「オーストラリア・ツーリングの旅」(その2)

<このレポートは「ドライブ日誌」欄にも同じものを掲載しています>

Ver.1.01 05th Nov. 2002
Ver.4.02 11th Dec. 2002

「オーストラリア・ドライブの旅」

【2日目】     
Grampians 国立公園 
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【1日目】      
Twelve Apostles (12使徒) 
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1、日   程
      2001年 8月9日(木)〜10日(金)

2、目的地
     [1日目]グレートオーシャンロード「12使徒」
            (The Great Ocean Road)
     [2日目]グランピアンズ(Grampians)国立公園
           [翌 日]シドニーに向けて出発

3、観光の地域
      Victoria 州(メルボルンの西隣)

4、ハイライト
     ・The Twelve Apostles(12使徒)
     ・The Reid Lookout & The MacKenzie Fall

5、同行者
     GP(Global Person)
     SM(Snow Man) 私

6、内 容
 オーストラリア旅行第2ステップはドライブ旅行である。
 最初の計画ではバイクツーリングだけ考えていたが、ドライブもまた楽しいので、3日間の二輪ツーリングの翌日から1泊2日のドライブの旅に出た。
 全てGPさんが企画計画して下さったので今までにない楽な旅である。

[1日目]
(1)昨日来た道
 メルボルンから西に走り、昨日来たグレートオーシャンロードを走った。同じ道路でも二輪で走るのとまた違った趣の景色を楽しめる。
 オーストラリアの高速道路は田舎に行くとインターチェンジがないので町の中に入るとそのまま一般道に変身する。そして昨日来たグレートオーシャンロードの途中で休憩をして写真を撮ったが何か日本で見た景色に似ている。そして、パーキングエリア(PA)はめったにない。途中トイレ休憩したが、本当にトイレしかなくお店はない。絵にならないので写真は撮らず、次のPAに来たらカフェや一寸した土産店と公園があった。

そのまま一般道に変身 日本で見たような景色 土産店と公園

(2)出会い
 ここのカフェの前に数台の車とハーレーダビットソンが駐車してあった。
するとカフェーから出て来た黒レザーのバイクスーツを来た老夫婦が我々に話し掛けて来た。「イヤー。昨日あの熱帯雨林で君達を見かけたよ」と言うのである。
 なるほど、昨日「熱帯雨林」でバイクを止めたとき、ハーれーが1台とまっていたっけ。でも我々はあの時このご夫婦を見かけなかった。我々が帰り支度でもしている時に見たのかもしれない。
 この方たちは60歳前後の夫婦で2000km西の町からツーリングにきたとのこと。
「我々は確かにいました。でもあのときのハーレーだったのですか?」と我々は驚いた。それにしても我々の服装は「昨日はバイクスーツで今日は普通のコート」で全く違うのによく分かったものだ。  最初、奥様が座席に跨ったので驚いていると、スッと後部座席にお尻を移した。あッそうか後部座席にはこうやって乗るのか?と初めて知った。日本では高速道路でのタンデム(二人乗り)禁止なので、乗るところを見たことがなかった。この「格好よい二人乗り」を見て、「Have a nice trip」(よいご旅行を!)といってお二人を見送った。あの「ドドドド、、、」というハーレーの轟音とともにあッという間に消えた。
 残念ながら話をしているうちに(証拠の)写真を撮り忘れてしまった。


熱帯雨林の中にで見たハーレー(左)(3台のビッグバイク:Harley Davidson, BMW, KAWASAKI)

(3)変化のある道路
 グレートオーシャンロードは変化のある道路だ。殆どが海岸沿いの道路だが、一部高い森の中のような所を通る。ここを抜けると急に広い牧草地帯が広がった。そして、家々も見始めて、車は快適に走る。

森の中のような所 広い牧草地帯 家々も見始める

(4)キリストの12使徒
 ついに、第一の目的地「The Twelve Apostles」(The Port Campbell National Park)に到着した。「Twelve Apostles」とは「キリストの12人の使徒」という意味で海中に取り残された奇岩が「キリストの12人の使徒」が立っているように見えるところからこの名がつけられた。「絶景」の一言だ。先ずはこの素晴らしい景観をお楽しみください。
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Twelve Apostles 表示 GPさんと12使徒 
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展望台から東側 展望台から西側

