2007年10月〜12月分(10/11〜12/29)分

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ご無沙汰してます(10/11)

 前回更新した翌日あたりから、ママンの病状が悪化する(別に命に関わりはないです。世話が焼けるだけ)は、シゴトは忙しくなるはで、わてホンマによいわんわ〜状態でございます(^^;;)。

 サンサ編終盤のキリコとイプの対話が芥川の『藪の中』(キリコ=多襄丸、イプ=武弘)みたいだな*1〜とか、その前のゾフィーのエピソードに、メロウリンクの「復讐」と通 じるところ、違うところ*2を思ったり……とか、シゴトが忙しくなる前にDVDで観てた『ハゲタカ』(NHKドラマ)に、「TAもシロもミハルもなしで、企業買収攻防戦のハード経済ドラマ*3な『ガサラキ』を見てみたいな〜」とか思ったり……とか、ネタは多々あるのですが……とりあえずは、シゴトが山を抜けるまではお預けです。
 そうこうするウチに、ぺ様ファイル……じゃない、『ペールゼン・ファイルズ』も発売になっちゃいますね。なんか、『コマンドフォークト』*4の 2巻も出てるらしいし。冬コミの原稿も書かなくっちゃだし……

 嗚呼、1日が48時間欲しい……せめて、1週間が10日あればいいのに……

 

*1:女取り合ってたハズの男二人が、なぜか女を放ったらかしにして通じあっちゃってるあたりとか。サンサ編の結末のキリコの行動も、ある意味(武弘の証言による)多襄丸の行動と同じだし……

*2:復讐者にとって「赦す」ことが難しいのは、「復讐心」ってのが、「今はいなくなってしまった愛しい人への愛情」の替わりだから……なのかな、とか。相手を赦してしまったら、亡き人への愛情が嘘になってしまう気がするから。
 一度「復讐心」=「愛情」という構図が自分の中に出来上がってしまったら、 「赦す」=「復讐心を捨てる」=「死者への愛情を捨てる」数式の最後の「=」を「≠」に替えるのは、とてつもなく難しい……

*3:だって、本編からして、クライマックスに登場する「最終兵器」(『ガンダム』でいうところのソーラレイか?)が「米国債売却」だし……ったく、どんなアニメだよ(^^;;)。 >『ガサラキ』
 シンボル傘下のファンドマネージャーとして豪和の系列会社を買収(T0B)すべく乗り込んできたF&メス。防衛策を講じる豪和長男&三男。学者やってて会社経営には興味のなさそうな次男(たぶん系列会社の大株主だったりするんだよ)をゴールデンパラシュートで買収しようとしたり、プロキシーファイト(委任状争奪戦)しかけたり…と、『ハゲタカ』よろしく熾烈な攻防戦が展開され、終盤、豪和への押しかけホワイトナイトとして西田先生登場、とか……おお、本編と違和感がない、気がする(^^;;)。

*4:『ボトムズ』本編のATが中古のライトバン(マニュアル車)だとすれば、この作品に登場するATはロールスロイスかF1か、ってくらい金かかってそう……とか、イロイロ言いたいことはいっぱいあって、「ボトムズ外伝」としては非常にナニでアレですが、「ノザッキーとボトムズ」って思いっきりミスマッチな組み合わせが、なんか妙にクセになってしまいます。
 とりあえず『孤影』に比べたら、「お金取れるだけの文章」にはなってるだけ100倍マシ。本編キャラが登場しないのも、逆に心安らかに読めるし。


買った、見た、閉じた(10/17)

 昨日、『コマンドフォークト〜伝説誕生』買いました。
 カラーの挿し絵ページが終わって、本文の最初の扉で思わず表紙を閉じました。

 ……正気か!? ノザッキーも良輔も。

 仮にも“ボトムズ”と冠せられた作品で、新井素子調っつーか、2〜30年前の少女マンガ風モノローグ(書体も丸文字っぽい) が 扉を飾るなんて、誰が想像したでしょう……コレって、ひょっとしたら、本来なら怒り狂うところなんでしょうが、なんかもう、出てくるものは、シミジミとした溜息とサメザメとした涙ばかり。

 ここ半月ほどのハードワークと母の介護事情の悪化で疲れすぎていたため、脳卒中起こすほどの怒りを爆発させるだけの気力体力がなかったのは、きっと不幸中の幸いだったのでしょう。
 が、その替わりに、なんつーかこう、ジワジワと生命力を削られるような虚脱感が押し寄せてまいります。読むのはもうちょっと体力が回復してからでないと、途中で衰弱死しちゃうかも……

 というわけで、丸一日経った今も、ページを開けずにおります(^^;;)。
 現在通勤のお供に読んでいるのは、『コマンドフォークト』と一緒に買った神林長平の『敵は海賊・正義の眼』。ここしばらく、神林作品とも、SFマガジン掲載の『雪風』新作を除いて遠ざかっておりましたが(神林日記も何年も更新止まってるし)、やっぱりこの作家はいい……一生ついていきたい。ラヴ。
 まだイマイチ、精神的にスタミナ不足なので、ヨウ冥 vs モーチャイの舌戦に燃えるまでには至りませんが、ラテルチームのかけあい漫才に「“ボトムズ”に萌えキャラ登場」で受けたダメージもじんわりと癒される心地でございます……


伝言を巡る情景(10/18)

