7、稲の出穂の観察

関東でも千葉など早場米の産地からは新米出荷の声が聞かれます。
私たちが田植えした稲の苗はどれだけ成長しているのでしょうか?
今年の猛暑と水不足をどう切り抜けているのか
しかと確かめてきました。

8月19日、田んぼ観察(稲の出穂を見る)

全国的な猛暑と水不足の夏になりましたが、レンゲ栽培の稲は大丈夫でしょうか?
早めに田植えした近くの田んぼでは、もう稲穂が出揃っていましたが、倒伏している稲も結構ありました。また、出穂時期に気温が低かった品種では、未成熟米が多いそうです。

レンゲ栽培の田では雑草が多かったです。この雑草は田に水があれば生えてこない種類のもので、やはり水不足が影響しています。品種によっては、穂が出ているものもありました。

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P8190059.jpg (50332 バイト) これは手で田植えをした黒米の穂です。ちょうど稲の花が咲いていました。黒米は野生種に近いのか、他の稲と比べて背が低く、60〜70cmでした。同時に植えた赤米はまだ出穂してません。
P8190064.jpg (89339 バイト) 同じ田の隣に植えたもち米です。80cmほどに成長していますが、まだ出穂してません。稲の株は大きいので、収量は期待持てます。
前回訪れた時に、水を入れて以来水が入っていないので、株間には雑草が茂っています。水があれば生えてこない雑草だそうです。
    
P8190070.jpg (96686 バイト) 別な田んぼの様子です。こちらの田の方が水が少なかったので、雑草は多いです。稲の株間を埋め尽くすように繁茂してます。奥の稲はコシヒカリで、110cmに成長して、穂も出揃っているようです。
P8190072.jpg (101107 バイト) こちらは、上と同じ田のヒノヒカリを植えた部分です。コシに比べて背が60〜70cmと低いため、ほとんど雑草に埋まっています。出穂もまだなようです。これから頑張って、雑草に負けずに穂を実らせてもらいたいものです。
P8190075.jpg (107896 バイト) 上の田の、コシヒカリの穂のアップです。 早く植えた別の田のコシヒカリは、もう穂が垂れていますが、レンゲ栽培の稲は促成ではなく、じっくり稲本来の力を頼りに成長してもらってます。 
P8190077.jpg (111596 バイト) レンゲ栽培の田んぼに水を入れる用水路です。水はあるのですが、この程度の量では、全く足らないそうです。そういえば田植えの時に比べれば大分少ないです。関東北部山間部に雨が欲しい!
P8190082.jpg (74125 バイト) 田悟作さんの稲作の師匠でもある稲見さんの田んぼです。140cm以上はあるジャンボ稲です。実験的に種を手に入れたもので、品種名はまだありません。これだけ大きいと雑草の方が負けてしまい、除草剤は不要。これで収量が多ければ、植える価値が大きいと言うことでした。

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