2008年10月〜12月分(10/3〜12/30)分

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『ハウルの動く城』(10/3)

 今更ですが、ようやく観ました(^^;;)。>『ハウルの動く城』@金曜ロードショー
 ロードショーには行き損ね、以前の地上波放映も残業だか観劇だかで観られなかったもので……

 で、感想は……
 「これがオッケーなんだったら、『ゲド戦記』があんなに叩かれなくたっていいじゃん(^^;;)」……と。

 劇場公開版もDVDも観てないので、もしかしたらカンチガイしてるかもしれませんが、これ、ノーカットですよね? 最近のジブリ@金曜ロードショーは大抵そうだし。
 だとしたら、ストーリーの説明不足っつーか、かっ飛ばしぶりでは『ゲド戦記』といい勝負ではなかろうか……。『ハウル』の方の原作は未読ですが、たぶんこちらも相当「原作クラッシャー」なニオイがするし……。

 もちろん「絵」というか「アニメーション」としての力量というか、「スゴイ映像で観客に与える快感」って点では、『ゲド』の方が「CG控えめで、昔の東映アニメっぽい絵」を意図的に狙っているのを差し引いても*、『ハウル』と『ゲド』では雲泥だと思う。イントロの「霧の中をゆっくりと歩く動く城」のシーンで、「あ、これは映画館のスクリーンで観たかった!!」って思いましたもの。
 ……まぁ、「お話へのツッコミをねじ伏せるだけのパワーのある映像」であるかどうかは、「映画」としては大きなポイントだと思うので、そこんところで、『ゲド』は力不足だったから、『ハウル』ではスルーして貰えたところも叩かれちゃったのかなぁ……とも思いますが(^^;;)。
 ……いいのよ。ダメな子ほどカワイイって言うじゃない。それでもわたしは『ゲド』が好き。
 *:今だに3D酔いする年寄りのわたしは、そういう「ちょっと懐かしい感じのする映像」が『ゲド』の魅力の一つでしたが、『ポニョ』では「CG使ってないのに、スゴイ映像」ってやっちゃいましたしね……

 んで、主役の声は……拓哉が悪いとは言わないけど、どうせ「芸能人枠」使うなら、もっと美声の俳優さんもいっぱいいるのに〜〜……というのが、正直な感想です(^^;;)。折悪しく、『スカイ・クロラ』でハラショー先生(谷原章介)の驚異的な上手さにぶったまげて日も浅かった**ところなので、どうにも物足りない(^^;;)。
 ハウルの初登場シーン「ヒロインが絡まれてるところを助ける〜空中散歩〜目的地まで送った後、一礼して立ち去る」って、ソフィー目線で見れば、「こんな地味でヒネくれたあたしのところに、まさか王子様が!」って「乙女の夢」全開(爆)なシークエンスじゃないですか(笑)。ここはやっぱり、思いっきり明るくて伸びのあるトーンのキラキラの王子様ボイスで、恥知らずなくらいビシッとキメて欲しかった! ソフィーにお花畑と水車小屋(だっけ?)をプレゼントするところも、もっと無邪気に弾んだ声でいってほしかったし。
 #個人的な好みでは、俳優さんなら先述のハラショー先生か、堺雅人さんでお願いします(^^;;)
 **:実は9/23にまだやってるところがあったので、観に行ってました。内容はさておき(^^;;)、空戦シーンの美しさだけでもお金払う価値はあったです。もっと早くに観てたら、ハラショー先生目当てに、もう一回くらい行きたかったな。

 『あすなろ白書』の取手くん以来の拓哉fanとしては、彼の魅力は「コンドルのジョー」的な「主役以上にカッコよくて、美味しいところ全部さらっていく二番手」ってポジションでこそ最高に輝くと思うのです……。女心くすぐるポイントとしては、「不良ぶってるけど実は繊細で淋しがり屋のカレ」ってあたり?(笑) いずれにせよ、残念だけど「正統派の王子様」じゃないのよね。
 まぁ、「実は繊細で淋しがり屋の〜」ってところは、中盤以降の「実は臆病でダメダメな魔法使い」ってあたりで、それなりに似合ってるとは思いますけどね(fanの欲目ですみません…)。「3人分のベーコンエッグ」のシーンは、「ビストロスマップで実演してくれ!」とか思ったし(爆)。ゲストの女優さんをソフィー役にして、「ベーコンをあと二切れと、卵を六つ」って手渡してもらって作るところを見たかった。
 #ひょっとして、映画公開当時とかに既にやってました?(^^;;)

 あと、途中で入った『ポニョ』のCMで気づきましたが、ソフィーのドレスの色と、『ポニョ』のツンデレばあちゃんのワンピースの色が同じだった……。よくよく思い出すと、『ハイジ』のクララお嬢様やクララのおばあさまのドレスも似た系統の色だったような……(おばあさまの青は、クララの青よりも鈍い感じの色ですが)。
 アニメカラーには色数の制限がありますから、偶然かもしれませんが、「宮崎ヒロイン」って、ひょっとしてナウシカはじめ「青き衣」が多い?

 青系:
  クララ、おばあさま、ロッテンマイヤーさん(^^;;)、ナウシカ、ドーラばあちゃん、シータ(前半)、
  キキ、ソフィー、ツンデレばあちゃん(お名前失念(^^;))
  (番外:クラリス私服のスカート)

 赤(黄)系:
  ハイジ、ラナ、シータ(後半)、クラリス(幼少期)、サツキとメイ、ポニョ

 とりあえず、今思い出せる範囲でざっと上げてみましたが、圧倒的に青系が多い?
  『ゲド戦記』のテルーがなんとなく「宮崎ヒロインっぽくない」感じがするのは、顔の痣や声のせいだけでなく、あの「くすんだローズピンク」のワンピースのせいもあるのかも……。お父様の「赤系ヒロイン」は、赤は赤でも、オレンジがかってたり、黄色やクリーム色と組み合わせた明るいトーンですしね。


映画のハシゴなんて何年ぶりでしょう……(10/4)

 近年希にみるほど充実した土曜日でした(^^;;)。
 まずは月一の部署会議なので、いつも通りに出社して、9時半〜12時過ぎまで会議。お昼食べた後、3時半までお仕事。半休取るには1時間半ばかりサービス残業しちゃいましたが(^^;;)、ここで上がれば、ちょうど次の回の開始時間くらいに渋谷に着けるので、上司の許可もらってお休み取っちゃいました。

 で、まずは『パコと魔法の絵本』。粗筋を聞いたとき、なんか聞き覚えがあるな〜と思ったら、大王こと、後藤ひろひとの『ガマ王子とザリガニ魔人』の映画化だったんですね。ビックリ。あいにくそちらは未見ですが、後藤作品は『ダブリンの鐘つきカビ人間』(再演)と『Shuffle』に行ったことがあるかな。あと、中川あっきー主演の『OUR HOUSE』にもなんか出てたような記憶が……(検索中)……あ、出演だけじゃなくて、訳詞もやってたんだ。
 原作っつーか舞台版の方には『MIDSUMMER CAROL』って副題がついてて、なんのこっちゃ?と思ったら、『クリスマス・キャロル』がベースになってるお話なのね。頑固で偏屈な老人が、友人の幽霊と3人の精霊と出会って改心するっていう……。映画では、老人を改心させるのはその手のスピリチュアル(笑)な存在ではなく、一応、生身の人間の女の子なのですが。
 ぶっちゃけ、途中で何度も涙が止まらなくなって、終わった後顔上げるのが恥ずかしかったです(^^;;)。
 本家本元の『クリスマス・キャロル』は、原作を世界文学全集みたいなところで読んで、ミュージカル版の舞台『スクルージ』観て(市村さんじゃなくって、三田村邦彦さん主演のバージョン)、あと市村正親さんの一人芝居を観たことがありますが、どれもこんなには泣けなかったのに……
 やはり、老人を変えるのが、超自然の存在ではなく、(現実離れした設定がくっついてて、ある意味妖精のような存在ではありますが)可愛らしい生身の女の子、ってところがポイントなのかな。
 前述二つのお芝居も、映画版の監督の『嫌われ松子の一生』も、「残酷なおとぎ話」っていうか、結構「毒」のある話なので、そういうものを予想して身構えていったので、思いっきり意表を突かれました。あえて「毒」の部分を観るなら、老人が「ここで死ねたら、お話としては最高に美しいし、本人もシアワセだったろうに……」ってところで死なかったところでしょうか?  「あの後」のじーさまがどんな余生を送ったかを思うと……元ネタのスクルージみたいに、すっかり改心して周囲から愛される「いいおじいさん」になった、とはイマイチ想像できないんですよね(^^;;)。
 (ネタバレに近いので反転)

 ……と、ここまで書いたところで力つきたので、もう一本の映画の話は、また日を改めて。
 今宵はこれまでにいたしとうございます……


溜めこんじゃってます(^^;;)(10/13)

 前回途中で終わった、先々週の土曜に観たもう一本の映画(『幻影師アイゼンハイム』)とか、週明けに行った芝居(市村正親さん主演『キーン』@天王洲銀河劇場)とか、急逝なさった緒形拳さん&その追悼番組とか、週末に行った芝居(内野聖陽さん主演『私生活』@シアタークリエ)とか、今日、近所の映画館でやってたもので行ってきた『アフタースクール』とか、感想はあれこれあるのですが……
 とりあえず、さっきTVで観た『西遊記』劇場版に出てたハラショー先生(谷原章介)を見た瞬間、思いました。

