2006年4月の日記

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4月30日(日) パソコン大改造(2)

 HDDとFDDを増設してみたものの、情けないことに両方とも反応なし。聞いた話では、新しいハードウェアが取り付けられるとウィザードが自動で立ち上がるので、画面の指示に従ってクリックしていけばOKのハズでした。仕方ないので友人にメールを送り、対処方法を教えてもらう・・・たまたま家にいてくれたのは幸い。

 要するにHDDはFAT32で出荷されており、NTFSへフォーマットしなければいけないということです。ウィザードが立ち上がらなかったのは、メインのHDDと同じ種類のものを増設したためで、コンピューターは勝手に「済み」と判断してしまったようです。

 問題なのはFDD。デバイスはウィンドウズにインストールされているので、特に何もする必要はないはずなのですが。結局、BIOSの画面を立ち上げて操作することになりました。しかし私のパソコン、得体の知れないマザーボードだからなあ。

 友人と双方でネット検索を繰り返し、ああでもない、こうでもないを繰り返す。夜もふけて、私は頭から湯気が出てきました。歯も痛くなってきました。「もう寝ます」とメールした後で、重要な項目を見落としていたことに気付く・・・動きました!


4月29日(土) パソコン大改造(1)

 パーツは既に揃っているので、いよいよ今日から大改造です。まずはエアダスターで埃取り。これはまいった!ものすごい埃です。1年4カ月とはいえ、CPUのヒートシンクにはびっしり埃が詰まっています

 さて、HDD増設といっても、私のパソコンには3.5インチベイの空きがひとつしかありません。しかも厚みからいえば、2台のHDDが密着状態。発熱量も大きなものですから、さすがにこれはまずいでしょう。

 そこで懸架スライド式3.5インチベイを増設することとしました。冷却ファンも取り付け可能です。かなりゴツイ造りで、HDDはゴムクッションを挟んで取り付けるので、静音性にも優れています。

 ところが、実際に設置してみるとスペース的にスレスレで、冷却ファンは取り付けられそうもない。しかし、全面サブパネルの裏側には取り付け穴があるので、薄型のファンなら取り付けられそう・・・さっそく買ってきました。

 実際にあてがってみると、USB端子が取り付け穴のすぐ下を塞いでいて、やむなく四角いメッシュの穴に座金を当て、位置をずらして3箇所のネジで止めました。先が思いやられるなあ。

 以前、友人からもらったFDDを5インチベイに取り付けようとしたら、サブパネルが塞がっていてどうしたことだろう?開きそうで開かない不思議な鉄板。これには切れ目が入っていて、バリッと折り取るのでありました。

 ところが電源プラグを差し、コネクタを接続してもFDDは反応なし。ディスクを入れてもランプが点きません。どうしたことか!長く放置してあったので壊れてしまったか?と、FDDのいちばん安いパーツを新調しました。


4月28日(金) お酒を呑んで机運び

 金曜日あたり、Sさんの事務所から引き出し付きの机をもらうことになってるから・・・とMさんが仰るので、少し早めに出て、時間待ちに焼酎をちびちび。おつまみをポリポリやりだしたところで始まりました。

 小さな机が2台だけだったので20分ほどで終わってしまいましたが・・・それでも最低2人はいないと運べないですから。その後はお酒呑み。Sさんも作業を終えて上がってきました。この日は入れ替わり立ち替わり、10人が集まりました。

 お酒呑みは人生であります。諸先輩の貴重なお話はこんな機会でもなければ、いくら金を積んでも聞けません。


4月27日(木) 外付けHDD

 4月25日にも書いたとおり、HDDクラッシュの保険として、XPパソコンから98パソコンへLAN経由でデータ(7GB)を移動させると2時間くらいかかっちゃいます。あまりにも時間がかかりすぎるので、私が外付けHDDを買ってくることとなりました。

 高田馬場T電機にて、L社の160GB外付けが¥12,800。会員カードを提示すれば¥9,980ということで、選択肢はありませんでした。ノート用のHDDは電源が要らない分、容量も書き込み速度も落ちますし。さっそくセットアップして書き込んでみると、7GB相当15分で終了。

 その後は久しぶりにSさんを交えて映画鑑賞。4月20日にテレビ東京で放送された、『ミス・マープル 牧師館の殺人』(THE MUDER AT THE VICARAGE)ジョーン・ヒクソン主演、ジュリアン・エイミス監督。(1986年イギリス/1時間35分)

 シリーズとして連作のあるテレビ映画で、前から観たいとは思っていたけど、高価なDVD-BOXには手が届かない。テレビ放送なので吹き替え版ですが、原作が優れているんでしょう。とても楽しく観れました。CMをカットして1時間32分。

 最後の謎解きはいささか性急すぎると感じたのですが、実は3時間8分の完全版というDVDも発売されているとか。それじゃしょうがないですよ。いずれまた、その完全版も観られることでしょう。それにしても
テレビ東京は平日の午後や深夜に渋い映画を放送してます。録画してみましょう。


4月26日(水) 客人来たる!

