夏の想い出・・・竹釜弁当(99/08/31)

 
 8月31日。夏休み最後の1日である。この日は天気も良好で、絶好のドライブ日和だった。友人と一緒に国道56号線沿いにある「竹やぶ」という弁当屋(画像参照)へ向かった。南予に向かう途中で何度か見かけたことはあるが、立ち寄ったことはなかった弁当屋である。その弁当屋に、
「竹筒に入った釜飯弁当があり、しかも美味い!」という評判らしい。珍しいもの好きのせいちゃんとしては聞き逃せない情報だ。早速昼から行ってみることにしたのである。
 
 国道56号線を松山から南に向かい、犬寄峠を越えて五十崎町の少し手前にその店はある。到着は午後1時過ぎ。お腹も減りきってしまった頃である。店には気さくで愛想の良いおじさんがいて、注文をとっていた。目当ての竹筒に入った釜飯弁当は、そのまんまの名称
「竹釜弁当」(画像参照)として売られていた。お値段は700円、予約(約20分待ち)が必要とある。国道沿いのこんな場所で20分も…と思って悩んでいたら、店のおじさんが「できあがるまで、下の川原でお待ちください」と言う。降りてみると、涼しげな景色が広がっていた(画像参照)。川原で石投げをしたり、せせらぎを聞いたりして、のんびりとした時間を過ごしていると20分はアッというまだった。
 
 早速川原で弁当を広げた。2段重ねの竹筒に、たけのこを中心にたっぷり具がのった釜飯とおかずが入っていた。まだ充分に温かい炊き立ての釜飯がたまらなく美味しかった。口の中にたけのこの甘さが広がった感じがした。自然の中で、せせらぎを聞きながら、涼風に吹かれて過ごす昼食の時間は至福の瞬間だった。
 「竹やぶ」弁当が、せいちゃんのお気に入りスポットのひとつとなったのは言うまでもない。時間に余裕のある時は、立ちよって損はないと思う。ただ、男性には量的に少々不満が残るかもしれないことを申し添えておこう。
(決して、せいちゃんが大食いなわけでは・・・)
 これが、せいちゃんの1999年の夏休み、最後の想い出である。


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