川口デニム探検隊シリーズ
第3話 恐怖、死者の宮殿に闇の刺客を見た!?


カチュア「ハイムへ行けばすぐに最高権力をゲットなのに、何故、遠回りしてまで死者Qへ潜るのか、ですって?…流石はタクティクスファン、鋭いわね。そう、財宝も大事だけど、もう一つ重要な理由があるのよねぇ〜」


オリビア「人の恋路を邪魔る奴は召還獣に蹴られて死んじゃえ!いでよ、フェンリル!!」


フェンリル48ダメージ10ヒットコンボで敵即死


デニム 「大丈夫かい?オリビア」
オリビア「うん、大丈夫」
デニム 「でも…少し休んだ方がいいんじゃない?」
オリビア「ううん、平気。デニムと一緒にいるから」
デニム 「(赤面)あ、ありがとう。でも、あんまり無理しないでよ」

オリビア「うん。あ、そうだ。さっき、とってもいいトレジャーを見つけたの」
デニム 「それなら姉さ…いや、隊長に報告しなきゃ」

オリビア「ダメ。これはデニムじゃないと使えないの」
デニム 「僕に…だけ?」
オリビア「そうよ。デニムには、とってもいいものよ」
デニム 「ありがとう、ありがたく貰うよ。で、そのいいものって何だい?」

オリビア「それじゃあ、目を閉じて」
デニム 「?…こうかい?」
オリビア「ちゅっ」


デニムの唇に暖かく甘い感触が伝わる


デニム 「………(赤面)」
オリビア「フフフ、この続きは戦争が終わったら、ね(はあと)」


この一部始終を、嫉妬の炎を燃え上らせつつ覗き見するカチュア

カチュア「おのれ小娘め、私のデニムを誑かしおって…見てなさい、ヴァレリアの神聖なるこの女王の名において、その報いをうけてもらうから。もうわかったわね?私が死者Qに潜る、もう一つの理由が」



死者Q地下76階



デニム 「あのダークストーカー、ノームを持ってる、それにマジックシードもか。面倒だな…」

Dストーカー「拙者、ダークストーカーの影忍者ハッタリくんでござる。我等が一族、我等の里たる死者Qを荒らす、あの者共にことごとく虐殺されているでござる。このままでは、我等が暗黒神アスモデ様に会す顔がないでござるよ。そこで、一族一の天才の誉れ高き、このハッタリくんが秘策を以って、奴等に一矢報いるでござるよ?ニンニン」

オリビア「私が行く!」

デニム 「ちょ、ちょっと…」
オリビア「大丈夫、いつものようにMP溜めて2ターン目で決めるわね」
デニム 「でも…」

カチュア「行かせてあげたら?あの間抜けそうな影忍者のMP補充で、1ターンの余裕があるわ。折角、彼女が貴方にいい所見せたがってるんだから、ここは花を持たせてもいいんじゃない?」
デニム 「わかった。僕らは他を総攻撃して一気に仕留めるよ。でも、絶対に無理はしないでね」 


間合いを取りながら接近するオリビア


ハッタリくん「フフフ…歩が三つ。うふふ…流石、拙者は一族一の天才でござるなぁ。策略もギャグも、超一流でござるよ、ニンニン。あの小娘、拙者がMP補充後、待機すると見たでござるな?その手は桑名の焼きハマグリ。うぷぷぷ…やはり拙者は、ギャグの天才でござるなぁ。いつものペトロクラウドの速攻に慣れてしまって、思考が硬直してるでござるよ。そこで拙者は、奴の召還魔法が届かない距離まで後退するでござるよ、ニンニン」

オリビア「……!!」


さすがに事態を悟り顔面蒼白になるオリビア


ハッタリくん「フフフ…あの小娘、やっと気付いたでござる。しかし、もう遅インドの山奥鉄砲撃ったら(以下略)でござるよ。ふふふ…我ながら、素晴らしいギャグでござるなぁ。芸術的でさえあるでござる、惚れ惚れするでござるよ、ニンニン。小娘…そうでござるよ!お主の移動距離では、拙者にお主の必殺の召還魔法は、届かぬでござる。しか〜しっ!かか〜しっ!ぷぷぷ…拙者って天才っ☆拙者の超人的移動能力によって、拙者はお主に、必殺の召還魔法をかけられるでござるよ、ニンニン。そういえば、いつもペトロクラウドをかける剣士の姿が見えぬでござるが…ま、アスモデ様のご威光の賜物でござろう、気にしないでござるよ」

デニム 「隊長、そういえばハボリムさんは?」
カチュア「お疲れの様子だったから今回は休んで頂いたわ」


そのころ戦場の傍で縛られ打ち棄てられている剣士約1名


ハッタリくん「そういえばリザレクションを使う僧侶もいないでござるな」


その頃、戦場の傍ではナイフを突き立てられ血を流して倒れてる僧侶約1名


ハッタリくん「お遊びはここまででござる、そろそろ決めさせてもらうでござるよ!」
デニム 「えっ?敵の召還魔法?!オ、オリビアっ!!」

カチュア「デニム、行っちゃダメよ!」
デニム 「でも、オリビアが、オリビアが…」

カチュア「今行ったら貴方までも危ないわよ?もしそうなったら、オリビアが悲しむじゃない!お願い、あの娘のためにも、今は自分を大事にして!!」

ハッタリくん「それでは行くでござるよっ!一族いち、いや、地下Q一たる天才の拙者が放つノームを、心行くまで味わうがいいでござるよっ!ニンニン!!」

デニム 「オリビアーっ!!」
オリビア「ごめん、デニム。私…もうダメっ!」

ノーム25ダメージ7ヒットコンボ。オリビア生存

ハッタリくん「なっ何ということだ!貧弱な魔道師の分際で、拙者の必殺の魔法を食らっても死なぬとは!!もしかして貴様、オウガか?!」

オリビア「……この程度のしょぼい魔法ごときで天才?ハッ笑止千万ねっ!いいかしら〜?召還魔法ってね〜こんな風に使うのよっ!…氷結海の女王の名に於いて汝に命ず、汝の冷たき波動を以って、氷河の柩にて、命の火を永久の眠りに誘いたまえ。汝、氷結海の女王の僕にして、冷気と永久の眠りの精霊。いでよ!フェンリル!!」


フェンリル51ダメージ10ヒットコンボ!ハッタリくん即死


デニム 「オリビア!大丈夫?」
オリビア「平気よ。でも、ごめんなさい…デニムに心配かけちゃって」

カチュア「もういいわよ、済んだ事は。でも、本当によかったわ…あなたに何かあったりしたら、私……(ウソ泣き)」
デニム 「姉さん…」

カチュア「(ケッ、あの馬鹿忍者、もうちょっと上手くやると思ったのに…まあ、いいわ。始末するチャンスは、まだまだある事だし。デニムは私のものよ?誰にも邪魔はさせない!あの小娘、いずれは始末してあ・げ・る☆あっ、お宝もガッポリとゲットしなきゃね〜)」



死者Qの毒気に当てられて(?)更に暴走する我等がカチュアは幻の秘宝を手にすることができるのだろうか?そしてカチュアの陰謀の行方やいか?!次回川口デニム探検隊シリーズは「戦慄!死者の宮殿に謎のマッドサイエンティストを見た?!」をお送りします。ご期待下さい。



シェリー「あの二人、まだ何も無いって本気で思ってるのかしら?」 


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