような工夫もしてあります。

これが、実に具合良く梳けますから、何千円も出して、専用の櫛なんか買う必要はありません。

左に見えるのがアルコールランプとライター。中央にはカットした馬毛。

問題は、その右に置いてある白いプラスチックの長方形の板。実は、これが馬毛の量を計るゲージになっています。

また、束ねた馬毛を縛るための麻糸を巻き付けてありますから、糸巻き兼用です。

◇ 毛の使用量

ヴァイオリンは、断面の直径で3.0〜3.2mm、ヴィオラだと3.2〜3.3mm、 チェロは3.5mm、コントラバスは4.0mmというように、プラ板の辺に近いところに並べて、ドリルで穴を空けておきます。

その穴から、辺の外に向けて鋭角なVの字のスリット(切り込み)を入れておきます。

つまり、そうすることで外側から毛の束を差し込み、穴にいっぱいになったところで分けるだけで、 所定の分量の毛が得られるわけですね。

人によっては、何グラムとか・・何本なんていう人もいますが、多少、毛の細いもの、太いものなど、買い求めるロットによって差がでます。

標準で、だいたい5gだといわれていますが、元の毛の長さの違いもありますから、目方という考えは、 あくまで目安としてとらえた方がいいと思います。

◇ 毛の長さと質

毛の長さは、通常、国内で販売されている1本分として小分けされているものは、だいたい77〜78cm、 実際に使う長さは、フルスケールのもので72、3cm。それでも、数センチは余るわけです。

業務用の1束で何万円もするものだと80や90〜100cmというものもあります。

当然、長いものの方が高いし、そのいいところを使うというのが理想になります。

全体の断面なら、細ければ使う本数が多くなり、太ければ少なくなります。

このことは、弦に対する毛の接地面がほぼ同じになる・・ということから、断面による量の配分という考えは、 私は、ある意味で合理的だと思っています。

私は、フロッグ内部の、抜け毛の影響やロジンのついていない、元のままの毛の分量を、同様の計り方をして、まず、現状を把握しておきます。

スティックがしっかりしたものなら、ユーザーに「元の新品程度の量にするか」、 「もっと食い付きのいいものにするか」をたずね、量を前後させています。

しかしながら、安物のバネ性のないスティックに、多めの毛をつけても無駄ですから、それはしっかりお断りした上でのことになりますね。

前述したように、しっかり束ねるのに、私はカーペットを縫い合わせるための麻糸を使っています。

(本業が内装屋さんですから、その麻糸はいくらでもあります。今では、カーペットのジョイントにはほとんど クラスファィバー・テープを使い、アイロンで圧着しますから、糸で縫うなんてことしません。ですから、麻糸は、いまでは不要品なんです。)

縛るとき、少しなめて濡らして縛ると、一回だけでもキュッと縛ることができて、ゆるみません。 友人のT氏は、テントを縫うビニロン製のミシン糸がいいとおっしゃっていました。

それには根拠があり、樹脂をつけてランプで焼いたとき、木綿や麻だと燃えやすいからだ、といいます。 それが、防炎性のビニロンだと、燃えにくくなりますから、それも一理あります。

でも、ビニロンは繊維の弾性が強くて、一回締めても、すぐにゆるんできます。まだジーパンを縫う木綿糸の方が、締め付けが利くと思います。

麻や木綿の場合、燃やさないようにあぶる、ことがひとつのポイントとなります。

現代工法として、樹脂をつけてあぶらなくても、瞬間接着剤で固める・・というやり方もあり、実践されている方も多いと聞きます。

いずれも、この作業は、毛を固定して抜け毛を少なくすること、また、プラグでほぞ穴に固定したときの安定性・安全性を目的としたものと、 筆者は理解しています。

◇ 弓の毛替え台U

あるネット通販のサイトに、写真のような毛替え台が売られていました。

市販品の割りには、なぜか木は白木のまま、ニスもぬってありません。 しかし、簡単な構造ながら、トップ部がスライドでき、フロッグも蝶ナットでしっかり固定できるようになって、 使い勝手はいいように思いました。

 

 

ヘッド部は、V字型に切ったところに、フェルト状のパッキンを貼っただけのもの、 それが、分数系の短いものに対しては、蝶ナットで任意の位置にスライドできる仕掛けになっています。

フロッグ部分は、2本のダボ木で上下の押さえ木がスライドし、蝶ナットで締め付ければ任意の太さのフロッグが挟み込めるようになっています。

ただ、惜しむらくは価格が12,600円と、見かけの割りに高いこと。

それならば、さらに進化させたものをつくってやろうと思った次第。

 

ちょうど、叔母に頼まれて不用のタンスをバラしたときのブナ材があり、それを削ってベースにしました。

上記の既製品のように、フロッグの固定はスライドするようにしようか迷いました。
結局、フロッグは実際にはそれほどの「太い・細い」の差はありませんから、写真のように深く切り込みを入れることでカバーさせることにしました。

