2002年10月分(10/2〜10/30)

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10/2 さすがに…(^^;;)

 同じお写真のまま5ヶ月目に突入するのはアレだったので、とりあえず替えるだけは替えてみました。
 「め組のフィアナさん@夏コミ会場」……ですが、我ながら泣きたくなるほどヘボヘボな写真ですな(^^;;)。このとき撮った写真の半分以上が手ぶれで使い物にならず、辛うじて見られるものでこの程度……
 更に、今日、久々にフォトショップいじってて気づいたのですが、撮影だけじゃなくって、加工の腕もすっかり錆びついちゃってました(^^;;)。
 嗚呼、ホンモノのフィアナさんは、も〜〜っといなせで凛々しいのに……シクシクシク……

 というわけで、1日も早く、もっとちゃんとしたお写真を撮って差し替えなくっちゃ!と自分にプレッシャーをかけるべく、恥を忍んであえて公開いたします。

 ……ホント、週末だからって寝こけてる場合じゃないよな。


10/8 すみません……(T_T)

 週末、ちょっとしたハズミで、かれこれ十年以上前の焼けぼっくいに火がついてしまいました。
 あと2、3日で収まると思うので、それまでしばしお待ちを〜〜。


10/14  萌の麒麟(もえのきりん)

 数年前カンヌで新人監督賞だかをとった『萌の朱雀』という日本映画から、タイトルだけ拝借。もちろん内容はまったく関係ありません(…というか、そもそも件の映画も見てないし)。

 先週末、焼けぼっくいについた火は、その後も静かに萌え…じゃない(^^;;)、燃え続け、ついでにちょっと遠くまで飛び火しちゃったりして……というわけで、今更、車田正美の『B'T X<ビート・エックス>』(文庫版)にハマってます。
 #ってことは、「焼けぼっくい」というのは……?<当ててみて
 一応ワタクシ、『リンかけ』(未だにジャンプコミックス全巻持ってるもん)以来の車田ファンですが、『B'T X』は、連載初回〜3回目くらい(&何故か最終回)を雑誌で立ち読みしただけで、 それっきり……だったんですよね。当時、『聖闘士星矢』がワタクシ的にはかなり不完全燃焼で終了した後だったんで、車田作品全般から遠ざかっちゃってた時期だったせいだとは思いますが……。

 なので『B'T X』は、今回の文庫が初読なんですが、妙に面白く読めちゃうのは何故なんだ(^^;;)。
 近頃妙に東映メタルヒーローシリーズ*が恋しくなってるせいか、

「機械皇国(このネーミング!)にさらわれた兄(天才科学者)を取り戻すために、
  次々と現れる敵方の怪人(^^;;)を倒しながら敵陣中枢へ突き進む主人公」

 …という、当時は思わずひいちゃった設定も、今となってはかえって好印象だったりするあたり、我がココロながら節操がない(^^;;)。
 うん、でも、マジでこの作品、今だったら特撮ものにしたら面白いんじゃないかな。バトル・ギアは、聖衣よりもずっとシンプルな形だから、立体化して俳優さんに着せるのも楽そうだし、B'TにはいっぱいCG使えそうだし……。商業的にも、『クウガ』以降の仮面ライダーのおかげで、「カワイイ・カッコイイ系の男の子がいっぱい出てくるヒーローもの」って枠が出来上がっている(らしい)し……。車田もしくは『星矢』fanの女性陣も、今やまさに、『クウガ』〜『龍騎』を子供より夢中で見ている(?)ママさん世代になってる筈ですしね(^^;;)。
 確かこの作品一度アニメ化されたことあったけど、どうだったんだろうな? たまたま初回だけを見た記憶がありますが、「原作に忠実。でもそれだけ」な感じだったような……。キャラクターが、まんま車田絵で動いていたのにはビックリしつつも感動はしましたが(^^;;)、だったらアニメ化する意味ないよ〜〜〜とも、思ったり(^^;;)。 良くも悪くも(^^;;)原作を超えて爆裂してた『星矢』に比べると何だかなぁ……という印象だったんですよね。

 ……と、前置きが長くなりましたが、この話、今読むと妙に萌えツボを刺激してくれちゃうのでクラクラです(^^;;)。当初は、主人公の師匠(女性)と主人公の「一見過去の車田作品の伝統(菊姉ちゃんと竜児とか、魔鈴さんと星矢ちゃんとか)を受け継いでいるように見えて、微妙にオトナっぽい関係」が気になっておりましたが、文庫本2巻に入って、主人公と相棒である麒麟型の機械知性(B'T<ビート>と総称される)の「人間<マン>−機械<マシン>パートナーシップ」に、不覚にもタマシイが萌えてしまいました……(^^;;)。
 # ちょっと『雪風』引きずってるかも(^^;;)。
 ここで、具体的にセリフとかシチュエーションとか書きたいんですけど〜、ハズカシイのでナイショ(^^;;)。己の煩悩を剥き出しにして晒しものにするには、まだちょっと腐りかたが足りないみたいです……