 久々に早く帰れたので、NHKの『SONGS』観てました。先週も高橋真梨子だったんだ……先週はその時間はまだ電車の中だったよ(涙)。

 んで、ペドロ&カプリシャス時代のヒット曲の正しいタイトルが『ジョニへの伝言』だったことに、ビックリ(^^;;)。だって、わたしの手持ちの高橋真梨子のベスト盤では『ジョニへの伝言』ってなってるし〜〜(^^;;)。
 それはさておき、この歌、初めて耳にしてからもう随分経ちますが(たぶん、わたしが聞いた時は既に高橋真梨子はソロになってたと思う。)、今回初めて、「伝言」を託されている相手は男性なのかな……って思った。
 メッセンジャーを頼まれてる相手は「女友達(大親友)」だと、なぜか長年思いこんでたんですよね。 この歌の歌詞の内容を意識した頃は、たぶん中学生くらいで、それくらいの年頃のオンナノコって、それこそ「恋人」のように親密な関係の「親友」ってのがいることが多いじゃないですか。当然、恋愛関係についても、片想いの悩みから、つきあいだしてからのあれやこれやも洗いざらいぶちまけちゃうような。なので、「友だちなら…」と頼まれてる相手は女性だと、さしたる疑問もなく信じこんでいたです。
 それが今回、初めて、男…それも、彼女のことを憎からず思ってるクセに、恋人に待ちぼうけ喰わされてる彼女に「オレじゃダメか」って迫ることも、行くなと引き止めることも出来ずに、請われるままに彼女の頼みを引き受けて、黙って見送っちゃうような 「友だち」の姿が浮かんでしまった。考えてみれば、そっちの方が「わたしはわたしの道を行く」ってヒロインの男前っぷりが引き立つしね。

 で、ここへ来て急にそんなことを思ったのは、別に心境や身辺の変化というわけではなく(笑)、ふっと『たのまれグッバイ』って、もしかしてこの歌が下敷きになってるかな……なんて思いついたからでした。
 シチュエーションとしては、酒場でよくある「恋の終わり」のワンシーン。恋人に待ちぼうけを喰わされた方は、去り際に伝言を残して何処へともなく旅立っていく……まぁ、こっちの方で去っていくのは男で、『ジョニィ〜』のヒロインよりも遙かに長い時間を待っていたようですが(^^;;)。
 「伝言」を「託す側」と「託された側」の立場の違いはあれど、歌い手であるヒロイン(ココナじゃなくって、「歌の中の主人公」です)の性格もなんとなく似てる。別れが湿っぽくならないように、ちょっと無理してでも明るくまとめようとするところとか。それなりに辛い過去や傷もあるけど、そこに捕らわれずに、やせ我慢でも強がりでもとにかく前向きに進んでいこうとする感じとか(この辺はココナ自身のイメージ入ってるかも)。
 『孤影』によれば、キリコ達と別れた後の3人組は、ココナの発案で「食べ物を扱う仕事」をしていたようですが(連載をリアルタイムで斜め読みしてただけなので、ひょっとしたら記憶違いあるかも)、もうクラブの歌姫はやらなかったのかな。もし、続けていたのなら『ジョニィへの伝言』はじめ高橋真梨子のナンバーや『喝采』(ちあきなおみ)とかシミジミ聴かせちゃうようなステキな年増になっていたかしら……なんて。
 まぁ、ノザッキーに「美少女出せ」とかぬかしてるようなアホ作者(怒)には、そんなのありえねーとは思いますが(-_-;;)、「あったかもしれない未来」としては、そういうのもアリかなぁ……と。


後で撤回したくなるかも(^^;;)(10/22)

 読みかけの『敵は海賊・正義の眼』がどこかに隠れてしまって見つからない……土曜日の午前中、整骨院の待合室で読んでた記憶があるから、忘れてきちゃったのかなぁ……。
 次に行けるのは、早くても今週の土曜だから、それまでの通勤のお供は、長らく積ん読状態になってた『グリーン車の子供』*1(戸板康二 創元推理文庫)かな……。ザウルスの中に放置されてる夏コミ新刊の続きも書かなきゃだし……

 はい、すみません、まだ『コマンドフォークト』2巻、読む気になれません(^^;;)。一応、「本を開く」ところまでは挑戦してみたのですが……モンダイの扉ページは、読まないようにして、次のページを開いたら、見開きのキャラ表で、覚えづらい名前ばっかりだったので、そこで挫折しました(爆)。
 そういうのは飛ばし読みして、本編読んでキャラクターのイメージが固まったところで改めて見直せばいいんでしょうけどね(^^;;)。とりあえず、前作キャラに加えて整備士の女の子が登場することは判ったので、アノ扉ページは、彼女の日記、ってなことになるんでしょうか……。「冒頭に“少女の日記”という形で挿入されるモノローグ」ならば、『レイズナー』という先例がありますが、あれは素直に受け入れられたのに、こっちが勘に触るのは何故なのか……。一番は口調のせいだと思うけど、それ以上に、なんか「仮にも職業持ちが甘ったれたこと言ってんじゃねぇ!」みたいな苛立ちがあるのかも。
 アンナとか、1巻に登場したキリ・テ・カナワ(ニュージーランド出身のオペラ歌手)に似た名前の女の子は、無力ながらも、自分に課された義務は(たとえそれが手に余るものだとしても)精一杯果 たそうとして、しゃんと背筋を伸ばしてるところが「戦時下の少女」って感じで痛々しくも魅力的だったのだけど……これ以上は、まだ本編読んでないので言わずにおく。