それを、ベース本体にしっかりホゾ穴を彫り、取り付けるようにしました。

前述した理由から、接着は底面のみです。

 

 

ヘッド部のスライドについては、分数系のほぼ1/4程度までがカバーできればいいとしました。
市販品はただのV字でしたが、ここは少しぐらい強い力で操作しても、薄くて弱いヘッド部に負担がかからないよう、 しっかりヘッド部の型に彫りました。

さらに、毛の束を必要な長さに固定し、はさみつけるための構造にするため、脱着可能な仕掛けにして取り付けてあります。

 

 

受け手の側には木ねじ一本と、はめ込み側にはビス穴と、差し込んでからスライドして  ぴったりと締め付けられるように短いホゾ穴、これで簡単に脱着可能なわけです。

この取り付け方法は、よく門柱などに表札をぶら下げて固定する場合などに使われるものです。
毛の束を固定するのには、竹の洗濯バサミふたつを使います。

上のものは、所定の長さに固定する位置にセットしてあり、縛るところが必然的に決まります。

はさみ口には特殊な厚紙を貼って、固定をしっかりさせます。

二つ目の90度位相をかえてつけたのは、縛る作業を安定させるためと、下向きに引っ張ることで、 ヘッドに差し入れてクサビで固定する際、丸く縛った毛の外側と内側の長さの差を、あらかじめ、ここでとることができるようになります。

これは、経験者でなければ分からないと思いますが、 この処理の方法は、ヘンリー・A・ストローベル氏の著書[ Violin Makers Note Book ]に書かれていたものをここで取り入れたものです。

 

 

フロッグ部は、既製品同様、蝶ナットで締め付けられるようにしようと思っていましたが、 簡単なゴムパッキンをはさむ程度で、かなりしっかり固定できるようになっています。



***ニスを塗って完成。 ***


◇ 
新しいキャリパー
'07/8 追加

外国のサイトをいろいろ調べていたら、右の、
写真のような「木工」でつくったキャリパーを見かけました。


左はアナログ式のダイヤル・ゲージ、右はこの写真から判断すると、
多分、デジタル式の高いものだと思います。

 

今回、使うのは中国製?の安物(1,680円)、アナログ式(左の写真)。

ヴァイオリンの板厚程度では、これでも精度は1/100mmだから十分。

たとえ、1〜2/100mmの誤差があっても、実用上、何の問題はない。
ものをつくる場合、必ずそれなりの意図をもってつくる主義。

◆ 製作ポリシー

・ その、安物のダイヤルゲージの活用
・ 旧来の欠点のいくつかを修正
・ 近い将来、チェロをつくるための対応

◆ 素材には

・ 知り合いの大工さんからいただいたタモの端材。

タモは、「堅木」に属する比較的、木目が通った木です。
洋室向きの重いドアーの枠とか、造りつけの家具、建築では洋間の窓枠や、 出窓の天板、壁と床の見切りになる「巾木」や、壁と天井の仕切りになる「廻り縁」などに用いられています。
カエデやブナ、ナラ、ケヤキと同じ広葉樹の一種です。(それから比べると、針葉樹は柔らかい)
ニスを塗って仕上げると、一見、ケヤキのようにも見える。


電動ノコで、厚さ22mmの板を必要なサイズにカット、
台は、巾およそ110mm、長さ280mm。


ご覧のように、ホゾ穴は使い勝手を考え、
ダイヤルゲージのセンターに合わせ、後ろにずらしてあります。


上のアームだけは、曲線をジグソーで切り落としました。

 


アームの取り付けには、釘やビス止めにはしたくないし絶対にぶれないように、差し込み用の「ホゾ」と、その受け手側はノミでホゾ穴を空けた。

ダイヤルゲージが横向きに、しっかり取り付けられるようにチェック。

上の、既製品の写真は、右正面につけていましたが、ボク自身の作業や使い勝手から、これは、横正面付けに付けたことは旧タイプと同じ考え。

この時点で、ジグソーでカットしたアームは、なだらかな曲線になるようにペーパーで仕上げ、台座の方も、大きく面をとってシンプルでもシャープなデザインにした。
取り付け用の、取っ手?の根本には、ワッシャーほどの丸い段差があり、 アームとの密着をよくするため、アームの先端を半アールだけ、少し削り取っています。


取り付けの根元には、薄いワッシャー程の段差がついている。

 

本体に取り付けるためのボルト穴も空け、その締め具合をチェック。

ボルトは、市販の6mmのものが穴にぴったりた゜から、6mmボルトには、 5.5mmのドリルビットで空け、それに6mmボルトをねじ込む。

相手が木だから、それくらいきっちりしている方が安定する。

そうすると、ボルト自身がタップ(ネジ山)を切り込んでいく結果となり、堅木ということや、穴の深さも20mm程あるので、 それだけで、スパナーでしっかり締めつけられるほど固定することができる。

