2001年10月分(10/2〜10/28)

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こ、怖かった〜〜〜(涙)(10/2)

 ……といっても、今回は地震じゃありません(^^;;)。
 22時半過ぎに帰宅して、Macを立ち上げ、まず自分のサイトに繋げようとしたら「ページが見つかりません」って出るんですよ。トップだけでなく、どのページも。
 不審に思って、Fetch(FTPソフト)でサーバを覗こうとしたら、はじかれちゃって繋がらない。更にイヤな予感を抱きつつ、プロバイダでサイトの容量 チェックをしたら……容量(何MBってやつね)も、ファイル数も「空白」になっている!!

 まさか、わたしが知らない間にサイトがクラッキングを受けて、ディレクトリが丸ごと消去された!?なんて思って、一気に血の気が引き、それでなくても貧血状態だったもので、そのまま(数分ほど)気が遠くなってしまいました(^^;;;;)。
 が、このまま寝込むわけにはいかん、と、立ち直る。とりあえず、プロバイダに問い合わせのメールを出し、遅まきながら開設以来変えていなかったFTPパスワードを変更し、せめてTOPページだけでも再アップを…と、ダメもとでもう一度Fetchを起動させたら……あら、サーバが覗けるじゃない(^^;;;;)。
 ブラウザの方からも、何事もなく繋がる……さっきのは一体なんだったんだ〜〜!?……って、要するに、単にプロバイダ側のサーバがぐずっていただけなんでしょうね(^^;;)。

 しかし、昨日今日ページ主になったわけじゃなし、フツー、繋がらないときは、まず最初に「サーバがトラブっているのかな〜」って疑えよ。>自分
 でも、今日は朝から、職場でもWEBに接続できなかったり(ワタシの端末だけなのか、カイシャ全体だったのかは不明) と、なにかと不具合続きだったもので、 つい「バイラムの陰謀だ!」という方向にアタマが走ってしまいました(^^;;)。
 いや、コトの起こりから収束までは、30分程度でしたが、その短い時間の間にもマジで、「もしかしてプロバイダ側に(著作権法上)問題のあるサイトとかって判断されて強制削除されちゃったのかも……」なんて、最悪の場合の対処法なんてのまで考えちゃいましたもの(^^;;)。
 ……ええ、それでも「サイト辞めよう」とは思わなかったんですよね〜。改めて振り返ると、「クラッキング受けたかも」という疑惑よりも、それでも懲りない自分の方がコワイかも(笑)。

 かねてからの行いの悪さが祟ってか、近頃は、ご来訪下さる方が半減してしまいました(カウンタ上は)が、たとえ訪問してくださる方が一日一人になっても、ゼロになっても、そんなことじゃ、わたしの「書きたい・喋りたい」気持ちって止められないようです。
 ただ、実際に書き散らしている内容は、自分で読み返してもまだまだまとまりがなくて、本来なら他人様の目にお見せするべきではないな…という自覚は一応はあるんですよ(^^ゞ。でも、とにかく不完全な形ででも、一度は公開してしまわないと、自分の思考が先に進まないんですよね〜。困ったもんだ(^^;;)。<他人事のように言わないように!
  そういうわけで、カウンタのすすみ具合が半減しているのも、「このガチャ文を許容してくださる心の広い方だけがウチをご覧になってくださっているのね」と己の都合の良いように解釈して、超マイペース(人それを「独善」という)で続けてゆきますので、ご気分の許す限り、おつきあいいただければ光栄です。


ご無沙汰しちゃいました(^^;;)(10/8)

 オシゴトもいよいよ佳境に入り、先週は連日の深夜残業+土日も出勤でございました(涙)。日曜の夜11時、カイシャ帰りに見上げた東京タワーのキレイだったことといったら……ふっ、泣けてくるぜ。

 というわけで、唯一のお休みの本日は、それなりに睡眠とって、部屋に山積みされた本(の一部)をちょこちょこと読んで、WEB覗いて、冷たい雨の降る中を食料の買い出しに出て、戻ったらまた本を読んで、WEB覗いて……で、淡々と終わりそうです。
 仕事中は、更新ネタとか、あれこれ考えていたんですけどね〜、いざお休みとなると、アタマが疲れちゃってて、何も浮かんでこない(^^;;;)。まぁ、この忙しさも、今月いっぱいでカタがつくはずだから、そしたらゆっくり……って、来月になったら、もう冬コミの当落通 知が来ちゃうのね(^^;;)。
 う〜ん、夏コミ直後は、「次の本」の企画案は一応存在してはいたんだけど、シゴトに追われている間にどこかへ消えてしまった(爆)。まぁ、本が作れないなら、その分、更新にエネルギー使えるから良しとしよう。