*東映メタルヒーローシリーズ:
 『宇宙刑事ギャバン』『宇宙刑事シャリバン』『宇宙刑事シャイダー』のいわゆる「宇宙刑事3部作」と、その後番『巨獣特捜ジャスピオン』、『時空戦士スピルバン』……等の、「キラキラしたアーマーを着た単独ヒーロー」もしくは「巨大化しない、戦隊は組まない、かつ、仮面ライダーでもないヒーロー」のことを指してそう呼ぶようです。
 個人的に一番好きだったのは、『シャリバン』の渡洋史さん(今でも現役でヒーローなさってます!>公式サイト)がふたたび主役を演じた『スピルバン』なのですが、これが、まったくソフト化されてないんですよ〜〜。この冬から宇宙刑事3部作はDVD化され、『スピルバン』もCSで再放送しているそうなので、この機会に一緒にDVD化してくれないものか……と夢見るワタシです。


10/17 じつわ……

 10/15付けで、「ボトムズ覚え書き」更新してるんです(^^;;)。……と、今更宣伝。いや、アクセスログを見た限りでは、気づいていない方多そうだから。
 #それとも、既に見捨てられてるのかな?(^^;;)<身から出たサビ
 内容は、4ヶ月前にふったネタとはまったく別物ですが……まぁ、ひさ〜〜〜〜しぶりに、トップページの紹介文に沿ったネタが書けたかな……と。
 そういや、あと2週間もしたら、スニーカーの『ボトムズ』出るんですねぇ……今月号のニュータイプにも高橋センセイのインタビューが(2/3ページくらいのスペースだけど)載ってたから、今度は延期はないんだろうな。
 ちなみに、その記事によると「あと2冊」だそうだから、マジで、宇宙・サンサ〜クエントは一冊にまとめるつもりらしいですな。……ま、どーだっていいけどさ。今更。


10/18 怠け者の節句働き

 「怠け者の節句働き」
   ──平素怠けている者に限って、皆が休むときに一人だけ働く。のらの節句働き。

goo 国語辞典より

 川原泉の『笑う大天使』では、「皆が休むときに見せつけるようにさも忙しげにするアナタのような人のことですよ」ってなセリフがあった記憶が……。↑のニュータイプのインタビューとか、ここの「今月(って、9月じゃん)の言葉」とかで「忙しい」「仕事している」を連発しているどたなかさんを見ると、つい贈って差し上げたくなる諺ですな。……って、他人様のことが言えるのか?(^^;;) >自分

 それはともかく、お忙しい理由の一つは、コレですかね?

 アトムの遺伝子ガンダムの夢
http://www.sunrise-inc.co.jp/30th/

 「サンライズ創業30周年企画」……だそうで……。
 先頃単行本化されたWeb文春連載の「ガンダム者 〜ガンダムを創った男たち〜」高橋良輔版みたいなものかな……と思ったら、とりあえず、初回は「上井草呑み屋めぐり」でした(爆)。本題ほったらかして、酒呑んでばっかりなんだもん……少なくともわたしゃ、呑み屋のシーンしか記憶に残らなかったぞ(笑)。
 一応、本題の 「日本アニメの源流に二派あり、虫プロ系と東映系……」といったあたりは、わたしの場合は「30代以上アニメオタクの基礎教養」レベルだと思ってたから、特に目新しくもなかったし……。
 「虫プロ系」=「アトムの遺伝子」ということで、手塚関連でなら、「ガンダム者」で、どなたか(中村光毅さんだったかな?)が「マンガの神様、アニメの貧乏神」という激ナイスな手塚評を飛ばしていらっしゃいましたが……こっちは、本文も脚注もいまいち面白くないなぁ……。本文、脚注とも、内容的には(初回というのもあるんだろうけれど)、「ガンダム者」の1回分の10分の1以下という感じ。うっかり本気で「プロジェクトX〜サンライズ編〜」を期待したら、肩透かし喰らわされな予感がヒシヒシと……(^^;;)。
 ……とは言っても、別に貶してるわけではなくってですね、高橋センセイの文章自体は面白いには面白かったですよ。中身はあれだけスカスカなのに、ツルツル読まされちゃったもの。読んでるうちに、こっちまで呑みたくなっちゃたし〜(^^;;)。次回はビールを用意してから読もう(おい!)。
  ワタクシ、この方のオシゴトについては、死んでも許せないところや、虫酸が走るほどキライなところが山ほどあるけれど、旧き良き日本語を残した、品格とユーモアのある文章は好きなんだよな〜(悔しいけど)。「入れ込み」なんて単語、池波正太郎の小説以外で目にしたの初めてかも……。そういえば、この方が唯一『ボトムズ』本編で脚本を書いている4話「バトリング」でも、逆の意味に誤用されることの多い「役不足」って単語を、本来の意味でキッチリと使ってたっけなぁ……

