2003年11月の日記

日々思うことに戻る

表紙に戻る


11月30日(日) 2日続きの雨です・・・洗濯もできないし、外へも出られない。先日、秋葉原で仕入れた情報を公開しましょう。「パソコンの液晶ディスプレイ、光沢画面とツヤ消し画面の2種類があるのはなぜ?」

 もともと画面の映り込みを防ぐために、表面をツヤ消し加工してある液晶ディスプレイですが、少し前にガラス・フィルターを装着したものが発売されたかと思えば、最近は鏡面加工を施した機種が発売されています。

 もちろん電灯などの映り込みは激しいものがあります。石丸電気の店員さんに訊ねてみました。

 外で使用されるのであれば、ツヤ消しのほうが絶対いいです。光っちゃって見にくいですから・・・。ただ、DVDを観るんだったら、光沢があったほうがキレイに映るんですよ。

 ここ(電機売場)は照明が強いんでダメですが、普通の家はこんなに明るくないので、映り込みはそんなに気にしなくてもいいと思います。外で使うんだったらツヤ消し、DVD観るんだったらこちらですわ・・・。

 もはやノート・パソコンであろうと基本性能のみならず、AV機器をコンパチブルにしないと売れないのでしょう。ブロードバンドによる番組配信も行なわれているようですし・・・。

 パソコンで観るよりも、大画面テレビとサラウンド音響で楽しむほうが、クオリティは高いんだけどなあ・・・。私は映画も音楽も真剣に楽しみたい。今やノート・パソコンは高価な“大人の玩具”ですなあ・・・。


11月29日(土) 昨日観た2本立て映画の続きです。『至福のとき』(HAPPY TIMES)ドン・ジエ、チャオ・ベンシャン主演、チャン・イーモウ監督。(2002年中国)
公式ホームページ

 失業中で金はなし、冴えない中年男であろうとも、人並みに嫁さんは欲しいもの。チャオ(チャオ・ベンシャン)は見合いで紹介された女に熱を上げている、といっても離婚歴のある超ポッチャリなのだが。彼女の家にはワガママで超肥満児の息子と、前の旦那が置き去りにした盲目の少女、ウー・イン(ドン・ジエ)がいた。

 チャオは善人なのだが、大ボラを吹く悪いクセがある。廃車になったバスを改装して休憩所を営んでいたが、女に好かれたい一心で、旅館を経営する社長と名乗っていた。女の方は継子のウー・インが邪魔でしょうがない。さんざん虐待したあげく、「あんたの旅館で使ってくんない?この子、按摩は得意だからさあ・・・」とチャオに押し付けるのだった。

 目が見えないんだから大丈夫だろう。廃バスを古風な別館とうそぶき、ウー・インに休憩所の番をさせようと画策したが、肝心のバスは撤去されてしまってもう使えない。やむなく家に連れ帰ると、彼女の部屋は息子にブン取られてしまっていた。行き場のなくなったウー・インはチャオの家で世話になることとなる。

 ウー・インに仕事を世話してやると女に約束した手前、チャオは仲間たちに手伝ってもらい、廃工場を利用してマッサージ室をこしらえる。廃品で仕立てた部屋だから、見た目にはお粗末なものだが、ウー・インには高級旅館のマッサージ室だと言い聞かせ、信じ込ませたのだった。もちろん廃工場を訪れる人などいるはずがない。チャオの仲間たちがお客である。

 ウー・インは自分で稼ぐことができ、お客さんが喜んでくれることに幸せを感じていた。しかしお客のフリをする仲間たちは、チャオと同じく失業中の身であるから、たちまちマッサージ代など払えなくなってしまう。そこで考えたのは、お札に見立てた白紙をウー・インに持たせてやることだ。見えないのだからわからないだろう。悪いこととは承知の上だが、彼女を失望させたくない・・・。

 いつしかチャオと仲間たちはウー・インを愛し、彼女のために一所懸命になっていた。ウー・インは大喜びでチャオに語る。「このままいけば、すぐに大金が貯まるわ。そうしたら目の手術をして、お父さんを探しに行くの・・・」。彼女が大切に持っていた父の手紙には、継母への借金のことしか書かれておらず、愛娘のことなど何も書かれていなかったのに・・・。

 現代中国版、チャップリンの『街の灯』ですねえ・・・。目の見えない少女に対して、いかに巧みに善意の嘘をつくか・・・これが笑いを誘います。しかし嘘がばれてしまったとき、哀しみが訪れます。廃工場のマッサージ室のトリックを、私たちは健常者の目で見ていますが、盲目の少女の視線に立ってみたとき、彼女がどんなに幸せだったか想像できることでしょう。

 ウー・イン役のドン・ジエ、もうすばらしい演技です。1980年生まれだから、撮影当時20歳、現在23歳か、期待の大型新人です。次回作はぜったい観逃せませんね。ちょっと胡散臭い雰囲気を漂わせる中年男、チャオ・ベンシャンも実にうまいです。『初恋のきた道』もそうですが、この映画に関しても、かっこいい男優は出てこないのですね。もうダッサダサ・・・それでもいいんです、男はカオじゃないんです。(^^;


11月28日(金) 早稲田松竹で、『初恋のきた道』、『至福のとき』の2本立てを観ました。上映最終日だったので少し心配しましたが、パンフレットも無事GET!感動の4時間を過ごしました。場内のお客さんは皆、ハンカチを目に・・・。

 『初恋のきた道』(THE ROAD HOME)チャン・ツィイー、チョン・ハオ、チャオ・ユエリン、スン・ホンレイ主演、チャン・イーモウ監督。(2000年米中合作)
公式ホームページ

 今から40年前とはいえ、まだ電気も水道もない中国の山村。母が美しい少女だった頃、都会から新任教師の青年がやってきた。後に父となるその青年に母は胸を焦がしたが、老母は身分が違い過ぎると釘を刺す。自由な恋愛が叶う時代ではなかったのだ。

 それでも母は、学校の前を通ればその声に耳を傾け、家に呼んでは食事を振舞ったりと一途であった。思いはようやく通じたものの間もなく別れが訪れる。「子供たちが待っている、必ず戻ってくるよ・・・」そう言い残し、父は馬車で街へ帰って行った。

 待てど暮らせど父は戻ってこなかった。思い詰めるあまり、母は雪の中で倒れてしまう。伝えを聞いて駆け戻った父に介抱されるものの、彼はすぐに街へ帰らねばならなかった。2人が再会できたのはその2年後のことである。

 チャン・ツィイーのデビュー作品で当時まだ19歳。美しさとともにその純愛ぶりに心打たれました。紅い綿入れの服なんか着ちゃって、いかにも古めかしくはありますが、どんな時代になってもこういう話っていいもんです。

 日本だと父母というより、祖父母の時代になるのかな?明治から昭和初めの恋愛事情?そうして結ばれた男女だからこそ、40年の歳月を経ても変わらぬ愛情を抱き続けられるのでしょう。ドライな現代に生きる私たちはむしろ羨ましくさえあります。

 『至福のとき』レビューは明日の日記に記します。(^^)


11月27日(木) ビデオでモノクロ映画『恐怖の岬』(CAPE FEAR)を観ました。グレゴリー・ペック、ロバート・ミッチャム、ポリー・バーゲン、ローリー・マーティン主演、J・リー・トンプソン監督、バーナード・ハーマン音楽。(1962年アメリカ)

 妻子とともに平和な暮らしを営む弁護士サム・ボーデン(グレゴリー・ペック)。ある日彼の前に、刑務所を出獄した男マックス・ケイディ(ロバート・ミッチャム)が姿を現した。8年前、サムの証言によって服役させられたことを逆恨みしたケイディは復讐を宣言する。

 刑務所で法律を学んだケイディは、執拗に彼をつけ狙い、次第に嫌がらせをエスカレートさせていく。弁護士であるサムを精神的に追い詰めようというのだ。家族に危険が及ぶのを怖れたサムは、あらゆる手段を使って彼を追放しようとするが、法の壁に遮られてそれもかなわない。

 ついにケイディの魔手は妻と娘にまでも及ぶが、もはや警察さえも当てにならない・・・。万策尽きたサムは、ケイディとの全面対決を決意する。家族をノースキャロライナ州、ケープ・フィアー・リバーの別荘へと移し、弁護士と凶悪犯との壮絶な戦いが始まったのだ。

