希望の力

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第三章 過去の思い出

第四話 洞窟にて

「モーレもう行くのかよー」
「当たり前だ」
「もう少し休もうぜ」
「奥に行ったら休ませてやる」
「分かったよ。それで奥ってどれくらいだ?」
「光があまり届かないところだ」
「なら行こうか」
「そのつもりいだ」
少し歩いただけで魔物と遭ってしまった。
「こんな所にも魔物が居るのか」
「そうらしいな」
「そうらしいなってお前」
「分かった俺一人で倒そう」
「たいへんそうなら手伝うな」
「勝手にしろ」
「そう言うなよ」
「こい」
そう言うと魔物に剣できりつけた。
「グギャー」
「やかまし」
そう言ってもう一度剣で切りつけると魔物は倒れた。
「やったか」
「モーレ、トドメを刺しておけ」
「俺に命令するな」
「悪かった」
モーレは魔物に剣を二三回刺し、首を切った。
「もう少し待ってくれ」
「安心しろ俺も少し休む」
「そうか、良かった」
それから二十分後
「さあ行くか」
「さあ行くかって、モーレもう良いのか」
「もう十分なぐらいに休んだ」
「なら良いが」
「そう言うことだから立て」
「そう急ぐなよ、中に在るものは逃げないって」
「中に在るものは逃げなくとも危険性は増える」
「そう言う事はここに居る魔物の多くは闇の属性か」
「問題のある魔物がそうなだけだ」
「そうなのか、なら急がないといけない訳だな」
「分かってるなら行くぞ」
「待ってくれって」
そしてモーレとゲノンは奥に急いでいった。その途中に何匹かの魔物と戦ったが問題なく進めた。そして目当ての物がある場所に近づいたとき
「モーレ、後ろから足音がしないか」
「ゲノン、走れるか」
「ああ何とか」
「逃げるぞ」
モーレがそう言うと同時に二人は奥に向かって走った。そうすると広い場所に出た。
「モーレ、おかしいぞ。ここにある石はさっきよりより光ってるぞ」
「ここに問題の魔物が居るんだよ」
「休んでいた時に言ってた」
「そうだ。やつはもう近くに居るはずだ」
そう話してると
「待って下さい。私は魔物じゃないですよ。ただある人たちを追ってるだけですよー」
後ろから山賊を倒した男が走ってきた。
「モーレ、ある人たちってまさか」
「多分な」
その男が下を向いて足を押さえながら
「はあはあ。あなたたち速いですねー」
「大丈夫ですか」
モーレが聞く
「大丈夫です。それよりあなたたちはなんでこの洞窟に来たのですか」
「探し物のためだよなー。モーレ」
「ああ。何かは教えられませんが」
「探し物ですか。私が探してる二人組みもここに入ったと思ったのですが……」
そうすると今度は大きな魔物があるいて来るような足音がより奥からこっちに向かってきた。
「私が魔物を相手をしておきますから、御二人は探し物を見つけといて下さい」
「モーレが言うにはそんな甘い相手じゃないですよ」
「大丈夫ですよ」
「私たちも一緒に戦います」
「誰が戦う言いましたか。相手をするといっただけですよ私は」
「それでも一人ではつらいんじゃ」
「私一人に任して下さい」
「わかりました」
「モーレ」
「あの人に任せよう」
「モーレ、無理な事ぐらいわかってるだろ」
「おそらく何か考えがあるんだろう。そうでしょ」
「そう言う事です」
「モーレ。判ったよ。見つかったら戻ってきて手伝いますね」
「その時はお願いします」
その時、羽を持った竜みたいな、跳べない鳥に手が付いたような魔物が前に表れた。
「さあ早く」
「はい」
モーレがうなずくと二人は急いでその魔物の後ろの通路に向かってはしっていった。

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