2002年7月分(7/1〜7/28)

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7/1 そして7月が始まる

 長い長い1ヶ月が終わりましたね。最後を締めくくったのは、とてもいい試合でしたね。
 この1ヶ月は、特に後半に、胸が痛くなる出来事や情報が次々と入って来ちゃって、直前まで、「観ないでおこうかな…」なんて思ったけど、やっぱり観てよかった。
 やっぱり、サッカーって、イイよね。

 でも、「祭りの後始末」は、いよいよここから始まるのかな。わたしは、今でも、「イヤなことは見たくない。最高のプレイヤー達の見せてくれる、最高にキレイな夢だけを覚えていられたらよかったのに…… 」なんてことを思ってしまう超超甘ちゃんなクセに、「水面下で起きていること」からも完全に目を背けきれずに、やっぱり情報チェックしちゃって、またまた心臓や胃を痛めて……ってことを続けてしまいそうです(^^;;)。
 なんというか、実は今、個人的には、去年の9/11以上の「世界崩壊感覚」に見舞われていて、精神的にグラグラなんですけど……これにも、そのうち馴れてくるのかな。
 でも、「遠くの国のテロリスト」よりも、「自国のマスコミ」の方が「恐怖の対象」としては、より深刻というかなんというか……とりあえず、いままで出勤前の時計代わりに使っていたあの番組は、先週から見なくなった。

 ワールドカップの「偏向報道」でピンと来ない方には、何のことか分からない話題でごめんなさい。

 余計なこと考えないで、早いところ原稿に集中しろよ。>自分


7/11 まずい……

 ごめんなさい。ご無沙汰してます。

 実は、いきなりですが、夏祭り準備、結構せっぱつまってます(^^;;)。
 この前の週末で目鼻をつけるつもりだったのに、暑さに負けて全然進まなかった……。
 ぼやぼやしているうちに、目星をつけていた印刷屋さんが予約締め切っちゃうし〜〜(悲鳴)。
 今回の本は、再販なので部数を控えるつもりなので、少部数でも安く受け付けてくれるところでないとちとツライ(^^;;)。もう一つアテはあるんだけれど、そっちも電話かけて予約状況聞いておいた方がいいかなぁ……。
 とりあえず、ネットで調べた締め切り日が、シゴトの方のピーク日の翌日であるのが救いだけれど……こっちも、先月末からズルズルと締めが伸びているから、イマイチ安心できない。

 ……てなわけで、まだしばらく、こっちは放置状態になるかと思いますが、忘れないでください〜〜〜。


7/19 終わった〜〜。

 18日昼前、半休とって入稿済ませました。

 結局、思ったほど単価が下げられなかった(96ページ・表紙2色・予価700円)…とか、表紙や本文の扉に使った画像が、潰れずにキレイにでてくれるかどうか…とか、穴埋めコラムでうっかり筆滑らせて妙なこと口走っちゃったとか、心配・不安・後悔…などなど、思うことはイロイロあるけれど……とりあえず、今は一息。
 すっかりご無沙汰しちゃったサイトの更新とか、うっかりサークルカットに予告しちゃったアレはどうしよう…とか、まだまだやらなきゃならないこともあるんですけど……それはまた、明日のシゴトを片づけた後で考えます〜〜。


7/20 「藪の中」

 ……といっても、芥川の小説それ自体ではなく、現在上演中のこの芝居のこと。

 通勤駅構内でこのポスターを見つけ、「あ、内野さんだ!」と喜んだものの、「どうせチケット取れないだろうな〜」と諦めていたのですが……なんと、今週に入ってから「当日券あり」と貼り紙がついている。コレはダメ元で行ってみるか。なんたって、家から自転車で5分だし ……と、この週末、ソワレの2時間前に劇場前に行って見たら、既に5、6人が並んでいました。
  発券は、もう1時間ほど後らしい……とのことで、とりあえず、近所で用を済ませ、再度並びに参加したところ、「もしかして、当日券をお取りになろうとしてますか?」と声をかけられる。
 トシの頃はわたしと同じくらいか、少し上くらいの女性が、「友達が急に来れなくなっちゃったもので、もしよろしければ、チケットいかがですか?」との ありがた〜いお申し出。
 即座にお受けして、チケットを(もちろん正価で)お譲り戴いた後、時間にちと余裕ができたので、いったん家に帰って着替え&化粧を整える……って、いや〜、もし無駄足に終わったときのことを思うと、わざわざ服装整える気にならなくて(^^;;)。危うく、スッピン&近所のスーパーに行く格好で内野さんを観るところでした。

 で、出直して、開演10分前に再度到着。席についてやや経ったところで、隣にチケットを譲ってくださった方がいらしたので、お礼がてら雑談……するうちに、「明日の分のチケットあるんですけど、いかがですか?」と。
 こ、これは、かなり濃ゆいリピーターと見た! そこまでするfanといえばやはり……

