希望の力

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第一章 始まり

二日目 朝

「あいつは、何をやったのだ。人を空中に浮かした後消えた。解からん。第一人を浮かすなんて普通の人には、できるはずないよな。河本君が言った事は嘘ではないみたいだな」
豊錐は独りでぶつぶつ言っていた。自分でも馬鹿らしいと思いながらも言いながら考えていた。
「お前も本当なら死んでいる・・・。という言葉、何か意味ありそうだけど、どういう意味なのだろう。俺に何か力でもあるのかなぁ」
部屋にいるのが嫌になるほど晴れていた。しかもやけに静かだった。昨日のが本当に佳雄だったのか確かめるために受話器を取り、佳雄の家に電話した。
「もしもし河本さんのお宅ですか」
「はいそうですけど・・・」
「益井ですが、佳雄君居られますか」
「それが昨日からどっかでかけていて・・・」
「どこにいるか解りますか?」
「それがまったく・・・。心当たりはすべて電話したのですけど・・・」
「そうですか、すいませんでした。こちらも佳雄君をみつけしだい、こちらからご連絡します」
「豊錐君おねがいしますね」
「はい解りました。それではさようなら」
もう十二時半を過ぎていた。友達の露木(つゆき)との約束を守ろうと行く用意をした。
もうこんな時間か。もうそろそろ行かないと。でもあれが本人という可能性が高いな、まあ良い今日は遊んで忘れるか。
そう思いながら定期やゲームソフトなどを持って家を出た。

二日目 昼
豊錐は、御門駅の出口から出た。石の椅子が有る場所を見て
「確かあそこで河本君と会ったんだよな。そして宏樹を殴って芝公園の方に逃げて……そして河本君がゲノンって言ったんだよな確かそして消えた……どうやって消えたんだあの時身を隠す場所なんてなかったような気がするのだけど……まっいか気にしない気にしない」
そう言いながら露木の家【つゆきビル】に向かった。途中、誰にも会わなかった事が何故かうれしかった。
「ヤバいなぁ。予定より遅れているかもしれないなぁ。やばい中井さん怒っているかも……いつもより早く行くと言ったからなぁー」
そうぶつぶつぶつぶつと言い名から露木の部屋がある階に行った。
「おーい露木、入って良いか……露木…………」
「勝手に入っていいぞ」
「解った。露木、中井さんまだ来てないな。いつもならもう来ているのに。まああの人は、神しょうがないか。歩いただけで地面を壊したんじゃなの」
「たしかに人の記録も消すんだろ神だから」
「そうそう俺も消されたらしくて昨日の夜のこと覚えてないんだよ。確か大切な事かあったような気がするのだけど思い出せないんだよ多分中井さんの過去の何かだと思うのだけど………」
「でもそこまでいくと中井さんっていったい何者」
「だから前に言っただろこの世を創った人だと。そして俺と他十人は中井さんの手によって作られたって」
「まあ、今中井さんの話してた所だったんだよなぁ露木」
「またいつもの神だのマッチョだのいってたんだろう」
「さあどうでしょう」
「中井さん何かします」
「じゃあいつものやらしてもらいますか」
そう言ってゲームのソフトを出して本体を用意しスイッチを入れた。普通に扱っていたらバクる(動かなくなる)などないが、露木の本体が壊れている(と思われる)のでよくなるのだった。
「またバクった。やっぱお前の本体おかしいよ。いいがけんにあたらしいの買うか修理しろ」
「暇な時修理に出すよ」
こんなことをやりながら時は五時半になった。
「もうこんな時間だから帰りますわ」
「ちょっと中井さんまってよやり始めたばっかなんだから」
「ほんとにごめん6時までに帰らちゃ駄目なのだ豊錐、露木じゃあな」
「俺もこれセーブしたら帰るな」

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