 「先生、ハイ・シャルタット(@『ガリアン』)やって!!」

 劇中では名言されていませんでしたが、おそらくは王家に仕える近衛隊長(オスカル様〜!)的な役どころ。まるで宝塚の男役のような(整い過ぎていて笑っちゃうほどの)眉目秀麗な貴公子ぶりと、微妙にヘタレ感漂う(^^;;)その様は、まさしくハイ・シャルタット!(笑) お声も速水奨さんに劣らずの美声ですし。

 先日もちょっと触れた、『スカイ・クロラ』のチャラい色男役(銀英伝で言えばポプランですか?)があまりに絶品で、「こんなに上手いのに、ご本人がハンサムすぎて、顔出しのお仕事だと役柄が限られちゃうのが残念……」なんてことを思っていたのですが、「ヘタレ親衛隊長キャラ」が似合う方というのは他になかなかいないから*、これはこれでいいのかな……と思ったり。

 まぁ、間もなくDVDボックス廉価版&復刻版サントラCDが出るということで……>ガリアンネタ
 来週のトークショーの方も、一応チケット押さえたんで、残業入らなければ行く予定。
 これまで、監督ご本人の出演イベント(PF試写会とか)は、ご本尊目の前にして、犯罪者(性犯罪じゃなくって、傷害です。念のため)にならないで済む自信がなかったので(爆)、羽交い締めで止めてくれる人なしでは行けずにいたのです。が、今回ばかりは「EUROX出演」の誘惑が大きすぎて……。生演奏はたぶんないんだろうけど、ライブやCDのチラシとか出ないかなぁ……と。『ガリアン』のイベントなら、『ボトムズ』ネタがでる心配も低そうだから、止めてくれる人がいなくても、たぶん大丈夫だし(^^;;)。

*:単に「ヘタレ美形」「トホホハンサム」役のハマるイケメン俳優さんなら、他に幾人も上げられますが(初期の竹野内豊とか、ドラマ版『電車男』の豊原功輔とか、キャナメとか)、宝塚チックな芝居がかった(って芝居なんですが(^^;;))ノーブルさというか、「マントをバサァッとひるがえす感じ」のある美形となると、そうはいないなぁ……と。
 ちなみに「ヘタレ」を外した「マントバサアッな美形キャラ」では、現在『篤姫』で徳川慶喜役の平岳大さん(平幹二郎Jr.)をプッシュしたい! 是非是非ハイネル様やリヒテル様のような「悲劇の敵役貴公子」を!
 彼のデビュー作『鹿鳴館』(影山伯爵はお父様の平幹、朝子さんはお母様の佐久間良子さんという、かなり「狙った」キャスティングでした)をたまたま観に行って以来、ヒソカにfanでした。ぶっちゃけ、その時は、演技はビミョ〜だと思いましたが(^^;;)、立ち姿だけで全てを許したくなるほどの超絶美男ぶりに、そんなことはどうでもよかった(爆)。「これほどのルックスなんだから、これっきりで終わらずに俳優さん続けてね」と祈った甲斐あって、着々とキャリアを重ねておられるようで嬉しい限りです。


深い眠りにつくのは 素敵に生きた時だけ…(10/15)

 先週立て続けに放映された緒方拳さん追悼番組。わたしが観られたのは、週末夜放映のNHKの『帽子』とTBSの『ディア・フレンド』の2本でした(古畑任三郎録り損ねちゃったよ。確かこの話、本放送時も見逃してるんだよね)。
 二つの作品の間には、9年くらい時間差があるのですが、期せずして似たような筋立てでしたね。

・主人公は頑固一徹の職人(帽子職人/仕立て屋)。
 忍び寄る老いに、長年守り続けた店を続ける自信がなくなりかけている。
・ひょんなことから知り合った若者(玉山鉄二/岡田准一)をたらしこみ…もとい(^^;;)、
 巻き込んで、好きな女(幼馴染/孫娘)に会いに行く。
 で、道中あれこれあって、ようやく会えた「彼女」とは、ほろ苦い別れ。
 しかし、若者のおかげで(笑)元気を取り戻した主人公が、再び店を開ける……

 ……って、細かいところすっ飛ばして並べてたら、まったくそっくりな筋立てですが(^^;;)、やはり10年近くの差は大きかった。
 『ディアフレンド』の拳さんは、「足もとがおぼつかなくて転びやすい」とか、あちこちに「老い」を感じさせる演技はあるけれど、体つきはまだまだ壮年って感じで、おぶわれるシーンでも、お尻周りとかしっかり筋肉ついてそうだったし。役柄も、身体は少々不自由になったとはいえ、気力はまだまだ衰えてなくって、ただオトナとしての色々な枷が外れちゃった分「短気」というか「無謀」というか……最近の言葉で言うと「暴走老人」ってカンジ?(^^;;) 岡田准一くん(たぶん当時はまだ十代)相手にさんざん元気なツンデレぶりを発揮した揚句、ラブホに連れ込んじゃった(嘘は言ってません(^^;;))展開には、思わず目を剥きました(爆)。更に更に泡風呂入浴するは、岡田君とペアのパジャマだわで、いったいどの視聴者層を狙ってるんだ!?ってシーンが続くし〜〜(ゼェゼェ)。<今思い出しても呼吸が乱れます
 で、対して、今年撮影の『帽子』の方の拳さんは、見るからに「あ、こりゃあ……」ってわかるくらい、すっかり小さくしぼんでて、役どころも弱弱しくて頼りなげな感じで……でも、これはこれで枯れ専諸姉にはたまらんのではないかと……(爆)。
 ……って、仮にも「追悼」番組で、ナニ妙な萌えに開眼してるんだ(^^;;)と、己の不謹慎を責めるだけの良識もあるにはあるのですが、ギリギリまで「俳優」というお仕事を全うした方を偲ぶのなら、無心で(腐目線を「無心」と言えるかどうかは別 (^^;;)として)その演技を堪能するのが最大の供養ではなかろうか……とも思ったり。

 訃報を知ったのは、先週の火曜日の朝、起きぬけの半覚醒の状態でTVのスイッチを入れた途端のことでした。
 とっさに頭に浮かんだのは、おそらく全国の多くの人が思ったのとたぶん同じ。
「うっそー、だって、ついこの間もテレビ出てたじゃん」。「なんかのドラマの記者会見とか」。「鬼太郎の映画でぬらりひょんとか」。「NHKのエコ系ドキュメントにも出てなかったっけ?」……などなど。
 あまりに急だったのと、第一報では死因が報道されてなかったせいもあって、不慮の事故とか、あるいはもっと痛ましい理由だったのでは……と、一日やきもきしながら続報を待っていたものでした。

 なので、既に皆様ご存知の事情が報道された時、妙な話ですが、ほっとしてしまったのですよね。不謹慎ながら「カッコいい!」って感想すら抱きましたよ。
 聞けば聞くほど鮮やかな退場ぶりに、「ひょっとして、あの世からオファーかかった?」なんてことも思いました。ほら、あの方とかあの方とかあの方とか、ギリギリまでピンピンして新作の構想とか練ったまま旅立っちゃって、向こうへ行っても新作撮ってそうな映画監督が、もう何人も先に逝っていらっしゃるし(笑)。「巨匠」と呼ばれるほどの方は、皆様どこか子供っぽくてせっかちという印象がありますが、そんなどなたかが、自分の新作の主演俳優を迎えに来ちゃったのかな……なんて。
 まぁ、あるかどうかわからないあの世のことはともかく、現世のことに限って言っても、己に与えられた人生を目いっぱい使いきって仕事して、しかもきっちりと終わらせて、最期は家族や親友に看取られての旅立ちなんて……もし、自分の死に方を選べるならば、これ以上何を望むことがある?って思いません? 少なくともわたしはそう思いました。
 無論、ご家族はじめ残された方々には、心の準備が出来る前に去られてしまうのは、さぞかしお辛いだろうとお察ししますが……
 #介護の苦労とか、死に際の苦しみとかってのは、遺族の「残される悲しみ」を和らげる為の「サービス」だというのを昔何かで読んだ記憶があるし。

あたかもよくすごした一日が安らかな眠りを与えるように、
 よく用いられた一生は安らかな死を与える。

充実した一日がしあわせな眠りをもたらすように、
 充実した一生は幸福な死をもたらす。

充分に使った一日の後に快よい眠りが訪れるのに似て、
充分に使いきった人生の後には安らかな死が訪れる

 いきなり3連発で並べたのは、レオナルド・ダ・ヴィンチの格言だそうで、あいにく原語が見つからなかったので、3種類の和訳をご紹介。
 上二つは、WEBを検索していて発見(ひょっとしたら岩波文庫の『レオナルド・ダ・ヴィンチの手記』からの引用かもしれませんが、未確認です)。最後の一つは、塩野七生訳(『人びとのかたち』新潮文庫 p.264)。
 日本語として一番こなれているのは2番目の訳ですが、ナナミ様曰く、 「一日」や「人生」(他の訳では「一生」となってますね)に対して、「お金」を「有意義に使う」というような時に使用する「使う」という単語(英語で言うと「spend」かな?)を使っているところに、ダ・ヴィンチ先生の価値観というか哲学を感じるそうです。

 いずれにせよ、この言葉がこれほど似合う人生の幕引きって、そうはないんじゃなかろうか。叶うものなら、いくらかでもあやかりたいものだ……なんてことを思います。

 ちなみに、本日のタイトル↑は、前回も話題にしましたが、間もなくサントラが再販される『機甲界ガリアン』ED、「星の一秒」の中の一節。作詞した方がダ・ヴィンチの格言を意識したかどうかまでは存じませんが、和訳するとちょっと固い印象のある「格言」を、意味はギュッと凝縮しつつ柔らかな言葉で表した名文句と申せましょう。また、この詞の乗るメロディがいいんですよ。まだこの曲をご存じない方は、この機会に是非!


