マドリッド再訪:続②
@Sep/'04 Madrid, Spain
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Oeste公園内のさるすべりの花
((マドリッド再訪①に戻る))
リスボンからの高速バスは、予定通り午前6時にマドリッド南バスセンターに到着した。 出発時と同じ30番ターミナルだ。 外は未だ暗い。 地下鉄は既に運行しているが、ホテルに行ってもチェック・イン迄にはかなりの時間がある。 バス・センターのセルフ・サービス・レストランで朝食にしよう。 入り口で健康診断のチェック・シートのような注文書を渡される。 カウンターに行き、カフェ・コン・レッチェとクロワッサンを頼んだ。 チェック・シートのようなものをカウンターの中の人に渡すと注文したものにチェックが入れられる。 之をレジに持って行き勘定するのである。
ホテルから歩いて数分の場所にOeste公園がある。 スペイン国鉄北駅の東側に横たわる広大な緑地である。 植物園かと思うほど緑が多い。 全体にはヒマラヤ杉の大木が占める。 マロニエや西洋アカシヤ、松林の部分もある。 之程の広さがあればランニングにも最適な場所だ。 今回はランパンもランシューズも持ってきたのに使うことがない。 移動と街を歩き回るのに忙しく走る暇を見つけられない。 いや、単にサボっているだけのことか。 公園のスペイン広場寄りに、マドリッドには余り似つかわしくないDEBOD神殿がある。 立て看板の説明書によると1968年にエジプト政府から贈られたとある。 スペインがアブ・シンベル神殿の保全に貢献したことに対するエジプトからのお礼の贈り物らしい。
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エジプト政府から贈られたDeBod神殿
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Oeste公園内の小さなバラ園に囲まれたマリア像
王宮からソルに抜けるMayor通りは趣きと繊細さが在って、お気に入りの通りの一つだ。 Dunkin Donutsも在る。 昼時である。 ソルから通りの数軒目にハモン専門店がある。 Museo
Del Jamonだ。 以前聞いたことがあるような気がする。 入ってみよう。 流石ハモン専門店である。 店内の天井、壁にはハモンが処狭しと吊り下げてある。 中々繁盛しているらしい。 客の入りは上々である。 かなり有名な店でもあるらしい。 私が居る間に日本人の若い女性客が2人も入ってきたからだ。 日本人の女性客は必ず有名な店をチェックして来るからだ。 2人とも案内書を片手に入ってきたから有名店にほぼ間違いない。
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Mayor通りにあるハモン専門店 “Museo Del Jamon”
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Museo Del Jamon 店内: 2階のテーブル席から1階のカウンターを見下ろす
Mayor広場。 ここは昔と少しも変わらぬ。 古銭屋、古切手屋、カード屋(何やら訳の判らぬ古いカードがゴムバンドで無造作に束ねられている。)
が広場の周囲に犇き合う。 狭い通路に人が溢れる。 専門家と素人が入り乱れた不思議な空間だ。 壁画が嫌に艶かしく夏の太陽に輝いていた。
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Mayor広場から通りの一つの眺め
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Mayor広場
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Mayor広場の壁画
ペイン最大手の百貨店、 “El Colte Ingles”、以前より幅を利かしているのではなかろうか。 ソルの店舗も昔のままあるし、El Colte
Ingliesのビニール袋を手に持つ若い女性も多い。 日本で伊勢丹の紙袋を持つような感覚であろうか。 中に入ってみた。 なるほど最大手だけある。 細部に至り磨き上げられている。 いかにも高級感に溢れている。 客質も上質に見える。 スペインらしい土産物でもと思ったが、そんなものは遂に見つからなかった。
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ホテル前のSabatini公園から見る王宮(後)
王宮広場の前にある皮専門店 Lepant に寄ってみた。 以前と変わらぬ立派な店構えである。 ここには日本人の従業員が居て対応してくれる。 日本人客が多いらしい。 小物の土産が手頃な値段で揃えてあるのも日本人好みか。 此方の人は小物には殆ど興味を示さない。 お金持ちはハイセンスで高いものを買う。 それか、何も買わない。 小物に土産物を好むのは日本くらいなのだろうか。
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Gran Via通りの カフェレストラン “Zahara”
スペインともいよいよお別れの日である。 いかがわしい店の多い Montera通りの Internet Café で最後のメールをチェックしてZahara Café で珈琲ブレーク。 スペインのレストランは夜10時から開くのであったが、今はもっと早い時間から開いているようだ。 それにしてもこの人の多さは何であろうか。 夜の10時過ぎである。 通りは明らかに昼間の人出よりも多い人で埋め尽くされる。 土地の人も観光客も暑い昼間を避けて夜に歩くのであろうか。 フライトは明朝早い時間である。 地下鉄は1時半で閉まってしまう。 最終の地下鉄で空港に向かった。
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公園内のマリア像周辺のアベリアの花
Sep/'04 林蔵@Madrid Spain (Updated on 1/Jul/'08)#179
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