 ところで、この「アトムの遺伝子 ガンダムの夢」、「これは事実を元にしたフィクションです」「登場する人物・団体は実在のものとは異なります」みたいな断り書きがどこにもないみたいですけど、よろしいんでしょうか?(^^;;)。


10/21 あううう……

 引き続き、『B'T X』読んでます。金曜日に出たばかりの文庫版の3、4巻を土曜の夜に入手して、一気読み……どうしよう。マジで面白い(爆)。ついつい、もう一度1巻から再読しちゃってます……(^^;;)。
 話のパターンとしては、『星矢』の「十二宮編」──タイムリミットつき障害物レース──なんですが、メインキャラクターの数を抑えて一人一人を丁寧に描きこんでいたり、「とらわれのお姫様」役の主人公の兄ちゃんが寝たきりじゃなくって、ちゃんと頑張ってたり、何よりも、話の視点が「主人公側/お兄ちゃん側」の大筋2本に加えて、「敵の幹部側」「主人公の師匠側」と、(文庫本で一気読みした印象では)小まめに切り替わって同時進行しているのに、ストーリーとしては破綻せずに、むしろ緊張感が高まっていく……のが、なんともびっくり。「え? 車田って、こんなにストーリー構成上手だったっけ!?」って、目からウロコが落ちました(^^;;)。
  連載してたのが、ジャンプじゃなくって、少年エースだったせいでしょうか……。週刊と月刊というペースの違いだけじゃなくって、編集部の方針の違いとかもあったのかなぁ……。
 #『星矢』の頃のジャンプは、まだ悪名高い「ジャンプ方式」が健在だったから……
 で、ワタクシとしては、各キャラクターの「戦う理由」が、『星矢』(特に終盤の)のそれよりも、わたしの価値観に照らして共感できるものなのが嬉しいです。「大切なひとのために」とか、「自分の過去の悲しい経験を購うために」……とか、あくまでも「個人として」の願望や情動が根底にあって、それを各人が自覚した上で動いているのが好き。
 文庫版は、全8巻だそうだから、今がちょうど中盤なんでしょうが……この調子で納得のいくエンディングに辿り着けるといいなぁ……。 実は最終回は、雑誌掲載時にたまたま立ち読みしちゃってるんですが、その時は何がどうしてどうなったのか全然わからなかったから、覚えていないんです……(^^;;;)。
 #とりあえず、○○が生きてたことだけは覚えてるから、その辺は安心なんですが……


10/24 とりあえず生きてます。

 昨日(23日)シゴト帰りに『からくりサーカス』25巻を買う。
 表紙が……なんか、いきなり絵柄…というか、構図とか、色の塗り方が変わってません? チャンピオン系の格闘マンガ(『バキ』でしたっけ?)かと思っちゃった(^^;;)。平積みされていても、最初『からくり〜』だとわからなくって、危うく見のがしちゃうところだったよ〜〜。

 前巻のラストから気になっていたけど、妊婦さんが雨の中「素足」ってのはどーよ? とか、チビギイがカワイイとか、まさか出産シーンをあそこまで細かく書くとは思わなかった……とか、イロイロあるけれど、実は一番萌えたのは、「あるるかん×オリンピア」だったり……(爆)。そりゃ、どちらもスタイル抜群の美男美女だな〜とは思っていたけど、まさか、いきなり、あ〜〜〜んな大胆悩殺ショットが拝めようとは!! 帰りの電車の中で、鼻血吹くかと思いましたよ〜〜(^^;;)。
 フィアナさんのおかげで、「関節ドールの美脚」に目覚めてしまったワタシとしては、オリンピア嬢は初登場時からエロい(特に脚!)…とは思っておりましたが、そーかそーか、描いてる方もそのつもりでいらっしゃいましたか!!<喜ぶなよ(^^;;)。
 