とりあえずただいま(10/22)

 行ってきました。ガリアントークイベント(リンク先のページをスクロールして、10/22の項を観てください)。とりあえず、犯罪者にはならずに帰って来れました(笑)。
 詳しくはまた後日語るとして、とりあえずは新録版「ガリアン・ワールド」に心臓鷲掴まれ、同じく新録版「星の一秒」のセクシーなボーカルに狼狽え、すっかり大人になった菊池英博君の輝くような美声に心を洗われました。……今はとにかくシアワセ(*^-^*)。
 会場ではDVD&CDの先行販売してましたが、Amazonに予約入れちゃってるのと、この月末にお財布の中の現金を減らすのは痛いのでガマン(^^;;)。焦らずとも、週末には届くはずだし……


ぬかった……(10/24)

 『ガリアン』サントラ1&2、DVDボックスと一緒に昨日Amazonから届いたのですが、特典ついてなかった(^^;;)。
 インタビュー記事にはさほど未練はないのですが、英語詞の対訳が載ってたと聞いて、今更ながら欲しくなってしまいました(^^;;)。とりあえず、HMVでもう一組申し込んでみたのですが、現在品切れで発送は31日以降だとか……特典着いてるかな(^^;;)。

  ところで、昨日今日と、ここのページのアクセス数が通常の3倍以上に跳ね上がってて、ちょっとビックリです。でも、ユニークアクセスはいつも通 り片手〜両手で数えられるほどなのですが、繰り返しチェックしに来られる方がいらっしゃるのかな。ひょっとしてイベントレポ、期待されてます?(^^;;) お目当てはどちらでしょう? EUROXおよび音楽ネタか、高橋監督ネタか、『ガリアン』もしくは菊池君か……ご期待に添えるとよろしいのですが……

 なんにせよ、当日の進行に合わせて、まずはEUROXならびに「ガリアンワールド」&「星の一秒」ネタから。
 っつっても、「これ、ココだけの話にしといてね〜」ってのが、何処から何処までの範囲だったのかが思い出せない(爆)。わたしもホロ酔い状態だっだし〜〜。
 とりあえず、歌詞(日本語部分)に関して言えば、三浦徳子様はさすがであった……と。
 わたし含むアラフォーオタ女子にとっては、「CAT'S EYE」、「愛の金字塔」(@『ゴッドマーズ』ED。劇場版の「BIRTHDAY CITY」と「愛のストーリー」も)とか、TM NETWORKの「8月の長い夜」あたりが印象強いかと思います。今回、ちょっと調べてみたら、70年代〜80年代の歌謡曲やアイドルの曲もずいぶん書いていたんですね。Wikipediaの一覧で、「え〜、ジュリーのあの曲とか、八神純子とか、聖子のあの曲も? 早見優のこの曲好きだったよ。え? 静香のあの曲も?」……と、今更ビックリしたです。アニソンでいうと『メガゾーン23』で、劇中のアイドル(要するにリン・ミンメイです)の歌ってた曲もそうだったらしい。更に言うと、お名前は「みうらのりこ」ではなく「よしこ」とお読みするのだと、今回初めて知りました(^^;;) 。
 …って、話が大幅にそれたな(^^;;)。でも、当時の話は、先に書きましたように、どこまでがレポしてOKなのかわからないし……っつーか、この時、空腹にアルコール回ってて、ちょっと半分モーローとしてたし(^^;;)。
 そだ、先日引用した歌詞、♪深い眠りにつくのは 素敵に生きた瞬間(とき)だけ の部分、ボーカルの方は「素敵に」って言葉が恥ずかしかったとおっしゃてたような……

 というわけで、過去ではなく現在と未来に目を向けまして(^^;;)、当日会場で流れた新録番「ガリアン・ワールド」と「星の一秒」の話。
 「マスタリング前」だとかなので、CDになったら細かい印象は違うかもしれませんが、メチャメチャ良かったです!! 冗談抜きに全身に震えが走って、酔いが一気に醒めました(^^;;)。
 #ひょっとして、曲流すタイミングで会場内の空調の温度、急激に下げてたりして(^^;;)。
 特に「星の一秒」は、原曲よりもオトナっぽくなったっつーか、「え? これってこんなに色っぽい曲だったっけ??」って衝撃でした。聴いてて、身体のあちこちがザワザワしてきて、マジやばかった(^^;;)。
 ♪Let me whisper in your little ear〜 なんて、ムリ! あんな声で耳元で囁かれたら、1秒で昇天しちゃう!(爆)

 ちなみにわたし、この部分の歌詞(CDは持ってなかったけど、当時のアニメ誌の付録で歌詞は全部知ってたです)の「your」は、ジョジョのことだとこの約4半世紀の間疑わずにいました。そうすると、後に続く「I'm afraid you'll be amazed」の「I(アイ)」が誰なのか? アズベスにしては歌詞がマイルド過ぎる気がしますが、そこのところは、「表には出さないけれど、内心はこれくらいジョジョのことを案じていたのよ」と、自分の中でムリに辻褄を合わせていたみたい(^^;;)。
 ですが今回、昨日届いたCDで改めて歌詞を読み返すと、トークショーでのオトナバージョン(爆)の印象とも合わせて、「I(アイ)」は出征前夜、恋人に語りかけている若者(ジョジョではなく、ジョジョに付き従ったボーダーの遺臣の一人とか)なのかな……と。ただ、「ラブソング」というよりは、「これで死ぬかもしれないけど、己で選んだ道に殉じるのだから悔いはないんだよ」って言ってるような、言われた彼女にしては、やりきれなくなるような「決意表明」ですな(^^;;)。
 他にも、「He and I have got the same design」の「He」って誰よ? その前のフレーズ「I would tell Him I'm glad」と同じく「God」なのか?……等々、疑問はまだまだ残るので、オフィシャルな対訳があるなら、是非見てみたいんですよね。HMVの方、特典つくかなぁ……

 監督ネタと、ガリアン&菊池君ネタは、また土日のどこかで書きます……


お待たせしちゃってます(^^;;)(10/26)

 土日に〜〜なんて無責任な予告したら、やっぱり土曜のアクセス数がドカンと跳ね上がってた……すみません、すみません、お待たせしちゃってm(__)m。
 第一部のEUROX&音楽ネタなら、EUROX Fan Siteさん(&同サイトBBSのリンク先)の方で「レポート」の名にふさわしい文章が上がってますので、そちらを是非!

 んでは続けて、第二部の話題は……菊池君のことから♪
 『ガリアン』本編をご覧になっていた方でもご存じないかもしれませんが、当時、主人公のジョジョ役の菊池君は、中学1年生、変声期がまだ終わりきっていない*頃だったのです。あの時期特有の、ちょっとザラついたというか、しゃがれた声が、逆に微妙なお年頃の危うさがあって、実によろしゅうございました。
 今にして思うと、わたしの「年下の男の子好き」ってのを最初に刷り込んだのは、ひょっとしてジョジョだったんだろうか……(^^;;)。**
 あいにく、『ガリアン』以降の彼のお仕事を知る機会がなかったので、お声を聞くのは実に四半世紀ぶりだったのですが……イベント冒頭、TVシリーズの「予告ナレーション」形式のオープニングナレーション(ひょっとして生だったのかな?)が流れた時には、あやうく悲鳴(ジャニ系のコンサート会場で上がってるのと同種の)上げそうになりました(^^;;)。
 だってだって、全然変わってないっつーか、むしろ当時よりも「高めの少年声」になってるって、どういうこと? ザラつき、くすみを取ったら、ほーらツルツルのタマゴ肌に……なんて化粧品のCMのようなアホな喩えが浮かんだくらい、太陽の輝きのような美声にウットリ……あー、やっぱりジョジョは、わたしの中で永遠の王子様です。
 ……イタイのは百も承知なんで、石投げてくださって結構です(^^;;)。

