長野県千曲市戸倉庁舎の万葉歌碑
長野県千曲市の市役所戸倉庁舎近くの歩道に万葉歌碑があります。全部で4基置かれていました(2011/6)。この地は元は戸倉町でしたが、2003年に近隣の市、町と合併し現在は千曲市となっています。従ってこの庁舎は町役場だった、ということになるのでしょう。
万葉歌碑を以下に紹介します。
その1
八千種(やちくさ)に 草木を植ゑて 時ごとに 咲かむ花をし 見つつしのはな (巻20-4314) ← 歌をクリックすると注釈へジャンプします。
(作者) 大伴家持
(大意) いろいろな草木を植えて、季節ごとに咲く花を愛でたいものだ。
その2
春霞(はるかすみ) 流るるなへに 青柳(あをやぎ)の 枝くひ持ちて うぐひす鳴くも (巻10-1821) ← 歌をクリックすると注釈へジャンプします。
(作者) 未詳。春の雑歌。
(大意) 春霞が流れるようにたなびく季節には、青柳の枝をくわえてうぐいすが鳴くなあ。
その3
春は萌(も)え 夏は緑に 紅(くれなゐ)の まだらに見ゆる 秋の山かも (巻10-2177) ← 歌をクリックすると注釈へジャンプします。
(作者) 未詳。
(大意) 春は草木が萌え、夏は緑に、今は紅のまだらに見える秋の山だなあ。
その4
萩(はぎ)の花 咲きたる野辺(のへ)に ひぐらしの 鳴くなるなへに 秋の風吹く (巻10-2231) ← 歌をクリックすると注釈へジャンプします。
(作者) 未詳。
(大意) 萩の花の咲いた野辺にひぐらしが鳴くとともに、秋の風が吹く。
所在地
長野県千曲市戸倉2388 市役所戸倉庁舎脇の歩道 (→ 地図のマークのところです)
行き方
しなの鉄道の戸倉駅の南西600m程のところにあります。