5月4日(土)走行最終日(ナホトカ−−ナホトカ,65.63km)
 毎年思うことだが、楽しい時間は早く過ぎ去るもので、早くも最終日を迎える。
 天気の方は、朝方霧が濃かったものの、その後は回復、良い天気の中での走行になる。
 
今日のスタート地点は、町はずれの広場からである。その場所までコンボイでの移動となるが、ナホトカの町をゆっくり見渡すことができた。そこで気がついたことだが、道路沿いに大きな広告看板が増えている。「自動車」,「衣料」等様々な看板が立っている。この国の経済は上向きなのかなと言う事を思う。
 
 スタート後は、舗装路とフラットダート。町を抜けると、林道ツーリングと化す。
 それを抜けると日本海に面する砂浜に出る。ここは2年前、先代「XR Baja」のクラッチを焼き付かせてしまった場所。今年もフカフカの砂にパワーを食われ上手く走れない。相変わらず砂地は苦手である。
 
 砂浜ではタイムトライアルが行われていたが、私を含めた‘不良リピーターズ’はお構いなしに岩場へ向かう。ここで‘ウニ’が採れる事を知っていたからである。ひたすらウニ探しに興ずる。
 ‘馬糞ウニ’の仲間と思われるウニが大量に採れる。その場で開いて食う。感想は“旨い”の一言。その後、腹が痛くなるということもなかったので、なお良し。
 
 砂浜でまったりした時間を過ごした後、ゴールに向けての走行になる。その集合時にアクシデント発生。砂で滑った#1清水さんが、私の背面から衝突。はじき飛ばされる。幸い怪我はなかったが、初日にも#1清水さんにはバイクで突っ込まれ、ヌタ場に飛び込まされると言う事故を起こされている。この人は天敵なのかも知れない。
 
 舗装路に出ると、後はゴールまで一直線。今年のロシアンラリーも終わりだな〜と言う感傷に浸りつつ、ゴールする。
 
 最終日のゴールの後は、「洗車」が待っている。いつもなら広場に集めてシコシコ洗車、あるいは消防用のホースを持ってきてドバッと洗い流すと言うところであるが、今年はきちんとした洗車場で洗車が行われる。ナホトカにこのような場所ができているとは知らなかった。やはり経済は上向きなのだろうかと改めて思う。
 
 夜はやはり恒例の「フェアウェルパーティ」となる。飲んで騒いでの大騒ぎになる。
 勢いのあまり飲み過ぎて、具合の悪くなる者が多数出る。正直なところ、私も危うかった。
 ‘ウォッカ’も飲み始めは「きついな〜、気を付けよ」と言う気になるが、飲み進むうちに感じなくなり、後を引いてくる。グラスに20杯以上は飲んでいただろうか。
 出国審査を終え、船に戻る。これで今年もロシアとお別れである。AM0:00過ぎ、船は港を離れた。