 「日本の子どものうた」板起こしを依頼された会長さんが、何と私の自宅まで取りに来てくださるという。普段、ごちゃごちゃにしている部屋を朝から大片付けです。最寄の駅まで出迎えに行き、近くの蕎麦屋さんで昼食。その後は私の家でコーヒーでも・・・ということで小一時間ほどCDを視聴していただきます。

 板起こしした「日本の子どものうた」を聴いてもらったところ、「これはいい、ぜひ再刊しなくては」とご満悦。次に「山月記」のソノシートも聴かせてとリクエスト。ウチのオーディオ装置を気に入ってもらえたようです。目をまん丸にして、身体を乗り出すようにして聴き入っておりました。

 会長さんの事務所にも、ウチと同じくらいのDIATONEスピーカー(30センチ3ウェイ)が置いてあります。残念なことに今は使われておらず、埃を被っちゃっているのですが、古くてもDIATONEはしっかり鳴るので、ぜひ新しいアンプと組み合わせて復活させてほしい。ウチのスピーカーももう20年選手ですから。


4月25日(火) お酒を呑んでバックアップ

 昨日、HDDクラッシュ事件のことを社長さんに話したところ、お酒を呑んでいたにもかかわらず、夢に出てきてしまったそうです。で、今日はさっそく仕事データをXPパソコンから、普段使っていない98パソコンへとバックアップ。

 ところが仕事データは7GB相当ありました。XPパソコンは総容量80GBですが、98パソコンは10GBしかない。ギリギリ入るものの転送速度が追い付きません。2時間くらいかかったでしょうか?こりゃ大変。

 外付けHDD買った方がいいですよ、ということで、次回私が購入してくることとなりました。DVD-Rとかに保存するよりは手軽ですからね。自分もそうだけど、なかなかメディアを焼く時間が持てないですから。


4月24日(月) 秋葉原へ行こうと思ったが

 バックアップ用のHDD・・・最初は外付け(USB)を購入しようと思ったのですが、友人のお薦めで、ケース内部に増設することにしました。(いわゆる機械オンチでなければ、そんなに難しくはないとのこと)本当は午後に予定が入っていたのですが、日延べになってしまったので秋葉原へ買いに行こうと決心。

 マザーボード(MB)とHDDとの相性云々について、昨今はよほど特殊なMBでないかぎり、ほとんど大丈夫なんだそうですが、いちおう先日交換してもらったHDDと同じものを購入すれば安心でしょう。しかし秋葉原のインターネットショップを見てみると“在庫少ない”になってます。品切れになってたらどうしよう。

 そうだ!秋葉原へ向かう前に高田馬場のT電機を覗いてみよう!もし在庫があれば、秋葉原への交通費も使わなくてすみます。案の定・・・在庫ありました。価格も秋葉原と変わりません。実はこの日、JR山手線は事故でストップしており、総武線も相当、影響を受けていたのでした。運がよかった〜。


4月23日(日) 日本の子どものうた

 現在、ソノシートから板起こし(復刻作業)を行っております。とはいえ、プロの音響機材は持ち合わせがないのです。アンプのLINEOUTからダイレクトでパソコン入力に入れると若干レベル不足。仕方なくカセットデッキのフラットアンプ(ボリュームコントロール)を用い、ヘッドホン端子からパソコンへ。

 「それじゃ音質よくないでしょう?」理論的にはそうですが、結果オーライということで。(聴感上問題なしと判断)むしろ機材を過信することの方が問題でしょう。デジタル録音は少しの入力オーバーでも激しく音が歪みます。レベル設定はアナログよりもシビアといえましょう。時間がかかります。

 もちろん古いレコードですから、パチパチノイズは入ります。曲が流れている時は気にならないが、曲と曲との無音部分はカットしてやらなければなりません。今回の「日本の子どものうた」は、長いもので2〜3分、短いものだと数十秒。合計65トラックあるけど、1枚のCDに収まってしまいます。


4月22日(土) ふらふら猫広場

 昨日から今日の明け方までかかって、デスクトップ環境を復旧させました。寝ていないのでふらふらであります。昼過ぎにパンを買おうとスーパーへ出向きました。天気がよくてとてもいい気分・・・帰りに"新宿区防災の広場”を通ると、「猫に餌を与えないでください」の看板が目に付きます。

 へえ〜と思って、ふらふらと内へ入ると仔猫が4匹いました。普通の日本猫とアメリカンショートのハーフ。かわいいですね。周囲を見ると、親猫とおぼしき成猫や黒猫も合わせて10匹。仔猫は好奇心が強いので寄ってきますが、触ろうと手を伸ばすと逃げちゃいます。慣れてくれないかな。