 のっけからホルンの強奏による独特のモチーフ。ああ、バーナード・ハーマンの音楽だな、と気がついてうれしくなってしまいました。スリラー映画には欠かせないこの音楽。映画の緊張感を2倍、3倍にも増幅してくれるのです。

 ロバ−ト・ミッチャムの悪役ぶりがすばらしい。悪の権化とでもいうべき冷酷非道なキャラクターを、身体全体から発散させています。実に巧妙な手口で、じわじわと弁護士を追い詰めていく・・・。ハンニバル・レクター博士とは違って、彼は獣のような完全悪ですね。

 映像はモノクロだし、目立った特殊効果もありませんが、ものすごい緊張感。思わず拳を握りしめながら観てしまいました。面白かったな〜。なおこの作品は1991年、マーティン・スコセッシ監督によってリメイクされているようです。そちらもいつか観てみなくては・・・。

   

   
※関連資料「市民ケーン」(バーナード・ハーマン映画音楽集)


11月26日(水) コンビニで発見したのは野菜の袋詰め。もやし、キャベツ、人参、きくらげが入ってて¥100なのです。しかもけっこうな量じゃありませんか!独り暮らしは野菜が欠乏するんですよね〜。ソーセージを一緒に買って、野菜炒めにしました。美味しかった〜、お腹いっぱいです。(^^;

 レノックス・バークレー(1903〜1989)の作品集を聴きました。(EMI 5 85138 2)イギリスの現代作曲家ですが、ベンジャミン・ブリテン(1913〜1976)より10年早く生まれ、86歳で亡くなったことになります。作風はいたって明快で、ヴァイオリン、ホルンとピアノのための三重奏曲は1954年の作曲。

 ブラームスの三重奏曲と編成を同じくするこの曲、ホルンの名手デニス・ブレインが作曲を委嘱したといいます。このCDもブレイン自身のホルン。フィルハーモニア管弦楽団のリーダーだったマヌーグ・パリキアンがヴァイオリン。ブレインらとアンサンブルをよくしたコリン・ホースレイのピアノで演奏されています。

 録音は1954年6月15日、16日の2日間、ロンドンのアビー・ロード・スタジオで。世界初録音というわけですね。EMIは当時、レコードのステレオ化を渋っていたために、このレコードもモノラル録音です。モノラル録音こそ音楽的だと自信を持っていたわけですが、確かに精密な白黒写真を観るような美しさですね。

 残響は短かめ、何も付け加えず、何も削ることもなく、極めて自然なバランスで録音されています。当時はまだ78回転のSPレコードが主流で、33回転のLPレコードは誕生したばかり。家庭の蓄音機でどれだけ再現できたものかよくわかりませんが、強烈なポリシーで未来を見つめていたのです。


11月25日(火) 東京は朝から晩までずっと雨。でもって、ずっと家の中・・・文化放送(1134kHz)を聴いていたら、懐かしのキャンディーズ特集を放送していました。しかも「あなたに夢中」、「あぶない土曜日」、「わな」というマイナーな選曲。

 中学生の頃はお気に入り。70年代といえば月曜日から日曜日、テレビでは毎日のように歌番組が放送されていまして、アイドルたちはバラエティや地方巡業を含め、寝る間もないくらい忙しかったと思われます。

 レコードでは上手く歌っているのに、どうしてライヴだと空中分解してしまうのだろう・・・そう思っていました。モ○娘。などはリズム&転調も恐ろしく難解な楽曲を歌っているし、やはり時代の進歩かな?と思っていたのですが・・・。

 こうして聴き直してみると、新たな発見がありました。メロディーは単純で美しいけれど、全体のキーが高いうえに、ハモリがえらく凝っているのです。PAがガンガン鳴っているライヴの中で、これをきちんと楽譜どおり歌うのは難しいですよ。

 現代のJ-POP番組で他の歌手がキャンディーズ・メドレーを歌う場合、全部ユニゾンに直してしまってるんだなあ、というのもわかりました。こんなの相当練習を積まないと歌えないですもん。

 バック・コーラスに任せてしまえばそれまでですが、3人ユニットということで、かなりグレードの高い編曲がされていたのですね。惜しいのはそれをこなしていく前に解散してしまった・・・誰も実力あるグループと思っていないことです。


11月24日(月) 振り替え休日。“牛丼太郎”とは激安牛丼チェーン店で、吉野家、松屋よりも安い¥230。味噌汁、サラダをセットにしても¥330。ここは立ち食いカウンターなので、目の前に牛丼の大鍋が見えています。店員さんたちの話し声が聞こえてきました。

 「いいかい、覚えてもらいたいんだけど、専門用語で、これが鍋、それがジャー、向こうにあるのは予備ジャー。分かるかな?」

 「鍋を見てみると、脂(あぶら)が浮いてるでしょう。これを蓋(フタ)と言います。蓋を取ると(杓子で脂を掻き混ぜる)湯気が出るよね。湯気というのは水じゃないですか。」

 「つまり蓋を取ると、煮詰まってしまうんだ。酸っぱくなってしまうし、色も黒くなって硬くなる。いつも蓋が開いてないよう、注意しなければいけない。」

 なるほど、これが味の秘密なのです。他の牛丼屋さんでは、煮詰まった牛丼が出ることもしばしば。アルバイト君に指導がなされていないのでは?激安チェーンとはいえ、管理の厳しさに驚かされました。しかし、お客が立ち聞きしているとはよもや気づくまい。(笑)


11月23日(日) 勤労感謝の日。シネマスクエアとうきゅうに韓国映画『密愛』を観に行きました。日祝日の朝イチ上映(9:30)は¥1,000で観られるのですが、券売窓口が15分前になっても開かず、通りの向こう側まで長蛇の列。『シュリ』のキム・ユンジン主演ということで人気も高いようです。

 『密愛』(ARDOR)キム・ユンジン、イ・ジョンウォン、ケ・ソンヨン主演、ビュン・ヨンジュ監督・脚本。(2002年韓国)上映前にパンフレットを購入、パラパラとめくって見ていたら、監督をはじめ多くの女性スタッフによって製作された、とあります。何だかいやな予感が・・・的中しました。(R-18指定)
公式ホームページ

 厳格な儒教思想の韓国において、ようやく不倫をテーマにした映画も認められるようになったとか。しかし、のっけから“何じゃこりゃあ”的な展開を見せてくれます。浮気に至るプロセスを正当化しようとしているし、その相手ときたら、ご近所に住んでる青年医師・・・バレバレじゃないですか。しかも呆気ない結末。

 どういうジャンルに属するのかこの映画。日本でいうならロマンポルノ、ピンク映画というべきか。何、観たことない?1度ご覧ください。(笑)安直で可笑し哀しいストーリー、どんづまりで迎える結末。観終えた後には妙な現実感を味わえます。韓国の人たちにも観せてあげたいですね。

 キム・ユンジンはいい女優さんなのにかわいそう。監督が女性だから・・・というものではなく、実際、優れた女性監督はいくらでもいます。真の芸術は性を超越してしまうのです。『密愛』は昼メロでしかありません。「ありえないことが起きてしまうところが面白い・・・」と言われればそれまでですが・・・。

 このまま帰ったのでは面白くありません。懐は暖かくないのですが、秋葉原へ繰り出しました。DEEPなアキバを探検してみようというわけです。おっと、石丸電気に入ろうとする銀髪カーリーヘアの外国人を発見!ミッシャ・マイスキーでした。チェロのケースを持ってましたから本物です。

 ラジオセンター、東京ラジオデパート、ラジオ会館、ニュー秋葉原センターなど・・・ここら辺は本当にDEEPです。知らない人から見たらガラクタの山なんでしょうけど。(笑)ラジオガァデンは半分以上が閉店してしまい、秋葉原マップから抹消されていますが、まだまだ生きてます。

 テレオンにはアンティーク?オーディオが、清進商会には中古オーディオ(整備品)が山積み。LDプレーヤーは少し古い機種で¥14,000ですが、隣のサトー無線では現行機種(新品)が¥36,800で売られています。これって微妙な値段ですよね。どっちが得かよーく考えてみよう。