10/25 久々にお人形な話題…

 昨夜書いた自分のヨタ話に誘われて、コミックスをしみじみと眺めつつ、「そういえば、オリンピアやフランシーヌの膝関節って、昔のボークス素体(NEO EBではない、普通のエクセレントボディ)と見た目が似てるよな〜。やっぱ、可動性を追求すると、この形になるのかねぇ……。でも、ボークス素体は、簡単にパーツが引っこ抜けるけど、この娘たちもそうなのかしら……」なんてことを考え始めちゃったら、もう止まらない! マジでオリンピアのアクションドールが欲しくなってきちゃいました(^^;;)。
 サイズは、いわゆる1/6ドールサイズ(元のオリンピアから計算すると1/8くらいの縮尺になるのかな?)。できれば、操り用の糸や指ぬきもつけて〜。ボックスはとうぜん、特製スーツケースタイプね♪ オマケに同縮尺のギイが付いたりとか〜〜。タカラでもボークスでもメディコムトイでもいいから、どこか出してくれませんかね〜。
 千手観音のような何本もある腕をどうつけるかとか、頭の翼の部分をどうするか……とか、モンダイは多々ありそうですが、腕は動くのはメインの一組だけで、残りは「飾り」にしちゃうとか、頭部は「頭巾タイプ(翼収納時)」と、「翼オープン状態」と2種類つけるとか(フィアナさんの「ヘルメット用スキンヘッド同梱」みたいに)……なんか、ある程度省略すれば、なんとかならないかな? ダメ…?(^^;;) 


10/28 完璧に忘れ去っていましたが……

 お人形萌えな話をしていた25日は、実は当サイトの開設三周年記念でございました。
 ……なんつーかこう、「馬齢を重ねた」ってカンジっすね(^^ゞ。一応『ボトムズ』サイト名乗れる状態だったのは、最初の一年……大目に見て二年位だったような気がする(^^;;)。特にここ一年ばかりは、半「神林長平サイト」状態だったし〜〜〜。 そのくせ、そっちの更新も最近は滞り気味というのがなんとも情けないばかりです(^^;;)。

 ただ、ここ半月ばかり「浮気」でほっつき歩いている某ジャンルのとあるサイトさんで見つけた一文に、ハッと胸を突かれたりして……。大意としては、「(番組の捨て石にされた)彼らが確かに生きたという証を残したくて、マイ脳内妄想を飽きもせず書き続けている」……と。
 わたしがネットの世界に踏み込んだ理由、今もとどまり続ける理由は、まさに「制作側から理不尽な扱いを受けた愛するキャラクターの『生きた証』を立てるために」なわけで、別 にそのことを忘れていたつもりではないのですが、それでも「わかっているつもりのコトを改めて認識する」ということはあるもので……
  件のサイトさんの、「証を立てる」手段は、いわゆる「二次創作」ですが、わたしの場合「二次創作」も多少はするけれど、基本的には「本編の語り直し・再解釈」だけで、充分「証立てる」ことは可能なんですよ。……今のところ、わたしの「語る力」が足りなくて、多くの方にはそうは見えないかもしれませんが(^^;;)、でも、それくらい、フィアナというキャラクター、『ボトムズ』という物語(TVシリーズと『ザ・ラストレッドショルダー』まで)は「スゴイ」んです。ホント。

 以前から思っていたのですが、どうやらわたし、あんまり「想像力」ってものがないらしくて、二次創作する方々がよくおっしゃる「妄想」ができないんですよ(^^;;)。わたしはただ、既に広げられたカードを読み解いているだけ。その「読み解き方」にちょっとばかりクセがあるから、傍目にはもしかしたら「無から有をひねり出す(=妄想している)」ように見えるのかもしれませんが……わたし自身は何も新たなカードを並べたりはしていないんですよ。そりゃ、たまに「ここでこういうカードが来たら面白いのに…」とか、「こういうカードを足してみたいなぁ…」って「願望」を抱くことはありますけれど……。
 ただ読み解くだけで、自らは新たな模様をつくることがないというのは、楽な反面、「己の読み解きが他人の同意や共感を呼ぶものでなくては意味がない」というしんどさがあります。ここ一年半あまり、『ボトムズ』の更新が途絶え気味なのは、「既に自分にはカードの意味するものは見えているのに、それを他人に説明する言葉が見つからない」というのが一番の理由なんです……。

 で、ふと思ったのですが「占い師」の方々も、「読めたもの」を上手く説明できなくて困ることって多いのかなぁ……なんて。翻訳家に必要な能力は、対象の言語を「読む力」にも増して、読みとった(未だ母国語での形を与えられていない)内容を「言葉に表す」力である……というのに似たことが、世の中には沢山あるのかもしれないな……と。