 ただ、現在の菊池君ボイスは「王子様」は「王子様」でも、乙女の夢みる「自分を守ってくれる王子様」じゃなくって、数多(あまた)の人々からの忠誠を受け止め、彼ら彼女らの生きる場所を(場合によっては「死に場所」も)与える……つまりは「王の器」を持った若者、って感じがします。この声のジョジョだったら、たとえ「亡国の王の嫡子」って血統書が無くても、ランベルやドン・スラーぜンのような英雄豪傑達も従うだろうな、って気がする。
 冗談抜きで、「アルスラーン殿下をやっていただきたかった!」って心底思いました(実は第二部は読んでないので、現在の殿下…じゃなくって陛下がどんなことになってるのかは存じませんが)。カセットブックも劇場版アニメも、「悪くないけど、なんか違う……」って思ってたのですが、現在の菊池君の声を聞いた瞬間、「わたしの求めていた声は、これだったのか……」と。 ダリューンやファランギースでなくとも、「命に替えてもお守りします」って言っちゃいますよ、この声の殿下なら!
 もうちょっと庶民的なところでは、『リングにかけろ』の高嶺竜児とか……共通 点としては、「本人は穏やかで優しげで、そんなに強そうに見えないのに、なぜか次々とスゴイやつらが味方する」という、要するに「徳の高いキャラ」ってことで(^^;;)。ってことは三蔵法師なんかも合いそうだなぁ……

 ……って、全然トークの内容に触れてないよ、自分!
 えーっと、個人的に一番衝撃だったのは、「当時は演じるのに精一杯だったけど、今DVDを見返すと、色々気づいたことがある。マーダルとハイのアヤシイ関係とか……」って下りですかね(^^;;)。思わず、「王子はご存知にならなくて結構なことです!」と、過保護な守り役になってお目を塞いでさしあげたくなりました(^^;;)。
 後は、「大人になったジョジョ」を司会の方(『ガサラキ』や『ガオガイガー』の脚本家さん)作のセリフで披露。シチュエーションは「ガリアンとの再会」と「チュルルへのプロポーズ」。
 もうもう、実現しただけで嬉しい望外の幸福ですから、ひたすら喜ぶことにいたします。ええ、「やっぱり男子とは萌えツボが合わねぇよな」なんてヤボは申しませんって(爆)。
 いや、「プロポーズ」の方の「もう子供じゃないってのに」セリフには、正直萌えましたが(笑)、この時点での二人の仲の進展具合を「どの程度」だと設定してるのかが曖昧…というより、ぶっちゃけ、考えてなかったでしょ?って感じが、「しょせん男子の書いたもんだなぁ…」と(笑)。
 強いて言えば「まだチュウも済ませてない」って感じかな。互いに思春期を迎えて、相手を意識しちゃってギクシャクして気まずくなっちゃって、だけど、やっぱり相手が大切だって再認識して、素直になって告白すると決めたら、そのままプロポーズに直行……ってのは、それはそれでアリだと思います。直球なのもジョジョらしいし(笑)。ただ、そこで「ボーダー王の王妃に」ってセリフは、キスもしてない相手に言うには重すぎないか?……って思ったり。
 わたしの中のジョジョの基本イメージは、LDボックス(98年に出た方)のジャケットの「小さな身体には重すぎるアズベスの剣を引きずって歩む背中(ゴルゴダの丘に上るキリストのように)」なんですよね。それは、大人になって、最終回EDのように片手でアズベスの剣を扱えるようになっても、たぶん変わらない。背が伸びて、肩幅が広くなって、背中が逞しくなっても、その分、より多くの重荷を背負って歩いていかなくちゃならない。「王」であるというのは、(たとえ戦時下でなくとも)数多の人々の運命を否応なく左右してしまうということだから。
 チュルルとならば、そんな重荷と孤独をひととき忘れて、幼い頃に戻って笑い合うこともできるだろうけれど、それはイコール、自分の背負っているものを彼女にも背負わせ、孤独な茨道を共に歩ませるということなわけで……。勿論、チュルルなら喜んでその役を引き受けてくれるだろうけれど、そこんところ、ジョジョ分かってるのかなぁ……とか。
 まぁ、よく分かってなくて、幼い恋心の赴くままにプロポーズしちゃって、後ですったもんだあって、彼女を巻きこんじゃった己の無思慮を悔やむジョジョってのも、それはそれで見てみたい気もしますが(笑)。
 実のところ、既にしっかりデキあがっちゃって、後は正式にプロポーズするだけ…ってシチュエーションという解釈も、しようと思えば出来なくはないんですけどね。前述の、不覚にもワタクシも萌えた「もう子供じゃないってのに」 ってセリフ、菊池君、ちょっと苦笑ぎみに言ったんですよね。そこ、妄想を逞しくすれば「子供がしないようなことを、正に今してるから」とも受け取れるかな……と。
 事後のまどろみの中で、二人が出逢った頃の夢を見て、目覚めたらすっかりオトナになっている自分たちに、どちらが夢でどちらが現実なのか少し戸惑いながら、これからも変わらずに傍にいてほしいとプロポーズ……って、普通ならかなり好きなパターンなんですけどね。ただ、この二人の場合、「王子、婚前交渉はなりませんぞ!(爆)」って、わたしの中のアズベスがやかましいので、却下、ということで(^^;;)。
 間を取って、「チュウまでは済ませてる」ってのがたぶん一番妥当なところなんでしょうが、あいにくワタシには、そうと感じられる部分がなかったんですよね。具体的に、何(または、どんなセリフ)があれば、そう感じられるのか、今はちょっと思いつかないんですけど……

 もう一つの「ガリアンとの再会」についても、「あ、男子はそう思うのね」と、新鮮な発見があったのですが、それはまだ次回に繰り越しということで……

*:その前の『バイファム』の放映真っ最中に声変わりが来ちゃったので、彼が当ててたフレッドは、アニメ史上希な「ボーイソプラノからリアル変声期の変化をしたキャラ」になってしまったです。
 当時は「あら〜、フレッド声変わりか〜」って、『北の国から』の純と蛍が新作ごとに大きくなっていくのを観るのと同レベルで、わりとアッサリ受け止めてましたが(^^;;)、よくよく考えてみると、他の作品だったら、キャスト変更になるような事態じゃなかったんだろうか……。
  『バイファム』が 「ロボットアニメ版十五少年漂流記」ってコンセプトで、「本当に等身大の子どもたち」って描写 をすごく大事にしていたからこその奇蹟だったのか……
**:『ガリアン』本放送時、わたしゃ中3で、高校生になったときは、既に同年齢以上は不可!になってましたから……さすがに当時、中学生以下にときめくっつーか、今の言葉で言うと「萌える」機会は滅多になかった(ジャニーズも、今みたいにJr.が表に出てくることもなかたし)し、仮にあっても「それ犯罪!」って意識があったから、極力意識の底に沈めていたのかもしれませんが……


閑話休題(10/30)

 イベントレポの続きは書くのに時間がかかるので、休み中に観た『ガリアン』DVDの話など……
 ↑の通り、サントラと一緒に届いたDVD、「1話だけ」のつもりが、ついディスク一枚分一気に観ちゃいました。毎回そんなに強力なヒキがあるというわけではなく、むしろ、TVの洋画劇場でCMが入るタイミングのような、さりげないところで話が終わるので、逆にこちらが気持ちの区切りをつけ損ねちゃって、そのままディスクの終わりまで観ちゃった〜〜という感じです。なので、5話(ディスク1枚目)終了時点で話がどこまで進んだかは把握していても、どのエピソードがどの回にあったのか、記憶が曖昧だったりして(^^;;)。
 これが『ボトムズ』だと、毎回キリコのモノローグでシメが入るから、そこでその回に起きたことを反芻できるんですけどね。絵柄も毎回違うから、そこでも区別がつくし(爆)。

 それはさておき、5話まで観た中で一番たまげたのは、3話、ヒルムカ初登場のシーンの直後。彼女から思いっきり「ワルイおねえさんのユ・ウ・ワ・ク」って感じで「旅に出ないかい?」なんて誘われて、(おそらくは彼女の言葉よりも、胸の谷間とか頬を撫でる手の方に)ボーッとして後ろ姿を見送ってるところをチュルルに見つかった後の会話。
 一部始終を見ていたチュルルがヤキモチやいて「あのひとのこと好きなんでしょ!」って詰るのは想定内ですが、そこでニッと笑って「だったらどうなんだい?」って切り返すジョジョに仰天いたしました(^^;;)。
  この歳で、女心の転がし方を心得ているとは……恐ろしい子!(白目)
 だって12歳ですよ? チュルルの不機嫌の理由が理解できなくて、「なに怒ってんだよ」ってむくれたっておかしくない年頃でしょうに! それが、彼女が怒ってる理由を的確に見抜いて、更に相手の気を引こうとする…というか、自分のことをどう思っているのかの言質を誘ってくる(結果 はチュルルのビンタでしたが(笑))なんて高等テク、ジョジョより10歳、20歳年くってても出来ないボンクラ男も大勢いるって〜のに!
 その前のシーンで、ガリアンを手に入れたというのにイマイチ煮え切らないジョジョに腹を立てたチュルルが、駆け出してったときも、ちゃんと追いかけていくし〜〜(^^;;)。そこでボーッと見送るだけのボンクラ男も……以下略。
 だいたい、ヒルムカのことをチュルルに訊くとき「あのきれいなひとは誰だい?」って言葉がスルッと出てくるのも、ちょっと尋常ではない。(あいにく自分の子供がいないんで)自分が12歳の頃の周囲の同級生思い出しても、「あのひと」「あの女のひと」ってなあたりが大半で「きれいなひと」って言葉がさっと出てくるような男の子は、まずいなかったような気がする。ジョジョと同じような状況になったとき、内心ドキドキしたり、赤くなってボーッとしたりって反応はしても、それが「言葉」に繋がらないんじゃないかと。
 #12歳前後のお子さんがいる方、おたくの息子さんはいかがですか?