 いろいろ見て回ったもののBCLラジオはなかったです。よくよく考えたら秋葉原は新品を売る街なんですよね。本日の収穫はLAOXの露店に出ていたデジカメのセミハード・ケース。私の京セラ・サムライを入れたらジャスト・フィットでした。¥500ならいい買い物です。

   


11月22日(土) 今日のキーワードは、先日¥100ショップで購入した台所用スポンジです。まずBCLラジオの電池蓋のクッションを再生。適当な大きさに切って、両面テープで貼り付けるだけですが・・・。もうひとつは、20年前のウォークマンに付属していた軽量ヘッドホン。イヤーパッドを再生です。

 スポンジをカットして自作するのですが、四角いものを丸くカットするのは、なかなか骨の折れる仕事です。このくらいでいいかな?と、試しに取り付けてみると、スポンジが厚すぎて音が出ません。半分の厚みにカットし直しました。小1時間くらいは費やしたかな?何とかカタチになりました。

 フツーの人だったら、そのまま捨てちゃうんだろうな。ダメなものならともかく、いいものだったら直してでも使いたいじゃないですか?先日購入した¥100ヘッドホンはハズレだったし、まともなヘッドホンなら最低¥1,000はするのでしょう。やはりいいものには長生きしてもらいたいです。はい。(^^)


11月21日(金) 雨がやみました〜。久しぶりに大井町の阪急百貨店へ行ってみます。まず3階、HARD OFFに掘り出し物がないかどうかチェックです。ジャンク品の中にPIONEERのLDプレーヤーがあるじゃないですか。¥1,000ではありますが、『電源は入りますが、再生できません・・・』とのこと。

 現在、私が使用している機種より新しく、デジタル・スチルが可能で演奏時間も表示される機種です。外観は少し汚れていますが、クリーニングすればピカピカになるでしょう。修理費はおそらく¥5,000〜¥10,000くらい。でも、リモコンが付いてないんだよなあ。(紛失ということです。)(^^;

 この時代の機種なら当然、リモコンなしでは操作できない機能があります。ジャンク・パーツの中から探すのも大変だし、入手できない可能性も・・・。修理費も合わせると、けっこうなお値段になってしまうのでは?ということで見送りました。同じ中古品でも、1年保証付の完動品を購入した方がいいでしょう。

 BCLラジオも探してみましたが、やっぱりないですねえ。リサイクル・ショップや、骨董品の店にも置いてありません。簡単な故障なら自分でも直せるので、ジャンク品でもいいから安売りされてないかな?とも思ったのですが、世間はそんなに甘くないのよ。次は秋葉原を探検してみます。

 このまま帰ってしまうと電車賃がムダになってしまいます。2階にある¥100ショップ“
キャン・ドゥ”を覗いてみました。ここはかなり売場が広く、ダイソーほどの種類はありませんが、お洒落で洗練された商品が揃っています。小物、食器類など、ダイソーよりずっと趣味がいいです。

 私がお風呂で使用しているミニ・スピーカーもキャン・ドゥの製品です。ダイソーのスピーカーよりデザインがGOODですね。レトルト食品や缶詰、お菓子はダイソーより種類が豊富です。懐かしの駄菓子が勢揃いしているのはうれしかったな。食品、文具、雑貨など15点を購入しました。

 以前に購入した¥100の毛抜きは、全体にクロームめっきがかけられていて失敗でした。合わせ目がツルツルすべってはダメなのです。今回、買い直したのはムクのステンレス。やはりこうでなくてはいけません。三つ折りの傘も¥100で買えました。二つ折りでは旅行カバンに入らないんですよね。


11月20日(木) 朝からしとしと雨が降っています。今日は業者が“非常用非難はしご”の点検に来るということなので、早起きして待っていました。その“はしご”とは北側のベランダに置いてある金属の箱。今まで中身を検めたことはありません。初めてのご開帳でありました。

 アルミニウムでできた折りたたみ式のはしごは、未使用(当たり前か)ですが錆びていました。業者のおじさんが点検するところ、とりあえず使用上差し支えないということで・・・昭和60年のモノなんだそうです。今年の夏に管理会社が変わってから、いろいろな点検がやってきます。

 話題の地上デジタルテレビ放送とは何?ということで調べてみたら、UHFのバンドにデジタル信号を乗せるのか〜。平成23年(2011年)7月24日には、現在の地上アナログテレビ放送の終了を予定しているといいますが、UHFは指向性が強いんじゃないの?建物の陰になったら映らないよ?

 どんな方式にも長所と短所があります。ゴーストが出ようが何だろうが、屋内アンテナでも見れる現行のテレビ放送。懐中電灯に液晶テレビを組み込んだ、非常用のテレビがよく売れているとききます。それじゃ災害時、私たちはテレビを見ることができなくてもいいのですか?

 電気もガスも水道も、通信さえも断たれてしまう災害時には、インターネットも大打撃を受けます。携帯?そんなもの使えませんよ。中継局は地上の電源を用いているのですから。たよりになるのは乾電池だけ・・・しかしデジタル機器は、消費電力が大きいので電池寿命が持ちません。

 せっかく省電力の液晶テレビがあるのに、見れなくなってしまうとは。またラジオ放送に逆戻りですか?(^^+


11月19日(水) 携帯を取り出してみたら、液晶画面に黒いシミが・・・。薄黒く発光しないドットがあります。そろそろ機種変更するか〜ということになりました。ちなみに使用機種はER209i(ERICSSON社製)です。液晶はモノクロ、ドットが粗いので写真はモザイクになってしまいます。

 感度が極端に低いので、自宅では使用不能。充電スタンドは接触が悪く、ソケットを使用しないと充電不能。よく我慢して使ってきたものです。(苦笑)デザインはクールだったんですけどね。着メロにクラシックが揃っていたのも、選んだ理由のひとつですが、実際には使えないし・・・。

 大事な仕事の会議中とか、着メロが鳴ってしまうと恥ずかしいですよね。本来マナー・モードにしておくべきなのですが、TPOをわきまえない人ほど、そういう時に着メロを流して周囲から笑われてしまいます。あなたの周りにもいませんか?そういう人・・・。「あ〜、またアイツだよ〜!」

 脱線してしまいましたが、機種交換いたしました。最新機種ではありませんが、カメラ付きの中でいちばん安い機種、SH251iSです。ポイントが貯まっていたので¥3,000値引きですが、これは思いがけない出費です。液晶画面が大きいので
i モードの部屋もずいぶん見やすくなりました。

 内蔵カメラがどの程度、実用に耐えるかどうか。有効画素数31万画素ではありますが、VGAサイズ(480×640ドット)が使用できます。(ちゃっかり研究してみました。)ホームページにうまく利用できるといいのですが・・・。もっともデジカメは常に持ち歩いているんですけどね。(^^;


11月18日(火) BCLラジオがマイ・ブームです。FMやMW(中波)を聴きながらオシゴト。スカイセンサー5900を1日中点けっ放しにしていたら、トランジスタの劣化と思われる、ガリガリ雑音は出なくなってしまいました。気まぐれかもしれませんが、古いラジオは通電していないと調子が悪くなるようです。

 この時代のBCLラジオは、音にコシがあって遠鳴りします。小さな音量で5〜6m離して置いてもよく聞こえます。イヤホン端子に外部スピーカーを繋いでも朗々と鳴ってくれます。設計がいいのでしょう。今のラジカセやミニコンで、こういう音は出せません。少し距離をおくと、モヤモヤして聞こえなくなってしまうのです。

 
受信機博物館で懐かしのBCLラジオを閲覧していたら、やはり同じようなことが記されていました。“リサイクルショップの話だとこれらのラジオはたまに入ってくるそうですが、音が良いために、大工さんなどが現場で聞くために買って行くのだそうです。今の小さいラジオではダメなんだとか。”

 オーディオに縁のない現場の職人さんも、経験と直感で音の良し悪しを見抜いています。私も大工さんがクーガ2200を愛用しているのを見たことがあります。今度、リサイクルショップを訪れたときには、掘り出し物がないかどうか調べてみましょう。ちなみに私はスカイセンサー5800のデザインに惹かれます。

   

   ※スカイセンサー5800(左)スカイセンサー5900(右)