4月21日(金) デスクトップ復旧作業

 過去は消えてしまったが未来はあるさ。怒涛のデスクトップ復旧作業開始です。幸いにして私のパソコンには、「よそからCD借りてインストールしたソフト」などありません。しかし周辺機器は98時代のモノばかり(もったいないお化け)。XP環境へ整合させるためには、たくさんのパッチを当てなければなりません。

 ライセンス認証が厳しいので、OfficeXPだけは購入してます。他はほとんどフリーソフトですね。アンチウィルスでさえフリーソフトなんですから。もともとBTOパソコンなので、DVDライティングソフトくらいしか付属品はなかったもんなあ・・・。メーカー製パソコンなんて、貧乏人の私には買えません。

 というわけで、昨日からへとへとです。腰が痛くなってしまう。明け方までかかって、ようやく以前と同じデスクトップ環境に戻すことができました。ホームページのデータはFTPソフトで、サーバからダウンロード。HDDは逝かれちゃいましたが、ねも艦長は健在ですよ。さあ、明日もがんばるぞ!っと。


4月20日(木) HDD逝かれました

 明け方までDVDを焼き、今日もパソ君おつかれさん!とデフラグ始動。何だか動きが遅いけど、疲れているのかな?と思ったら強制終了。その後起動しなくなってしまいました。BIOSの画面から、よく分かんないままに診断モードみたいなモノを走らせてみると、「SYSTEM32内のConfig何々が見つかりません、ウィンドウズCDから復元できます」と出た。

 ウィンドウズCD?そういえば私のパソ君は、プリインストール機だから、OSのCDというモノが存在しない。リカバリ用のCDから下手やると、すべて初期化されてしまうではないか。(ウィンドウズが立ち上がっていれば上書きも可能であろうが、と考えた)ここはやはり専門家に任せるべし、と電話をかけ、秋葉原のサポートセンターまで運ぶことに。

 断っておくと、ノートパソコンじゃありません。フルサイズのタワーケースで、しかも重い・・・。運ぶだけですっかり気が滅入りました。さて、技術者に診断してもらったところ、「HDDが逝かれてますね」と不治の病を宣告されました。もといHDDは交換すれば直るが、データは諦めなければならない、ということです。目の前が真っ暗になりました。

 HDDは自分で買って交換してもいいんですよ・・・と言われたものの、ハードウェアに関しては知識がないので、その場で新品に交換してもらいました。(交換してリカバリするだけなので、パーツの相性さえ分かれば、次回は自分でできるでしょう)データを移行できないか食い下がってみたところ、「USB接続機器を買えば、できるかもしれない」と答えが。

 もちろんそれも買います、ということで、部品を取ってきてもらいました。別のパソコンに壊れたHDDを繋いでみて、いちおう認識していたからなんだけど・・・。親切にUSB接続機器への取り付けまでしてくれたのはいいが、いざ、となると認識できなくなってしまった。「さっきはたまたま見れていただけみたいですね・・・」そんな・・・!

 結局、「USB接続機器はお買い上げいただかなくても結構です」ということになりました。本当は開封してしまったら売り物にならないんですけどね。物理的に逝かれてしまったのだから、これはもう諦めるしかないでしょう。復旧屋さんに回すと、10万円単位のお金がかかるみたいです。とてもそこまでやる気はしない・・・。

 やりかけの内職仕事も入っていたんですが、趣味の画像データ、音楽データ、動画データ、500ページ相当の資料など、80/120GBは消えました。お金をかけたものはないけれど、一所懸命収集したものばかり。こまめにバックアップ取っておけばよかったな・・・と。事故も自分の身に降りかかると笑えないのであります。


4月19日(水) お買い物

 最近、CD-R、DVD-Rの消費が激しく、スピンドルケースに収納したままでは整理がつきません。ディスクを収めるスリムケースを購入するため、高田馬場のツクモ電機へ。そのついでにインドカレーの“グレート・インディア”で昼食。(ちなみにリーズナブルです。)

 ここのカレーは文句なしに美味いです。食べ終えた頃に、店員さんが調理用の食材を金ダライに入れ、私の左隣にどっかと置きました。(大らかな人でないと、この店の雰囲気には違和感を覚えるだろう。)金ダライの中身は山盛りの生姜!こんなにたくさん使うのだろうか?