 皆様も観光写真等でご覧になったことがあるかもしれません。
 記念品を買おうと思ったがここにはお店はなく駐車場とトイレだけだった。こんな有名なところに土産店が一つもないとは日本では考えられない。

(5)昼食
 ポート・キャンプベル(Port Campbell)の町で昼食を取ることにした。ここのレストランに入ったら、先ほど訪問した「Twelve Apostles」(12使徒)の大きな写真が壁に貼ってあった。「Twelve Apostles」は Port Campbell 国立公園にあるのだから当然なのかもしれない。
 このレストランは交差点の角に有り、店の中から入江になった海辺が見える静かなところに位置している。交差点といっても信号機もなく車はめったにこないので静かだ。
 このレストランは感じが良いので女性店主に断って室内の写真を撮らせて頂いた。

店から見た入江 店内・GPさんと女性店主 壁側は綺麗に装飾されて Twelve Apostlesの写真

 レストランでゆっくり休んだ後、小さな入江沿いに小高い丘に登りその途中から先程の入江を見下ろすところへGPさんが案内してくれた。こんな場所を良く探したものだと感心した。ここで、パノラマ写真を撮った。先程のレストランが中央部に見えた。

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中央部の交差点(左角手前)にレストラン  <高台から撮影>

(6)グレートオーシャンロードは続く
 先程のレストランから又、西に走ると先程の「12使徒」のような海岸が見えてきたので車を停めてもらって景色を眺めた。
 暫く走ると、この辺は海辺に面しているので一定の風が吹くらしく風力発電の大きなプロペラが10基程立ち並び廻っているのが見えた。

GPさん(東側の海岸) 西側の海岸
10基程の風力発電のプロペラ

(7)ポートランド(Portland)の町に到着
 道路の両側に家が見え出し、いよいよPortlandの町に到着したようだ。 オーストラリアの何処の町にもあるビジターセンターMARITIME DISCOVERY CENTREに立寄った。ここに来ると町の概要を知ることが出来るからだ。
 註:「CENTRE」(センター)は誤字ではなくイギリス英語、アメリカ英語(米語)では「CENTER」と綴る。

Portlandの町に到着 MARITIME
DISCOVERY CENTRE
歓迎の看板 街並みも綺麗

(8)モーテルとレストラン
 オーストラリアはアメリカ同様モーテルが発達しており気軽に利用できる。車で行って泊まれるビジネスホテルのようなものだ。もちろん、日本のモーテルのような「ラブホテル」ではない。
 車を駐車しインフォメーションに行くと美人の受付嬢がいて用件を聞いた。GPさんが予め予約してくれていたのですぐに分かり、先ずはクレジットカードで料金を支払った。日本と違い料金は先に支払う。なぜなら、只で泊まって逃げられないように先払いなのだ。オーストラリアでは常識で通常のシティーホテルでも同じだ。(欧米は殆ど同じ)
 小さな町でレストランを探すのも億劫なのでこのホテルのレストランで夕食を取ることにした。ところが入ってみると宿泊客数よりお客が多い。モーテルのレストランは周辺住民の社交場兼レストランでもあるのだ。ということはこのレストランで食べることは正解だったのだ。レストランを探しても結局ここに来る羽目になったかもしれない。

レンタカートヨタカムリと私
3000cc静粛性クラウン並
ベッドも綺麗 モーテルの部屋 部屋から見た朝日

 夕食のメニューではメインディッシュにオーストラリアらしいカンガルーの肉を選んだ。植物の皮のようなもので包まれていて肉は見えない。その包みを開いて見るとこげ茶色の肉が見えた。あまり美味しそうではない。食べてみると硬くてややくさい。マトンの方がまだ美味しい。まあこれもものは試しで話の種にはなるだろう。
 ビールはオーストラリア産のビールをオーダーした。

