Jan 30. 2007 「高周波の基礎(三輪進著)」届く            
東京電気大出版局の「高周波の基礎」(写真)がメール便で届いた。実践向きのアマチュアには敬遠されそうな教科書だ。購入した理由は共振器の説明で、集中定数共振・線路共振・空洞共振を同列で扱っていたからである。メーカー経験のある著者ならではの内容で、それらは同時に存在する事も解説し本当は実践向きなのだ。
実はこの日、実家で所用があり休暇を貰った。午前中は区役所となった旧清水市役所に行き諸々の手続きを行ったあと銀行を回った。早めに出掛けたつもりだったが区役所は結構な混み具合。また目的の銀行が見つからず、探した挙句に別の銀行で用を足した。帰路、尾羽から山切に続く山間で行なわれている農地整備(オンマウス)に立ち寄った。その端に実家の畑があるのだ。道路は舗装されて快適だったが、途中からは雨水の流れで川が出来ているダートになる。しかし清水港から静岡市街にかける眺望は中々のモノ。目的地に着くと亡母の名前が記された杭が打ち込まれた場所があり「ここかぁ!」と呟く。もう40年も前のことだが、サツマイモ畑、夏ミカンの植樹、反対側斜面のビワの木が思い浮かび懐かしい。この日は先日選果したポンカンを、腐りチェックした後に約1tをJAに出荷した。

Jan 27-28. 2007 太田ポンカンの選果            
今週末も家業の支援に汗を流した。温州ミカンに比べてやや遅い出荷の太田ポンカンの選果を行った。既に今年に入り幾度か選果・出荷を繰り返し、既にLサイズのモノはない。この日は残っているSサイズ以上を選果。Sサイズ未満の小玉・キズモノ・腐りをはね、2日間で約1.6tの荷を作った。出荷日は30日と31日の予定である。はねた小玉やキズモノは500Kg程度あった。JAが受け入れる荷は今シーズンはこれで終わりとなる。小玉やキズモノは受け付けてくれないので、自家の食用にするか、知り合いにあげるか、市場に流すか・・・実は規格外の「ばかデカ」もあり悩ましい。全てJAが取り扱ってくれると本当に生産者は楽なのであるが・・・そうも行かず、これは永遠の課題のようだ。何しろ選果する時間や労力は馬鹿にならないから。
食物には旬というものがあるが、ミカンは成らせておけば良いと言うものではい。「貯蔵」と言う技術が必要となる。冬の低温や霜による害を避けるためにやや早めに収穫し、貯蔵により着色や糖度の増加を待つ。また同時に出荷量の調整を果たす。これはこの地方ならではの生産手法である。限られた資源と労力を巧く整合することで、12月から2月頃まで供給し続けるのである。

Jan 20-21. 2007 ミカン(青島温州)出荷と法事            
この週末はミカンの2級果選果と出荷、それに亡母の百ヶ日法要と祖父の17年法要を行なった。
ミカンの選果はカミサンと姉が数日間掛けて行なった。出荷は21日13時からで、JA清水の共同選果場へトラックで運ぶ。当日の午前中も選果を行い荷を増やし700Kg程度となった。以前にも記したが選果の基準には曖昧な部分が多く中々判断が難しい。選果場でホッパーに開けると、立会いの方から「もったいない!」のコメントが発せられた。要するに上のクラスで出荷してもまぁ何とかなると言う意味のようだ。クラスが違うと価格が大幅に違うので収入にも影響するし、作業量にも影響し、やる気にも影響する。そんな気を使わなくても産物が流れる仕掛けが出来ないかと思う・・・味は変わらないのだから。
さて21日は亡母の百ヶ日、祖母の17年の法要を行なった。今回は近い親族が集まり家族水入らずの雰囲気だった。昼は家で会食し、13時から保福寺でお経を上げて貰い焼香した。カミサンは家のセッティングやお寺に供える料理の仕込み、その他準備を前日から取り掛かり大忙しだった。オーナーも言われるがままにあちこちを走り回わり、アッと言う間の2日間を過ごした。写真は保福寺本堂の祭壇。