 そうか、このスキッとした辛さの源はこれなのかと納得。その秘密を知ったとしても、迂闊に真似はできないよ。

 その後は新宿へと足を伸ばし、ディスクユニオンでEP(17センチ)用内袋とスリーブ、外袋を購入。板起こしのお仕事を控えているのですが、せっかくクリーニングしたレコードを黴っぽい内袋に戻すのは何だかなあ・・・というわけです。板起こしは楽しいけれど、神経使いますよね。

 タワレコさんに寄ったら、レコ芸の5月号がもう入荷してました。学陽書房のレコードマップ2006年版も購入。


4月18日(火) ごちゃごちゃ

 こなすスケジュールがごちゃごちゃ溜まってしまい、とりあえず手のつけられるところからノコノコ。DVD+HDDレコーダーを購入したのはいいが、必ず一定期間を置いて“編集”(HDDからDVD-Rへのダビング)という時間を取られるようになりました。まあ、S-VHSテープと比較したらDVD-Rの方が経済的ではあるんですけどね。

 パソコンを用いて、何本かDVD-Rへのダビングを行ったのですが、これはけっこう時間がかかる。2時間ものなら、データの吸出しに2時間、書き込みに2時間。書き込み時間を倍速に設定すると、不良ディスクができやすい・・・何枚ものDVD-Rをゴミ箱へ捨てたことか。寝てる間に書き込みという方法もありますが、気になって寝られず睡眠不足。

 
キャステラ(Castella)というポッドキャスティングサイトにて、吉岡美穂さんの「ミッドナイトラブコール」という番組が始まりました。テレビ番組では見られない、ちょっと眠そうな眼差し・・・。(『ドシロウト』では居眠りしたこともあるとか)サイト自体がまだベータ版だそうですが、今後どうなっていくのか楽しみです。


4月17日(月) ツカレター

 「つかれた」ので「つかれた」という言葉を考えてみました。(くだらないので読み飛ばしてください。)
疲れた、付かれた、着かれた、点かれた、浸かれた、漬かれた、突かれた、就かれた、尽かれた、憑かれた、衝かれた、搗かれた、附かれた、吐かれた、撞かれた。日本語は難しい。

 先日観た映画『電車男』ではこうした変換ミスが巧く取り入れられています。
「kた」・・・来た!と書こうとしたのにアセってしまった。「くぁw背drftgyふじこlp;@:」・・・右手の中指をキーボードのQに、人差し指をAに押しつけて、左から右へ滑らせると、こんな文字列になります。パニック状態ですねえ。


4月16日(日) 『いま、会いにゆきます』

 テレビで映画『いま、会いにゆきます』を観ました。竹内結子、中村獅童、武井証、浅利陽介、大塚ちひろ、小日向文世、市川実日子、YOU、松尾スズキ 出演、土井裕泰 監督。(2004年東宝/1時間59分)
公式ホームページ

 DVDレコーダーの練習を兼ねて録画してみます。放送時間は2時間3分でしたが、CMをすべてカットすると実質1時間44分・・・約15分カットされてます。オープニングタイトル、エンディングロールはもちろん、本編で5分強くらいかな。

 きれいなお話なんですが、きれいすぎて納得できない。奇跡について何の説明もないし、主人公の病気について、医学的な説明もありません。何だか弱々しい作り話・・・インターネット小説みたいな。ぜんぜん実感が湧かないのです。

 全体が主人公(男)の一人称で描かれていて、味わいがない。ラストシーンを経てからようやく妻の日記が語られる。反則技の夢オチ?を経てエンディング。ストーリーは見えてるし、新鮮味が何も感じられません。

 死者が甦る・・・というお話なら、香港映画『星願〜あなたにもういちど〜』(1999年、リッチー・レン、セシリア・チャン主演)が良かったな。皮肉にも竹内結子主演のリメイク版があるが、やはりオリジナルの香港版で観ていただきたい。


4月15日(土) 横浜の写真展へ

 Mさんからお誘いを受け、京浜東北線で横浜の関内まで。横浜方面に向かうのは10年ぶりじゃないかしらん。何でこんなに人がいっぱいなんだろう・・・あっ、そうか横浜スタジアムで野球の試合があるんだった。駅前のセルテで待ち合わせし、県立博物館向かいにある馬車道大津ギャラリーへ。

 それは石造りの建物の地下にありました。静けさをたたえた独特の空間で、ソニーのセレブリティがパット・メセニーのギターを掻き鳴らしている。(何やよう分からん文章やな!)写真はありふれた日常の中で、一瞬のひらめきを捉えたものばかり。技術偏重で疲れた脳みそに染み入ります。

 写真家はとても気さくな方で、すべて35ミリで撮影した写真と教えてくれました。遠近感の誇張されるデジタル一眼では得られないもの・・・銀塩写真は同時に“失敗”という危うさを秘めていますが、1枚ずつ丹念に撮ることで、より味わい深いものが得られるんだな、と思い知らされる。

