山のちスキー時々岩
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南ア/荒川三山〜赤石岳〜聖岳〜茶臼岳縦走
(92年8月1日〜8月7日)


8/1:広河原〜転付峠〜二軒小屋
 身延からタクシーで広河原発電所まで入る。7日分の荷物はさすがに重い。この日は転付峠を越えて二軒小屋まで下る。アプローチに一日かかるのは南アらしい。

8/2:二軒小屋〜千枚岳〜千枚小屋

 夜は雨だったが朝には止んで出発する。展望の利かない登山道を千枚岳へ向けてひたすら登り続ける。マンノー沢の頭からは塩見岳がぼんやりと見えた。
 千枚岳からは悪沢岳が見えるが、千枚小屋までは下りで損した気分だ。夜は雨。

8/3:千枚小屋〜荒川三山〜荒川小屋

 今日はようやく荒川三山のピークを踏める。しかし天気は曇りではっきりしない。前線が停滞している上に小さい台風が南海上をウロウロしているのだ。
写真は悪沢岳から中岳・前岳を見たのもの。
 この日は予定では百間洞まで進むはずだったが、ひよって荒川小屋にテントを張る。

8/4:荒川小屋〜赤石岳〜百間洞

 この日も曇り空の下出発するが、富士山方面を見ると雲海が滝のようになってなかなか美しい光景だ(写真)。大聖寺平のあたりではかなり天気もよくなり、小赤石でもよかった。しかし赤石山頂に着くと強風・ガスになってしまいがっかり。
 現在は山頂近くに新しい小屋が建っているが、このころは古ぼけた避難小屋が登山道脇に存在した。百間平は天気が良ければ快適なのだろうがこここもガスと強風。99年に赤石沢を遡行したときも稜線ではひどい雨だった。ここはついてない山だ
 下った百間洞にテントを張る。現在は百間洞山の家ができているが、当時は小屋は無かった。そのためトイレも無いキャンプ指定地で、無法地帯である。夜はひどい雨

8/5:百間洞〜聖岳〜聖平

 この日もガスの中出発。とりあえず大沢岳に向かう。この辺りは中盛丸山、兎岳と小さいピークが続くので疲れる。写真は大沢岳への登り付近で、雲に朝日が反射して綺麗だった。しかしすぐにまたガスってしまう。途中兎岳避難小屋で休もうと思って中をのぞいたが、恐ろしく真っ暗闇で入る気はしなかった。


 聖岳へ着くと、しだいにガスが晴れてきた。赤石岳の眺めを期待したが、標高3000m以下にはガスは下がらず、青空が見えただけであった。あきらめてガラガラの聖岳南面を下り、聖平にテントを張る。ここはいいテン場だ。

8/6:聖平〜上河内岳〜茶臼岳〜横窪沢小屋

 例のごとくガスの中出発。上河内岳に寄るが、ガスと強風で早々に撤退。しかし下るにつれて天気は回復してきて暑くなってくる。茶臼岳を往復して、稜線から下る。ほんとに天気に恵まれない山行だった。横窪沢小屋は水も豊富で快適である。小屋の犬か、ハスキー犬がいたが、今でもいるだろうか。

8/7:横窪沢小屋〜畑薙ダム

 今日は下山日。標高が下がった上に天気が良く、朝から暑い。長い畑薙吊り橋(写真)を渡ると下界だ。当時は畑薙ダムにシャワー施設があって、助かった。
 この後、北海道の縦走に一人で出かけたのだが、南アルプスの縦走の時に本州南岸に停滞していた前線が、その後北海道まで北上したため、ひどい天気だった。