 実は初見のとき、もしかしてあの女子高生*2口調の主は、口絵ページのラスト(扉ページとは見開きになってる)で半裸で昼寝してる兄ちゃんだったり……って可能性もちょっとだけ思ったのですが、案の定、そういうぶっ飛んだ仕掛けはない模様。まぁ、ノザッキーだしね(諦めと受容まじりの苦笑)。
 この方「理系出身」だそうですが、私的に作品から感じる印象は「理系」は「理系」でも「理系志望の高校生」って感じなんですよね。わたしが直接間接に知る「理系大学出身者(そのまま大学残って研究者やってる人も含む)」特有の「非理系人間とかけ離れた価値観」や「ぶっとんだ発想」ってのがほとんど見られなくて、堅苦しいくらい「正しい」(=「常識的」)なことしか言わないんですもの。で、その「正しさ」ってのも、「それぞれの現場の事情」みたいなものへの配慮や共感や実感のない、「最大公約数的正しさ」っぽいところが、まだ社会に出てない、どの組織(立場)にも属していない「高校生」って感じがする。
 わたしの知る「理系」はイコール「研究者」や「技術者」なんですけど、ノザッキーの場合、そのどちらにも見えない(実際、そのどちらでもないんだから当たり前ですが)。“勉強”(= 既に存在する答え(定説)や解法を覚えたり調べたりする)は得意そうだけど、“研究”や“開発”(=まだ誰にも知られていない答えを求めて様々なプロセスでアプローチする)はしない(or できない)んじゃないかなぁ……と。なんか潔癖性っぽいから、「風呂にも入らず2週間研究室に籠もりきり」とか「ビーカーでコーヒー飲む」*3とかも出来なさそうだし。
 ……って、会ったこともない人に対して、脚本担当のアニメ一作品と、小説一冊とちょっと読んだだけで言いたい放題言ってるな。わたし。
 あ〜、今更フォローに走りますと、↑でネガティブに言ってることも、別にそれがイケナイってことはないと思います(^^;;)。理系の大学行った人が皆研究者や技術者になるわけじゃないし、“研究”より“お勉強”の方が得意なら、国家I種とか受けて官僚になるという道もあるし。実際、二段落前で「どの立場にも属していない」って批判がましく書いた部分も、見方を変えれば「不偏の中立性」とも言えるわけだから、「公僕」としては理想的な資質かもしれないし。生真面 目そうなところも、「清廉潔白」ってことで、ますます「理想のお役人」っぽいし。大きなお世話だとは百も承知ですが、この人、ナニがどうなってこんなカタギでなさそうな業界に来ちゃったんだろ……。
 ……って、全然フォローになってない?(笑) いや、マジで、わたし、ノザッキーの文章好きなんですって。ホント。上でさんざん「理系ぽくない」なんて言っちゃいましたが、メカやアクションシーンの描写 に感じる「クールな緊張感」とか「静謐で硬質の色気」は、数式や化学式に「エレガンス」を見出す理系人間の感性と通 じるものがあるとは思います。この文章書くために『DEAD POINT』*4の野崎担当回のみ読み返しましたが、今読んでも、『コマンドフォークト』より面 白かったよ。『ガサラキ』の(小説版では丸々削られちゃった)ベギルスタン帰途の「宙づり曲撃ち」シーンは、彼の文章で読んでみたかった……って、今でも思う。

 ……なんか、長々と書いてるうちに二時近くなってしまった。ホントは、良輔の後書きで愚痴るつもりだったのに(^^;;)。ま、いっか。どんなことであれ「キライ」や「腹立つ」よりは、(貶し成分の方が高いとはいえ)「好き」の篭もったネタの方が、書いてて楽しいし。

 

*1:『グリーン車の子供』 戸板康二/創元推理文庫 昭和30年代〜40年代を舞台(作品が書かれたのもその頃)に、老歌舞伎役者 中村雅楽を主人公とした短編ミステリー集の全作品を集めた「中村雅楽探偵全集」の2巻。とある書評サイトさんの受け売りになりますが「本格あり、安楽椅子探偵ものあり、“日常の謎”あり」とバラエティに富んだ筋書きや探偵役の雅楽翁の端正なんだけど飄々とした佇まいも魅力ですが、私的には歌舞伎関係の蘊蓄に惹かれます。

*2:勿論、ホンモノ…というか、現役の女子高生(無駄にパワフルでガサツでけたたましい)じゃなく、オジサンやオタクが好みそうな「大人しくて内気なドジッ子」…って、オタ向け作品でなきゃ見かけなさそうな「女子高生キャラ」です。

*3:理系大学生、院生、研究者に対する偏見ですね(^^;;)。すみません。

*4:『DEAD POINT−死点−』(高橋良輔 原作/集英社スーパーダッシュ文庫 二巻まで)『ガサラキ』と同じ作品世界を舞台に、カメラマンを主人公にした連作短編集。アニメ化を視野に入れた企画だったらしく、アニメの脚本のように、複数の書き手が一話ずつ担当してます。結局企画は流れたらしく、小説自体も二巻まで出たものの未完打ち切りっぽいことになってます……(^^;;)。


水星逆行中(10/24)

 週明け早々、残業帰りに目の前でバスに逃げられたり。滅多に事故らない(そもそもマラソン選手程度のスピードしか出してませんから)世●谷線が珍しく人身事故って止まっちゃったり。職場ではサーバのHDが一個吹っ飛んでて、昨日分のパートさんの日報(わたしの管理下)が消滅してたのに、わたしの元には連絡が届いてなくて丸一日その事実を知らずにいたり。先月末からの大仕事がようやく片づいたと思ったら、同じお客さんから追加仕事が来て、手配に時間を取られちゃって、別 口の実務が溜まっちゃったり……その他もろもろ、見事に「水星の逆行」=「トラフィックとコミュニケーションの混乱」の影響を受けてるような週始めです。
 まぁ、わたしがチェックする先の占い師さんは「水星の逆行だからと言って、悪いことばかりが起きるとは限らない。むしろ、過去を振り返ることで未来へのヒントを得たり、過去になくしたものが戻ってきたりするチャンス到来の時期でもある」みたいなポジティブシンキングを披瀝していらっしゃいますが。

 というわけで、わたしもちょっと過去を振り返って、出し損ねてた『コマンドフォークト』1巻の感想メモなぞ、発掘してみる。
 あいかわらず2巻は絶賛中断中ですが、実はワタシ、1巻でも、最初の方で「なにこれ!?」って投げだしちゃってたんですよね(^^;;)。どこかっていうと、主人公側が敵を迎撃するのに使った罠の描写。以下52ページより引用:

(前略)弾頭が案山子を破壊する直前、胴体部に仕込まれた発信器から、ATのエネルギー源であるポリマーリンゲル液が爆発する時と同じスペクトル・パターンを持つ熱線が放射された。