 ……なんか、最後の方はとりとめのない話になっちゃったな(^^;;)。


10/30 GETしました。

 スニーカー文庫の『ボトムズ』、カイシャ帰りに入手いたしました。 もう、都内の大手本屋なら大抵置いてあるんじゃないかな。

 で、手にとってまず一番最初に目を通したのは、「巻末」だったりして(^^;;;)。
 残念ながら、「あとがき」はナシ。……逃げたか?(苦笑)
 一応、久保美鈴氏の「解説」と称した文章が載ってますが……「ウド編、クメン編、サンサ/クエント編の全3巻」って情報以外は、何ら得るもののない内容でした(^^;;)。そりゃ、「解説」じゃなくって、「紹介」とか「商品案内」って言うんじゃないかい?(^^;;)   まぁ、 『ボトムズ・アーカイヴ』での氏のコラムみたいな「あちこちの他人の意見(それも相反するもの同士)をつなぎ合わせただけで、自分自身の見解をほとんど提示していないアイタタ文章*」じゃなかっただけマシだと思うべきなのかもしれませんが……
 まだパラパラとしか見ていませんが、挿し絵のキリコちゃんがやたらと幼くて可愛らしげに描かれているのにゲンナリ……(-_-;;;)。 なんか、OVA版『雪風』の主人公もそうなんだけど、「不幸な生い立ちによりオトナになりきれない部分を抱えたまま成人したヤツ」を、ビジュアル的に稚く可愛らしく描くことで、そいつの「幼さを正当化している」ようで、すごくイヤなんですよね〜〜。
 キリコにせよ、零(『雪風』の主人公)にせよ、その「年齢不相応の幼さ」には、同情や情状酌量の余地は大いにあるし、一面では魅力でもあるとは認めるけど、やっぱり「戦闘能力は高いけど、対人関係のスキルは異様に低い」ってのは、いびつなことであり、「傍迷惑な上に、なによりもそれによって本人自身も不幸にするもの」だと思うんですよね。「内面」の方に合わせて外見を幼く描くのって、その「いびつさ」を隠蔽しちゃっている…どころか、「こいつはこんなに幼くて可哀想なやつなんだ」(=だから周囲に無条件に愛されなくっちゃいけないんだ)って主張しているようで、ものすごく気持ち悪い……

*『ボトムズ・アーカイヴ』のコラム:
 正直言って、『アーカイヴ』での久保氏の文章は、わたしの目には「長年のfanとして自分なりの『ボトムズ』観に則ってフィアナを論じた」ものだとは到底見えませんでした。フィアナを「母性」の枠の中だけに押し込めようとする後半部分は、同誌掲載の大徳哲っちゃんの論評の焼き直しなのはともかくとして、前半部分は、大徳氏とまったく逆の見解を持つわたしと同意見(フィアナの「おばさん声」に注目しているあたりとか、キリコの方こそがフィアナを「刷り込まれて」いるように見えるという指摘とか)っていうのが解せない。わたしとしては、久保氏が前半部分で挙げている点こそが、「母性」ではくくり切れないフィアナの重要な個性だと考えるのですが……
 もちろん、「同じ材料を元にまったく反対の結論にたどり着く」ということはあると思うんだけど、失礼を承知で言ってしまうと、久保氏がフィアナを語るに当たって本当に脳内で論理の階段を組み立てていたのかどうか、アヤシイ気がするんですよね〜〜。同じく「わたしと違った意見」ではあっても、大徳氏や、キャラ解説での(小耳に挟んだところでは『ボトムズ・アライヴ』の岡島正晃氏だとか?)のフィアナ評はそれなりに「納得」できるんですよ。「この人のボトムズ観、キリコ観はこうで、だとすると、この人にはフィアナはそう見えるんだろうな」っていうのが、ある程度シミュレートできる。
 でも、久保氏の文章に対しては、(なまじ同じ点に着目していたせいも大きいのでしょうが)他の人の意見にはできたようなシミュレートができないんです。久保氏の脳内の論理構造が、わたしのそれとはまったく異なる体系を取っているのでなければ、「それぞれの意見が相反していることにも気づかずに、フィアナについて語っているあちこちの意見を適当につまみ食いして切り貼りした」という、まるでデキの悪い学生のレポートのような文章だと考えざるを得ないのですが……
 まぁ、「出されたお題で(内容はともかく)それらしい文章を書きあげる」のがプロであるとするならば、あの奇怪な文章も「プロのやっつけシゴト」だと思えば、それなりに納得できますが。

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