Anritsu/MF-1603A(0.1mHz周波数カウンタ)をテストする(Aug 23〜24. 2014)
8月23日、ハムフェア2014を訪ねた折、EMEのブースでJA0TJUと歓談していると左隣のブースでアンリツの0.1mHzカウンタMF-1603Aを発見。早々に価格交渉するが中々手打ちにならない。
JA0TJUと暫く場内を散策し、帰りの時間ギリギリであることを背景に舞い戻り再び交渉。その甲斐あってかどうか分からないが\15Kで手打ちとなった。私的には\10Kが妥当(パネル面の傷や背面足固定不良)と思っていたが、まぁ電気的には問題無さそうだからと納得し帰路に。
その夜24時頃アルコール変調の中帰宅し、早々にGPSロックのThunderboltの10MHz出力をカウントしてみた。写真はその様子。
考えてみたら、カウンタ内臓OCXOはどの程度の精度が有るのだろうか・・・と疑問が沸いてきた。 FM-1603Aは0.1mHz〜3GHzの測定が可能であるが、注目すべきは高い方より低い方。10MHzを基準にすると1E-11の桁が短時間で表現できることだろう。
それで、翌日は過去に実験したGPSロックのOCXOやRbを並べ、このカウンタを中心に比較テストを行うことになった。
写真はカウンタ内臓OCXO時の測定だが、表示は10MHz+52.8mHzと出ている。既に5.28E-9ということで相応の数字と思うが、どうしても最小桁0.1mHz(1E-11)までゼロにしたくなるのは人情だ。

それで手元にある3台のGPSロックSGとフリーランのRb_SG1台を取り出して測定会が始まってしまった。
Rbは1E-12を誇る優れもので、4年前の福井単身赴任時代にGPSロックのThunderboltとオシロスコープ上で位相比較して校正したもの。これをリファレンスにしてMF-1603AのEXT-OSCへつなぎロックさせる。
測定入力にそれぞれのGPSロックSGをつないで様子を見る。
左はその様子。上からThunderboltのGPSロック、Jupiter受信モジュール10KHz比較のGPSロック、VE2ZAZ方式のGPSロック。Rb(フレーム外)とVE2ZAZ方式を比較しているが表示は全桁ゼロ。下はRbとThunderboltの比較で、こちらも全桁ゼロ表示。
GPSロック3台とフリーランのRbはほぼ同等の精度を維持し、最小桁が±3程度に収まっている。