気象学 (中学2年 第4単元 「天気とその変化」)
第1章 気象の観測
第1時 天気観望(雲を観察しよう)
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気圧と風の関係を学習します。 先ず、気圧とは何かを復習します。1年生の時の復習です。 気圧は空気の重さによる圧力なので、空気の厚みが小さくなる上空ほど、圧力が小さくなります。 大気の上限が地形によって変化する(例えば、山の上空の大気は盛り上がっている)と考える生徒がいるかも知れません。 この時は、海に例えて説明すれば、生徒も納得します。 「風」とは何かをシッカリ理解すれば、ここの単元の学習は極めて優しくなります。 「風」とは空気が移動する現象を表した言葉です。「風」=「空気の移動」! 本来「風速」は空気が移動する速さを表したものなので、風速が大きいほど、矢印を長く書く方が正しいのですが、視覚的効果を狙って、矢印の幅で表しました。 気圧の高低と吹く方向の関係は、気圧が空気をおしくらまんじゅうしているところを想像するとわかりやすいです。 ![]() |
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高気圧の部分では、空気が上空から落ちてくるので、気圧が高くなります。また、低気圧の部分では、空気が上空に持ち上げられるので、気圧が低くなります。 また、空気が上昇あるいは下降するときに、コリオリの力がはたらくので、渦を巻くように移動します。 |