 ……と、近況報告だけで終わるのも芸がないので、ちょっとした時事(?)ネタ。

 本日21:00(たぶん)フジテレビ系ではじまるドラマ、「Antique」は、原作は「ウイングス」連載:よしながふみ作「西洋骨董洋菓子店」ですが、この方、同人誌出身…といえば、わかる方にはわかる(^^;;)と思いますが、ソレ系のご出身で、商業誌デビューも、最初はソレ系(「ビブロス」とか「花音」ってご存じですか? わたしは名前しか知りません(^^;;))の出版社から。
 それだけに(?)、1ヶ月半ほどまえ、「ドラマ化」の報が流れた折には、ソレ系出版社時代からの熱狂的なfanの方々の「イメージが壊される〜!」という嘆きの声が、WEBのそこここで見られたものでございました。
 わたし自身は、彼女の商業誌作品はウイングスコミックスのものしか見ていないのですが、ジツは、プロデビュー以前、同人誌時代のものは結構持っていたりして……(^^;;;)。ええ、某バスケマンガの、「一時期グレてた元天才×メガネくん」カップリングです。彼女の描く三●はジツにワタシの好みでね〜……って、そっちの話がしたいわけではなく〜(^^;;)。
 ジツはワタシが彼女を知ったのは、そのカップリングを描き出す以前、全然別 のジャンルでだったんですよね〜。モノは、日本マンガ誌上に燦然と輝く不滅の名作少女マンガ。宝塚にもなった、アニメにもなった……と言えば、見当がつくかしら?
  かれこれ10年ほど昔、当時のワタシは、そのジャンルの別の作家さんのfanだったもので、イベントでそのエリアに足を運んだときに、偶然見つけたのが、よしなが作品との出会いでした。その雰囲気のいい絵柄と淡々とした描写 ながらグッと来るストーリーが気に入って、細々と贔屓にしておりました。
  が、ある時、いつものように「新作出てないかな〜」と出かけていったスペースの机の上に、突然別 ジャンルの少年マンガの本がある。しかもやおい。驚いている間に、彼女はそちらにジャンル替え、そして見る間に大手サークルへ……
 「お気に入りの作家さんの出世街道を目の当たりにする」というのは、同人誌読みを長くやってる人なら一度や二度は必ず経験していることなんでしょうか? ワタシの場合、こと「同人誌」の好みに関しては「大手」はことごとく外しまくり、「渋くて着実な作風で知る人ぞ知るサークル」ばかりを贔屓にしていたもので、これがほとんど初めての経験なので、ちょっと驚いています……って、「ドラマ化」まで行っちゃうことは、やっぱりそうはないでしょうが(^^;;)。
 まぁ、「渋くて着実な作風」というのは、考えようによっては「より一般 向」とも言えるわけで、つまり「ワタシにも読めた」というのは、「カタギさんが読んでも面 白い」ってことなんでしょうね。 これがよくある「大手同人作家」さんの作品では、「フジ月9のドラマ」にまではならないだろうな〜〜(^^;;)。 実際ワタシが、いわゆる「大手さん」の同人誌をあまり読んでいないのは、「やおい」「JUNE」「ボーイズ系」はほとんど読まない、読めないからというのが大きいし。
#注:すべての「大手さん」が「やおい」というわけではないです。
 「大手さん」に「やおい」が多いのは確かとは思うけど……

 というわけで、『西洋骨董洋菓子店』は面 白いです。ホモネタもちょこっとあるけど(^^;;)、大抵の方なら(男性でも)許容範囲内だと思います。ドラマの方は……脚本が岡田恵和なので、あまり期待していないのですが(^^;;)、橘役の椎名桔平がかなりイメージ通 りのルックスなもので、とりあえず初回だけは見る予定(^^;;) 。

追記:
 見ました。『Antique』。「……結構面白いじゃん!」(爆)。
 天才パティシェの例の設定、消されてるんじゃ?ってウワサだったけど、残ってそうだし〜。千影ちゃんにアベちゃんというキャスティングにもやられた!! これ、もしかして「雨の中でくるくる」もやってくれちゃうの? まさか??