 ギャラリーを閉めてから、皆でお酒呑み。私とMさんは既に差し入れのウィスキーとワインで酔っ払っていましたが。帰りはみなとみらい線馬車道駅から、東急東横線直通で渋谷駅へ。その後は東京メトロでMさんを送るつもりだったのが、乗り継ぎを間違えたために、えらく時間をかけての帰宅となりました。反省。


4月14日(金) 『スパイ・ゾルゲ』

 本日のお題は『スパイ・ゾルゲ』(SPY SORGE)イアン・グレン、本木雅弘、椎名桔平、上川隆也、永澤俊矢、葉月里緒菜、小雪、夏川結衣 出演、篠田正浩 監督、池辺晋一郎 音楽。(2003年東宝/3時間2分)
公式ホームページ

 篠田正浩 監督ラスト・フィルム。3時間を超える大作ですが、適度の緊張感を保っていて、あっという間に時間が過ぎていきました。興行的に成功したとはいい難く、ツッコミどころは多くあります。全体には篠田監督の清潔感で統一されており、リアリズムは追求していない、ということです。

 なぜならば服装に“汚れ”がない。レトロなファッションを堪能できます。昭和初期でありながら、台詞はすべて現代語。軍人の立居振る舞いも現代風。ドイツ人だろうがロシア人だろうが、会話はすべて英語。もっとも日本映画でありながら、台詞の大半が英語ですが・・・。

 背景はすべてCGで、昭和初期の風景を満喫できます。日本のCG技術の弱さか、近景・遠景ともピントが合いすぎて、昔の着色写真を思わせますが、私はむしろこの映画の雰囲気にはふさわしいと思いました。美しいクラシック音楽も・・・ラストの「イマジン」だけは疑問を感じますが。

 戦時アーカイヴ・フィルムの引用も夥しく、この辺も映画関係者にとって評価が分かれることでしょう。監督の狙いは「ゾルゲを英雄として現代に再現したかった」という理念であり、これまで埋もれていた資料の発掘・編纂も大変な作業であったと思われます。私はむしろこの努力を高く評価したい。


4月13日(木) 『キューポラのある街』

 映画鑑賞会、本日のお題は『キューポラのある街』。吉永小百合、浜田光夫、市川好郎、東野英治郎、杉山徳子、鈴木光子、森坂秀樹 出演、浦山桐郎 監督、黛 敏郎 音楽。(1962年日活/1時間40分)

 17歳の吉永小百合さんがめっちゃキュートですわ。昨夜のレトロな呑み屋にも、たぶんこの頃の写真が飾ってありました。実は私、この映画観るの初めてです。“キューポラ”って何だろうって思ってました。鋳物の街として栄えた川口市、工場独特の煙突のことだったのです。

 テレビで放送されたのを観たことがない・・・一部分の紹介はありましたけど。時代を考えれば仕方ないのですが、外国籍人蔑視の背景がそのままストーリーに登場するし、それをカットしてしまったら辻褄が合わなくなるからでしょう。もちろん差別的な見方はありませんよ。

 アイドル映画などでなく、かなりシュールな内容で、17歳の少女には酷かなあ?とも思えますが、むしろ爽快に演じ切っています。表向きは浜田光夫共演となっているけれど恋愛は皆無、単なる脇役です。ちょっとおマセな子役たちの演技も光ってます。重厚な手応え。


4月12日(水) かえるぴょこぴょこ三ぴょこぴょこ

 Mさん事務所の映画鑑賞会。一世代上の先輩に『電車男』を観ていただきました。アキバ系でもなくヲタクでもなく、なおかつインターネット中毒でもない人とあらば、私の詳細な解説を加えなければなりません。まずヲタクは分かる。いい歳したおっさんになっても、ガシャポンの中身を確認しては、ニカッと笑顔を浮かべる人。

 映画の中に出てくるエリート風サラリーマンと、暇もてあましてる主婦。途中でその二人が夫婦だったんだと気づかせる辺りは巧いけれど、観ている方には「え?」という疑問符も。それぞれ自分専用のパソコンを開き、ブログを開設し、距離を置くことで繋がっている夫婦というのも実際多いんですよ。これもIT世代ならでは。

 映画を観終えてから、インターネットを立ち上げ、本物の2ちゃんねるを確認していただきました。「何これ、暇人たちがずっと見てるわけ?」そうなんです、顔さえ知らないどこかの誰かと繋がっている・・・電車男はそんな相手だからこそ、親にも会社の同僚にも打ち明けられない、自分の悩みを相談することができたのです。

 映画鑑賞会の後は、水道橋の何とも妙な、レトロな呑み屋へと地下の階段を下りました。昭和初期のブリキ看板が勢揃い。金鳥蚊取り線香やオロナミンCの看板は実家でもよく見たよなあ・・・と。日活の超天然色映画ポスターもビシバシ。流れる音楽も見事なまでにレトロ一色。「いつでも夢を」はその昔、有線放送で覚えましたよ。

 つきだしはキャベツ!タモリさんもお薦めしていましたが、冷水に浸けてパリッとさせたキャベツは、酒の肴に最高ですね。ウスターソースは二度浸け禁止!そして串焼きは1本¥50から・・・や、安い!赤ハム(プレスハム)のステーキやら何やら、B級グルメのオン・パレードです、ここは!