11月17日(月) 今日も1日、家でオシゴト。合間に
ラジオ工房とそのリンクページを閲覧しました。愛機スカイセンサー5900について掲示板にレポートを入れたところ、管理者から返事をいただくこともできました。電源を入れてしばらくの間、ガリガリと雑音が出て音が小さくなることがあります。10分ほどで安定するものの、これはトランジスタの劣化のようです。

 周波数直読機能をテストしてみたところ、サブダイヤルの精度が−10kHzずれていることもわかりました。大切に使ってきたのに、四半世紀の経年劣化はいた仕方ありません。もっともスカイセンサー5900は、完全品なら2万円前後でオークションにかけられるとききます。実はラジオ・コレクターというものが存在するのです。

 インターネットでBCLラジオの写真と歴史を見ていくのは愉しいです。1973年、BCLブームの火付け役となったSONYスカイセンサー5800(¥20,800)。チューニング・ダイヤルを回していると雑音の中から、ラジオ・オーストラリアのワライカワセミの声が浮かび上がってくる・・・という感動CM。そして第2弾は、BBCのビッグベンの鐘が鳴り響くCMだったと思います。

 1975年、SONYに対抗して松下は、ジャイロ・アンテナと大口径スピーカーを搭載したクーガ115(¥26,900)を発売。すかさずSONYが周波数直読をうたったスカイセンサー5900(¥27,800)を発売すると、1976年、松下は直線ダイヤル・メカを搭載したクーガ2200(¥34,800)を発売したのでした。クーガ2200のボディ・カラーは銀ねずみ。これは明らかにスカイセンサー5900を意識したものです。

 技術的にはいつもSONYが先行しており、松下はその後追いをしていました。一般に後発メーカーは先発メーカーの製品より価格を下げて対抗するのですが、松下は機能をさらにアップさせ、逆に価格を上げるという戦略で成功したのです。これが“マネした電器”と揶揄される所以でもあります。

 ところが1977年、松下は周波数をデジタルで直読できるプロシード2800を発売し、SONYに先行してしまうのです。う〜む、さすが大阪商人。¥49,800という値段は当時、かなり高価なものでしたが、性能&機能を考えればむしろ安いといえるでしょう。BCLラジオの最高峰とうたわれました。

 遅れてSONYは、通信機のデザインを採用したICF-6800(¥79,800)を発売するのですが、ラジオとしては高価すぎるし、通信機ほどの性能でもない・・・ということで人気はサッパリでした。この世代でBCLブームは下火となっていきます。この頃のキーワードは、BCLとFMエアチェックと深夜放送。ラジオが生活に密着していたのです。

   


11月16日(日) 先月、実家から持ってきた懐かしのBCLラジオ、SONYスカイセンサー(ICF-5900)。大阪毎日放送(MBSラジオ)の番組を東京で聴くために役立てています。感度を上げるためにリード線アンテナの実験も行ないましたが、ノイズを盛大に拾うだけで失敗でした。

 東京&マンションという住宅事情では、感度より、いかにノイズをカットするか?ということが重要なのですね。そこでACアダプターを外し、乾電池で動作させることに・・・。これで電源からのノイズは遮断されます。ラジオを手に持って部屋の中を歩き回りました。いちばんノイズの少ない場所を探すのです。

 パソコン、テレビ、CDプレーヤー、携帯電話等のスイッチは切ってあるのですが、壁の中に埋め込まれた配線のせいでしょうか?盛大にノイズを発生する方角があります。何だろう・・・あまり気持ちのいいものではありませんね。結局、押入れの前がいちばん安定して受信できるようです。

 インターネット全盛の時代、懐かしのBCLラジオは今、どうしているのか?ということで調べてみたら、
ラジオ工房というホームページにぶつかりました。管理者は半世紀に渡って、趣味でラジオの修理を手がけてきたというベテラン。特にBCLラジオに注がれる愛情は深いものがあります。

 周波数直読をうたった愛機スカイセンサー5900と、同時代の名機クーガー2200。この2機種は大ベストセラーで、今でも多くの修理依頼があるそうです。そしてネット・オークションの危険性と修理についてのレポートがあります。素人修理で壊されてしまった製品の何と多いこと!(^^;

 現在、BCLラジオと称される製品はありません。デジタル&薄型化されたラジオは、“ワールドバンド・レシーバー”という名で市場に出ています。バリコンもなければ、コアやトリマもない・・・何の調整もいらないし、狂うこともありえない。けれどもそれでは簡単すぎて面白くないのです。


11月15日(土) 最近ハマっている食材はこれ!カマンベール入り6Pチーズです。これをどうするかといえば、まずは「チーズ入りオムレツ!」(ドラえもん口調で)なのです。作り方はいたって普通・・・玉子2個を溶いて塩コショウで味付け。チーズ1ピースを手でちぎって混ぜ合わせ、フライパンで焼くだけです。(^^)

 もうひとつの美味しい食べ方といえば、「チーズ・カレー!」(名探偵コナン口調で)なのです。用意するのは、いつも食べてるレトルト・カレー1袋。パックを破いて鍋にあけ、直火で加熱します。じゅうぶん温まったら、チーズ1ピースを手でちぎって混ぜ合わせ、ご飯にかけて出来上がり。

 何じゃそりゃあ〜と言わないでください。近所のカレー屋さんで食べるチーズ・カレーと、味はそっくりなのです。こうして食べればレトルト・カレーだって美味しいんですよ〜。(^^;

   


11月14日(金) ビデオで映画『カリガリ博士』を観ました。(DAS CABINET DES DR.CALIGARI)ヴェルナー・クラウス、コンラート・ファイト、フリードリッヒ・フェハー出演、ロベルト・ヴィーネ監督。(1919年ドイツ)白黒・サイレント(無声)映画。以下、解説はネタバレありです。要注意!

 オランダ国境に近いホルシュテンヴァルの歳の市。カリガリ博士を名乗る男が、夢遊病者の見世物小屋を開くために町役場を訪れました。多忙のあまりカリガリを横柄にあしらう助役・・・。その夜、彼は何者かによって殺害されてしまいます。

 大学生のフランツィスとアランは無二の親友ですが、2人とも医務参事官であるオルセンの娘、ジェーンに熱を上げています。殺人事件の翌日、彼らは歳の市で夢遊病者チェザーレの見世物に出くわしました。

 「チェザーレは何もかもお見通しだよ!」カリガリ博士の口上に発奮したアランは、自分があとどのくらい生きられるかを質問します。不吉にもその答えは「明朝まで」でした。翌朝、アランは死体となって発見されます。助役と同じ手口で殺害されたのです。

 友人の命を奪った犯人を捜そうと決意するフランツィス。カリガリ博士に嫌疑を抱き、見世物小屋を訪ねたその最中、連続殺人の犯人が捕まったという吉報が・・・。慌てて警察に向かったものの、それは単なる模倣犯の仕業でした。

 カリガリ博士の殺意はジェーンにも及びます。見世物小屋に近づいた彼女は、チェザーレの瞼に焼き付けられることとなったのです。フランツィスは再びカリガリの見世物小屋を見張ります。しかし、箱の中のチェザーレは人形でした。

 ジェーンの寝室に忍び込み、彼女を殺そうとするチェザーレ。しかし、ジェーンの美しさにチェザーレは殺害を思い留まり、彼女を連れ去ろうとします。オルセンと警官隊に追いかけられたチェザーレは、ジェーンを放して逃げますが、ついに力尽きて倒れてしまいました。

 フランツィスは見世物小屋に押し入り、身代わり人形のからくりを暴いてみせます。その隙を見て逃げ出したカリガリ博士は精神病院の中へ・・・。やむなくフランツィスは病院長に面会を申し込むのですが、驚いたことに院長自身がカリガリ博士その人だったのです!

