長野県上田市室賀峠史跡公園の万葉歌碑
長野県上田市室賀峠史跡公園にある万葉歌碑を見てきました(2011/6)。3基(4首)置かれています。下は案内板です。
その1
ちはやふる 神(かみ)の御坂(みさか)に 幣(ぬさ)奉(まつ)り 斎(いは)ふ命(いのち)は 母父(おもちち)がため (巻20-4402) ← 歌をクリックすると注釈へジャンプします。
(作者) 主帳(しゆちやう)埴科(はにしな)の郡(こほり)の神人部子忍男(かむとべのおしを)
(大意) ちはやふる神の御坂に幣を奉って、私の命の無事を願うのは母父のためである。
その1の碑陰
石(いは)ばしる 垂水(たるみ)の上の さ蕨(わらび)の 萌え出(い)づる春に なりにけるかも (巻8-1418) ← 歌をクリックすると注釈へジャンプします。
(作者) 志貴皇子。雑歌。
(大意) 岩の上を激しく流れる滝のほとりのさ蕨が萌え出る春になったなあ。
その2
萩の花 尾花葛花(くずばな) なでしこの花 女郎花(をみなへし) また藤袴 朝貌(あさがほ)の花 (巻8-1538) ← 歌をクリックすると注釈へジャンプします。
(作者) 山上臣憶良。旋頭歌の形をとっている。
(大意) 省略。
その3
春は萌(も)え 夏は緑に 紅(くれなゐ)の まだらに見ゆる 秋の山かも (巻10-2177) ← 歌をクリックすると注釈へジャンプします。
(作者) 未詳。
(大意) 春は草木が萌え、夏は緑に、今は紅のまだらに見える秋の山だなあ。
所在地
長野県上田市上室賀 室賀峠史跡公園 (→ 地図のマークのところです)
行き方
しなの鉄道坂城駅の近くを通る県道160号線で6kmほど南西に進んだところにあります。