 ここ、『ボトムズ』本編や『メロウリンク』なら、発信器なんてハイテク使わず、ホンマモンのPR液使って刈り入れ直前の畑を容赦なく火の海にして「てめー、なんてことしやがる!!」と視聴者に悲鳴を上げさせるところでしょうに……(^^;;)。お城丸ごと一つ(しかも自分の知人の生家の)トラップに使って破壊しちゃうメロウとか、高速道路を走る治安警察のパトカー部隊を、道路ごと落としちゃうキリコ*とかを基準においたら、あまりにもなんつーかこう……ねぇ?(^^;;) そこで、「周辺住民の皆様の財産権に配慮した、なんてご立派な軍隊でしょう」と素直に感動する気になれないのは、けっして、わたしがヒネているせいではないと思います(笑)。
 7/16付の日記で『コマンドフォークト』にちょっと触れたとき、「兵士及び戦場周辺住民の命の値段や財産権が、現実世界の現代の日本・欧米並に高くついてそう(&対して、ハイテク機器の値段は同じく現代の日本並みに安そう)な世界感」と書いた時、イメージしていたのはこの辺りの描写でした。

 まぁ、ここで感じた欲求不満の口直しに、長らく買ったまま放置してた『メロウリンク』のDVDを開封することになって、そこで自分でも思わないほどドップリはまって、ついには数年ぶりにコミケで新刊を出すまでになったわけですから、人間万事塞翁が馬ってことで、よろしいっちゃよろしいんですけどね(^^;;)。

 

*:はじめてビデオでこのシーンを見たのは96年の5月、まだ神戸の震災の記憶も生々しい頃でしたので、「上を走る車ごと崩れ落ちる高架」に、ギョッとした記憶があります……


嵐を呼ぶ男(10/27)

 凄かったなぁ……今日。台風も、ダルビッシュ(@日本シリーズ第1戦)も。

 早いところでは木曜日から店頭に出ていた『ペールゼン・ファイルズ』ですが、わたしゃ木、金とも残業でビックカメラの閉店時間にはまだ会社にいました(泣)。今日は三茶のパブリックシアターで『三文オペラ』観ることになってたので、そのついでに渋谷か有楽町まで足を伸ばすか……なんて思ってのですが、この台風で断念。
 劇場と同じビルの中にTSUTAYAがあるので、そこで売ってるかな〜と覗いてみたのですが、セルコーナーには置いてない模様。まぁ、元々ビックカメラのポイント使って買うつもりだったからいいか…と、諦めつつ帰りがけにレンタルコーナー覗いたら……あった。
 というわけで、まずはレンタルで観ることになりました。初見での感想は……とりあえず↑に文字反転で(^^;;)。OPのバッタもん…もとい、自主制作アニメみたいなCGには非常に面くらいましたし(^^;;)、過去のOVAとはかなりテイストの違うセル部分のキャラクターにも違和感は覚えましたが、そこはTVシリーズの鈴木キリコや八幡キリコといったXXXな作画回を乗り切ってきた脳内変換技をひさびさに使いまくる!(笑)
 ……ってなことやってたら、ある意味、『赫奕』や『野望』を観てるときよりも楽しめてしまいました(爆)。改めて、自分が『ボトムズ』に対して「作画の美しさ」なんてものを求めていないことが判ってしまった(^^;;)。実を言えばTVシリーズに関しては「谷口派」だったりするので、「塩山絵」に対してコダワリがないのも幸いしてるかな。

 まだ他にもイロイロ思うところはあるけれど、今日はもう眠いのでここまで。


やっぱり忙しい…(11/2

 先週後半3日連続タクシー帰宅の原因となった仕事が片づき、週が変わってもやっぱり22時前には帰宅できない日が続いております(涙)。件の仕事に押されて後回しになってた仕事を片づけなくちゃとか、別件の仕事が次々と押し寄せてくるとか、今月中に別部署に異勤予定なので、後任(っつっても、これから応募者面接予定なんですが)への引継事項まとめなくっちゃとか……神様、1日が48時間欲しいなんて贅沢言いませんが、せめて30時間にしていただけないでしょうか(爆)。

 そんなわけで忙しいところに、週明け早々「赤坂君が捕まっちゃったショック」で、書きたかったこと諸々が全部ふっとんじゃいました(^^;;;)。一応、ニュースの流れたその日に、衝動的に殴り書きしたんだけど、なにせジャニ関係は事務所もコワイがfanもコワイので、迂闊なことが書けない(^^;;)。
 というわけで、以下は二晩寝かせて当たり障りのないように(?)手を入れた文章です。

 実のところ、それほど熱心なfanだったわけではないのです。正直、光GENJI時代は、年長組二人と諸星クンくらいしか見分けが付かなかったので、ほとんど覚えてないし。わたしにとっては「元・光GENJIのアキラ君」というよりは「ジャニーズ出身の舞台俳優さん」という印象が強いです。特に彼を追っかけてたわけではないけれど、出演作がわたしの好みとかぶってることが多いので、ここ10年ばかりは2〜3年おきに生で拝見していた計算になりますね。
 初見は確か、大地真央さん主演の『クレオパトラ』のオクタヴィアヌス役。最後に観たのは、去年の春、明治座での『あずみ』再演、初演では的場浩司さんがやってたという井上勘兵衛役でした。涼風真世さん演じる美女丸と刀を挟んで睨み合いしながらデュエットするシーン*がかっこよかったなぁ……。元ヅカとジャニってことで「華やかさ」の質が似てるから、すごく見応えあったし(劇中では「そういう芝居すんなら帝劇へ行け!」ってツッコミ入れられてましたが(^^;;))。まだアイドルの面影の残っていたオクタヴィアヌスに比べて、いつのまにか「渋いオトナの男」が似合うようになってたことにオドロキつつも「これなら、真央様相手にアントニー役(@『クレオパトラ』)も出来るかな。時代劇も、柳沢吉保とか間部詮房**みたいな役が似合いそう……」なんて、先行きを楽しみにしていたのに……(涙)。
 わずかな救いは、公演中の舞台に穴を空けたわけではない、ってところでしょうか。それなら、事務所クビになっても、いつか誰かが拾ってくれるかもしれない……って希望もゼロではない……かなぁ。どうなんだろ……

 ……と、スポーツ新聞っぽい話題ついでに。
 中日優勝したのね。fanの皆様、地元の皆様おめでとうございます〜。去年と同じ顔合わせで、丁度逆の勝敗で決定なんて、まるで、勝利の女神が、去年日ハム(&新庄)の引き立て役にしてしまったことに「ごめんね。これでチャラにしてね」と言っているみたいだわ(^^;;)。ならば、来年あたりは巨人が「今年のお詫び」として女神のご贔屓に預かれるのでしょうか?