♪吹きすさぶ風が〜 よく似〜あ〜う〜(10/15)

 『009』見ました。面白かった……けど、「新」の方を刷り込まれて育ったワタシとしては、ちょっとフクザツな気分(^^;;)。

 たとえていうなら、自分が子どもの頃(80年代)、散々「時代遅れ、ダサイ」とギャグのネタにされていた「ベルボトム」「ぽっくり靴」を、今の、脚が長くてスタイルの良い若い子達が「カッコイイファッション」として着ているのを見るような……とでも申しましょうか(^^;;)。
 「こんなにキレイな絵なのに、なぜ、こんな古くさいカッコを……」と思ってしまうのですな(^^;;)。これも、ファッション同様、今時のお子さま達には、かえって新鮮に映るのかなぁ……

 一応、旧作の♪赤〜いマフラ〜の方も、夏休みの午前中の再放送枠で何度か見た記憶があるし、原作の方も、文庫サイズのを(今時のマンガ文庫ではなく、『ベルばら』とか、手塚、石森(石ノ森に非ず)、松本零士…等、「大ベテランの古典的名作」ばかりが集まっていた記憶あり)従姉から借りて、一通 り読んだけれど……
 でもでも、やっぱり、ワタシの(^^;;)ジョーは井上和彦さんの声で、フランソワーズは杉山佳寿子さんの「優しいお姉さん声」で、青い瞳なのよ〜〜(T_T)(T_T)。 でもって、「原作」も、サンデーに連載されていた方(『未来都市(コンピュートピア)』とか)の、オトナっぽい絵柄でインプットされていたりして……(^^;;)。
 もっとも、今回の性格キツそうなフランソワーズも、それはそれで結構スキ(*^^*)。
 杉山フランソワーズの、「お嫁さんに欲しいアニメキャラNo.1」の座を森雪と張り合うであろう淑やかさには非常に憧れましたが、一方で、男選びの下手さ…というか、ぶっちゃけて言うと、「あんな優柔不断で浮気者のジョーに、何故とっとと愛想を尽かさない!?」という点だけは、幼心に非常に不満を感じてもいたもので(^^;;)。
 「新」の放映から数年後のことですが、中学時代の親友と親しくなったキッカケは「フランソワーズはジョーを見限ってジェットに乗り換えるべきだ!(爆)」で意見の一致をみたことからでした(笑)。

 もっとも、旧作fanの方々にとっては、ワタシの愛する80年代(あ、「新」の放映はギリギリ70年代でしたっけ?)の『009』の方こそ、「ちっが〜う!」ってなものだったのかもしれませんね(^^;;)。普段チェックしているWEB日記でも、旧作世代('62年生まれ)と推測される方は、今回の『009』に対して、もう手放しの褒めようでしたし……


♪ゆめみてはしる しのこ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ぉやぁ〜〜(10/16)

 くっすん(T_T)。今日も帰宅は午前様〜……なのは、あと数日の辛抱(のハズ)なのでよいとして、『Antique』、ビデオセットするの忘れちゃった〜。職場で時計が9時に近づいてきたときゃ、思わず試作機(TVチューナ付パソコン)で録画しちゃおうかと思いましたよ(爆)。
 今日の話は、原作の中でも特に好きなエピソードだったから、期待半分と不安半分だったのですが……「リングのジャ●ーズ」のセリフはでたのでしょうか?(^^;;) ワタシとしては、エイジ役は、ジャ●ーズはジャ●ーズでも、堂本剛君をイメージしてたんですけどね。まぁ、実年齢を考えれば、タッキーが妥当なところかもしれませんが……