 院長の部屋から発見されたのは、1824年、ウプサラ大学でまとめられた夢遊病についての研究書。それによると1783年、北イタリアの小さな町に現れたカリガリ博士なる人物は、夢遊病者チェザーレを操り、次々と殺人を犯しては町を恐怖に陥れたとあります。

 そして院長の日記には、「起きているなら絶対にできない行為を、夢遊病者に実行させることができるかどうか?殺人者に仕立てられるかどうか?私自身がカリガリ博士となりすべてを解明するのだ。」と記されていました。ついに院長は精神異常者として捕えられることに・・・。

 そして自らの奇怪な体験を語り終えたフランツィスですが、どうも様子がおかしいではありませんか?実は事件のすべてが彼の妄想だったのです!フランツィス自身が精神病院の患者だったのですね。そして院長いわく、「彼は私のことをカリガリ博士と思い込んでいるようだ・・・」と。

   

 もとはサイレント映画ですが、NHKで放送されたのはNDR(北ドイツ放送局)の制作による版で、フリー・ジャズ(前衛)風の音楽が付けられていました。無気味な雰囲気をうまく引き立てていたと思います。

 描き割りの背景とベニヤ板で作られたセット。舞台劇を観るようですが、真っ直ぐに立てられたものはなく、すべてが傾いでいます。ペンキで彩られた独特の色彩(白黒ですが)と相俟って、幻想的な世界を演出していました。

 登場人物が白塗りなのは、当時のフィルム感度を考えれば仕方のないこと。台詞がないのでやたらと大袈裟な演技になってしまいます。現代の映画と比較すれば違和感ありありなのですが、ギクシャクした映像を突き抜けるようなパワーが感じられます。

 “ヒットラーの出現を予見したドイツ表現主義映画の傑作”ともいわれています。偶然とはいえ不思議な一致がありますね。夢遊病者=眠れる人(一般市民)。彼らを道具のように操る博士(黒幕=独裁者)。目覚める人(レジスタンス)はやがて、異端者として抹殺されてしまう現実。もはや夢オチとばかり笑っていられない恐ろしさです。


11月13日(木) ふらふらと起き出して、たまには外食もいいかな・・・と、高田馬場まで歩いて出ました。サロンパスを貼ったままなので、汗が噴き出すけれど寒い・・・悪寒ってやつですな。(^^;何か温かいものが食べたいぞ〜ということで、“リンガーハット”で長崎ちゃんぽんを食べました。→少し落ち着きました。(^^)

 DISC FUN(中古レコード店)が近くにあるので、買うともなく覗いてみたら、しばらく見てないうちにまた入荷があったようで、¥100のLPレコード8枚と、¥50のLPレコード4枚を購入。この儀式を“救出”と呼ぶ人もありますが、私もやはりそれに近いものがあります。

 LPレコードが「買ってくれよう、捨てられちゃうよう・・・」と小さな声を上げているようで、ついつい「ヨシヨシ・・・」と手を差し延べてしまうのです。(捨て猫みたいだ。)バーゲンLPは、購入してもビニール袋を付けてもらえません。帰宅してから、いつもの作業が始まります。

 レコードのホコリを落とし、内袋は新品に交換。ジャケットはティッシュで黴を拭き取ります。新しいビニール袋(外袋)に入れてようやくレコードラックに収まるのです。モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番、第27番はハイドシェックのピアノ、ヴァンデルノート指揮パリ音楽院管弦楽団(EMI)。これ、いい演奏です。

 バッハ:「音楽の捧げもの」はアーノンクール指揮ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス(TELEFUNKEN)。すばらしい音質です。TELDECがまだTELEFUNKENと呼ばれていた頃の録音で、キング・レコードが発売していたのか。現在はワーナー・ミュージック扱いだけど、昔のLPの方がいいんじゃないかな?


11月12日(水) 肩凝りがひどくなってダウンしてしまいました。首を締めつけられているような感覚です。薬局へ行って、サロンパスの大箱、バファリン、ピップ内服液(ビタミンB)を購入。サロンパスを首、肩、背中、腰へ10枚貼り付けて、昏々と眠っていました。

 朝食は摂りましたが、その後は食欲もなく何も食わず。いつも観ているテレビの『トリビアの泉』さえ、起きていることの辛さに堪えかねパスする始末。半病人の1日を過ごしました。この期に筋肉をほぐしていこうと思います。明日は起きられるのだろうか?(^^;

 洗濯したのに洋服が乾きません。晴れてることは晴れているのですが、今年の秋は昨年と比べて、日照時間が半分以下とニュースで聞きました。1日中家にいるから余計そう感じるのかな?と思っていたら、そういうわけでもないのですね。秋空、広がれ!


11月11日(火) 昨日観た『めぐりあう時間たち』(THE HOURS)について。ニコール・キッドマン、ジュリアン・ムーア、メリル・ストリープ主演、スティーブン・ダルドリー監督。(2002年アメリカ)
公式ホームページ

 1923年のロンドン郊外。『ダロウェイ夫人』の著者ヴァージニア・ウルフ(ニコール・キッドマン)。彼女は精神を病んでいて、献身的な夫とともにこの田舎へ越してきた。今日は姉が、子供たちを連れて訪ねてきてくれることになっている。

 1951年のロサンジェルス。『ダロウェイ夫人』を読むのは妊娠した主婦ローラ(ジュリアン・ムーア)。彼女は夫の誕生日を祝うために息子と一緒にケーキを焼き、夫の帰りを待っていた。

 2001年のニューヨーク。クラリッサ(メリル・ストリープ)は、ゲイでエイズに冒された作家リチャード(エド・ハリス)の受賞記念パーティーを企画し、花を飾ったり、料理に腕を振るったりと大忙しだった。

 3つの時代の、3人の女たちの、それぞれの1日が始まろうとしていた・・・。

 とまあ、3つのストーリーが同時進行していくわけです。キーワードとなるのは『ダロウェイ夫人』ですね。私はヴァージニア・ウルフについて何も知識がなかったものだから、後でいろいろと調べて、確認していかなければなりませんでした。1度観ただけで、すべてを理解できた人もいるのでしょうか?

 インターネットの掲示板を見ていくと、「全然わからん!」という単純型と、「私はすべてを理解しました、貴方のおっしゃることは間違っています!」という攻撃型の2派に分かれているようです。こんなことで争うのも何かな〜?この映画ちょっと罪深いです。(^^;もちろん3人の演技派女優による競演、美しい映像は観応えあるものですが・・・。

 うまくポイントを捉えた人がありまして、ジェンダー、人生の選択、同性愛と説明されています。ジェンダー(gender)は日本語で“性”と訳されますが、“sex”とするとニュアンスが異なってしまうのですね。そういえば、スティーブン・ダルドリー監督の前作は『リトルダンサー』。男だってバレエを踊りたい、というビリー少年の健気さに心打たれるものの・・・。

 そのエンディングは“考えうるひとつの未来”ではありますが、ゲイを匂わせるものでした。「このシーンはなかった方がいいのに・・・」と思った人も多いはず。(^^;昨日まで複雑な思いを募らせた『めぐりあう時間たち』も、ここまで到達してみると案外そんなに難しいものでもなかったのか、という感じです。


11月10日(月) 今日は1日中雨・・・美容院へ髪をカットしに行きました。この美容院、先月は移転の話が持ち上がっていて、お知らせのハガキまで届いていたのですが、不都合が生じて存続することになったそうです。私は割引会員証(有料・1年)を契約したばかり・・・隣街に引っ越されたら困ってしまう。

 その1ヶ月後・・・店名が変わっていました。(笑)会員証は継続して使用OKですが、以前のスタッフは姿を消し、新任の男性スタッフが2人だけ。お客のほうはサッパリで、待たされることもなく・・・。(笑)髪にこだわる女性客なら、電車に乗っても隣街に出かけるか、新しいお店を探すだろうな・・・。

 高田馬場の
早稲田松竹へ『シカゴ』と『めぐりあう時間たち』を観に行きました。『シカゴ』は封切り時に観ているのでリピート。『めぐりあう時間たち』は初めて観ることになります。ところがこの『めぐりあう時間たち』、何を伝えたいのか私にはよく理解できませんでした。資料を当たってからレビューは後日、記すことにします。

 頭痛&肩凝りがひどい・・・高田馬場からの帰り道に、新しく小奇麗なマッサージ・ルームが開店していたので立ち寄ります。20分¥2,000(税別)・・・これを高いと取るか、値打ちと取るかは人それぞれと思われますが、私の場合、“自分でどうにもできない病気”なのであります。(^^;

 20代後半、体格のいい男性が揉んでくれましたが、ずいぶん力が入っていたようです。「お客さんガチガチじゃないですか、かなりの重症ですよ。」おそらく明日は揉み返し(筋肉痛)があって、その後、痛みとともに引いていくのでしょう。まったく困ったもんです。(^^;