 ペ様ファイルの感想続きとか、ノザッキーフォークトへのイチャモンとかは、また週末に……

 
*:初演の的場さんも歌ってたのかな? それとも赤坂君のために追加されたのか……

**:柳沢吉保は五代将軍綱吉、間部詮房は六代家宣、七代家継の側用人。共に実在の人物ですが、時代劇では「切れ者の能吏にして冷徹な権謀家」的なキャラクター(銀英伝でいうとオーベルシュタインみたいな感じ?)で描かれることが多いです。


やぼるー観てました(11/3

 ふと気まぐれを起こして数年(十数年?)ぶりに『野望のルーツ』を観てみました。最初に観たときはレンタルビデオ、次はLDボックス(コンプリートコレクションの方)、んで今回はDVDボックス……って、この巻を開封するのは、購入以来初めて。買ってから何年経ってんだよ、って話ですが(^^;;)。
 で、『野望のルーツ』。この作品、いわゆる「完成度」*1ってやつならば、TVシリーズ・OVA含め、おそらくNo. 1なんでしょうが、私的には作品に漂う作り手とファンのキリコ贔屓というか「祭り上げ」っぷり…某巨大掲示板でいうところの「マンセー」(<ホントは半角カナ使用)ってヤツ?が気持ち悪くて、作品自体への評価とは別 次元で、どうにも好きになれなかったんですよね(^^;;)。
 それが、今回は不思議なくらい素直に楽しめてしまったのは、こちらがトシをとったせいか、あるいはペ様ファイル効果 か……。

 それはさておき、この話、自分はキリコちゃんが襲われて喘いでるシーン(語弊のある言い方だな(^^;;))ばっかり印象に残ってたので気づかなかったのですが、ずいぶんATの戦闘シーンに尺が割かれていたいたんですね。さすがに「共食い」は覚えてますが、その前、話の冒頭で反ペールゼン派の内偵部隊(?)がRSの基地を襲って返り討ちにあってたりなんて、完全に忘れ去ってた(^^;;)。
 先週「うわぁ(^^;;)」と思った『ペールゼン・ファイルズ』のの3DATに比べると、実はセルのATも、止まってる絵での質感は結構ちゃちかったです(^^;;)。PF*2のOPの「ペーパークラフトのような」ATといい勝負。 それがいったん動くと、スピード感とか重量感とか、ぜんぜん違う! 長年ボトムズfanやってるつもりでしたが、こんなにATをカッコイイと思ったのって、初めてかもしれない(爆)。
 「予告編」で靄(もや)の中を行進する赤い肩のATの群も、禍々しくてまさに「赤い肩をした悪魔」って感じで……。それで思い出したのですが、「PFには3Dを使って大量 のATが登場させる」って聞いたとき、この『野望のルーツ』予告編を更にグレードアップさせたような、地平線の彼方までATで埋め尽くされる風景をイメージしてたんですね。
「いちめんのAT/いちめんのAT/いちめんのAT/(中略)かすかなる銃声/いちめんのAT (更に中略)いちめんのAT/いちめんのAT/やめるはキリコ・キュービィ/いちめんのAT。」……って、山村暮鳥*3かい!

 そんなこんなで満足して見終わったら、「映像特典」の中に「証人喚問」が……。ウワサには聞いてたけど観るのは初めてだな〜……とポチしたら……うわっ! 若い!! 監督も塩山さんも大河原さんも。
 んで、作り自体も、なんつーかこう……「これが、若さか」というか……よくもわるくも学祭ノリっつーか……。『赫奕』では、ロッチナがいつのまにか「キリコファン代表」みたいなキャラになってて驚いたけど、元祖はこの辺りだったんかい、とか。
 インタビュー中で、「本放送から8年」って入ってるから、90〜91年頃? LDボックス(パーフェクトコレクション)の特典だったのかな。作り手への要望として「ぜひ新作を…」って繰り返し言われているところに、なんとも言えない気分になりました(^^;;)。たとえていうなら、歴史物で新選組とか、本能寺前の信長とか、観ているこっちは「結末」を知っているのに、当人達は「さあやるぞ!」って気になってるのを見守るしかできない気分というか……
 「タイムスリップものの切なさ」って、別に有名な歴史に題材をとらなくても、こんな身近にあるものなんだな……

 さて、これからペ様ファイル「通常版」を求めて、有楽町〜アキバ辺りを彷徨ってまいります。渋谷のビックカメラには限定版しか置いてないんだもん……(ぶちぶち)。

 

*1:何をもってして「完成」とするのか、「それを判定するオマエは何様だ?」って問いを誘発しそうな(少なくともわたしは、軽々しくこの言葉使うヤツにツッコミたくなります)エラそうな言葉なんで、正直あまり好きな表現ではないんですけどね(^^;;)。まぁ、「文句のつけどころが少ない」くらいの意味だと思えば、なんとか許容範囲内、かな?