 というわけで(どういうわけだ?)、昨日に引き続き、『009』の話題。
 昨日もちょこっと触れた某WEB日記で、「“死の商人”という言葉を最初に知ったのは『009』でだった…」というような記述があって、そういえば、ワタシもそうだったなぁ…と、改めて思い返したり。たぶん、それは、「新」ではなくって、それ以前に従姉に借りて読んだ原作の方で知ったんだと思う。
 で、話はちょっと違うけど、中学生か、高校生くらいのころ「屍山血河」という四字熟語を知ったとき(国語の授業で習うとは思えないので(^^;;)、たぶん小説で目にしたんでしょうね)、とっさに思い浮かべたのが、「新」のOP、「誰がために」の中の一節でした。
 そう、 ♪なみだでわたるちのた〜いが〜 …って。「たいが」が「大河」であることを、もしかしたら、このとき初めて認識したのかもしれない。なんせ本放送の時はお子ちゃまだったから、歌詞については、耳で聞いた音と、字幕の「ひらがな」だけで覚えていて、「意味」までは良くわかっていなかったんですよね(^^ゞ。
 ジツは3ヶ月ほど前に、友人とひさ〜〜〜〜しぶりにカラオケ行った折にこの曲を歌ったんですけど、改めて「名曲だ〜〜〜」と思いましたね。
  過酷すぎる運命の中で、なお昂然と顔を上げ、いつ訪れるとも知らぬ(仮に訪れたとしても、おそらく、自分たちがそれを享受することはない<歌詞から受けた印象の限りでは)「希望」のために戦う、戦士達の孤独と悲哀とに、今更のように胸が痛みます。
  いくつか覗いたWEBでも、旧作派と思われる方々も、この曲だけはお好きなようで、新派(っていうと、なんかお芝居みたいね)のワタシも、なんか嬉しかったりして(^^ゞ。


ネタに困ったときの…(10/21)

 余所のコーナーでは既に度々かましてる、「検索エンジン」ネタが、こちらにも登場(^^;;)。
例によってGoogleで、 「フィアナ キリコ」で検索していたら、こんなページを見つけました。

 あの手袋は、元の手首を切断(!)しないと取り付けられないので、我が家のフィアナさんには着用していないのですが、こうしてみると、なかなかカッコいいですね〜(*^^*)。
 ジツは夏コミ以来、全然フィアナさんをお構いしていないのですが、久〜しぶりにお写 真撮ってみたくなったりして……あの黒いスーツ着せて、アレと一緒に撮ってみようかな……

 で、もう一つ、メチャメチャ懐かしい文章を再発見!
 うっわ〜、何年ぶりだろう。確か、ネット始めて間もない頃(98年2月)に、『ボトムズ壁新聞』さんからのリンクで拝見したんですよね〜。当時はまだ、岡山大学(?)のサイトにあったと思うけど……移転したのは、今年になってからなのかな? 『壁新聞』さんの方のリンクや、当の『ボトムズ』ページからの「ホームページに戻る」のリンクは古いままですね(^^;;)。
 ちなみに、現在の稲葉先生(というと、B'zのようだ……って、最近のfanにこのネタ通 じるだろうか)のホームページはこちら。……ドーキンスの「利己的遺伝子」をネタ教材にした「社会学」の授業ってどんな内容なんでしょう。ゼミじゃなくて、大教室での講義だったら、ちょっと潜って聴講してみたかったな。

 ……じゃなくってぇ(^^;;)。↑の文章でのキリコ論。初めて読んだときは、ただひたすらうなずくだけでしたが、あれから4年近く経った今では、「ホンマにそうか〜?」って首をかしげる部分の方が大きかったりして(^^;)。むしろ、文中で「バカじゃなかろか」と言われちゃってる(センセ、ナニもそこまで言わなくても…)、押井守の「キリコはご主人様をさがす犬」説(原文のコンプリートコレクションIIのライナーより引用)の方が、ワタシとしては同意できるような気がします。
 わたしに押井的「犬」概念が正しく理解できているかどうか自信がないので(^^;;)、稲葉先生の解説から引用してしまいますが「いつも自分がそのために生き、死んでいける神様」とまでは言わなくても、「自分を必要としてくれて、自分はその相手のために生きているんだと思える誰か」くらいに置き換えれば、かなりイイ線いく気がしません?
 わたしには、本編のキリコって、そんなに「制約・束縛を嫌って自由を求める」ようなタイプには見えないんですよ。彼が、「逆らう」のは、ロッチナとか、ペールゼンとか、ワイズマンとか、相手が高圧的に出るヤツばかりだったからで、もっと搦め手…というか、それなりに本人が納得のいくかたちで、ソフトに攻めれば、案外あっさり落ちて飼い慣らされちゃうような気がする(^^;;)。
 そうやって彼を「飼い慣らした」のが、他ならぬフィアナなわけですが(ロッチナ翁のお墨付き!)……彼がフィアナに「執着」する理由も、まさに「彼女が、自分を必要としてくれる(ように思える)からに尽きるんじゃないかと。
  ただ、わたしの見る限りでは、フィアナは、物理的(ジジリウムとか)にはともかく、精神的にはそこそこ自足していて、キリコが「これだけ、こんな風に自分を必要として欲しい」と望むほどには、量 的にも質的にも彼のことを必要としていない(気がする)。
  いえ、フィアナだって、キリコのことを「まったく必要としていない」わけではないんでしょうが、いかんせん、キリコの「必要とされたい願望」が質・量 共に強過ぎるのよ(^^;;)。
 その辺りのすれ違いにキリコ自身も薄々は気づいていながら、見ないフリして強引に続けてきた関係が、ついに破綻したのが、『赫奕』の「コールドカプセル内でのフィアナの涙」なんじゃないかな……って考えております。

