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上越:ヒツゴー沢遡行〜谷川岳
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谷川温泉駐車場5:25−6:35ヒツゴー沢出合7:00−稜線10:55−谷川岳11:20−11:55熊穴沢避難小屋12:10−13:10二俣13:50−14:40駐車場 先月の3年振りの沢登りがなかなか楽しかったので、一人で出かけることにした。行き先は、手軽そうな谷川岳のヒツゴー沢にしたが、山頂まで標高差1400mもあり、傾斜もきつそうなのでちょっと不安。 前夜発で、関越道の下牧パーキングで仮眠する。水上ICでおり、谷川温泉に向かって、どんどん奥に進むと、駐車場に出た。3連休なので混んでいるかと思ったが、閑散としている。ちょっと明るくなってきた5:30ころ出発。 しばらくはよく整備された谷川沿いの登山道を歩くが、牛首を過ぎると河原を歩く。ここは増水したら通過できそうにないなぁ。ボルダリングが楽しめそうな岩も転がっている。二俣が近づくと、爼狽フ岩壁が見える。なかなかの絶景である。二俣では外人さんパーティがテントを張って朝食を食べていた。 伏流したヒツゴウ沢を少し登ると水が出てきたので、沢装備に着替える。今回は渓流シューズを新調したのだが、履いてみると前後が少し長いような気がする。底も固いし、今までの渓流シューズとちょっと違うなぁ。 着替えてすぐに滝が現れる。いきなり滝はかんぺんしてほしいなぁ、と思ったが仕方ないので登る。最初は水流の右側を登る。すぐに沢は左に曲がって次の滝がある。左から巻けそうだったが、草付きはやだな、ということで水流の左を飛沫を浴びて登る。難しくないけど、一人だとそれなりに緊張する。しかも靴が大きめなので、登りにくいことこの上ない。滝を登ってから、タオルを裂いて靴に詰めると、ようやく歩きやすくなった。そにしてもビブラム底のように靴底が固く、エッジには置けるが、スラブでスメアリングできないのがイタイ。渓流シューズの選択を間違えたようだ。といっても、この種類しか店に置いてなかったから仕方ない。 この後もひたすら直登可能な小さめの滝が続く。沢にしては、岩が硬いので、安心して直登できる。ここにホールドがあるといいな、と思って手を伸ばすと、たいていホールドがある。岩登りのゲレンデのようである。ホールドがないところには、ハーケンがあるので、2カ所ほどA0させてもらう。 タラタラと直登していくと、ちょっと難しそうな滝が出てきた。下半分はナメで、上は垂直に見える。大丈夫かなぁと思って近づく。下は右のバンドが登れそうだったのでそこを登る。行ってみると、上は水流のすぐ左を登れそうだ、ということで登る。一カ所、左側の出っ張った岩を使って越えるところが、3級くらいのムーブだったけど、気持ちよく登れた。写真は上から見下ろしたところ。 続くチムニー状の滝は右のリッジから登る。ここを越えるとかなり開けてきた。広い空間にある10mくらいの滝を右から越えると、もう稜線まで見渡せるようになり、沢もすっかりゴーロになる。急なゴーロをどんどん登る。右からほとんど水の出ていない支流が合わさるが、これは肩の小屋の真南に出る支流だろう。こっちを登っている記録もあるが、あまりに水が少ないので、水流の多い方を登る。やがてまた水の無い支流が右から合わさる。これは肩の小屋の西側稜線に出る沢ようなので、そこを登る。 その沢を少し登ると、西ゴー尾根と同じ高さになり、そこを下っていく人が見えた。その後ろには、爼狽フ上部が見えてきて、登っていくとどんどん大きくなるので爽快である。もう水流もないので、沢装備を解くことにする。天気もいいので、遠くまで見える。南の方にある端正な山は何だろうか?方角的には榛名山のようだけど、南から見る榛名山とは随分違うなぁ。 装備を解いて岩溝をしばらく登ると草付きになり、遡行者の歩いたステップを登っていく。やがて上から声が聞こえ、歩く人が見えると、稜線に出た。稜線も木が生えていないのでたいへん眺めがいい。工事中の肩の小屋に向かうと人がドンドン増えていく。はじめて登った谷川岳の山頂はすごい人である。以前のGWの至仏の山頂のようだ。「谷川岳3000回」とかいた笠をかぶった人がいる。あと700回くらいで3000回らしいが、偉業には違いない。 あまりに人が多いので早々に下山する。登ってくる人をかわしながら、天神尾根を下る。振り返ると谷川岳南面が大きい。スキーで滑ると楽しそうだ。今日は足の調子もよく、気分良く下れる。熊穴沢避難小屋からはいわお新道を下るが、こちらは誰もいない。クモの巣を払いながら下る。長い急な下りで足がへろへろになったころ、二俣に到着。結構早く着いたので、河原で30分くらい昼寝をしてから駐車場に向かった。 ヒツゴー沢は、滝が連続する下半分と、明るいゴーロの上半分にきれいに分かれた沢だった。今回は水量も多くなかったので滝はすべて直登できたけど、これといった特徴の無い滝が多いので、インパクトに欠けるような気もしないではない。でもヤブこぎも無かったし、まいいか。 |