そうして、全体が整えば、あとは組み立てるだけ。
釘は使わず、ホゾとホゾ穴に木工用ボンドをたっぷりつけ、そのボンドが乾燥するまでクランプで圧着。

接合面から吹き出したボンドは、残っているとニスのムラになるから雑巾できれいに拭き取っておく

 

 

6、7時間で木工用ボンドは実用強度に達しますから、夜には、メープル色のオイル・ニスを一回塗った。
下の、軸受けのボルト穴を空ける。

在庫にある6mmボルトと、上が半アールになった袋ナット(この名称で袋詰めで売られている)とを使うが、最初から6mmの穴は空けない。
最初は細めの4mm程度のドリルビットで穴を空け、前後左右、その垂直の具合や接点の合わせ目など、様子を見て、徐々に大きくしていく。

ここでも、最終は5.5mmのドリルでもみ、それに6mmボルト(6角の、頭の部分は切り、ネジの部分だけを使う)をねじ込みます。

板の厚さに余裕があるので、裏側に座彫り
(6角の、頭部分だけが埋め込まれるような穴を空けること)
をすれば、6角ボルトのままで使うこともできる。
 
この袋ナットを回すことで、ダイヤルゲージの0点が調整可能になる。  
小生は、以前、直径6mmの長さ1mの全ネジの買い、チェロ用のスプールクランプ用にするために、ボルトを何本もカットしているから、  
適当な、半端物のボルトがあったので、それをカットして使った。

 

 

◆ レバーを新設

今までは、計測軸を人差し指と親指で持ち上げ、
それから測るものを差し入れて使っていた。
 
今回は、簡単なレバーをつけただけで、指一本でレバーをひっかけ、  
簡単に軸を持ち上げることができるように改善。

中央の計測軸の先端が三角錐になっており、その部分だけがビス式で、それが、中心軸にンサートされている。
 
それを外し、ステンレスの端材を細く切り、軸に刻んである3mmの
ビス穴を空け、指をひっかけて使いやすそうな適当なカーブに曲げ、
再びねじこんで、取り付けただけのもの。

◇ アームの長さ

チェロ用として対応させるということもあり、チェロの内型から測ってみて、190mmのふところがあれば、十分、間に合う。
アームの根本から計測軸までの距離を、その数値に設定してあればOK。

つまり、全体の巾が40cm程度のものまでは計測可能になるわけ。

それでは190×2=380mmで、2センチ計算が合わないだろうって? 

いえいえ、表板や裏板は、エッジ部分やリブの肉厚部分もあるから、
それだけあれば十分なんです。

翌日の日曜の朝、、400番のペーパーで軽くこすり、
仕上げのニスをもう一度塗り、これで完成です。

 


07.10.10 田中氏より提供
右がヴァイオリン用、左はチェロ用のアーム

さて、後日、この記事をご覧になったメーラーさんのおひとり、田中氏より『ボクはこのような形のものをつくり、 もう15年も使っているヨ』と、写真付きのメールでご連絡いただきました。

ありがたいもので、一人よりふたり、『三人寄れば文殊の知恵』ではありませんが、いろいろな人の、いろいろな考えで、
素晴らしいアイデアや利点も生まれてくるわけです。

そして、その写真ともども、記事にさせていただくことをご了解いただき、追記いたしました。
ご覧のように、田中氏のものは市販の金属型キャリパー型の木工版、しかも、ダイヤルゲージのボルトを抜いて付け替えれば、 ふところ巾を広くとったチェロ用としても機能する、というすぐれもの。


また、軸の上部には木のレバーをつけ、アームを握った、そのあまった指で、計測軸をピョコンと持ち上げられるようになっている。

計測点の受けには、プラスの木ビスを下のアームにねじ込んであり、そのプラスに刻んだ凹みには、エポキシ系の接着剤で
平らに埋め込んだそうです。

市販の金属型タイプをお望みの方には、この方法でも、ご覧のように簡単につくることができます。

 

 

さらに、氏のアイディアはそれだけではなく、本来のダイヤルゲージの取り付け位置に、 そこに見合う鉛筆ホルダーをつけて差し替える。
そうすると、未完成の板に所定の厚さの等高線が引けるようになる。

この等高線は、全体が目的通り、均等に削れているかどうか一目で分かる。

ちなみに、筆者は面倒が嫌いなので、板厚を点よりも線、線より面でとらえ、鉛筆で、板全体に数値を書いている。

それで、いいところはOKと書いたり、もっと削りたいところはグシャグシャと斜線を引いたりしている。その斜線も、少なくて、薄ければほんの少々、きつく広い面積に濃く書けば0.5mm以上は削るように、というように自分の流儀を決めて削っている。

いただいた写真には、鉛筆の線が板厚2.5mmぐらいのところの周囲にぐるりと描かれ写っていましたが、JPEGに圧縮したら、 残念ながら、その線が見えなくなってしまいました。

田中さん、いろいろなアイディアを有り難うございました。

(07.10.10 追記)


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