*2:『ペールゼン・ファイルズ』の略称として、某巨大掲示板では半ば定着してるっぽいですが、このまま一般 化しますかね? 「アメリカ人はオレンジジュースまでOJと略す」とかって村上龍(たぶん…)に皮肉られたような安易さはヒシヒシと感じますが、実際使ってみるとすげー楽だしなぁ……

*3:「いちめんのなのはな」で検索すると即見つかります。わたしと同世代のオタク系女子は、国語の教科書とかではなく『グリーン・レクイエム』(新井素子)で知ったという人が多いんではなかろうか。>いちめんのなのはな&山村暮鳥


けっきょく密林(11/4

 え〜、昨日の『ペールゼン・ファイルズ 通常版』求めての有楽町・アキバオデッセイは、結局目的を果たせずに終わりました(^^;;)。元ソフマップ(その前は宝塚の仮設劇場)の有楽町のビックカメラホビー館が、いつの間にフツーの別館になってて、DVD売り場なくなってるし、本館の方もDVD売り場もフロア移動してめっきり狭くなってるし。
 んで、アキバの石丸電器では「通常版が欲しいんですけど〜」と店員さんに聞いたら「そっちは売り切れてしまって……」と(^^;;)。そうか、オマケはいらないのは皆一緒か(爆)。
 というわけで、結局Amazonでポチいたしました。まぁ、有楽町じゃ東宝ナビサーブで予約しといたチケット帝劇で引き取ったり(帰宅してから数えたら、1枚発券し損ねてたけど)、アキバじゃ久々にお人形関連チェックしたり……で、まったく無駄足というわけではなかったのですが。
 ネットでばかりお買い物してると、お店や品揃えの移り変わりに疎くなっていかんなぁ……と、ひとしきり反省したです。もっとも、知らなければ物欲刺激されずに済んだのに〜〜ってことも多々ありますが(^^;;)。

 というわけで、ペ様ファイル再見は次の週末までお預けになりそうですが、先週語り損ねてた印象など、もうちょっと語ってみる。

 今回のキリコちゃん、「ウケウケ」とか「総受」とかさんざん上*で言うておりますが、実はコレはコレで好きだったりします。……いえ、ワタクシ別に、「キリコ総受派」ではないですが(たぶん)。初見の時から、「『野望』のキリコよりも感じいいなぁ」って思ってましたが、改めて『野望』観て、「やっぱりこっちより、新作のキリコの方が好きだわ」と確認。
 今だから告白しちゃいますが、実の所、『野望』のキリコって、TVシリーズ本編のキリコとは繋がらない感じがするんですよね。あのラストシーンの後、フィアナに出会って、なりふり構わず追っかけて、ようやく再会できても、自分でも彼女に何を望んでいるかもわからずに、狼狽えたり苛立ったり、カッコつけちゃったり(でも、思いっきりスベったり)……って、そういう「フツーの男の子」な情緒反応を示すところが、もう想像がつかなくて。
 『野望』は発表当時、リアルタイムでは観られなくて、96年頃、レンタルで『赫奕』観た直後にこっちも観たのですが、「この頃から制作側はフィアナが邪魔だったんじゃないか」って薄々感じてた。でも、その辺は見ないフリをして、けっこう無理して「本編のキリコ」と繋がるような解釈をしていたんだな……って、今更認めるのもなんですが、こんな風に素直になれただけでも、わたしにとって『ペールゼン・ファイルズ』の作られた意味はあるんだろうな。

 『野望』『赫奕』でのゾンビ以上の不死身っぷりの後じゃ、PFの「ちゃんと投薬してもらえなくて死にかけるキリコ」なんて、「それ、何のギャグですか?」って笑うトコロなんでしょうけど(退院のシーンじゃ、医者から「決められた時間にちゃんと薬のむように」とまで言われてるし)、なんか素直に「可哀想だな…」って思えてしまったのが、我ながら予想外でした。
 「今は踏んだり蹴ったりだけど、もうちょっと我慢して生きててね」「もうじき、君のことを抱きしめてくれて、優しく介抱してくれて、その他イロイロ気持ちいいことしてくれる相手に逢えるから」……なんて、「同情」っつーか「仏心」っつーか、とにかくそういう湿っぽい感情がキリコに対して湧くとは思わなかった。『孤影』の結末のおかげで、もうヤツに対しちゃ、一切の情も涙も涸れ果 てたつもりでいたから……

 なんて言っておきながら、もう一度DVD再見したら、またコロっと気が変わっているかもしれませんが(笑)。

*:「最新の日記」ファイル上の「トピックス」での感想。以下転載。

『ペールゼン・ファイルズ』1巻発売中
 あー、やっぱりロッチナって「そう」だったんだ(ガウン姿の上官のスイートルームで仕事してるし)……と思ったら、え? あの人ロッチナじゃないの? でも、声も顔もどうみてもロッちんだよね……
 キリコは……『野望』『赫奕』以上にウケウケ(イケイケではない)だわ、「どなた様の御曹司なんだ?」呼ばわりされてるわ、また心臓止まってるわ……と、すっかり「深窓の姫君」状態。責め…もとい攻キャラもバリエーション豊富で、キリコ総受派の方にはなかなかオイシイかもしれません。…って、なんかヤケ起こしてますか?>自分


げげっ(11/5

 なんか、冬コミ当選してるっぽい……>当落確認システム
 11月後半から、うっかり土曜はぜんぶ観劇予定いれちゃってんですけど〜〜(^^;;)。平日は仕事で、日曜はママンのお相手でつぶれてるので、原稿やる時間ないです。どうしよう……

 アナログなわたしは、↑のシステムではイマイチ実感わかないので、イベント情報の更新は、チケットが届いてからにします。


イベント情報更新しました(11/7

 お友達サークルさんの当落がボチボチと明らかになるにつれ、この冬コミも、下手すると夏コミに続いて常連ボトムズサークルは皆当選ということになってるかも……。昨年の冬コミが、ボトムズジャンルはウチも含め半数以上が落選してたのに比べたら、えらい大盤振る舞い、という印象です。
 これも新作効果なのでしょうか……? まぁ、せっかくですから、コミケの神様がエコヒイキしてくれている今のウチに、頑張って新刊出さにゃ……って、ウチのは時流から外れたメロウリンク本ですが(^^;;)。
 冬の新刊の状況は、とりあえず、テキスト量だけなら夏の1/3ほど書けてます……が、オシゴトの状況がどうなるかわからないので、本当に完成するかどうかは不確定(^^;;)。更に言っちゃうと、夏と同じだけの文章量を書いても、ちゃんと最後まで行きつくかどうかも不明(おい!)