私 :「……ところで、もしやお目当ては内野さんで?」
相手: 「はい(^^;;)」
私 :「あ、わたしもなんですよ〜(^^;;;)。いや、『エリザベート』からのにわかfanなんですがー」
相手: 「あ、わたしも、『エリザベート』からなんです〜(笑)。でも、内野さんって、年輩の女性にも人気あるみたいですねー。さっきも、あちらで(内野さんの)次の舞台のチラシ観ながら日程の相談してるおばさま方が……」
私: 「あー、やっぱり『新劇界の貴公子』って呼ばれる方だから、その頃からご贔屓にしていらっしゃる方も多いのでは〜?」

 ……等々、お喋りも楽しく弾む中、結局日曜の分のチケットもしっかり譲っていただきました(爆)。
 もちろん、芝居の方も、繰り返しみて損はない……というか、もしそういうウマイお話しがなくっても、もう一度当日券の列に並んでいたかもしれないな〜というだけの内容だったので、実にラッキーでした。

 ホント、先週末はシュラバ中だったにも関わらず、「原稿いったん休んででも、先週も観にいけばよかった!」と思ったくらい、マジではまりそうなお芝居です。
 要は「三角関係」の話で、「女は夫の死を願ったのか否か?」のあたりがキーポイントになっているんですが……先日入稿した再録本の話とかなり通じ合うところがあったりして。特に昨夏コピー誌で出した「フィアナサイド」の話は、今回の再録にあたってもかなり手を入れたのですが、この芝居を観た後だったら、また違ったものが書けたかも……ああああ、残念!
 う〜ん、いつか、クメン編ラストか、サンサ編ラストをネタにして、こういう話書きたいな〜〜〜。


7/23 そこにあなたがいるだけで…

 見馴れた街の景色が、いつもとこんなに違ってる。
それはぜんぶ、あなたのせいね……

 ……なーんて、まるで、乙女ちっくラブソングのような体験をしてしまった7/21の日曜日。

 7/20の日記に書きましたように、この土日は演劇集団THE・ガジラの(というより、ワタクシ的には主演の内野聖陽さんと、脚本・演出の鐘下辰男の名前に惹かれてでしたが)『藪の中』を観て参りました。
 既に書いたように、当日券目当てで並んでいたら、チケット余ってた方にナンパされて(^^;;)、両日とも、2階席中央付近のわりといいめの場所*1で観られるわ、観劇後の感想を語り合う相手もできるわ、更に日曜日は、演出家さんのポストトークも聞けちゃうは(ナマ鐘下氏は、パンフやサイトの写真よりずっと若くて、一瞬「バンド系の人?」って思うくらい、スリムでジーンズの似合うイイ男でした〜)……で、実にラッキーでした。

 で、冒頭のシチュエーションになってしまったのは、日曜日の終演後。チケットを譲ってくださった方とロビーにて再会。ご挨拶とお礼を申し上げたら、「出待ちいきません?」とのお誘い。
 実はワタクシ、まだ一度も「出待ち」「入待ち」なるものをしたことがなかったのですが(^^;;)、「まぁ、まだ時間も早いからおつき合いいたしましょう……」と、生まれて初めての「出待ち」体験、となったのです。
  「で、楽屋口ってどっちなんですかー?」と、尋ねるわたしは、件の劇場の地下を朝夕の通勤時に毎日通る地元民(^^;;)。案内してくださる方は、この芝居の為に2週続けてはるばる上京なさったという関西の方……いいのか、それで?
 更に、連れて行かれた先は……「ここ、駐車場出口じゃん」。
 劇場のあるビル全体の駐車場出口で、ビル内の地下のスーパーや2FのTSUTAYA等へ来る客が使用するのとまったく同じ出口。 ちなみに、となりの地下駐輪場には、わたしが乗ってきた自転車が止まっているという……(^^;;)。
 普段わたしがカイシャ帰りに通っている普通の道に、20代前半〜50、60代までの女性の集団が、(さすがに(TVで観る)ジャニーズ系舞台や宝塚の出待ちのような「人垣びっしり」というほどではありませんが)20人あまり、数人ずつ固まって立っている光景はちと異様。駐車場から出てくる一般 のお客さん達も、「なに?」と、あからさまに不審げな顔してるし……(^^;;;)。
 「ご近所の人に会ったりしませんように……*2」と内心祈りつつ待つこと小一時間、マネージャーらしき人の運転するBMWの助手席に乗って内野さん登場。悲鳴こそ上がらないものの、どっと動く女性の群。焚かれるフラッシュ。さらに、駐車場出口から20メートルほどの世田谷通りの手前で、信号にひっかかるBMW! そこに殺到する女性群で、UFJ銀行●●●●支店前はパニック状態……ほんの数分でしたが(笑)。
 あ、でも、たまたま信号待ちをしていたTSUTAYAの袋を抱えた通りすがりのお兄ちゃんや、向かいのスーパーから出てきたばかりのママチャリの奥さんは、「ナニ!? 誰がきてるの??」ってたじろいでたな〜〜〜(^^;;;;)。
 ちなみに、このとき一瞬、「B'zの稲葉さんだよ」ってウソ教えちゃおうかな、って思ったことは、ナイショです(笑)。いや、グラサンかけると似てるんですよ〜。顎のあたりとか。>内野さんとイナバ
 でも、「内野聖陽さんです!」って言っても、巷の人々が「ああ、あの人!」と即反応してくれるかどうか……。数年前なら、NHK朝ドラ『ふたりっ子』の将棋指し…とか、『ミセス・シンデレラ』の指揮者……とか、あるいは『ラブジェネ』でキムタクのアニキやってた人……と言えば通じたかもしれませんが。その点、どうしても舞台畑の人は「知る人ぞ知る」って感じになっちゃいますよね。

