面積、19万8,500平方km。人口、548万人、 GDP 115億ドル(1人当り、2,180ドル)。国土全体の40%が標高3000mを超える山国。国土は東西に長く、中国との国境には天山山脈が延びる。南に位置するタジキスタンに向かってパミール高原が広がる。国土の中央など東西に山脈が走り、国土を数多くの峡谷に分断している。最高峰は、中国国境にそびえるポベティ山(7,439m)、ついでハン・テングリ(6,995m)である。4000m級の峰は珍しくない。主な河川は、シルダリア川支流のナルイン川。主な湖は国内北東部に位置するイシク湖。東西180km、南北60km、周囲長700kmに及ぶ。湖面の標高は1,600m。イシク湖とナルイン川は水系が異なる。国内に砂漠は存在せず、この地方の中では気候に恵まれている。人の居住に適した東西に伸びる渓谷部分は夏季に雨が少ない温帯の地中海性気候に相当する。これは、イタリアのローマやアメリカ合衆国サンフランシスコと同じ気候区である。山地は亜寒帯湿潤気候、特に高地は高山気候
となる。天山山脈をはさんで南方の中華人民共和国と、テスケイ・アラ・トー山脈をはさんで北方のカザフスタンには、ステップ気候と砂漠気候が広がる。実際に降水量を比較すると、天山山脈の100km南方に位置する中国新疆ウイグル自治区喀什(カシ(カシュガル))の年降水量は60mmだが、ビシュケク(北緯43度、標高800m)の降水量は450mmに達する。これはローマやサンフランシスコと同水準である。ビシュケクの平均気温は、1月に-3度、7月に25度である。ビシュケクと第2の都市オシュ、中央部のナルインにはソ連共和国時代に大規模な灌漑施設が敷設されているため、綿花を中心とした耕作に向く。これらの灌漑地はシルダリア川、ナルイン川の支流から水を得ている。
(ウイキペデイアより編集 29/Jan/'11)
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