 ただ、ジョジョにとっては「きれいなひと」って、それほど異次元の語彙ではなく、たぶん「母さん」とほぼセットになっているんだろうな……って思ったり。
 1話で、アズベスとの旅の途中で「オレの母さんって、そんなにきれいか?」って訊くんですよね。ちなみに、これが本編でのジョジョの「初セリフ」です(第一声は剣の稽古中の」掛け声」でしたが)。それに対するアズベスの答えで、もう幾度も同じことを繰り返し訊いてるんだな…ということが察せられるわけですが……父ちゃんのことはいいんかい(^^;;)。>ジョジョ
 ともあれ、幼いジョジョが母を恋しがって、母のことを知りたがっても、アズベスには、たぶん「この世に二人とないきれいなひとだった」以上の情報はほとんど与えられなさそう。そういう状態で育った子供がどうなるかというと……少なくとも、ジョジョの場合、常に「きれいなひと」(ジョジョの主観的には「かあさんに似ている(かもしれない)ひと」ってところでしょうが)に対するセンサーが働いているのではないかと。
 じっちゃんとの二人旅の道中で女性を見かけるたびに、「オレの母さんってこんな感じかな」「もっときれいかな」「髪の色は?」「声は?」「やさしそうかな? こわそうかな?」「料理は上手いかな?」……等々、会う女性会う女性を常に「幻の母」と比較して、無意識に観察しているような状態だったとしたら、一言で「きれいな女性(ひと)」と言っても様々なタイプがいることや、女性の心理や行動パターンについても、自然にある程度わかっていたりする……かもしれない(^^;;)。
 前述のシーンで、チュルルをとっさに追いかけることができたのも、ジョジョにとっては「女性/女の子(=母)」ってのは、自分から追いかけなくちゃ消えてしまうって意識が前提にあるからなのかな……とか。

 ・女性の存在に対して常にセンサーを働かせている <これは筆者の推測に過ぎませんが
 ・褒め言葉(「きれいなひと」)を口に出したり、後を追ったりといった積極的に行動に出る
 ・相手の感情の流れに敏感である

 ……って、12歳にして、思いっきり「モテる男」の条件揃いまくりじゃないですか(爆)。
  フェリア母様と無事再会(未見の方にはネタバレになるので反転します)できたからいいものの、そうでなかったら、もう5年…いや3年もしたら、島村ジョー(新『009』版)のように、(本人に悪気はないだけに始末に悪い)女の子片っ端からタラシまくりの落としまくりになっていたのではなかろうか……
 前述の「モテ男の条件」にプラスして、ルックスよし、性格良し、とどめに血筋は最上級と来たら……女は落ちるね。もう、片っ端からドミノ倒しっつーかテトリス状態。地引き網で総ざらいってな勢いで落ちますよ。

 こりゃ、チュルルたいへんだぁ……


ディスク2枚目(6話〜10話)鑑賞中(11/1)

 上司(こちら)の指示に従わずに勝手なことやって損害出してくれたくせに、屁理屈こねて非は認めない、プライドばっか高くて使えねー若僧(ハイ・シャルタット)に、「ざけんじゃねえ」と苛つくローダンが他人に思えない……(爆)。
 子供の頃って「有能/無能」の区別って、「対敵(シゴトでいうなら「顧客」ね)」での戦果(実績)でしか判別つかなかったけど、社会人歴が長くなると、「対味方(上司・同僚・外注…etc.)」への態度の方が目につきますね(^^;;)。その視点で見ると、ハイの「使えねー若僧」っぷりが当時記憶していたよりも遙かにナニでアレなので、悶絶してしまいます(^^;;)。
 『ダグラム』ならまだしも、まさか『ガリアン』で、NHK大河ドラマや土曜ドラマ級の 「ビジネスマンが見ていて身につまされる人間描写」が拝めるとは思いませんでしたよ(^^;;)。

 一方、ジョジョとチュルルはっていうと、すっかり「両想いラブラブカップル」になってるところに、微笑ましく見つつも、少し驚きました(笑)。
 作中にジョジョやチュルルと同じ年頃の子供はまったく登場しないので、二人が特に早熟なのかどうかは、判別がつかないのですが、なんとなくあの世界は、戦国モノの時代劇と同じく、女の子は「初潮が来たら結婚適齢期」という印象があります。チュルルの場合「白い谷の族長(地方豪族って感じ?)の一人娘」ってことで、早く跡取りのお婿さん迎えなきゃ、みたいな雰囲気が彼女が物心ついたときからあっただろうし。
 なので、(実際の「適齢期」にはまだ2〜3年ありそうですが)見るからにおませなチュルルの方が、ジョジョに対して最初っからその気なのは納得ですが、ジョジョの方も、「ともだち」とか「妹みたい」じゃなくって「好きな女の子」って意識していたんですか、そーですか。そう言えば、予告編でも「ともだちの」じゃなくて「仲良くなったチュルル」とか「仲良しのチュルル」って言い方してるのが引っかかってたのですが……。
 やはり戦国モノでは、それなりの家柄の武家に生まれた男子だと、まさにジョジョの年頃で元服して、嫁とり(もちろん政略結婚)も済ませて、なんて例も多々ありますが、庶民の場合はどうだったんだろう……。なんとなく、ジョジョの場合は、あの世界の男子の標準…というよりは、彼個人が育てた資質という気がします(^^;;)。アズベスにそっちの教育まで気が回ってたとは想像つかないし(笑)。
 ヒルムカに「この娘(こ)に惚れてんだろ」ってバラされちゃった時は、うつむいてモジモジ、続けて「あたしも(あんたに)惚れこんだからさ」と言われたら真っ赤になって硬直……って微妙に違う反応をするジョジョに、「12歳でストライクゾーン広すぎ(爆)」とか、「ちっこいくせに、しっかり男なんだから〜(^^;;)」(「好きな女の子」が目の前にいても「色っぽいおねえさん」にクラクラくるあたり…)とか、色々とフクザツな感慨をいだいたことでありました(^^;;)。
 少なくとも、放送当時ジョジョよりちょい下〜3、4歳程度年長だった「小さいおともだち」や「ちょっと大きい(爆)おともだち」には、ヒルムカのことを「きれいな女の人」よりも、「なんか企んでそうなイヤな女」って嫌ってた方が多そうな印象があるだけに……。
 チュルルに対しても、パンチラに喜べるのは「もっと大きいおともだち(爆)」で、『ガリアン』みたいな渋めの作品を好む「小さいおともだち」や「ちょっと大きいおともだち」は、たぶんジョジョよりオクテで、「チビ、邪魔!」『女の子よりメカ!」みたいに思っていたんじゃなかろうか……(^^;;)。

 んで、そんな「小さいおともだち」&「ちょっと大きいおともだち」にとって、最終回の「乗り捨てられる(一応ネタバレ配慮して伏せ字)ガリアン」ってのは、そんなにトラウマだったのか……ってのが、例のトークイベントでの新たな発見の一つでございました。

 ……っと、ようやく話題がそっちに戻ってきたところですが、既に丑三つ時を回っておりますので、今宵はこれまでにいたしとうございます……


ねむい…(11/3)

 冬コミスペース取れました。前日は大掃除&忘年会で休めないのは、去年と一緒(ため息)。去年より条件が悪いのは、毎週日曜は半日〜1日ママンのお守りをしなきゃならないのと、11〜12月の土曜と祝日は帝劇『エリザベート』の武田トートに捧げると決定済みなこと(^^;;)。さあ、どうする??

 ……とりあえず、『ガリアン』トークイベント話はオチつけないとね(^^;;)。
 今日、HMVからようやくサントラが届きましたが、特典が入っていませんでした。某巨大掲示板情報によれば、入れ忘れっぽい可能性も高いので、ダメ元で問い合わせメール出しました。

 ……と、ここまで書いたところで、意識が飛んで一時間ほど気絶してたので、この日は諦めて寝ることにしたです。(11/4に続く)


きみのこえがないている…(11/4)

 (11/3より続く)目が覚めたら、小室がしょっぴかれていた。

 半覚醒の頭でスイッチを入れた瞬間、速報のテロップが出たもので、「変な夢みたな〜、寝直すか」といったん布団に戻ったけど、残念ながら現実だった。

 「芸能人の転落」にありがちな「おクスリで現行犯逮捕」なんてのじゃなくって、特捜まで動くビジネス上の不正だなんて……なにもそんなところで「天下のTK」でなくなっていいじゃない(涙)。かつて少なからず好意を持っていた相手の「変わり果てた壊れた姿」を見るのはつらいものだけど、「良いところも悪いところも昔のままなのに、一線を越えてしまった姿」というのも、こんなに胸を抉るものだとは……
 実の所、「TMのてっちゃん」から「天下のTK」になってしまったあたり(ハマちゃんに作った曲でミリオンとっちゃったあたりか?)で、既にわたしの中では「あの人はもういないのよ」って気分だったけど……TMの頃も、木根さん派だったけど……