 ……とまぁ、そういうわけで、わたしの出待ち初体験はこのようなものでしたが……うーん、どうせなら、こういう生活感溢れる(爆)場所じゃなくって、帝劇とか日生劇場とかの楽屋口でやりたかったかも(^^;;)。歩いていらっしゃるならまだしも、車の助手席の内野さんは「ちょっと探せばその辺にいそうなイナバ顔の兄ちゃん」なんですもの。舞台の彼の方がオーラがあってステキ……って、役者さんが板の上にいるときより「素」の方が良かったらそれはそれで困っちゃいますが(^^;;)。

 ほんとはお芝居の感想の方を書きたかったのだけど、長くなるのでこっちのネタにしました(^^;;)。

 

 

*注1: 通常なら、「かなりいい場所」と言ってもいいのですが、この演出さんは、「正面」「上手(かみて)」「下手(しもて)」をわりと無視した舞台作りをなさるようで(日曜のポストトークでもそうおっしゃっていた)、実は今回一番美味しかったのは下手よりの席だったかも。

*注2: 別に何を後ろめたいことをしてるわけでもないのですが……。ある意味、コミケ帰りの大荷物を抱えているところを見られるより気恥ずかしいと思うのは、ワタシだけでしょうか(^^;;)。


7/28 あづい……(-_-;;;;;;)

 しまった!! NHKの「ようこそ先輩」見のがしちゃった(T_T)。今日は、市村正親さんだったから、見なくっちゃって、3時頃にもTV欄見て確認しておいたのに〜に〜に〜。

 え〜、この週末は暑さでとろけておりました。1週間(24時間×7)の大半をクーラー漬けの職場に閉じこめられてるもので、せめて家では、極力クーラー使わずに、体温調節機能の退化を防ごうと頑張ってたんだけどね……土曜の夜はついに音を上げて、まだフィルターの掃除もしていないのに、スイッチ入れちゃったし。
  元々わたし、大汗かきなせいか、直射日光さえ浴びなければ、「暑さ」自体には比較的強いんですよ。もっとも、脳みその方はスリーブ状態に入ってしまうので、シゴトに励んだり、趣味に没頭したりといった建設的なことはまったくできませんが(^^;;)。

 で、クーラー入れて涼しくなったところで、さぁ更新……とはいかないのが情けないところ(^^;;)。いや、金曜夜に入手した『戦闘妖精・雪風 解析マニュアル』の中に、「これって、まんま『ボトムズ』の作品分析として使えるじゃん!」なんて部分があって、一時的に気分は盛り上がったのですが、文章にまとめようとしているウチに、『雪風』と『ボトムズ』という二つの作品の運命の違いに、なにやらもの悲しくなってしまって……。
 ほぼ同時期に世に出たこの両作品、スタート時点ではもの凄く共通項が多かったし、数年の沈黙を経て「続編」が作られたというところまでは一緒だったのに、一方の「続編」は(旧作のfanからの批判もあるけれど)多数の絶賛を浴びる「傑作」となり、そこからOVA化、また更なる続編へ……と、発展が見込まれているのに対して、もう一方は……(ため息)。
 作品だけじゃなくって、この手のムック一つとっても、これだけ読み応えがあって良質のモノが出るということは、作品周辺(編集部とか、ファンダムとか)の層の厚さの表れなんだろうな……なんて思うと、先頃出た樹想社の『ボトムズ』ムックと、つい比べてしまって、また落ち込む。言いたくないけど『ボトムズ』って、やっぱり、もう………ってことなのかな……。
 ……なんて、そんな風に悲しくなるところで、自分がいかに『ボトムズ』に縛られているかを改めて気づかされたり。やっぱり、わたしの神林や『雪風』への愛着って、『ボトムズ』で味わった無念の補完って部分が強いんだろうなぁ……。

 まぁ、行動の動機が「個人的な無念・怨念」だからこそ、ジャンル全体がどんなに斜陽だろうが死に体だろうが、自分なりの決着をつけるまでは終われない、ということでもあるわけですが(^^;;)。

 

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