待ちDVD来たらず(11/12

 「早ければ」11日に届くはずだった『ペールゼン・ファイルズ』ですが、しょせん「れば」は「れば」ということか、結局届きませんでした(^^;;)。
 というわけで、この週末も未開封DVDの消化に当てる。…って、スペース取れたんだから原稿やれよ、って話ですが(^^;;)。

 今週のお供は、竹宮惠子DVD-BOX。TV放映時に見たけど、話がイマイチ…(最近、原作も読んだけど、そっちもわたしの好みとはちょっと合わなかった)だった『アンドロメダ・ストーリーズ』は後日に回すことにして、まずは未見だった『夏への扉』。つづいて、大好きだった『地球へ…』。

 『夏への扉』は、なんつーかこう……「オフシアターで上映」ってのが実に納得な、「おフランス」で「お文芸」な作品でございました(^^;;)。これ、実写 で美少年・美女の俳優さん使って綺麗な映像で撮ったら「話はしょーもないけど、俳優・女優の美貌とそれを万全に生かしたカメラワークで伝説になる作品」とかになってたかもね、って感じ。
 しかし、わたしにはどうにも、「昔の少女漫画そのまま」のキャラクターの線の細さ(ある意味、「原作通り」ってことか?)が気になっちゃって、エロ…もとい、ラブシーンでもイマイチ萌えなかった(^^;;)。サラが豊満だから、乗っかられたマリオンが折れちゃいそうで(爆)。

 んで、『地球へ…』の感想はすっかり長くなってしまったので、 久々にブログの方へ。
 先頃まで放映していたTVシリーズの方は、最初の数話(キース登場の前の回)&「シロエ退場」の回しか見てなかったので、原作fanには非難囂々のTV版のオリジナル部分は、「地底にひっそり格納ではなく、空中を彷徨うミュウの船」「ピーターパン(子供の頃にあったジョミー?)を呼びながら死んでいったシロエ」くらいしか存じませんでしたが、ブルーが随分後の方までご存命だったんですって?
 わたしゃ、東映版から入って原作は後から読んだ方なので、TVシリーズについちゃ、シロエの声がボーイソプラノだった(東映版では神谷明さんでした)のと、最期のセリフが東映版に比べるとお子ちゃま過ぎたことくらいしか不満はないのですが……まぁ、そっちは数年後、巷の騒ぎが収まってほとぼりが冷めた頃にでものんびり鑑賞いたしましょう。
 東映版も、原作fanの方に言わせると色彩(フィシスが黒髪だったりとか)や、俳優さんを使った声がかなり不評らしいのですが(^^;;)、ストーリーについては、TV版よりもかなり原作に忠実だと思うのですが……。
 でも、わたしがあの映画で一番好きなのは、東映版オリジナルの設定の箇所なんだよな(^^;;)。沖雅也のキース(普通に上手かったと思う)も、秋吉久美子のフィシス(あの微妙な棒読み加減が、逆に彼女の巫女性が出てたと思う)も好きだし。さすがに、マツカの薬師丸ひろ子ちゃんだけは弁護のしようがありませんが(爆)。


ご無沙汰のご挨拶(11/30

 ちょっとご無沙汰しちゃってました。原稿にかまけてて……ならよかったのですが(^^;;)、例によって、がっつりとオシゴトの奴隷になっておりました。
 2週間ほど前(16日付)、社内で部署替えがあり、念願の本社勤務に戻れたのはよいのですが、元のシゴトの後任がまったく決まらないという恐ろしい状態だったので、ギリギリまで元のシゴトに追われて深夜残業の毎日。で、新しい部署に行ったら行ったで、不馴れなのと新しい上司が多忙なのもあって、どうしても夜遅くまでシゴトが残ってしまう。たまにシゴトが薄くても、後任候補者の面 接だとか、引き受け手のない前職のシゴトだとかで、連日21時過ぎまでの残業の日々でございます(大泣)。
 まぁ、通勤時間が短くなった分、同じだけ残業しても、かなり早く帰れるから、身体はかなり楽になってるハズ……なのですが、原稿書く時間が取れない(^^;;)。週末はママンのお世話と観劇でつぶれちゃってるし〜〜。
 冬コミ前日は「仕事納め&大掃除&忘年会」のコンポで、コピーセンターに行く余裕すらなさそうなので、タイムリミットはコミケ前の3連休……だけど、ちょっと待て! 22日と24日は出勤日だって!? ふざくんな、ボケ!!
 というわけで、現時点での、 新刊の発行の可能性は……50%割ってます(^^;;)。 この土曜も出勤だし、夜は観劇予定入れちゃってるし〜〜(←それがアカンというに)。

 とりあえず……クリスマスまでは諦めずに頑張る。


激ヤバ(12/10

 原稿が全然進まない……っつーか、夏の本にも増して「何も起こらない話」だから、「山場」や「オチ」への持ってき方がわからない……そのくせ、「書きたいシーン」「書きたいセリフ」は、なかなか作中での出番が回ってこないので、書いても書いても終わらない(しかも、書いた分の半分以上は没になりそう)というオソロシイ事態になりつつあります(悲鳴!)
 夏の本が「1冊では終わらない」って観念したとき、とりあえず「『メロウリンク』の小説本」の一巻目に【1】とナンバリングするのは避けたかったのです。なんたって、「御本家」が【1】を出したきり未完という、実に縁起の悪いことになってましたから(^^;;)。
 というわけで【前】か【上】かで迷ったとき、【上】を選んだのは、「巷での使用頻度が比較的少なそうな方」という以上の理由はなかったのですが……。夏コミ当日、「朝の物々交換」をしたお友達のサークルさんから「【上】だと、 【中】 も入れて3冊書けるね♪」と、不吉なことを言われたのが、思いっきり的中しそうだ……