 シゴトの合間に、頭の中で「8月の長い夜」(つい先日、三浦徳子さんの話題でここでタイトル出したばかりでしたね)や「ACCIDENT」がず〜っと回ってました。あと、ちょっと時代が飛んで「Human System」とか。……なんか、自分が持ってないアルバムの中の曲ばかりだな(^^;;)。高校時代、友だちから借りて、テープに落として繰り返し聴いてたから、歌詞見なくても歌えちゃうよ。

 まだTM時代、美里やキョンキョンに曲書いて「デジタル世代のモーツァルト」なんて呼ばれてたことがあったけど、お金に関することまでモーツァルトに似なくたってよかったのに……(ため息)。そういや、本人の死後に遺族が楽譜の二重売りやらかして裁判沙汰になったクラシックの巨匠がいたような気もするけど、誰だったかな…… 百年後には、このことも「大作曲家の逸話の一つ」になるのでしょうか……

 追記:HMVから「特典入れ忘れてごめんなさい。すぐに送るね」メールが届きました。(11/5に続く)


TKショックは続く…(11/5)

 (11/4より続く)今日のシゴト中は、「RYTHM RED BEAT BLACK」が脳内エンドレスリピート。坂元裕二の歌詞も好きだったな……これのアルバムはリアルタイムで買ったはずなんだけど、どこにしまったかなぁ……
 ポツポツと入る続報を目にするにつけ、たとえしょっぴかれても、前科ついちゃっても、二度と表舞台に立てなくても、生きていてくれるなら、もうそれだけでいい……なんて思ってしまいました。確かにショッキングなニュースだったけど、もっともっとショッキングな事態になっていたかも…って可能性に気づいたら……

 HMV続報:特典ブックレット、届きました。EUROXの記事は、トークショーの内容とほぼかぶってますね。表現はかなりマイルドになっていますが(笑)。んで、気がかりだった英語詞対訳は……ほう、そうでしたか。<自分だけ納得

 明日こそは、『ガリアン』ネタに戻ります……って、しまった! 明日は帝劇『エリザベート』のマイ初日(予定)だった!! 果 たして上手いことシゴト抜けられるだろうか……


覚えてい〜ますか〜?♪(11/9)

 ガリアンネタが途切れた場所を〜〜♪ (爆)
 先週木曜夜のマイ初日(奇しくも武田トートの帝劇初日でもありました)、土曜のソワレ、と、『エリザベート』ネタで書きたいのはやまやまですが、そちらはブログに回すとして、まずは宿題のお片づけから……

 っと、本題に入る前に、中断してる間に、菊池君の当時の思い出話の内容を一つ思い出したので書いておきます。

 正月明けの収録に、加藤精三さんが着物姿で現れた。
 番組開始からだいぶ経っていて、既に自分の中では加藤さん=マーダルだったから
 「マーダルが着物着てる……っ!」って……

 「って……」の後は明かな言葉では語っていらっしゃいませんでしたが、「怖かった」とか「ビビった」という解釈でよろしかったのでしょうか?(^^;;) その前に「(同世代ばかりで賑やかだった)『バイファム』の現場から一転して、周囲は大ベテランばかりの『ガリアン』ですごく緊張して、皆より早くスタジオ入りしてチュルル役の淵崎ゆり子さん(こちらも当時高校生)と練習してた」ってなお話の後からの流れだったと思うので……
 残念ながら加藤さんのご尊顔を存じ上げませんので、わたしの脳内では、紋付き袴をビシッと着こなした「どこから見てもどこぞの組長さんです」なマーダル陛下のお姿がしっかと焼きついてしまいました(^^;;)。

 んで本題、「大人ジョジョ実演」の話。10/26付でお話しした「チュルルへのプロポーズ」の前に、「ガリアンとの再会」というのを演じてくださったですが、これも、ある意味では「プロポーズ」だったです。
 自分たちの出逢いを振り返り、「自分たちは一心同体だったよね」と確認し、「再び共に戦ってくれ」……と、構造としてはチュルルへの語りかけとまったく同じ。
 んで、わたしは、非常に無粋ながら「ジョジョとガリアンって、そういう関係だったっけ?」と疑問に思ってしまったわけです。
 基本的に、「巨大ロボットアニメ」の主役メカって、マジンガーZの昔から「小さなおともだち」にとっては、「自我の増幅装置」というか、「いじめっ子や大人達に負けない自分にしてくれる強い味方」なんですよね。だけど、ジョジョって、わたしの記憶(&現在10話まで見直した印象)では、そういうかたちで「巨大ロボ」とつきあってはいないんですよね。むしろその逆で、これも前にお話ししたように、わたしのジョジョの基本イメージは「己には大きすぎる剣を、それでも小さな身体に背負って歩む後ろ姿」。つまり「生身」なんですよね。
  人は誰も、己自身の運命には己の身体一つで歩み出さなくてはならない。そこにはメカやロボの介在する余地はない。キリコですら、ウドやクメンではフィアナをATの腕に抱いて戦場を駆けたけど、サンサでは、己の背中と腕で彼女を支え、一歩一歩自分の足で歩かなくてはならなかったように。
 んで、わたしの中のジョジョは、そのことを12歳にして既に悟り、覚悟を決めている…ですよ。なので、大人になって、日々「王の重責」を担って様々なことと戦っているであろうジョジョのセリフとしては、「ガリアンへのプロポーズ」は、ちと子供っぽいんじゃね〜の〜〜〜……と、生温い視線になってしまったことは否めない(^^;;)。
 #お酒も入った場での、要は「座興」にダメ出しするなんざ、野暮の極みだとはわかっているのですが……

 とは申せ、それを言わせてしまった元・「小さなおともだち&ちょっと大きなおともだち」の気持ちも、わからなくもないのです。本編ラスト間際での「ガリアン乗り捨て」は、メカに思い入れのないわたしですら、記憶に残っているくらいのインパクトはありましたから、当時の「小さなおともだち」にはさぞかしショックだっただろう……と、今更ながらお察しいたします。ラストの質問コーナーで手を挙げた方の「あの後ガリアンはどうなったんでしょうか?」の悲痛な声音は、「ホタル、なんで死んでしまうん?」(@『火垂るの墓』)に匹敵するほどに胸に迫るモノがございましたしね(笑)。
 #たとえ「仕込み」であったとしても、イイシゴトしてましたよ、お兄さん。
 なので、僭越は百も承知で、「もしわたしが『大人ジョジョ、ガリアンに語る』というシチュエーションでセリフ書くのなら……」って考えた場合……それでも、「プロポーズ」ではなく、「別れ」の言葉にしていたかな、と思うのです。
 たとえば、『リングにかけろ』阿修羅編ラスト、カイザーナックルに別れを告げる高嶺竜児みたいに。「オレがこれから行く道には、お前の力を借りることはできないんだ。だけど、お前と過ごした日々のことは、一生忘れない。いつか、お前の力を必要とする人が再び現れたときに、また力を貸してやってくれ。それまで、さようなら……」と。
 或いは、もうちょっとほろ苦く、「ゴメン、あの時はあれが永遠の別れになるだなんて思っていなかったんだ……もし叶うなら、もう一度お前に会って、ありがとうって、伝えたいよ……」と、「子供特有の残酷さと、それが生み出した取り返しのつかない別 れの重さ」に、大人になって初めて気づいて悔恨と共に振り返る、みたいな感じ?
 ……なんか、イタイですね。ごめんなさい。わたし、やっぱりガリアンよりも「大人ジョジョ」の方に思い入れが強いので(^^;;)。

 だいたい、元はと言えば、そうやって「小さなおともだち」のトラウマになっちゃうようなガリアンとの別れ方をさせた高橋監督が悪いのよ!……ったく、「デリカシーのカケラもない別れ方(っつーより「捨て方」といった方が適切)」は、『赫奕』のフィアナや『孤影』のテイタニアだけじゃなくって、この頃からだったんかい、あの男わ〜〜〜 (-_-;;)。

 ……というわけで、いよいよシメの高橋監督ネタに続く……かもしれない(爆)。


ごぶさたしちゃいました(^^;;)(11/16)

 丸々一週間のご無沙汰しちゃいました(^^;;)。この間に、三回帝劇(すべて武田トート)に通い、一歳トシとりました。いよいよ四十路です……と書きかけて、よくよく計算したら、不惑にはまだあと一年ありました(爆)。2008マイナス1969イコール39、だよね? 大丈夫か、自分(^^;;)。っつーか、「あと一年」って、なんか「執行猶予」って感じがしてイヤ(笑)。この歳になったら、一歳くらいど〜ってことないんで、「ほぼ40」ってことで通してしまおうかと……。
 これでも、十年前、三十路手前のときは、「まだ一年ある」と無駄な抵抗を試みたりもしたんですけどね〜。あれはなんだったんだろう……。ひょっとすると、更にその十年前、十代終わり近くに刷り込まれた、ヤン・ウェンリーはじめ銀英キャラ(主に同盟側)の「オーバー30に対する抵抗」の影響が大きかったのかもしれませんが。

