我が家には、甲羅のサイズが20cmを越す亀が2匹います。コインほどの大きさのミドリガメを飼いはじめて30年近くなり、今は、大変な大きさになりました。以前、このカメの水槽について記事「カメの水槽」を書いたことがあります。そこで作ったカメの水槽のフィルタシステムのコンセプトは「メンテの頻度の少なくて済むフィルタシステム」でした。このフィルタシステムは確かに掃除の回数は少なくて済むものの実は掃除に結構手間が掛かっていました。このフィルタシステムも結構長い間使い続け、時間が経ちかなり古く汚くなりましたので、この度、改装を試みました。
今回は、コンセプトを変えて、「掃除が楽なフィルタシステム」に挑戦しました。今回のフィルタシステムは、フィルタマットをセットしたペットボトルを複数並べ、そこを通ってある程度きれいになった水を、上部フィルタ(一般の水槽用上部フィルタ)で仕上げするものです。
上の写真は、カメの水槽とフィルタシステムの全体です。写真では、水槽の右端に三つのペットボトルフィルタが並べてあり、これらフィルタを通った水をポンプでくみ上げて上部フィルタにそそぐ形になっています。上部フィルタとは、普通の観賞用の水槽に使う上部フィルタのことです。60cmサイズ用を使っています。
上部フィルタを取り外すと、下の写真のようになります。上の写真で右端にあったペットボトルフィルタが下の写真では上になっています。そして、写真の左側から右に水が流れるようになっています。ペットボトルは一つずつ抜き出すことができ、いわば、カートリッジタイプのフィルタになっています。したがって、汚れたフィルタのみを取出し、ごみを除き又もとに戻すだけでよい、はずです。
各ペットボトルには、左から右に水が流れるように一部切り取って穴をあけています。穴のあけ方は、下の写真のようになっています(白い枠で囲われたように見える部分があけた穴です)。ペットボトルに穴をあけてそれらを単に横に並べただけでは隙間から水が漏れて、水がうまくフィルタを通ってはくれません。そのため、ここでは、写真からわかるように、あけた穴の周囲が少し厚くなるようにテープを貼り、隣り合ったペットボトルの穴がぴったりと合うようにして、それらの間で水が漏れないようにしてあります。とはいっても、まったく水が漏れないわけではありませんが、実用上問題ない程度です。爽健美茶の1リットルサイズのボトルは、枠にあたる部分が平らになっており、この目的には最適な形をしています。なお、ボトルの下には、小石を少し入れて重りにしてあります。これがないと、浮力が働いて不安定になるためです。
最後に、この水槽の住人の一匹に登場してもらいます。下の写真です。水槽のサイズ(内のり)が40cm×60cm余りですので、このカメのサイズの予想がつくとおもいます。
なお、上部フィルタはアルミホイルで覆ってあります。外に置いてあるため、覆いがないと、藻類の繁殖でフィルタマット全体が青く覆われ、フィルタとして働かなくなってしまいます。
このフィルタを作ったのは5月でした。その後暑い夏を経験しました。一番汚れのひどいときは毎週日曜日にフィルタの掃除をしましたが、掃除そのものは以前より楽でした。このフィルタがうまく働くかどうか心配していた夏が終わり、今は10月です。食べる餌の量も大幅に減り、水の汚れもほとんどなくなりました。フィルタの掃除もたまにしかしていません。どうやらこのフィルタでしばらくなんとかやっていけそうです。