Jan 13-14. 2007 ミカン(青島温州)の選果            
一月も中盤に入った。今までなら小正月=成人式という図式があったのだが、最近は様相が変わり困惑する。成人式を最寄の土日にくっ付けたかと思ったら、今年から第二月曜日になったらしい。やっぱり日にちと言うのは大切で、これでは毎年日にちが変わるので覚えにくい・・・と思っているがどんなモノだろうか?。
さて今週末は実家でミカンの選果に明け暮れた。年末の出荷で既に優品以上を出荷しているので、ここでは良品でSサイズ以上を選果した。選果量は申告してあった1tには至らなかったが約900Kg程になった。温州ミカンは重さで変形し形が崩れるので、収穫後浅く広い箱に全て移し変えられている。良品は完全着色は必須であるが、多少のキズは許されその判断が中々難しい。味については殆ど問題ないので、ここではハネられたミカンは次の2等品出荷を待つか、果汁用として出荷するか、JA以外に出荷するか、人にあげるか家の食用にするか・・・色々な道を辿り最後は消えていく。1年間大変な手間を掛けてきたのに、味は変わらないのにちょっとした違いで売値に大きな差が出るこの歴史的仕組みに子供の頃から疑問を持っていた。「何とかならないものだろうか」とは生産者全員の思いである。

Jan 6-8. 2007 文豪ミニ7RX+HD/MOシステムのチェックと発送・・・庭先の小鳥たち            
この連休は家業の手伝いや家周りの作業に明け暮れた。 その空き間を狙って香川県の知人K氏に送る拙作「文豪ミニ7RX+HDシステム」のチェックを行なった。先週までに何とか復活させた文豪ミニ7RXにSCSIのHD/MOを接続し、HDベースで作業が行える環境を作るのが目的。ハードウェアは既に出来ているが、システム用のHDと起動ディスクを作成する必要がある。HDは適当なモノが無いため最終的に128MBのMOを使用する事にした。作業は現在使用中の同システムのSCSIチェーンにMOドライブを接続しMS-DOSを起動してSPC用のフォーマッタ(STEST/SFORM)でパティションを切る。そこにファイルをコピーするだけだが、久し振りの作業なので一度やらないと思い出せない状況。起動ディスクは2DDのフロッピーだが、手元に無いので2HDを使い、これもMS-DOSレベルでディスクコピーを行なった。念のため其々2枚ずつ作成した。作業中にキーボードの接触不良が発覚。無水アルコールを流し込んで洗浄した。
7日午後、近くのヤマト運輸でPC用梱包材を入手し梱包する。大切に使って貰えよ!、使うのはK氏のお父上・・・8日朝発送、その旨をK氏にメールした。写真はMOディスク作成中のスナップ。
             
文豪ミニ7RX騒ぎで縁側を行ったり来たりしていると庭先は小鳥達の楽園になっていた。
実家では毎年この時季になると、蒸かしたサツマイモやキウイフルーツを木の枝に刺して小鳥に餌付けを行なっている。8日の朝はメジロを筆頭にヤマガラやシジュウカラにハクセキレなどが入れ替わり立ち代りし餌を突いていた。
親父がお遊びと称し鳥篭を持ち出し入り口に簡単な仕掛けを施した。篭の中にサツマイモを入れて庭先に放置する。暫くするとヤマガラがサツマイモ目当てに降りてきて篭の中に入る。その瞬間仕掛けに触れて入り口が閉まる。ヤマガラは篭の中の鳥となった事に気付くと慌てて動き回るが暫くすると落ち着く。
写真撮影をしたあとそっと篭の入り口を空けてやると嬉しそうに飛び出して行く。子供の頃はこうした遊びを良くやっていた。メジロ等は口笛を吹いて誘き寄せトリモチで獲る事もあった。今やったら「野鳥の会」さんにお叱りを受けるばかりか、お巡りさんのご指導を頂戴する事になるかもしれないが、昔はおおらかだった。
写真は篭の中の鳥になったヤマガラ。