 メニューの下の方に書かれていたのは“カエルの塩焼き”(かえるぴょこぴょこ三ぴょこぴょこ)¥280。中華料理なら高級食材でしょう?もちろん初体験ですよ〜、すかさず注文。皮は剥かれていて半身(片足)になってました。味は鶏と変わらない、川魚にも似て淡白です。美味しかったな、次回は“イナゴ”に挑戦しよう。

 帰宅してからはパソコンでDVDの書き込み作業。その側で、先日借りてきた映画DVD『四月の雪』(APRIL SNOW)を観ました。ペ・ヨンジュン、ソン・イェジン、イム・サンヒョ、リュ・スンス出演、ホ・ジノ監督。(2005年韓国/1時間47分)
公式ホームページ

 極めて台詞の少ない、演技によって語られる映画。音楽さえほとんど流れません。いつもながらペ・ヨンジュンは巧いのですが、ストーリー設定がありきたりで先が見えてしまいます。ソン・イェジンもがんばってはいるけれど、戸惑っているではないかとさえ感じてしまう。監督の姿勢に疑問あり。

 『八月のクリスマス』に似た雰囲気はあれど、今回は背伸びしすぎたのか?濃厚なベッドシーンを入れたために、ものすごく中途半端なものとなってしまいました。“浮気してもいいよ”というやるせない感情に追いやられた男女の交わり。リアリズムでもメルヘンでもないただの遊び。がっかり。


4月11日(火) 『電車男』

 昨日はレンタルDVDの半額日だったので、合計4本を借りてきました。本日はまず昨年話題になった『電車男』から。山田孝之、中谷美紀、国仲涼子、瑛太、佐々木蔵之介、木村多江、岡田義徳、三宅弘城、坂本 真 出演、村上正典 監督。(2005年東宝/1時間41分)

 評価は賛否両論分かれるし、“こんなのウケ狙い的なんだろ”、みたく思ってしまい、劇場では観ませんでした。(類似品が氾濫するほど世間は騒ぎすぎです。)ただし、観もしないでブータレるのは恥ずかしいことなので、レンタルでは観ようかな?と。冷静に鑑賞したかったのです。

 ディティールが緻密に描かれていて、これは本気で作られた映画だなと感心。2ちゃんねるのテキストも研究しました。本当であろうがウソであろうがどっちでもいい・・・この映画はとにかく面白かったのです。

 主演の山田孝之が光ってましたね。そしてカメレオン女優中谷美紀・・・(この人のなりきりぶりには頭が下がる)キャスティングとしてベストでしょう。エルメスというキャラクターもちょっと天然入ったお嬢様で、まあ、世の中には電車男と波長の合う女性もいると・・・そんな説得力を持たせてくれました。

 原作(・・・といっても掲示板のダイジェストでしょう)を巧みに補い、不自然にならない小さなエピソードを加え、なおかつ、ギャラリー(名無しさん)たちとその成長過程まで描いた脚本は秀逸。よくある“フジテレビ映画”のように、“主役がSMAPの誰か”にならなかったことも幸いです。


4月10日(月) 『戦場のメリークリスマス』

 パソコンテレビGyaOにて視聴。『戦場のメリークリスマス』(MERRY CHRISTMAS MR. LAWRENCE)デヴィッド・ボウイ、トム・コンティ、ビートたけし、坂本龍一、ジャック・トンプソン出演、大島 渚 監督、坂本龍一 音楽。(1983年日本/イギリス/2時間1分)

 太平洋戦争末期、ジャワ奥地の捕虜収容所。極限の状況におかれた軍人たちって?・・・残念ながら私は読む機会もないけれど、ローレンス・ヴァン・デル・ポストの「影の獄にて」が原作。

 脱線するかもしれないが、ピエール・ブールは日本軍の捕虜体験から『戦場にかける橋』と『猿の惑星』を書き上げました。何だか共通するものを感じてしまう・・・捕虜にしてみたら、日本軍は意味不明。野蛮な猿だったのさ。

 将校たちは、いずれ負け戦で終わることを感じていたはず・・・臆病な犬ほどよく吠える。捕虜とはいえ、いずれ自分らを脅威に陥れるであろう外国人たちへの恐怖。本当に怯えていたのは日本軍でしょ?立場は逆だけど。

 当時、話題を集めた映画でしたが、今、観返してみても何だかなあ・・・と。“極限状況に置かれた人間がどんな行動をとるか?”そうした“実験”をテーマとした映画は少なくない。観てみるまでは“好奇心”を募らせるが、スゲーで終わってしまって、何かが得られるというものでもなし。

 たけしの最後の言葉、「めりぃ・くりすます、みすたーろーれんす」に強い印象を感じるものの、「分けわかんないモノに振り回されてしまったスタイリッシュな80年代?」という疑惑は拭えません。坂本龍一のメークとスタイルは、後の“加藤保憲”(『帝都物語』(1988年))にも繋がるか?


