8月8日(火) 雨の日は温泉でのんびり
 朝、雨音で目が覚める。今日は朝から雨である。
キャンプ場を南側に行くと、「上武利林道」があることを地図上で見つけ、行ってみることにする。やや荒れ気味の林道で、尖った石がゴロゴロしていたが、のんびり走れば問題はない。雨が降っていることもあり、じっくりと楽しむ。
林道を抜けると、国道39号線に出る。本日は大雪山方向を目指すので、これを西進する。しかし雨の勢いはますます激しくなり、石北峠を通過する頃には叩きつけるような雨になってきた。思い返せば昨年も石北峠通過時には大雨にあった。二年続けて雨にたたられた石北峠であった。
大雪湖を越え、今度は国道273号線を南下する。雨はなお降り止まない。なので大雪パーキングにて一息つく。缶コーヒーでも飲んでゆっくりするかと思ったが、このパーキングにはそういった物は何もない。ただの雨宿りとなる。
大雪パーキングから少し南下した先のダートを10kmほど西進すると、大雪高原温泉と言う温泉があるのを見つけ、行ってみる。昼間から温泉入浴と言うのも贅沢な物で、雨で冷え切った体や気持ちがほぐれていくのを感じる。この温泉はお奨めである。
入浴後、昼食を取り、また来たダートを戻る。雨で水たまりは各所にある物の、固く締まったダートで走りやすい。しばらく行くと、キタキツネが道路の真ん中でうずくまっているのを見つける。バイクで近づいていっても逃げる様子はない。もしかすると怪我でもしているのか? と思っていると、Doragon隊長,タケ隊員が追いついてくる。さすがにバイクが3台になって、キタキツネ君もびびったのか、スクッと立ち上がり、どこかへ行ってしまった。怪我はしていなかったんだと安堵すると同時に、「何やったんや?」と言う気になる。
再び国道273号線に戻る頃には、あれほど激しかった雨も上がってきた。大雪山系の大自然を両サイドに感じながら快適に走行する。自然にアクセルが開いてしまう。
糠平湖の辺りまで来た頃、エンジンに不調が生じる。ガス欠症状である。北海道はついついアクセルをワイドオープンして走ってしまうため、思ったより燃費が悪くなる。前回の給油から300kmほどを走行していたので気にはなっていたのだが、タンクの蓋をあけ内圧を変えたり、残ったガソリンをキャブ側に寄せたりして復活。数キロ先のガソリンスタンドまで行く事ができた。北海道ではガソリンスタンドが見あたらない区間が多くあり、注意が必要である。
 本日の宿泊の予定は屈斜路湖近辺であったので、その後は国道273号線を南下、国道241,274号線を東進する。しかし、足寄の辺りで既にPM4:00近くなっていたので、遅れそうだと言うことを4輪部隊に連絡する。するとその時点で4輪部隊も南富良野あたりにいるらしく、この時間から屈斜路湖へ向かうのは無理があるので、急遽宿泊地を変更。然別湖の西にある、菅野温泉近くの国雪然別峡野営場にすることにする。
と言うわけで、国道241,274号線を西へ向かう。士幌町のあたりは道路が縦横に升目状に走っており、道に迷う事はないかと思われたが迷ってしまった。どこを走っても同じような風景なので、同じところをクルクル回っているような気になる。
それでも日暮れ前にはキャンプ場に到着する。雨も上がり陽も差していたので、バイク整備を行う。既に1000km以上を走っており、だいぶチェーンが延びたかなと思ったが、汚れてはいたもののそれほどでもなかった。チェーンの洗浄,給油を行う。
[本日の走行距離:265.0km]
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