 夕食はホットプレートを用い、久しぶりのホットケーキ。「ぼくホットケーキ好きだよ、焦げてなければね。」これは『魔女の宅急便』のジジの台詞。バターとメープルシロップを塗って6枚を食べました。タネが余ってしまったので、大きいのを1枚焼いてまた明日、レンジで暖めて食べることにしましょう。


11月9日(日) 頭痛が・・・体調がすぐれません。昨朝、お風呂でFMを聴きながら、半身浴を行ないました。“ブルーグラス”の特集を放送していたのが興味深く、1時間半ほど浸かってしまいました。お風呂でFMを聴く方法は、
9月29日の日記にも記したとおり、¥100ショップで購入したテレビ用ミニ・スピーカーを用いています。

   

 さて半身浴・・・ぬるま湯に腰から下だけ浸かったわけですが、お風呂から上がってもしばらくの間、汗が噴き出すのですね。ここで身体を冷やしてしまったのがよくなかったようです。今朝は朝から頭が痛いし、鼻もツンツンする・・・。バファリンを飲んで横になっていました。皆さんも半身浴後の湯冷めには注意してくださいね。

 ¥100ショップといえば、気になっている商品が2つ。AMラジオとFMラジオです。AMとFMが一緒になっていないところがミソ。どちらもモノラルで、イヤホンは別売。単3乾電池2本も必要です。「どうせ音質は悪いに決まってる!」のですが、上記スピーカーのように、「けっこう使える!」確率がないわけでもない。

 小さな博打ではありますが、次回、帰省の折にでも試してみようと思っています。新幹線の中ではラジオが聞けるはずなので・・・。購入済みの方がおられましたら、レポートなど頂けると幸いです。ちなみに私の購入した使えない¥100商品には、ホッチキス、毛抜き、爪切り、ステレオヘッドホンなどがあります。


11月8日(土) 食料が無くなってしまったので、中野の¥100ショップへと買い出しに行きました。18cm径のアルミ鍋を購入。インスタント・ラーメンにちょうどいい大きさのものです。これ、実は新商品?それまで店頭に並んでいたのは、同じアルミでも“雪平鍋”とネームの付いた商品でした。

 しかしそれは本物の“雪平鍋”ではなく、アルミ鍋の外側に凸凹模様を付けただけのものだったのです。それでは洗いにくいし、不衛生ではありませんか?ほんらいアルミ鍋の定義には、“白”と“打出し”があるそうです。

 「白」:アルミ素材をそのままに、シルバーの光沢とシンプルなデザインが特徴。手入れも簡単、シンプルで飽きが来ず、使い込んでもその白く清潔な美しさは変わらない。

 「打出し」:アルミ素材の表面を鎚打ちし、凸凹をつけ、材質を締め込ませたもの。表面積が広くなることで、熱伝導をよくし、保温性もアップする。

 アルミ打出し鍋の中でも、底が浅く、口径が広い。片手で扱えて左右に注ぎ口の付いたものを“雪平鍋”というのだそうです。なるほど本物の“雪平鍋”は¥100じゃ買えっこないはずです。それなら洗いやすい“白鍋”のほうがいいじゃありませんか?¥100の品質にこだわるのは私だけかもしれませんが・・・。(^^;


11月7日(金) 映画『SSU』は本日が最終日。韓国映画好きなんですよ〜。新宿まで歩いて出かけました。金券ショップの前売券を¥1,270でげっと。浮いたお金で新宿サブナードのミニ豚丼セット(¥650)を食べました。すっかり食が細くなった私は“ミニセット”でじゅうぶんなのです。

 中年サラリーマン(私もそうですが)が、チャーシューメン大盛りとか、カツ丼とラーメンのセットをバカ食い・・・。よく見かける光景ではありますが、疲労やストレスは食物で補えるものではありません。休養と睡眠をしっかりとってくださいな。他人事ながら心配になってしまいます。

 さて映画館に到着。パンフレットは売り切れてしまって買えませんでした。残念!欲しかったよ〜。韓国映画はハングル文字のため、出演者の名前が読めないのです。(中国映画は漢字なのでそれなりに読めます。)しょうがない、インターネットで調べるしかないのかトホホ・・・。(^^;

   

 『SSU』(原題:Blue)シン・ヒョンジュン、シン・ウンギョン、キム・ヨンホ主演、カン・ジェギュ製作総指揮、イ・ジョングク監督。(2003年韓国)
公式ホームページ

 潜水と海難救助の分野において、世界でも名高い韓国海軍の海難救助隊SSU。幼い頃から無二の親友であり、ライバルでもあったキム・ジュン大尉(シン・ヒョンジュン)とイ・テヒョン大尉(キム・ヨンホ)は最高の潜水士として実力を認められていた。そんな2人の前に新任の女性訓練教官、カン・スジン少佐(シン・ウンギョン)がイギリスから赴任してくる・・・。

 3人はもと同期、そしてスジンとジュンは訓練生時代に愛し合った仲。だがジュンは、テヒョンも密かに彼女に思いを寄せていたことを知ると、不器用にもその恋に終止符を打ったのだった。苛酷な任務の中、再び運命を共にすることとなった3人だが、上層部が発動した非情な作戦を巡って、ジュンが上官と対立。謹慎処分を受けてしまう。

 営倉送りとなったジュン。スジンはかつての恋人の荒れ果てた姿に愕然とするが、やがて女医から彼の秘密を打ち明けられる。ジュンの真意に涙を流すのも束の間、深海での作戦を逐行中の潜水艦に大事故が発生!救出に向かったスジンは軍の最高機密とともに、沈んでいく潜水艦に閉じ込められてしまった。歴史上前例の無い187mの海底で彼らを待ちうける壮絶な運命とは・・・!

 名作『シュリ』を手がけたカン・ジェギュが、韓国海軍の全面協力を得て放つ海洋スペクタクルです。海難救助隊SSUは実在する部隊だけあって、映像まさにリアル!エキストラに参加しているのは本物の隊員さんです。俳優さんは全員がスキューバ・ダイビングの訓練を受け、度重なる事故にもめげず撮影を敢行したというのだから、まさに命がけ!

 何10mという深海に潜水するためには、まず特殊なカプセルの中に入り、何時間も加圧をかけなければなりません。そのまま飛び込んだら死んでしまうのですね。浮上する時もしかり、今度は減圧してやらなければならない。そうしないと体内の酸素が急激に膨張して血管が破裂してしまうのか・・・。それも鍛え抜かれた肉体にのみ可能なこと。(^^;

 ドラマが熱いです、激しすぎます。ラストは涙がホロリ・・・ではなく号泣!実に人間が、愛が、友情がよく描けているのです。笑わせてくれるところも、ホッとさせてくれるところもたっぷり。それだから過剰に感情移入できてしまうのでしょうね。同じアジアでも、どこかノンビリした中国(香港)映画とは違い、韓国映画はキムチのように熱いです。


11月6日(木) 朝から頭痛・・・熱はないけれど、扁桃腺も腫れてるようです。パソコンに向かってはみたけれど、耐えられなくなり、バファリンを飲んで横になります。だいぶ楽になりました。昨日のヘッドホンの話をもう少し続けたいと思います。

 私の愛用していたSONYのヘッドホンMDR-1は、正確にいうとウォークマン付属のものではなく、同時期に発売された“ステレオ・ライブランド”という、ステレオマイク、モノラルスピーカー内蔵の録再機に付属していたものです。ウォークマン・マニアが聞いたら、そんな品番ないぞ?って話になってしまいますので。

 ステレオ・ライブランドとは文字どおり、これ1台で生録音が楽しめるというスグレモノでした。ウォークマンは単3乾電池を2本使用でしたが、これは4本(6V)使用します。私は別売のバッテリーパックを使用していました。外観もかなりの重量級です。ヘッドホン出力は外付でスピーカーが駆動できるほどパワーがありました。

 音質はたいへんすぐれたものでした。これは電源が6Vだったおかげで、アンプ部の設計にゆとりがあったためです。最近のウォーキング・ステレオは省エネ設計で、電池は1本ないし2本。ガム型充電池というのもありますね。1.5Vではアンプ部の出力を稼げないため、効率の良いインナーイヤー・ヘッドホンで音量を補っています。