 とりあえず、安西先生のお言葉(「あきらめたら、そこで試合終了だよ」)を胸に、ギリギリまで頑張る。

追記:
  11/12付の日記で「キース」の名を「キーク」と間違っていたのをようやく修正いたしました。
 別にメロウ本の原稿中だったから間違えた……というわけではないはずですが(^^;;)。
 そもそも、わたしの書く話にはあのイカした情報将校さんは登場しませんし(^^;;)。ああいう「屈折抱えたオトナの男」(この歳になって再見すると、いかにも野心家の20代らしい青さもチラホラ見えるけど)は、残念ながらわたしの筆には余ります(^^;;)。
 タカハシがDVDボックスのブックレットでバラしてた「当初の予定ではルルシーはキークの女だった(意訳)」ってのは、なかなか魅力的な設定ですけどね(笑)。ルルシーがタバコ取り出すと、さっと火を近づける「ライク・ア・ジ〜ゴロ〜♪」なキークとか、終盤、いよいよメロウを追いつめたと思ったら、ルルシーの裏切りで取り逃がしちゃって、「ごっめ〜ん、だって、なんかほだされちゃって(はぁと)」とシレッと言う彼女に、「これだから女ってヤツぁ…」と、天を仰いで嘆息するキーク、なんてのは観てみたかったなぁ……


やっぱりヤバイ(12/17

 原稿の方は、相変わらず警報発令中です。とりあえず、多少は進んだ……というか「何も起こらないなりに何かが変わる」程度の話には出来そうかな……と思うのですが、モンダイは、時間内に書き上がるかどうか(^^;;)。

 とりあえず、フィアナさん写真を(ようやく)冬バージョンに替えてみる。「クメンのフィアナさん」と同じく、徒爾唯々様のところのお嬢様です。前回のお写 真の後、少し前髪を切られたそうで、おかっぱの作るラインが更に美しくなっています! 冬コミで直にお会いするのが楽しみ……


まだだ、まだ終わっちゃいねえ!(12/25

 掲題の通りです……。今日の昼時点で、いったんは諦めようかと思ったのですが、気分直しに出掛けた喫茶店で原稿の神様降臨。冬コミのカタログ買いに行く予定返上で4時間居座って書いていたら、なんとかなりそうな気がしてきた……ので、もうちょっと頑張ってみる。
 ただモンダイは、この後、当日までに休みが一日もないということ(^^;;)。
 もしめでたく校了したとしても、表紙用のトレーシングペーパー切らしてるんですけど〜〜〜。たぶん買いに行ってる時間はない〜〜

 と、とりあえず、28日の夜(って、前日じゃん)まではあがいてみる。

 つーわけで、ぺ様ファイルの2巻は、届いているけどお預けです。正月休みにでも1巻とまとめて観ます……


校了〜〜(12/28

 午前5時半現在、とりあえず脱稿。コピー用の版下は作った、表紙はプリンタで印刷した。あとは、本文をいつどこのキンコーズでコピーするか……。ついでにいうと、ほぼ貫徹状態で冬コミ前日の一日(仕事納め、大掃除、忘年会、コピー&製本作業)を乗り切った後で、冬コミの荷造りができるだけの余力があるかどうか……(^^;;)。
 折角新刊できたのに、寝坊して遅刻、とかの事態は避けたい……


終了〜〜(12/29

 ただいま〜〜〜。結局、一度も横になれないまま(途中、お風呂に浸かりながら2時間ほど眠っちゃったけど)、寝不足は朝ご飯をしっかり食べることでカバーして会場へ。心配だった雨は家を出るときは止んでたし、国際展示場駅〜会場間でも小雨で済んだので一安心。
 今回も前回夏コミと同様「常連ボトムズサークル全員当選」らしく、お友達サークルさんと離れた配置になってしまいました。そうなると単独参加のわたしは、席を空ける間の売り子をお願いできる人がいないので、丸一日席に貼りつきっぱなしで、お買い物に行けませんでしたが、それでも楽しかった! やっぱ、コミケは新刊出してなんぼだよな〜〜と、改めて実感いたしました。

 開場前には、ウチのフィアナさん達&徒爾唯々様のお嬢様方で楽しく記念撮影。開場後は売れ行きも上々で、新刊が持ち込み分残り1冊、既刊のキリコ×フィアナ(フィアナ×キリコかも…)本もオフセ本の方は、持込み分完売、と、夏コミ以上に盛況だったのにビックリでした。
 基本的に、暮れの冬コミは盆の夏コミよりもお客さんが少ない(特にここ数年は、初日は平日のことが多かったですし)印象があるのですが、今年は土曜だったせいか、全体的な人出も多かったようです。小耳に挟んだ話では、11時の時点ではまだ入場フリーになってなかったとか。夏コミでは過去最高人数の55万人の参加者だったそうですが、今回ももしかしたら冬コミとしては過去最高記録になるかも?

 ボトムズスペースにいらっしゃるお客さんへの印象としても「出戻り」ないし「ご新規さん」が多数いらっしゃるような印象があります。今回、お隣はATVPさんだったのですが、例年あちらのサークルにいらっしゃるお客さんと言えば、長年のリピーターさんばかりで、新刊がないと知るとガックリと肩を落として立ち去る……という印象が強かったのですが、今回「初めてATVPさんの同人誌を見た」っぽいお客様が何人もいらしたのが印象的でした。つまり、コミケ、ワンフェス等「ディープなオタ」が足を踏み入れる領域での「新規ボトムズfan」が結構いらっしゃるということで……。ウチのキリコ×フィアナ(私的にはフィアナ×キリコな気がする…)本も、最近ハマった(又は出戻った)っぽい、テンション高めの方がお買いあげくださったりで、なんというか「なんか、やっぱり『ボトムズ』キてる?」という感を強くいたしました。

 そんな、せっかくの『ボトムズ』ビッグウェーブ(?)なのに、今頃メロウ本出してるウチはなんなんだ…って話ですが(^^;;)、まぁ、こればかりは、己の燃えや萌えの赴くままにしか出来ませんから(笑)。
 というわけで、来年の夏に向けて、また頑張る。

 

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