希望の力
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第一章 始まり

二日目 夜
「露木じゃあな」
「豊錐また明日」
そう言って豊錐は露木の家を出て芝公園に向かった。
「いったい河本に何があったのだろう。まあ良いか俺には、関係ない……のかな。河本君が何か言っていたもんな」
そうつぶやきながら信号が青に変わるのをまっていたとき、佳雄が見えた。その瞬間、人がいきなり消えた。車も消えた。まるで佳雄が創った世界に入り込んだみたいだった。信号を無視しようかとをも田が見えないだけではないかと思い信号が青になるのをまった。
「佳雄を待て、いやゲノン待て、お前は何者なのだ。そして今までいた人はどこに行った」
「私はお前らの言う悪魔とか言うものだ」
「核ゲノンではなかったのか」
「今までいた人は今消した。そして今お邪魔なあなたに死んでもらいます」
「何故俺をねらう、俺が邪魔と言うのはどういう意味だ」
「三億年前の失敗をしないためにだ」
「三億年前に俺はいないのにどういう意味だ」
「忘れていますね。しょうがないでしょう神 モーレにこの時代に送られてきたのですから」
「モーレ?誰だそれは」
「中井と名乗っている人です」
「中井さんが。嘘だろ本当に中井さんが神だったとは、思っていたが信じられない」
「まああなたが信じようか信じないかですけど関係ないと思います。何せあなたは、死ぬのですから。さあ死んでもらいますよ」
そう言うと地面から炎が上がってきた。豊錐が急いで逃げようとしたが、右腕をかすってしまった。しかもかすったところから血がどくどくと流れてきた。
「よく逃げられましたね。これはどうでしょう。さすがに四方ふさがれると逃げられないでしょう」
そう言うと豊錐の周りから炎が上がった。とりあえず豊錐は逃げられないと思い自分を守ろうとした瞬間、豊錐の周りから青い光が炎から守った。
「何だこの光は………………」
「力が目覚めてしまいましたか。私が遊んだのが悪かったのですけど。まあ良いとりあえず完璧に目覚める前に殺しますか」
そう言うと豊錐の周りには、今さっきのと比べ物とわならないほどの炎が来た。
「俺はまだしなくてはならないことがあるのだ。死ぬか」
青い光が炎を消した。しかし豊錐も力尽きていた。
「燃やす細胞がもうないようですね仕方ないとりあえずここは生かしてあげましょう」
ゲノンは消えていった。
「今の光は何なのだろう」
右腕を押さえながら言った。押さえていた腕は治った。しかし何故かその腕は暖かかった。
「治った……治った……」
帰ろうとした瞬間ゲノンはまた現れ後ろから斬りつけようとしたが豊錐は、運が良くよけた。
「ゲノン死ね」
そう言うと豊錐は思いっきり殴りかかった。そして倒れたゲノンを本気で蹴りを何発も連続で入れたが全くダメージを受けなかった。
「その程度ですか。そんな弱々しい蹴りをしなければ生かしてあげたのに哀れですねぇまあいいでしょう殺してあげましょうかその前に蹴りとはこういうものだというのを見てあげましょう」
そういうとゲノンは豊錐が蹴り入れたスピードよりも早く蹴りを豊錐に打ち込もうとした。しかし豊錐はうまいこと逃られたのでカウンターを顔に思いっきり入れた。
「よく顔を殴れましたね。しかし殴るとはこうするのですよ」
今度はさすがに速くて見事に顔に当たった。豊錐は殴られたほを押さえながら
「こっちも本気でいきますか」
と睨みながらゲノンのまねをしながら言った。
「そう言ってくれると殺しがいがあるというものです。さあ死になさい」
「そうでございますか。ならばこちらも殺しにいきますか」
「私を殺そうなど無理でしょうがやれるだけやってみなさい」
そう言うとゲノンは一瞬のうちに豊錐の前に立ち上に蹴り上げ下に投げつけまた上に蹴り
上げた。そして最後に真上に上がった豊錐に体当たりをした。
「痛いなぁもう、こっちはまだ用意してないのにひどいやつだなぁもう。そっちがそういくならこっちもいくからな。いくぞこれでも喰らえ」
そう言うと豊錐は、蹴りを入れて吹っ飛ばし上からエルボを喰らわした。そうするとゲノンは蹴られた場所を押さえた。
「俺にこんな力あったんだぁ知らなかった」
「なかなかやるなこちらも力が戻るまで休戦としておこう。 あははは、さらばだ」
言葉がいつもと違っていたがこのときは、体が弱っていたので全く気にしなかった。
 そしてゲノンとの戦いから二日経って、まるで何もなかったかのように普通の生活に戻っていたかに思えたが、不幸がまた起こる前兆だった

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