 もっとも現代ではウォーキング・ステレオといえば、カセットではなくCDかMDですよね。MP3というのもありますな。デジタル特有のシャカシャカ音の原因は、案外、アンプ部(電源)の弱さから来ているのではないでしょうか。カセットよりも高速のモーターを駆動しなければならないし、DAコンバーターにもかなりの電力を食われてしまいます。

 MP3はモーターを必要としませんが、圧縮されたデジタル信号をアナログ変換する際、多くの熱エネルギーがロスされます。これはパソコンも同じですね。カセットはローテクの代表選手のようなものですが、きちんと設計された機器で再生すれば、すばらしい音が出せます。音質は数字やデータでは表わせないのです。

※お薦め個人サイト→
ウォークマンの歴史


11月5日(水) ¥100ショップで売られている中国製ステレオ・ヘッドホン。買おうかな、どうしようかな?現在パソコン用として使用しているのは、20年前のウォークマンに付属していた軽量ヘッドホンSONY MDR-1(非売品)。イヤーパッドはもう影も形もなくなってしまったので、スポンジをカットして自作せねばなりません。

 3個¥100のスポンジを買って修理するか、それとも¥100のヘッドホンを買うか10分ほど悩んだ末(悩むなよ!)、どうせ¥100だからということで購入してしまいました。デザインは洗練されたもので、正体を明かさねば誰も気づくことはないでしょう。家に帰るとパッケージを開いてさっそく試聴してみます。

 10月31日の日記も記した
NAXOS JAPANのホームページを開いてリヒャルト・シュトラウスの管弦楽作品を聴いてみます。曲目は交響詩「英雄の生涯」。・・・うっ、何だこのレンジの狭さ!高音も低音も出ていない・・・音量(音圧)もかなり低いじゃないか!

 SONYのヘッドホンに交換して聴き直すと、ワイドレンジで元気よく鳴ってくれました。20年前の骨董品とはいえ、さすがSONY。軽量ヘッドホンの分野では、昔からSONYとオーディオ・テクニカの品質がダントツでした。それにしても情けないのは¥100の中国製ヘッドホン。

 使えるといえば、問題なく使えます。しかし音質は期待しないでください。コンビニで売られているMADE IN JAPAN(¥500〜¥1000くらい)を買ったほうがいいですよ。そもそも¥100ものに文句をつける私が間違っているのかもしれませんが、20年前の初期国産品(しかもオマケ)にさえ、まだ追いつけないとは・・・。(^^;

※その後、あらゆる角度からテストした結果、¥100ヘッドホンはゴミ箱行きとなりました。通常の倍くらいボリュームを上げないと鳴ってくれません。空き缶を叩くようなキンキンの音質で、1分も経たぬうちに頭痛をもよおすことが判明しました。


11月4日(火) 11月1日の映画サービス・デーに観た3本の映画のうち、最後の作品を紹介します。『マッチスティック メン』(MATCHSTICK MEN)ニコラス・ケイジ、サム・ロックウェル、アリソン・ローマン主演、リドリー・スコット監督作品。(2003年アメリカ)
公式ホームページ

 すご腕のサギ師ながら、潔癖症の性癖に悩むロイ(ニコラス・ケイジ)。常に身の周りはクリーンでなければならず、食器はもちろん、オフィスの電話さえ毎日除菌せずにはいられない。ほぼツナ缶だけを食べて生きているものの、食器が汚れるのを恐れて缶からそのまま食べる始末。ドアや扉は常に3回ずつ開閉させないと開けられない、というからかなりの重症といえよう。

 凸凹コンビともいえる相棒はフランク(サム・ロックウェル)。2人の稼業はそこそこ順調で、豊かな暮らしを営んでいる。しかしロイに思いがけない不運が訪れた。服用していた精神安定剤を切らしてしまい、処方箋をもらおうにも、かかりつけの精神科医は夜逃げした後だったのだ。たちまちパニックに陥り、部屋中を掃除しはじめるロイ。仕事も手につかず呆然としているところをフランクに救出される。

 フランクの紹介で評判の精神科医を訪ねたロイ。しかしドクターとともに彼の性癖の原因を探るうち、ロイは別れた妻との間に生まれた娘がいるかもしれないことに思い当たる。悩んだ末に娘との再会を果たしたロイだったが、それは彼の中に変化が起きるすばらしいきっかけとなった。14歳になるアンジェラ(アリソン・ローマン)は好奇心旺盛なお年頃。カーペットを土足で踏みつけ、ロイの家中を引っ掻き回したのだ。

 不思議なことに、アンジェラがロイの無意味な取り決めをひとつずつ破っていくたびに、彼は優しい父親の愛情に目覚め、潔癖症の性癖はすっかり身を潜めてしまった。アンジェラはロイの職業にも興味を抱く。「パパの仕事を私もやってみたい・・・」せがまれて、「それじゃ1度だけ」と首尾よく“初めてのおつかい”を済ませたアンジェラだったが、やがてとんでもない事件に巻き込まれることに・・・。

 完全主義者リドリー・スコット。『エイリアン』、『ブレードランナー』、『グラディエーター』、『ハンニバル』と超パーフェクトな作品群のタイトルを見ても分かると思いますが、以前にテレビで観た初期の作品でさえ、おそろしくスタイリッシュなものでした。だからすこぶる安心して観られるのです。

 今回の映画はコミック&サスペンス。ニコラス・ケイジはヒロイックでありながら、ユーモラスでちょっと情けない主人公を上手く演じていました。こういう役を演らせたら、この人の右に出る者はいないでしょう。私の好きな俳優の1人です。アンジェラ役のアリソン・ローマンはとても可愛い・・・ロイがすっかり親ばかになってしまう気持ちも分かります。

 実は彼女、子役ではなく24歳の立派な大人と聞いてびっくりしました。とてもそんなふうには見えません。新人を発掘するのが上手いリドリー・スコット監督ですが、アリソン・ローマンもやはり期待の大型新人。次回出演はティム・バートン監督作品に決まったようです。トントン拍子に出世するとはまさにこのこと。

 ストーリーの後半はとんでもないドンデン返しで、こればかりは観てのお楽しみ。ちょっと予想もつかないことでしょう。そしてラストは思わずホロリとさせられてしまいます。これだから映画は楽しいな。テレビドラマではこんなの味わえませんよ。さあ映画館へレッツゴー!(^^)


11月3日(月) 今日は文化の日。日大理工学部の学祭で吉岡美穂さんがトークショーを行なうというので、一般客として参加することに。いいおじさんが学祭に・・・というのも気が引けるのですが、実際、なかなかお目にかかることもできないので、“行っとけばよかったなあ”と後悔するよりは、行動あるのみでしょう。(^^;

 同日は日大より先に、埼玉県の平成国際大学でもトークショーが行なわれるようですが、どちらかに絞らないと時間的にはキビシイ。千葉県舟橋市を調べてみたら、営団東西線1本で行けることがわかった、というのも強みです。開演は16:30からですが、整理券は12:00から配布されるので、午前から出かけなければなりません。

 電車で揺られること1時間少し。日大には少し早く着いてしまいましたが、あいにくの小雨。学祭といえば、もっと賑やかな絵を想像していたのですが、この時点で来学者はほとんどなく、模擬店のほうもサッパリ。5流大学である母校のほうがよほど勢いがあったと記憶します。日大ってどんなん?とりあえずキャンパスは広い!

 朝食を摂っていなかったので、模擬店でカレーライス(¥200)とお好み焼き(¥280)を食べました。カレーの味は普通(笑)、お好み焼きはお焦げが多くて胸が悪くなりました。それでもこれはまだマシなほうで、焼きそばの模擬店では、鉄板のお焦げを擦り取って、皿に盛っているのを目撃しましたから・・・。捨てるだろ普通!

 一般教室では文化部の展示が行なわれていました。う〜む、しかしこれが大学生のやることか?中学生レベルだな〜。B紙に大きくマジックで書かれた研究レポート。パソコンくらい持ってるでしょう?プリントアウトしてパネル加工くらいしなさいよ!プレゼンテーションというものを知らないのかな?