4月9日(日) IPラジオ削除改訂更新

 韓国インターネットテレビのファンのために、リンク切れになってしまった箇所をメンテナンス。Arirang TVは登録視聴制に変更され、直接リンクを張るのが困難になってしまいました・・・削除。エジプトのMelody Hits TVも登録視聴制に・・・削除。IPラジオの部屋Xは昨日追加したばかりなのに、一夜明けて削除の嵐が吹くとはねえ。

 フィリピンのインターネットラジオは、以前と比べて接続環境が改善されました。音質も少しずつ向上してます。TRT(トルコ)のインターネットテレビは大幅に画質改善が行われていてびっくり!150kbpsだけどキレイに映りますね。CMを見ていると、日本の企業がこんなトコにも来ていると分かって2度びっくり!


4月8日(土) IPラジオ久しぶりに更新

 2月25日以来、久しぶりの追加更新です。まだだいぶ手直し入れなきゃならないですけど。“クラシックはまだまだあります!”という感じでした。何だろう?追加更新があると、アクセス数も大幅に伸びます。皆さんトップページにサーチかけてんのかな?

 
ローソンストア100で食料買い込み、本日は久しぶりの自炊です。近所のショップ○○は何時行っても品切れだらけ。安いだけが取り柄で、弁当や惣菜はお世辞にも美味いとはいえない。これからはローソンにしようかな?と考えてしまいます。少し遠いんですけどね。


4月7日(金) 『雨あがる』

 4月だというのに、今日は冷たい風がピューピュー吹いてます。本日のお題は『雨あがる』でした。
2000年の3月に劇場で観て、感想書いてましたね。WOWOWでリピート観たっけかな?実に久しぶりであります。それにしても公開時は、『ストレイト・ストーリー』とか、『海の上のピアニスト』だとか、いい映画が揃ってましたねえ。

 宮崎美子演じる奥方ですが、ま、フィクションなんですけど、“こんな女と知り合ったなら絶対に離すな”って感じです。あんまし理想を追い求めすぎても困るんですけど。壇ふみ演じる殿様の奥方もそうですね。亭主のコントロールが巧い。世界にはいろんなカタチの夫婦があるとは思いますが、理想と実際はずいぶん違うんでしょうね。


4月6日(木) 『アラビアのロレンス』後半

 Mさん事務所の映画鑑賞会。月曜日に前半まで観た『アラビアのロレンス』の後半を。観終えた後、若者2人と合流して、後楽園の中華料理店へ連れて行ってもらいました。東京では桜が葉桜へと変わりつつありますが、出張帰りの方から聞くところ、山形県ではまだ雪が降っているそうな、驚き。

 “しらなみ”を呑んだ後に、“紹興酒”で一杯。香りもいいし、悪酔いしないのがいいですよね。「ああ、今日も元気だお酒が美味い」なんて言ってると、あやうく地下鉄の乗り換え時に切符を取り忘れ、二重払いをさせられそうになりました。セーフ!ぼんやりしてると要注意。自戒であります。


4月5日(水) ようやく本調子に

 ようやく本調子に戻ってきました。先々週の帰省からペース狂ってしまい、ちょい過労気味です。3月5日で更新止まったまま、下書きはすれど清書できない状態が続いていましたから・・・。3月31日までの更新を終えたところです。

 ステーキハウス「おなかいっぱい」に行き、レギュラー・ハンバーグ(定食:¥680)食べてきました。食べたらすぐ眠くなりましたが、そのまま寝て深夜に起きだし、翌朝までかかって本日分の更新を終了。ほんらいのペースに戻りました。

 IPラジオの部屋にも若干の手直しを・・・。
Concertzender(オランダ)の64kbpsストリームは96kbpsに音質アップ。おまけに5.1ch Surround(384kbps)の新ストリームも登場してます。ぜひ、お試しを!