Jan 4. 2007 文豪ミニ7RX復活            
実家に置き去りにしてきた文豪ミニ7RXが気掛かりだった。39Vが2個直列のツェナーダイオード(48V系)の片側断を発見し、ラッキィ!とばかり手持ち75Vツェナーを代替にしたが状況は変わらず。続いてプロテクション用フォトカップラのLED側を短絡させ制御状況を確認しようとしたら、出力低下と回路が判断したか発振側が強烈なパワーを送り出しツェナーと直列の抵抗が燃え尽きた。もう諦めようかと思っていた昨晩、ひょっとしたら「ケミコン?」と気付きテスターで当たるとコンデンサーらしくない抵抗値を示した。これかも知れないと言う事で本日仕事帰りに静岡マルツ電波でケミコンと抵抗を購入し持ち帰った。以前液漏れで交換した時は当該ケミコン以外は問題なかったのだが・・・とボヤキながら6個程のケミコンと2本の抵抗を交換した。どうだ!と意気込んで電源を入れると燃え尽きた抵抗が臭くなる。おかしい・・・その抵抗は交換した75Vツェナーにつながっている。もしやとそのツェナーをテスターで当たると短絡状態。これだ!とばかりツェナーを交換すると見事に復活。写真は復活して起動させ文豪メニューを表示させた様子。オンマウスはNGだった電源基板・・・手前の小振りの6個を一機に交換。それにしても良くやるよと我ながら感心する。

Jan 2-3. 2007 正月恒例の撮影            
正月と言えば、既に四半世紀以上も続けている取組みがある。それは変わり行く郷土の写真を同じポイントから撮影すること。農地の整備や第二東名高速道路への連絡路工事などがあって、当初の撮影ポイントは存在しなくなってしまったが、最寄の農道は健在でここ数年の撮影ポイントとなっている。写真はそこから撮影した清水区山切地区の奥方面(奥平・伊野川原)の様子。撮影は2日の10時頃だが、天候は前日とは異なり残念ながら曇り。
オンマウスカーソルすると見えるのは3日7時20分頃の富士山。7時頃起床してトイレの窓から空を見上げたら晴れていたので、HanaとPiggを車に乗せ家の茶畑のある大峰(標高300m)まで登ってみた。風も無く気温も程ほどで大変穏やかな富士山だ。この日は4日に出荷する太田ポンカンの選果に精をだした。500Kgの予定だったがその半分程度しか荷が出来なかった。また久しぶりに相模原市に住むいとこ親子が訪れ親子同士で顔見世興行。オヤジ達はせいぜい太ったくらいで余り変わりは無いが、子供たちの成長振りには目を見張るものがある。 さぁ明日から仕事に復帰する。予期せぬ文豪の修理など未解決の案件もあるが、気を引き締めて行きたい。

Jan 1. 2007 謹賀新年・・・いきなり文豪ミニ7RX修理            
2007年は穏やかに明けた。昨夜は仕事で未明に帰宅したが、眠る時間も惜しんで所作業に励む。写真は90年代を思い出させるが、本日撮影した文豪ミニ7RX(以下ミニ7RX)の修理風景。四国の知人へ91年頃から使用中のミニ7RX+HDシステムの快適さを試して頂こうと準備をしていたところ動作がおかしい事が判明。通電後ピッとベルが鳴り画面左上にERR:0と表示され起動しない。数あるミニ7を診てきたが初めての体験である。縁側は修理工房と化していった。結果は電源ユニットの不良だった。ミニ7RXの電源ユニットは+5V・+12V・-12V・+9V・+48Vの5出力がある。このうち+9Vが無負荷で+9.43V、負荷して17V、+48Vが無負荷で45.4V、負荷して78.3Vと異常な値を示した。両者共負荷状態で電圧が大きく上昇する奇妙な現象である。無負荷の電圧はまずまずなので問題が電源側か負荷側かを切り分けるために、別のミニ7RXから電源を移設して確認すると見事に起動し電源側の不良と確認できた。 本日の作業はここまでだが、回路図を見ながら現象と照らし合わせて原因を考察している。しかしこの電源はケミコンの短絡やフォトカプラの不具合などをかいくぐって来たシロモノ。どこまで修復可能かは?だが、良くやるよと言われそう!。