 あと、「ルサンチマンとキリコ」のことについても、最近考えていたことにイロイロ響く部分があったりして……何と言うか、伊達にこの4年近く同人やWEBを通 してアレコレ考えてきたわけじゃなかったな、なんて、ちょっとだけ「自分をほめたい」気分になりました(^^;;;)。


同日更新(^^;;)(10/21)

 と〜っても石ノ森絵な今の009を観ていると……滝沢君(@『炎の転校生』)を思い出してしまうのはワタシだけでしょうか?<順番逆だって(^^;;)

 それはさておき、今回の『009』、巷のウワサでは「原作通り」というハナシですが、セリフなんかもそうなんでしょうか? 今回の004の「弾が切れた。買いに行ってくる」とか、前回のジョーの「一発殴らせろ」とか、いわゆる「洒落たセリフ回し」というのではないんだけど、さりげなくて「ちょっと気の利いた」カンジが、すごくワタシの好みです(*^^*)。
 でも、ワタシの覚えている限りでは、大昔読んだ原作のセリフや会話は、そんなに「気の利いた」ものだったって印象は薄い……どちらかというと、テーマを大上段に述べ、ギャグはベタベタでっていう、当時(80年前後)の小学生の感覚から見ても、かなり「古くさい」ものだったような気がするのですが……。(なにぶん昔のことですので、記憶違いしている可能性もかなりアリ)
 あと、今回ポイント高かったのは、ギルモア博士(やっぱり、声は富田さんが恋しいです〜)等の「科学者の原罪」に言及してきたこと。
 自分たちが研究しているものの恐ろしさを薄々感じながら、「気づかなかった」「だまされていた」「自分はただ、一学究の徒として、己の研究に打ち込みたかっただけだ…」と周囲と己を偽り続け、兵器の開発に荷担してしまう。熱心で「純粋な」研究者ほど、より深い罪を犯してしまうという皮肉なパラドックス。これって、わたしの覚えている限りでは「新」の方ではあまり取り上げられなかったように思うのですが……今回のリメイクに際して新たに加わったものなのか、それとも元々の原作にあったものを「先祖帰り」で取り込んだのか?(手塚作品だったら、数十年前から言ってそうなテーマだから、それもあり得るけど)
 あ〜、久々(20年ぶり?)に原作読みたくなってきた。どこかの本屋でフェアとかしてないかしら。


「辞めさせてください」(10/27)

 …という一言をグッと呑みこんで、デスクでこっそり泣くことの一度くらいなくちゃ、「仕事」だなんて言えないよね(^^;;)。たぶん、来週になれば、もう少しは楽になるハズ……たぶん…今日の休日出勤(結局10月中の土曜は、全部出だわ〜)も、夕方で切り上げるつもりだし……