 ……んで、ご無沙汰の理由は、お馴染みのシゴトや家庭の事情ではなく、武田トートにタマシイ抜かれていたからでもなく、ましてや自分の年齢の計算を間違ったりしたことにショックを受けたからでもないです(^^;;)。先週の週明け早々、どこぞのいちぶんの一なエッセイの最新の回で、ちょっと逆上したオツムを冷やすのに時間がかかってました(^^;;)。
 件のエッセイには、前々回でもそうとう頭に血が上ったのですが、その時は入浴前だったので、お風呂で暴れて(おかげさまでLUSHのバブルバーが非常によく泡立ちました…)気を静めたのですが、今回は風呂上がりに読んじゃったから、ウップンの晴らしようがなくって(^^;;)。勢いで、夜中の三時半までかかって逆噴射な長文書いちゃったですよ。残念ながら、サーバがメンテ中だったので、アップはできませんでしたが。まぁ、そういう状態で書いた文章ですので、他人様の目に触れない方がよかったのでしょう、たぶん(^^;;)。読み返して、万一面白かったら、逆上度を抑えて再アップします。

 というわけで、予告通り、高橋監督@ガリアントークイベント……ですが、すみません、トークの内容の大半を忘れてしまいました(爆)。元々かなり記憶がアヤしかったのですが、↑で脳に血が上ったり下がったりしたときに、まとめて洗い流されちゃったみたいで……
 今でもシッカリ覚えてるのは……お顔の色が非常によろしかったなぁ……と。なにせ、第一部の間中真正面にいらしたから、否応なく視界に入ってきたもので(^^;;)。監督の出番は第二部からだったのですが、第一部の間はなぜか客席で飲食してらっしゃるんですもの(^^;;)。仮にも出演者なんだから、控え室行けよ……。
 わたしが座っていたのは、入り口近くの壁際。既にほぼ満席状態だったので、レギュラーの席の隣に、場内整理の方が持ってきてくださった椅子に腰掛け、除湿器(?)の置かれた壁のくぼみに寄りかかっておりました。開演直前(直後だったかも)に、高橋監督とお連れの方がいらして、あ、と思う間もなく脇を通り抜けて、そのまま奥へ……てっきり控え室とか楽屋(というものがあるとすれば、ですが)に行くのかと思ってたら、ふと気づいたら、反対側の壁際の席にお座りになって、ビール呑んでいらっしゃる(^^;;)。
 店内の向かい合った壁際同士なので、距離は結構あったのですが、あちらの席が、少し高い位置にあったらしく、間に座っているお客の頭がまったく障壁にならずに、ダイレクトに監督のお顔が見えてしまったです。普通、グルメ番組でもない限り、人が食事してる顔を真正面から見る機会って、たとえ「差し向かいで飯を食う」間柄であっても滅多にないものですが、まさかこんなところで、こんな風に「オニオンリング(だと思う)肴にジョッキ傾ける高橋監督」を眺めながら、酒呑むことになろうとは……

 ……と書いてるうちに、なんとなく思い出してきた気がするので、続きはまた明晩に。


Winter has come……(11/20)

 今、うっかり「Winter comes around」と書きかけて、泣きそうになった。
 ち、ちがうもん! あれ、小室の曲じゃないから〜! 木根さんだから〜!

 それはともかく、来るか来るかと構えていたら、ついに来た…というか、ドカンと寒くなりましたね。>東京地方
 どうしよう、まだ冬物出してないんだけど……っつーか、夏物もしまってないんですけど〜〜(^^;;)。更に言うと、去年クリーニングに出しそびれてた冬物がまだそのままになってるんですけど〜〜(爆)。
 すみません、「明晩…」なんて言いながら、眠気と残業に負けて間空いちゃってます。早いとこ公約果たして、冬コミの原稿にかからねば……

 んで、懸案の高橋監督レポですが、トークの内容は、思い出した順に箇条書きしてくと、

 ・『ガリアン』の蛇腹剣の元ネタは、足立区の(なぜ地域限定?(^^;;))不良の振り回すチェーン
 ・予告編でのジョジョのモンダイ発言、「『白い谷崩壊』お楽しみに!」(その前の回の『アズベスの死』ではちゃんと空気読んで(?)「お楽しみに!」は抜いたのに…)の真意は、マーダル陛下と同じく、当時、「闘争や破壊の中からこそ創造がある」(←この辺の発言は正確ではありません)って考えがマイブームだったから……
 ・次回予告やオープニングナレーションを自分で書くのは、そこを押さえとくと、話がどこまで進んでいるのか、把握ができるから……

 …ってなところでしょうか。この辺の内容は、Webで検索シラミ潰しにかければ、おそらく、もっと詳しくレポートしているところが他にあると思います(^^;;)。
 わたしとしては、トークの内容よりも、むしろ、お話になってる時の様子……イイ感じにアルコールが入って、ほどよく出来上がってる(笑)状態の方が印象深かったです。
 第一部で、客席に座っていらしたときも、そりゃあ旨そうにビール呑んでらしたからなぁ……。わたしは、酒はそんなにキライではないのですが(強くはないので、一回の酒席につき、カクテル2杯が限度ですが)、ビールってのは、最初の乾杯の時につきあいで口にする程度なんですよね。お酒で多少なりともイイ気分になるのは、程良くアルコールが回ってきてからで。だけど、お酒好きな人って、ビールのジョッキを目の前にした段階で、既にメチャメチャシアワセそうな顔しますよね。ジョッキを口に運ぶときの仕草も、つきあいや惰性で飲むヤツとは、明らかに違う。「口の方から迎えにいく感じ」って言ったら、わかります?
 ウチの死んだじいちゃんがそういう酒呑みだったんですけど、監督もまさにそういうタイプかと……ツヤツヤのピンクのほっぺして、シアワセそ〜にビール呑んでるお顔を、(前回ご説明したような事情で)真っ正面から幾度も直視するハメになったのですが、その都度、死んだじいちゃんのこと思い出しちゃって参りました(^^;;)。
 じいちゃんのことを別にしても、そんなにシアワセそうな顔で飲み食いされちゃったら、殴る気も失せるわ! バカ! ……って、双方の為にはかえってその方がよかったわけですが(爆)。

 (もうちょっと続く)


ひもじい……(11/21)

 冷蔵庫の肉まんを温めるべきか否か……日付も変わったこの時間の肉まんなんて、体脂肪に直行しそう(^^;;)……でも、おなかすいた……寝ちゃおうかなぁ……

 とりあえず、高橋監督かく語りき@ガリアントークイベント話で、もうちょっと思い出したことがあるので書く。

 ■声優さんのキャスティングについて、「12歳の少年」であるジョジョの声を、(少年役のできる)女性の声優さんでなく、あえて、ほぼ同世代の菊池君にキャスティングした理由:
  「郷田ほづみさんとキリコみたいな、その声優さんにとっての代表作になるような関係を狙った」
  ……言い回しなんかは、うろ覚えなので、実際とかなり違うかもしれませんが、要は「まだ他のキャラクターのイメージがあまりついていない、かつ、視聴者にインパクトを与えられるような声(&演技)の役者さん」ってことなのかな? 井上和彦さんと島村ジョーとか、大塚明夫さんとキーク・キャラダインとかにも当てはまりそうですね。
 和彦さんは、その後、クリンにエイジに(『ガリアン』でもウーズベンでしたな)と、80年代高橋作品の常連役者さんとなりましたが。90年代の『ガサラキ』には出ませんでしたが、『FLAG』や『いろはにほへと』はどうだったのでしょうか……

 ■予告編やナレーションにこだわる理由:
 「TV番組は、映画と違って、観てる方の意識が画面からしばしば逸れるから、ながら観の視聴者の意識にも残るように」
 自分のベースには(TVが普及する前の時代の)ラジオドラマがあるから……みたいなお話もなさっていたように記憶しております。
 なんとなく、アニメというと、まず「絵」=「視覚」という方が先に意識されますが、「音/音楽/声」といった「聴覚」も同等に重要……むしろ、ストーリーを担っているのはこっちの方なんだよななんてことを、改めて思ったです。その昔、富野監督がNHKの番組で、「自作に『戦闘中のディスカッションが多い理由」を、「動画枚数節約のため(キャラクター同士が口ゲンカしていれば、アップの止め絵か、せいぜい口パクだけで済むから)」ってなことを、おっしゃってた記憶がありますが、「結果(=キャラクターのセリフによって、視聴者に状況やストーリーの説明がなされる)」としては似たような感じでも、発想の出発点が違うですね。
 まぁ、トミノ語録は、諧謔や逆説が何重にも張り巡らされているので、そのまま受け取るのは危険なのですが(^^;)、それでも、「制限の多い状況の中で、やりたいことがやれないことに苛つきながらも、否応なく『自分』が吹き出てしまうタイプ」と、「制限は『前提』として最初から割り切って、ありものでそれなりにやりくりするタイプ」という、お二方の傾向は出ているかも(^^;;)。
 前者(トミノ)は、まぎれもなく「アーティスト=芸術家」だと思いますが、後者(高橋監督)は……なんだろう。「アルチザン=職人」というのとも、ちょっと違う気がする。「職人」は、「予算」とか「納期」っていう俗っぽい制限に対しては「芸術家」よりは耐性がありそうだけど、あくまでも「耐性がある」だけで、「制限」それ自体とはけっして折り合いがいいわけではない、ってイメージがあるんですよね。高橋監督の場合、「制限」とのおつき合いを結構楽しんでそう……というか、「制限ナシ」の環境では「芸術家」や「職人」にはけっして勝てないけど、「制限とのおつきあい込み」でなら、勝負できるぜ!って思ってそうというか……こういうタイプを評する日本語を思いつけないのですが、あえていうなら「プロフェッショナル=職業人」ですかね。