レストランで カンガルーの肉 包みを開いて見ると

[2日目]
(9)ベトナム戦での戦死者避
 今日はグランピアンズ(Grampians)国立公園を見学するのが目的でポートランド(Portland)から北東に向かって走る。途中、ハミルトン(Hamillton)でベトナム戦での戦死者避を見つけたので立ち寄り写真を撮った。
 ベトナム戦でオーストラリア陸海空軍にこんなに多くの戦死者があるとは思わなかった。それ以上に、オーストラリアがこんなにアメリカを支援していたことも知らなかった。

GPさんと陸海空軍の碑 ベトナム戦死者を追悼し
尽力した人に敬意を表す
オーストラリア王国空軍

(10)ライオン岩
 丘の連続という道路を走っているうちに、大きな岩山が見えてきた。それはライオンが臥したような形の岩山だ。車を停めてもらって写真をとった。
 (実は今日の目的地がこの岩山とは私は知らなかった。現地に着いてからそこが本日のハイライトだと知った。)

真すぐな道を走ると ライオンが臥したような岩 見る位置により形が異なる 近ずくと険しさを増す

(11)グランピアンズ(Grampians)国立公園
 ホールズ・ギャップ(Halls Gap)の町に到着し、土産店をみて楽しむ。土産店には良いテンガロンハットがあり、買うか迷ったがこの店では買わなかった。その後、岩山に車で登る。
 途中、「象の背中のような岩だね」と言ったら「象の隠れ場」(Elephant's Hide) という名前がついていた。頂上に着くと Reid Lookout という名前の展望台があり、そこからは壮大なパノラマが広がっている。展望台には鉄パイプで作った簡単な手摺があるが他には手摺はない。
 我々2人は手摺のない断崖絶壁の端まで行った。そこは The Balconies と言う名前がついているように、バルコニーのように岩が突き出ているので眺めは抜群である。ここで、反対側の岩からお互いに写真を撮りあった。日本だったら「立ち入り禁止」とか柵を作って行けないようにするところだが、オーストラリアや欧米諸国のようにあくまで「自己責任」の問題なので柵も注意書きもない。
 イギリスのブライトンでも平坦な芝生の先が100mの石灰岩で出来た断崖絶壁というところがあるが、ここにも景観を悪くする柵はない。勿論出入りは自由だ。
 兎に角写真をご覧下さい。このレポートの1ページ目の写真はここで撮ったものだ。

町には土産店が並ぶ ELEPHANT'S HIDE
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Reid Lookout((レイド見晴台)からのパノラマ
簡単な手摺の展望台
先は100m以上の断崖絶壁
右100m以上の断崖絶壁 凄いでしょう? GPさん怖そうに下覗く

(12)マッケンジー滝(MacKenzie Fall)
 Reid Lookout 展望台から更に5kmほど北西に走ると MacKenzie Fall がある。
 ここはどのビクトリア州の観光パンフレットにも載っているほど有名なところらしい。
 駐車場からは岩場を下におりて行くのだが途中の見晴らしも良い。20分ほど歩くと滝下の川底にたどり着く。そこから滝を見上げることになる。老若男女ハイカーの格好をした観光客が家族でかなり来ていた。

滝とGPさん 観光客のの老夫妻 MacKenzie Fall:魚に喰われそう

(13)帰路
 Halls Gapの町に戻り、そこからは、休憩なしでメルボルンまで東の方向に250kmの道をひた走る。
 殆ど一直線のハイウエイを走るのだが小高い丘か平原の連続だ。メルボルンの町が見えてきた頃には夕方になり自動車もヘッドライトを点けている。

一直線の道 低い丘の連続 兎に角一直線 メルボルンが近づき夕暮

(14)日本食の店
 2日間のドライブは全てGPさんに運転して頂いた。本当にお疲れ様でした。
 車をアパートの駐車場に戻してから、日本食レストランに行くことにした。それは、メルボルンの中華街にあった。ここで初めて日本食と日本酒を楽しんだ。

中華街 日本食レストラン GPさんお疲れ様

 今回のドライブでは、素晴らしい景色を堪能し、快適な道路を走り、無事メルボルンに戻ってきた。
 さあ、明日はシドニー観光だ。

以上

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