 ……ってなカンジの一週間だったので(なんせ、日付が変わる前に帰宅できたのは月曜だけ)、すっかり間が空いてしまいましたが、21日(未明UPの方)の話題の補足。

 >>キリコの「必要とされたい願望」が質・量共に強過ぎる

 …なんて書いちゃいましたが、ここ、厳密に言うと、ちょっと違う気がします。
  なんとなく、キリコ自身は、自分の「フィアナに必要とされたいという願望」を自覚出来ていないんじゃないか、って思うのです。そもそも、彼の「必要とされたい願望」って、 元から不特定多数に向かって「誰でもいいから自分を必要だと言ってくれ!」といった風に放たれていたわけではないとも思いますし。まぁ、潜在的には、そういう願望もそれなりに──大多数の普通 の人間が持ち合わせている程度には──あったでしょうが……
 それが、「フィアナ」という、自分にとってただならぬ関わりを持つ存在を知ったことで、「この相手に必要とされたい」という激しい願望や希求が発現しているように思うのです。
 で、「不特定多数」ではなく、「ある特定の相手」に対してのみ発現する「必要とされたい」願望というのは、つまるところ、「その相手と一緒にいたい」ということなんですよね。考えてみれば、極めて当たり前のことなんですが……(^^;;)。
 ただ、人間って、「ものすごく欲しいもの」に出会ってしまったとき、それを素直に「欲しい」って言えなくなってしまう、そもそも「それを欲しがっている自分」を自覚することすら出来なくなってしまう、ということがしばしばあると思うのです。その対象を求める気持ちが強すぎるあまりに、手に入らなかったとき、或いは既に手にしているのなら、喪ってしまったときのことを考えるのが怖いから。
  「ものすごく欲しいもの」が「生きた人間」の場合は、その怖れは更に強くなります。なにせ相手には(当たり前ですが)相手の意思があるから、100%自分の思い通 りになるなんてことはありえない。まぁ、「力づくで従えさせる」という不穏な選択肢もありますが、ある程度の想像力と感受性を持った人間(勿論キリコも含みます)ならば、そういう手段で相手を手に入れても、それはもはや「自分が求めたその人」とは違うから、けっして自分は満足できないだろう……という答えに落ち着くでしょうから、一応除外(^^;;;)。
 「その相手と一緒にいたい」という自分の願望を「自覚」すると、「相手に拒まれる可能性」も意識の視野に入ってしまう。だから、相手にけっして拒まれる恐れのない「相手の方が自分を必要としている」というシチュエーションを求める。
 つまり、「特定の相手に必要とされたい」願望とは、「求める相手と一緒にいたい」プラス、その相手から拒まれる心配がないという「保証」や「安心」を欲しがる気持ちだと申せましょう。
  故に、フィアナに対するキリコの態度のように、傍目には明らかであるにも関わらず、当人だけは、その願望に無自覚という症状が起こる。そもそもが「相手に拒まれるという可能性を意識から排除する」ために発生した心の動きですから、 「コレは自分が望んでいることだ」と認識してしまったら、また元の「拒まれるかもしれない不安」と直面 しなきゃなりませんものね(^^;;)。

 だけど……この種の「不安」って、結局のところ、それを直視することでしか乗り越えられないんですよね(^^;;)。「相手に拒まれるかもしれない。では、拒まれないためにはどうしたらよいのか」(或いは、「拒まれたらどうするか? 諦めて別 の道を探すか?」)という方向に発想を切り替えて開き直るしかない。「見ないフリ」をして逃げ続けても、他ならぬ 自分自身がその不安を忘れられないんだから、いつまでも逃げ続けなくちゃならない。それだけでも充分不幸なことだけど、もっと不幸なのは、そうして、自分自身の不安の中に閉じこもってしまうと、当の相手が自分を(絶対かつ永遠の保証付ではないにせよ)本当に必要としてくれていても、気づかなくなってしまうこと。そして、極端な場合、前項でいったん否定した「力づくで相手を従えさせる」という手段に訴えてしまうこともある。
 「力づく」というのは、何も腕力だけじゃない。「泣き落とし」や「愛」を口実に相手の意思を縛るのだって、立派な「力」です。 『赫奕』で明らかにされた「コールドスリープの理由」と、スリープ直前のふたりの会話から察するに、あれはキリコが「力づくでフィアナを従えさせた」と言ってもよいのではないかと……
 故に、フィアナびいきのワタシとしては、当然のことながら、「従えさせられた」フィアナを不憫に思い、「従えさせた」キリコに対して長らく怒りを禁じ得なかったわけです(笑)。
 が、去年の夏頃から、「本当に不幸なのは、そういう手段に出なくてはならないほどに追いつめられていたキリコの方だったのかも……」なんて思えるようになりましてね。もっとも、これって、制作者が意図したであろう「恋人を喪った男の不幸」とはだいぶずれていますし、そっちについては、正直言いたいことが山ほどあるのですが、それはさておき(^^;;)。
 『赫奕』のキリコの不幸は、そばにいてくれる生身のフィアナを喪ったことではなく、間違いなく彼に向けられていたフィアナの心を、そうと感じ取れなくなってしまったことだと、わたしは考えるのです……


