とても甘えんぼでさびしがり屋である
とある朝、出かけようとリュックを持ち上げるとリュックの持ったカンジがいつもより軽いことに気がつきました。”えっ”と思い確かめると、リュックのチャックというチャックは全開していて、中に入れてあった物で何故か”無いと出かけられない”アイテムばかりが消えていました。携帯電話、おサイフ、折り畳み傘、化粧ポーチなどなど、部屋中探しても一向に出てくる気配がありません。そろそろあせりはじめたその時、”あ!”と、一つの考えがひらめきました。消えたのは物ばかりではありません。そう、ハクちゃんも物といっしょに自分の巣穴(机の引きだしの後ろをかってに自分の巣穴だときめているだけだけど)へと、ひっこんでしまっていたのでした。私にみつかったときの、ハクちゃんの顔といったら‥なんというんでしょう、もし言葉がしゃべれたら”あちゃちゃ〜っ”といったバツのわるそうな、同時にこれで私がとうとう出かける準備ができてしまうのだ‥という、なんともいえない表情で私を見つめるハクちゃんなのでした。それ以来、毎日とはいいませんが気がつくとリュックのチャックが開いていて、中のものがなくなります。そんな時はベットの下や物の陰などハクちゃんが隠しそうなところをカンをたよりに探すと、たいていは見つかります。
が、そんな中でも一度”これは一本とられた!”ことがあります。私のシステム手帳は変わったデザインでチャックを開くと中にものを書き込めるようになっているんですが、そのシステム手帳のチャックまで開いて、はさんであったボールペンをどこかに隠したことがあったんですよ。そのボールペンは私の必死の捜索の甲斐あって後日、クッションの間から出てきました。そんなわけで、ハクちゃんは私が出かけるのを引き留めようと今日も必死でチャックを開くわけなのです。

それから一人(というよりも一匹!?)で部屋にいると寂しいのやら、ちょっと部屋を離れて戻ってくると必ずといっていいほど誰もいないはずの部屋にCDがかかっています。で、当のハクちゃんはというと気持ちよさそうに丸くなってコロ〜ンとベットに横になってるんですよ。わたし、初めて知りました、ハクビシンが音楽好きだということを。
あと、たまにですがMacの電源がONになってることもあります。そのうちハクちゃんもMacをつかって自分のホームページを持つことになるかもしれません‥

ほんと、ハクちゃんって甘えんぼうのさびしがり屋。ハクちゃんにかまっていないとき、私の肩やお腹のうえに”ポン”と飛び乗って首の後ろや手、足などをかみかみしてきます。まるで”ねー、なにしてるの、こっち向いてよ”と自分の方に関心を寄せようといわんばかりに必死になるのです。

激しい。
”激しい”。ハクビシンをちょっと飼ってみるとすぐに彼等特有の”そのはげしさ”に気づくとおもいます。もー、ほんとハクちゃんも激しいのですよ。やはり犬や猫のようにはいかないようで、飼い主と遊ぶ、イコール、自分のペース/自分のやり方です。でなにがそんなに激しいのかというと、その遊び方たるやもう‥ふぅ〜。これは私が勝手に思っていることなのですが、犬や猫がなめてじゃれることがハクちゃんにとって噛みつくということなのです。ハクちゃんの一日は”噛みに始まり、そして噛みにおわる”というまるでどこかの作法本のようですが(!?)とにかく怒っても、なだめてみても、泣いても笑ってもとにかく”噛むこと”を止めません。なので噛まれたときは冷静に!下手に動くと傷口をよけいに広げることになるので‥ふふふ、今まで読んできたら、相当に猛獣な”ハクちゃん”を想像するとおもいますがそうでもないんですよー。多分、感情の表わし方が犬や猫とちょびっと異なるだけです。

激しいんだけど、臆病な一面もある
唐突ですがハクちゃんは、周りの人に好き嫌いの優先順位をつけているのです。
好きな人1位:私(らしい)
好きな人2位〜:その他の人たち(みな一緒)
の順で人に接しているようです。本当に内弁慶とはハクちゃんのことで、いつだったか初めて公園にお散歩につれていったとき、びびっておもらしをしちゃったことがありましたっけ‥。

体/しぐさがかわいくて、変。
ハクちゃんの手や足の肉球をぷにぷにとさわりながらふと、指をみて常々不思議に思うのですが、5本ある指の内の2本がなぜかくっついちゃっているのです。といっても全部くっついているのではなく、う〜む‥なんといったらよいか、こう、その2本だけが寄り添うようにしてあるというんでしょうか。指を手で押広げてみると水かきのような膜で指一本一本がつながっているのがわかります。犬なんだか、猫なんだか、熊なんだか、猿なんだか、両生類なんだかハクちゃんを一つのカテゴリーに収めるなんてとうてい出来そうにもありません。イメージぷにぷにの肉球なのよん。
散歩をしていると、よく、”あ、何ですか。ねこちゃん、わんちゃん、たぬき、それとも‥マングース!?”などと尋ねられますがハクビシンと答えたところですぐにうなずいてくれる人はいません。それだけハクビシンって、あまりペットとしては馴染みがないのですね。それにつけても、食べ物をねだるときのしぐさのかわいいこと。Macの上にぺたーーーーーっとのびながら、小首をかしげて誰かが大好物のぶどうを運んできてくれるのをひらすらまっている姿はとってもキュートです!

甘いもんにゃ、目がない
ハクちゃんの大好物、は”チョコレート、アイスクリーム、クッキー、まんじゅう、今川焼”などなど甘いものには目がないようです。ハクちゃんに出会う前にはおやつを全部独り占めしていたのですが今では半分、持っていかれます。美味しいものも、一人で食べるより誰かとわけて食べたほうが倍おいしいや‥なんてウソ。



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