4月4日(火) DVDレコーダー点検

 どうもDVDレコーダーの調子がおかしい・・・実は購入して初めて電源を入れた時など、酷いタテ線ノイズが出ていたのですが、その後治まっていました。しかしまだ時々出るのです。また、音声は酷くノイズや、サ行の潰れたクリップ音が混入します。ヘッドホンで聴くとよく分かるのですが、もう少ししっかり疑っておくべきでした。

 せっかく購入したんですから、ベストの状態で使用したいですよね。日立のホームページからファームウェアVer.1.08をDLしてCD-Rを作成。インストールしてみましたが変化なし。昨日、サポセンに電話を入れると対応はよく、今日さっそくサービスマンがやってきました。「買った時からそうなんですか〜?」

 一通り点検して、「新品に交換します」とのこと。何でもこの機種までは、コンピューター部門の設計によるものなので、工場まで持ってかないと修理できないんだそうです。入荷次第連絡してくれるそうですが、私はHDDの中身をバックアップ取らなきゃいけません。これまた一苦労なんですが・・・。


4月3日(月) 『アラビアのロレンス』など

 Mさん事務所の映画鑑賞会。しばらくご無沙汰していましたが復活です。LDからダビングした『アラビアのロレンス』を持っていきました。LD購入の
2004年2月15日に感想を書いてますので、興味のある方はそちらを。完全版なので、全部観ると4時間かかっちゃいます。今日は前半のみ。

 野球はサッパリの私ですが、事務所では
第78回センバツ高校野球大会が熱い。いや何が熱いって、MBS(大阪毎日放送)のサイトでは、全試合がオンデマンドで視聴できるのです。すごいぞMBS!やはりインターネットはこうでなくっちゃね!

 ニッポン放送でもついに音楽放送が始まりました。
LFX mudigiといいます。著作権云々・・・とモメるより、放送で紹介した方がCD売り上げにも繋がるんじゃないかしら?これを機に、一斉にインターネットラジオが拡がると嬉しいです。


4月2日(日) 『見知らぬ乗客』

 
BIGLOBEストリームのWEBデザインが変更になりました。Bフレッツをしてもフラッシュが重くて使いにくいぞっ!(怒)それはさておき、各月第1週日曜は本編フルで映画が観れるのはご存知かな?

 今月は『見知らぬ乗客』(STRANGERS ON A TRAIN)ファーリー・グレンジャー、ロバート・ウォーカー、ルース・ローマン、レオ・G・キャロル、パトリシア・ヒッチコック、ローラ・エリオット、マリオン・ローン、ジョナサン・ヘイル出演、アルフレッド・ヒッチコック監督。(1951年アメリカ/1時間41分)

 高校生か大学生の時、深夜に放送されていたっけ。3倍速で録画して観たんだけど、それもやはり深夜で、眠くて眠くて、ラスト=メリーゴーランドのシーンは鮮烈に覚えていたのですが、観直してみるとやはり面白かったです。ヒッチコック屈指の傑作といえましょう。

 列車にコントラバスを積もうとしている、出たがりヒッチコックはすぐに分かりました。(笑)主人公に交換殺人を持ちかけるストーカー的な悪役(ロバート・ウォーカー)がいいです。遊園地では玩具のピストルを向けて、バンバン!と叫ぶ子供がいますが、そんな他愛ないシーンでさえドキッとさせられます。


4月1日(土) 本郷クラブ4月例会

 「映画『第五福竜丸』の現場から」。新藤兼人監督作品『第五福竜丸』の製作に携わった、近代映画協会・映画監督の千葉茂樹さんによる講演です。まずは昨日、試写を行った映画『第五福竜丸』の上映。A704スピーカーの音をマイクで拾って増幅。(ほんらいコンソールに直で入力するのがベストですが、設備が古いのでその在処もよく分からない。)ハウリングの心配もなく、ビクターのPAシステムから美しい音が流れました。ステージ左右だけでなく、天井にもスピーカーが設置されていて、まさかマイクで拾っていたとは誰も気づかなかったでしょう。

 『第五福竜丸』宇野重吉、乙羽信子、小沢栄太郎、千田是也、清水将夫、金井 大 出演、新藤兼人 監督、林 光 音楽。(1958年近代映画協会/1時間50分)

 1954年3月1日、第五福竜丸はマーシャル諸島近海において操業中、ビキニ環礁で行われた米国の水爆実験に遭遇。船員23名が被曝しました。ドキュメント・タッチで描かれた作品ですが、タイトルからイメージするほど辛気臭くもありません。事実を真正面から受け止め、生きていく人間の力強ささえ感じられます。ときにはユーモアさえ・・・。「土人がうどん粉なめたみたいになっちまったあ!」そう言いながら、丘に上がった船員たちは女遊びに夢中になる。悲劇と喜劇は常に表裏一体なのです。

 映画上映後の講演で、「きのこ雲はどうやって撮影したのか?」という質問がありました。ドキュメント・フィルムから抜いたものではなく、小さな水槽に墨汁を垂らし、逆さ向きに撮影したものを加工したそうです。ドキュメントよりリアルですよこれは!


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