「ふっ……」(10/28)

 結局、昨日も帰宅は午前様だった……<もう愚痴る気力もない

 そういうわけで、寒いし雨だし体調悪いしで、布団の中でウダウダしながら、TVつけて、『009』の放映を待っていたら……『キャプテン翼』、見ちゃいました(^^;;)。
  え〜っと、これは3度目のリメイクになるのかな? たしか、Jリーグ発足間もない頃にも、一度リメイクされていたような記憶がある……翼君だけは、旧作のままの小粥よう子さんで、後のキャストは全部違っていたと思うけど。今回は、翼君も別の方ですね〜。日向は(キャスト見逃しちゃったけど)女の人がアテてるし〜(笑)。もし、二十年前の日向の声がこうだったら、きっとソレ系での大ブレイクはなかっただろうなぁ……(^^;;)。前回のリメイク日向声も、確か『幽遊白書』の飛影の声優さんで、ちょっと「婦女子向け」っぽかったし(^^;;)。

 で、21世紀の『キャプテン翼』(どうも『C翼』と略しちゃうと、「ソレ系」の方を思い出しちゃって、後ろめたいので(爆))の感想。
  まず、やたらあか抜けているOP&EDの映像にビックリ(^^;;)。音楽も、DA PUMPにMAXだし〜。そりゃもう、20年前と違って、本物のW杯や海外のリーグ戦の情報がバンバン入ってくる時代ですから、それなりの「絵」が描けるのは当然でしょうが……どうも、キレイすぎ、カッコよすぎちゃって、旧作をリアルタイムで見ていた世代としては、「こんなの『キャプつば』(←『C翼』以前に流布した略称)じゃない!」って言いたくなっちゃう(^^;;)。……なんか、『009』とは逆の意味で、違和感大バクハツ、でした(^^;;)。
  だって、画面に大写しになる「選手の太ももの筋肉がきっちり描かれている」んですよ〜! それでいて、キャラの顔は高橋陽一顔なんですもの〜〜。やはり、『キャプテン翼』といえば、「電信柱」と揶揄された「陽一脚」でなくっては!!  約20年前の最初のアニメ化の折の絵は、当時の水準から見てもかなりナニ(^^;;)でしたが、今思うと、あのチープさが、原作の絵柄と釣り合いがとれていて、それなりに良かったんじゃないかと思う……(爆)。
 あと、OPの最後には「監督 杉井ギザブロー」って出てましたが、この方、『タッチ』を作ってた方でしたっけ? そう思って見ると、「光」の使い方が、それっぽい気がする。こんな大物にリメイクしていただけるなんて……なんというか、「幼なじみの出世」を目にするような、不思議な気分でございます(^^;;)。

 してみると、今回のリメイクは、「親子で見られる上品で良質な作品」というかたちにまとまりそうですね。(一時期のバブル的な)Jリーグ人気への便乗や、ある種の婦女子への媚び(^^;)とかが見えちゃったらイヤ…というのは杞憂になりそう。
  まぁ、原作も「小学生編」に限って言えば、「爽やか系スポーツもの」という新ジャンルを切り拓いた名作ですから(今でもそう思っておますよ)、それもまた良し……というか、そちらの方が、本来の姿だったのよね(^^;;)。

  う〜ん、この作品については、リアルタイムでかなりディープな(&大声では言えない)関わり方をしてきたから、逆にあまり多くは語れない……(^^;;;)。<語ってるじゃん

追記:OPで「今掛勇」という名前を見かけたのですが(ポジションは見逃した)、
   『赫奕』の漫画化を担当された方と同一人物でしょうかね?
   確か、専業漫画家ではなく、本来はアニメ畑の方だと伺っていたのですが…

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