 (もうちょっと続く)


またちょっと、間空いちゃいました(^^;;)(11/24)

 この間に、冬コミ原稿は数行(^^;;)進み、エリザベート2回観に行って、去年の冬から出しそびれてたスカート3枚をクリーニングに出し、夏物のスカート3枚はウチで洗ってタンスにしまい、着ない服を数枚ゴミ袋送りにして……だけど、この程度じゃ腐海と化した部屋には焼け石に水(爆)。
 んで、帝劇詣でを休んでいた日曜は『ガリアン』のDisc 3(11話〜15話)を見終わりました。スカーツ&ドン・スラーゼンが超イカす〜〜! とか、ジョジョとチュルルって見れば見るほどいいカップルだよな……とか、思うことは色々あれど、とりあえず、とっとと宿題終わらせちゃいましょうか(^^;;)。

 前回、苦し紛れに「プロフェッショナル=職業人」なんて言いましたが、もうちょっとくだけた言い方をすると「それでメシを食べていく人」っていうのかな。カタカナで「プロフェッショナル」って言っちゃうと、「なんかスゲー技術やこだわりのある人」って感じがしちゃいますけど、わたしの思う「それでメシを食べている人」の条件って、技術やコダワリなんかじゃなくって、「上手に妥協できる人」なのです。
 もちろん、「良いものを作りたい」「納得のいくシゴトをしたい」ってのは、それをシゴトにする以上、当然あるだろうけれど、実際のオシゴトってやつは、それが叶わないことが大半ではないか……と思うわけです。そんな中で、「どれだけ」妥協できるか、あるいは「どこで」妥協できるか、を上手に見極めて、関係各部署ならびに顧客全体の「満足度」の総和が最大になるように持っていける……のが、わたしの思う「プロフェッショナル=それをメシのタネにできる人」。
 んで、高橋監督の場合、創作の神様に愛されてた80年代に比べて、90年代〜21世紀に入ってからは、ん〜〜どうでしょう?(^^;;)な状態になってしまった(…と思うのは、たぶんわたしだけではないハズ)のは、ご本人の能力が落ちたとか、周囲の人材が乏しくなったとかではなくって(ひょっとしたら、そっちも結構あるのでしょうが)、視聴者と監督の「妥協できる/できないポイント」がズレちゃったせいもあるのかな……と思ったり。
 前回レポしました「TV番組だと視聴者の意識は画面から逸れるから、ナレーションなど聴覚に訴えるところで気を引く」って方法は、画面キャプってブログにアップしてあーだこーだ語ってる、昨今のアニオタ層とは、たぶん相性がよくない気がする(^^;;)。 そういや『FLAG』で、「主人公を戦場カメラマンにしたのは、キモになる『絵』が1枚あれば、あとの作画が不安定でも話がもつ…」ってなことをおっしゃってたような気がしますが、これも、理屈としては間違ってないと思いますが、アニオタが求める『絵』は、残念ながら「報道写真」ではないと思います……(^^;;)。

 思うに、今現在、「ながら観してる視聴者を(名セリフ&名演技で)耳からグッと掴まえ、話(脚本)の面白さで引っ張っていく……」って方法と相性がいい視聴者をあえて捜すなら、クドカンこと宮藤官九郎脚本ドラマ(と一言で言っても当たりはずれはありますが)とか、NHK朝ドラの輝ける異端(視聴率は当時の歴代最下位 だったのに、DVDボックス売り上げは『おしん』を抜いて1位になっちゃったとか)『ちりとてちん』とかを支持してる層かもしれない……と思ったり。
 でも、そういう層が観るアニメ……っていうと、Web配信やOVAみたいな「初めから濃いめのfanやアニオタしか観ない媒体」じゃ苦しいですよね。やっぱりTV地上波、フジのノイタミナ枠……は、なんか違う気がするな(^^;;)。日テレ火曜深夜(その昔は『ベルセルク』とか、最近だと『DEATH NOTE』とか『カイジ』とか、今は『魍魎の筺』やってる枠)とか……? あとはNHK……って、もう『火の鳥』やってましたね(^^;;)。でも、失礼ながら、あちらもあんまパッとしなかった印象だしなぁ……

 ……って、何、他人様の行く末を案じてるんだか(^^;;)。だいたい、今更新たな活躍の場を探さなくても、(ご無礼ながら)過去の資産の温め直しだけで、余生を養うにはもう充分もちそうですしね(^^;;)。年末には、阿佐ヶ谷のロフトでPF劇場版関連でまたトークライブがあるそうですが、どうぞ末永くご健勝で、美味しいお酒が呑めますように、(今だけは)心よりお祈りいたします。
 #ウチからちと遠いし、冬コミ直前だし、今度こそ傷害犯になりそうで怖いんで(爆)、わたしは不参加ですが。

追記:
 書きそびれてましたが、当日、飛び入りで(?)塩山さんもステージに上がっていらっしゃいました。昔のお写真よりはだいぶお痩せになっていたようですが、こちらもイイ感じにアルコールが入ってらして、高橋監督とのツーショットは「刑事ドラマのワンシーンのようだ」と思いました(笑)。塩山さんが「…ったく近頃の若いヤツぁ…捜査は足だってーの!」みたいなグチをこぼす、たたき上げのベテラン刑事(定年間際)で、高橋監督が、「まぁまぁヤマさん、若い人達もあれはあれでなかなかいいところあるんだよ…」なんてなだめつつ酒をつぎ足す、同期の鑑識課長ってなところで(^^;;)。
 あ、念のためにおことわりしておきますが、別に塩山さんが、ステージ上で愚痴ってたとか、酒癖悪そうだったなんてことはけっしてないのです!(^^;;)
 でも、わたしが絵描きさんを生でみるのは、天野嘉孝さん以来お二人目なのですが、見るからにシャイで繊細そうだった(馴れない舞台挨拶で緊張していらしたのかもしれませんが)天野さんと比べると、「芸術家」というよりは「頑固一徹たたき上げの職人」って印象が強かったです……お酒のせいかもしれませんが(爆)


激ヤバ……(12/7)

 冬コミまで3週間を切りましたが、原稿の進み具合は、「それ、2ヶ月くらい前に終わらせとくとこじゃない?」レベルだったりします……。この後原稿書きに使える時間の量を考えるとハンパなくヤバイ(^^;;)。

 なんつーか、「試合運び」はほぼ確定してるんですけどね。一応、3Rくらいで、結果 はスッキリKOじゃなくって、TKOっつーか判定もつれこみ?みたいな感じで。たぶん、半日あれば一気に書ける…っつーか、逆に時間かけると我に返っちゃって書けなくなりそうなので(^^;;)、いったん書き出したら休みナシでガーッといっちゃうつもりなのですが。
 ただ、試合前のロードワークとか減量とかスパーリングとかも書いときたいな〜…なんて思ったのがアカンかったのか、このままでは計量後の記者会見(って、このタイミングでしたっけ?(^^;;))辺りで終わっちゃいそうです。
 ……って、今度の新刊はボクシングネタじゃなくって、フツーのいわゆる「カップリング本」です。念のため(^^;;)。
 そういうわけで、「試合」まで書けなかった場合、本文8頁〜12頁くらいの「無料配布本」になると思います。とりあえず、「記者会見」=「ちゅう」までは済ませますってことで……(笑)

 そんなわけで、年内はネット落ちがちになると思いますが、ご容赦くださいm(__)m。


冬コミ終了〜〜(12/30)

 遅くなりましたが、当日スペースに来てくださった方々、ありがとうございました。
 完徹はアカンというのは、前回の夏コミで身にしみておりましたので、今回は2時間弱、横になって仮眠とりました。当初の予定よりちと短くなったのは、風呂場でうっかり1時間ほど居眠りこいてたからで……(^^;;)。
 ともあれ、仮眠の効果もあってか、スペース内で気絶することもなく(^^;;)、1日を過ごせました。
 好天と日程(日曜日)に恵まれたせいか、夏より本も捌けましたし、途中でお買い物にもいけましたし。さすがに、帰宅したらバッタリでしたが(「メダリスト・オン・アイス」見のがしちゃったよ〜〜)、2日目、3日目も、お買い物に行くだけの余力は残せましたしね。

 んで、新刊の方は、毎回毎回、校正の時間が足りない最終ページ付近に「あっちゃー」な誤字脱字や「削り損ね」の文字があるのですが、今回もやってしまった……。今回、ギリギリまで粘って「最終4ページ」は校正したのですが、その2ページ前(つまり最後から6ページ前)に、ドッカンと削り損ね2文字が……。他にも、文の途中で主語が違っているのに、省略しちゃってて訳わからなくなってるところがあるし〜〜

 それでも、昨年夏から4回かけて書いてきた長期連載(笑)がようやく一応の完結したので、非常に気分はいいです。これで、後1冊、エロパロ本出せば、昨年から続くメロウリンク萌えは、一応、完全燃焼する……んじゃないかなぁ(^^;;)。 その後、『ボトムズ』に戻れるかどうかは自分でも不明ですが(爆)。

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