ヤンバル&久米島旅行記2               阿嘉の海よ、ハイサイ!

3月7日(2日目)

朝から天気が良い。 今日は昨日の分も頑張って観光なのである。

まずはホテルから5分程の所にある“タナガーグムイ”という滝に行く。 ここは比地大滝に比べるとかなり野性味がある。 滝の近くに駐車スペースがありそこから10分前後で行けるのだが、足場が悪く急なので木に繋いであるロープに伝って降りていく。ジェスパはピョンピョンと走り降りていったが、アリの方はロープに掴まりながら「アラララァ〜」と前に反ったり、後ろに反ったり、前後左右に揺れながらドンくさく降りていった。 私達以外に誰もいない池はとても静寂な森に囲まれていて、茂みのどこかからヤンバルクイナが現れそうな気配さえ感じる。 しばしボ〜っと眺めていたが、虫が凄いのでスゴスゴと退散した。 ここでは虫除けスプレーと運動靴は必需品だ。

                           
こんなところを降りていく。ツルツル滑る。                   タナガーグムイの滝
       

「はい。お次行ってみよーぅ!」とジェスパを車に乗せ、ひたすら走り北の果て“辺戸岬”に着く。
岬でも1人ぼっちだったら、まるで身投げしに来た人か、どこぞやに拉致されに来た人みたいでヤバイなぁ〜と思っていたが、人間“最果て”と言うものにとかく興味があるらしく、ここにだけ観光客がウジャウジャいた。 こんなに観光客がいるなら、比地大滝とタナガーグムイにも分散して欲しかったよ・・。 まったく。

        
          辺戸岬                        見ての通りヤンバルクイナの展望台

12時を回り、そろそろ恩納村に向けて南下する。

せっかくなのでヤンバルクイナの資料でも見ようと思い“やんばる野生生物保護センター”へ向かった。 センターでは親切な先生が詳しく森の説明をしてくれ、リクエストをしたらヤンバルクイナのビデオも見せてくれた。 このセンターは楽しく学べるように工夫されていて、勉強嫌いのアリでもかなり楽しかった。 出来れば初日に来るんだった・・と深く反省した。(とてもお奨めの場所だが、先生の話はちと長いので注意)

本部に戻り「今帰仁城跡」を観光した後、「エメラルドビーチ」へ向かった。 観光にばかり付き合わされてグッタリしているジェスパが、鼻の穴をいっぱいに広げて大ハッスル状態にスイッチONされた瞬間・・。 ビーチの入り口が閉鎖されているのが見えた。 せっかく来たのにエメラルドビーチはお休みだった。 「なんでビーチがお休みなんだよぉーーー!!」(ジェスパ心の叫び)
よって海は却下。 一路、なおぽん&ととチームお奨めの夕日が見える丘の上の喫茶店に向かった。 約1名(匹)は拗ねていたけど、アリはキレイな景色と美味しい食事に大満足して2日目の行程を終了した。


ピザが美味しい喫茶店


3月8日(3日目)

ジェスパを連れて沖縄に来たからには、阿嘉島のゴジラ&川合ファミリーに会いに行かなくては・・・と早朝から高速道路を走りフェリーに乗って1泊2日の強行日程で島に渡った。 ケラマの海は本当にキレイ!何回来ても、いつも同じ事を思ってしまう。

この日から風がだいぶ収まって、日中は半袖で丁度良い気温になってきた。 アリはダイビングに向かうボートの上でニヤリとしながら、自分の日頃の行いを誉めていた。 ところが・・やっぱり水の中は寒かった。 川合さんに「ダイビングやるの?」だとか、あいちゃん(川合夫人)に「無理しなくて良いよぉ」とか言われた時は「ショップの人が、な〜に呑気なこと言っちゃってんのさ。1泊2日とは言えジェスパだけを遊ばせに来たんじゃないもんね〜!」と思っていたのに。 ブルブルと唇の震えを押さえながら「そうか、寒いのか・・・。」と今更ながら両名の言葉の意味が判明して後悔した。 (後から考えたら“寒いよ”と言われた気もする)
当然だけど、へなちょこ隊・隊長は船からあがると即刻「明日はダイビングしないよ」と川合さんに告げたのだった。

やっぱり島に来て良かったと思っているのはジェスパも同じと思われる。 本島では車に乗せられている事が多かったのに、島では正に野放し。 だから目をギラつかせて野性の顔をしている。 少なくとも3歳は若返って見える。 ダイビングボートから何回も何回も飛び込んで嬉しそうに泳ぎまわり、それを見ていた川合さんに「ジェスパが歳を取ったら余生はここで過ごせばいいさぁ」と笑われていた。 ジェスパは毎日こんな楽園にいるゴジラが羨ましいだろうな・・。 っていうか、私が羨ましいよー。

             
           真中におたまじゃくしが2ひき泳いでます。        おたまじゃくしの正体は・・ゴジゴジとジェスオでした。

夜、オリオンビールと川合さんの沖縄料理をうまいうまいっと平らげてからジェスパと散歩に出た。 東京では見られない数の星が空いっぱいに散らばっていて、キレイだな〜と薄らボンヤリ眺めていたら長い尾を引いて流れ星が流れた。 一瞬、「うわっ!すごーーい。」と叫んで願い事を瞬時に祈ろうとしたが、欲深いアリはあれこれ悩み過ぎてチャンスを逃してしまった。 くそぉー、覚えておれぇぇ流れ星め!


長寿猫の゛ひじき"と。
ジ「ひじきおじぃ、長生きの秘訣は?」
ひ「暖かい土地で綺麗な海を見ながらのんびり暮らすことさぁ。」
ジ「くぅぅ・・真似できねぇ・・。」

つづく

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