希望の力
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第一章 始まり

4日目
豊錐はいつもと同じように起き、学校に行こうとしていた。
「あーねむい、何で学校あるんだろう。いつも思うが遅くしてほしいよ、全く。」
豊錐は月曜日の朝に決まってこの言葉を言っていた。
「何で月曜は決まってつらいんだろう ゲノンが悪い、あいつさえいなければあんな事、起こらなかったのに。」
踏切でボーとしながら言っていた。そして踏切の棒があがっていつもどうおり歩いていた。
そしていつもと変わらず電車に乗り、そして変わらず学校に着き、いつもどうり五階にある、二年の教室に入りそして3時間目が終わった後すぐ、6階にあるランチルームにあるピアノで気に入っているゲームの音楽を、練習をしていた。
 「あいつ(露木)がここにいなくてほんと良かった。あいつがいたら練習できないもん
な。」
豊錐が独り言を言っているとどこからか、バタンと椅子が倒れる音がした。
 「ん」
そう言いながら後ろを向いたとたん、誰かが隠れた。
 「益だろう」
 「ちっやはりばれたか」
そう言って益島は、頭をぽりぽりとかいた。
 「やはり益かあ」
 「豊錐がんばってな、じゃさらばじゃあ」
そう言って中島は、エレベータのあるほうの階段を下りていった。豊錐は、これが普通の生活だよなと、思っていたりしていた。そしてまたピアノの練習をした。すると今度は、バンという何かに思いっきり当たったかのような音がした。
 「今度は、誰だ」
といって豊錐はピアノの椅子から立ち上がった。
 「やはりお前か」
 「くくく三億年前記憶、思い出しましたか」
 「思い出せるはずないだろう。なぜならば」
 「やはり無理でしたか」
 「こっちも聞かしてもらう、お前は何故ここにいる」
 「何故、何故ってあなたを倒すためですよ。それ以外に何があるのですか」
 「確かにそう思うが念のために聞いた。もしかしたら俺に謝りにきたのかもしれないと思えたからな」
 「記憶が戻らないならばじゃまだけだ。この世を守るためだ、死んでもらいますか」
 「お前何様だ。第一過去の記憶とは、何なのだ」
 「3億年前の戦いですよ、これで思い出せるなら出してください」
 「戦い・・・もしかして・・・」
 「思い出しましたか」
 「何故この記憶を持っていることを知っている」
 「記憶があっても私が思い出せないとは、しかし記憶が戻りかけたと言うことですね。まあ7月の中旬ぐらいにでも、逢いましょう」
そう言ってゲノンは消えた。
 「危なかった。あいつまじで俺のこと殺すつもりだったもんな」
豊錐のはったりでゲノンは逃げていった。それは良かったが、もうすでに4時間目は始まっていた。急いで戻り、先生に「寝ていました」と言ってごまかした。

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