 まあ、学生くんを批判してみたって始まらない・・・。彼らは半人前である故に学生なのですから。社会に出てから先輩にド叱られて、ようやく1人前になるのです。イベントまでの待ち時間が膨大にあるため、食堂のテーブルにノートを広げてシゴト(原稿)書いてました。静かだ・・・学生のときの自分と全然変わってない。

 イベントの行なわれるスポーツホールは1時間前に開場。ですが雨の中、1時間近く待たされました。一般客は寒いので怒っていました。プロのイベント業者ならこんなことにはならないけれど、撮影禁止・カメラ持込不可は常識。事前告知がされていないので、入場に手間取ってしまったようです。

 10分押しで“推定少女”という女子高生2人ユニットのライブから始まりました。(けっこう有名みたいです。アイドルには無知なのですみません。)「ここの大学は大きくて立派ですねー。みんなすごく頭いいんですよね?私たちはまだ高校生なんですけど、勉強してこんな大学に行けるようになりたいです!」(^^;

 吉岡美穂さんは埼玉の大学からタクシーでこちらに向かったのですが、途中交通渋滞に巻き込まれて3時間以上かかってしまい、休む間もなく少し遅れてのスタートとなりました。タクシー料金が3万円以上かかったそうです。トークショーは司会者を立てて、という形式で行なわれました。(名前を失念しましたが、芸人さんです。)

 質問コーナー!ありきたりですが、好きな男性のタイプは?現在、好きな人はおられますか?「今は好きな人はいないんですけど・・・」と言いかけると、客席から「ええ〜っ?」と意地悪な野次が・・・。後ろの方に座っていたガラの悪い学生(チーマー?)5、6人のグループです。リーダー格の男は明らかにイカれてる・・・。

 美穂さんは一瞬フリーズしてしまいましたが、司会者は「いいじゃないの、いろいろあるんだよ・・・」と客席に向かって切り返してくれたので、その場は問題なく通り過ぎることができました。通常のイベントと違って、みんながファンである、というわけではなく、冷やかし半分で来ている客も多いのですね。入場無料ともなれば・・・。

 その後はドラマ収録の舞台裏やら・・・。ユンソナさんのお家に招待されて、手作りの韓国料理をご馳走してもらったこと。(ソナちゃんと呼んでいるそうです。)美穂さんから学生への逆質問コーナー、「キャンパスで流行っている言葉を教えてください!」。ツルピカ頭の先生から、焼き鳥(写真部の模擬店)の差し入れもありました。

 2004年度のカレンダー発売を記念して、恒例のじゃんけん大会・・・(私は1度も勝てないのですが)も行なわれ、会場は大きく盛り上がります。楽しい1時間が過ぎていきました。(^^)

   


11月2日(日) 昨日観た3本の映画の2本目です。『インファナル・アフェア』(INFERNAL AFFAIRS)トニー・レオン、アンディ・ラウ主演、アンソニー・ウォン、エリック・ツァン、ケリー・チャン、サミー・チェン出演、アンドリュー・ラウ監督作品。(2002年中国(香港))
公式ホームページ

 舞台は香港。マフィアのボスであるサムより目をかけられ、警察学校へ入学した青年ラウ。エリート警察官としてめきめきと頭角を現し、ウォン警視の下で麻薬事件の捜査に加わっていた。いっぽう彼は警察の内通役として、敵対勢力や極秘情報をマフィアのボスへと流し続けていたのである。しかし彼の目の前にあるのは、ゆとりある生活と美しい恋人。陽の当たる世界での成功を夢見ていたのだ。

 もう1人の青年がいた。正義に憧れ警察学校へ入学したヤン。類まれなる観察力の鋭さを見込まれ、18歳にして極秘任務を命ぜられる。それはマフィアの潜入捜査官だった。警察官としての記録を抹消され、彼の身分を知るものはウォン警視ただ1人。最初は3年の約束だったものの、すでに10年の歳月を数え、組織の中に身を置く以上、悪事にも手を染めなければならない毎日。彼は地獄の苦しみを味わっていた。

 そんな2人が覚せい剤取引の現場で、互いに情報戦を繰り広げることになるとは誰が想像しうるだろうか?サムの組織に潜入するヤンの働きで、1度は彼を追い詰めたものの、あと1歩というところで逮捕を捕り逃がしてしまったウォン警視は、警察の情報が外部に漏れていることを知る。内通者は誰だ?調査を依頼されるヤン。そしてラウもまた、マフィアの中に潜入捜査官がいることを悟るのだった。

 原題は『無間道』。仏教でいう、絶えることのない苦痛が続く地獄を味わうのはどちら?自分の正体が発覚したとき、2人にとってそれは死を意味します。それを暴こうとやってくる者がいると知れば、それはもう耐え難い恐怖ですね。片方が生き残り、もう片方が死なねばならぬとは、何とも皮肉な運命です。

 さて1粒で2度おいしいこのシナリオ、下手をすればどっちつかずになってしまう恐れもありますが、たたみかけるようなテンポとカットバックの繰り返しを用い、常に緊張感溢れる映像を見せてくれました。主役の2人もいいけれど、名脇役エリック・ツァンの存在感はさすがですね。この映画もお薦めです。ぜひご覧くださいませ。(^^)


11月1日(土) 毎月1日は映画サービス・デーなのです。今日は新宿歌舞伎町で3本の映画をハシゴしました。『リーグ オブ レジェンド』、『インファナル・アフェア』、『マッチスティック メン』を観ましたが、1日で感想を述べるのはたいへんなので、3日に分けて記していこうと思います。

 『リーグ オブ レジェンド/時空を超えた戦い』(THE LEAGUE OF EXTRAORDINARY GENTLEMEN)ショーン・コネリー、ナサーラディン・シャー、ペータ・ウィルソン、トニー・カラン、スチュアート・タウンゼント、シェーン・ウェスト、ジェイソン・フレミング、リチャード・ロクスバーグ出演、スティーブン・ノリントン監督作品。(2003年アメリカ)
公式ホームページ

 何でこれが観たかったかというと、インディ・ジョーンズのモデルとなったアラン・クォーターメインをリーダーに、ネモ船長、女吸血鬼、透明人間、ドリアン・グレイ、トム・ソーヤー、ジキル博士(ハイド氏)が結束して、冒険を繰り広げるという荒唐無稽の物語だからです。まさに夢の競演というべきでしょう。

 あらすじはあえて書きません。(笑)それぞれの主人公が小説として世に生まれたのは19世紀末。F.W.ムルナウ監督が1922年、サイレント(無声)映画で製作した世界初の吸血鬼は、原作者ブラム・ストーカーの映画化権が取れず、やむなく『ノスフェラトゥ』と名を変えて発表されました。しかし2003年ともなれば、すべての著作権がクリアになってるんですよね。

 キャラクターはいろいろとアレンジされていますが、私がいちばん気になったのはネモ船長(艦長)。原作『海底2万マイル』では、海を母国とする無国籍者。人間嫌いで、その目的は不明だが、恐るべき科学力と財産を有し、潜水艦ノーチラス号で七つの海を探検する男でした。ディズニーの実写映画(1954年)のジェームス・メイスンといえば、イメージは決まっていたと思います。

 この映画では頭にターバンを巻いたインド人?しかしながら、故国インドを圧政者から開放するために戦う自由の闘士ということで、存在理由がより明確になっているし、巨大潜水艦を建造した軍資金、統率力についてもうなづけるものとなっています。そして何といってもアクション・シーンですね。インド風空手の達人!つおい、カッコいい、見たこともないすばやい動き!

 これはヤラレタ!という感じです。インド映画では“人間国宝”に値する位を持つ大物なんだそうです。そしてCGで描かれたノーチラス号は純白の潜水艦!美しい彫刻の施された芸術品なのであります。陸を制覇するのはネモ・モービルという6輪スーパーカー。これもむちゃくちゃカッコいい。ヘッドライトには象の彫刻が施されていますよ。どうしましょう。

 というわけで、とりあえずご覧ください。DVDの発売を待つのもいいけれど、ノーチラス号の巨大さは大スクリーンで観るのがよろしい。エンディングは何だか、続編の出来を思わせるものがありました。これだけの大物が揃っているんだから、1作で終わってしまうのはもったいないですね。パート2、パート3も製作してくださいませ!


日々思うことに戻る

表紙に戻る