服を買うのは大騒ぎ!(99/10/03)



 修学旅行が近づいている。そのためやむなく服と靴を買いに行った。服や靴を買いに行くのが好きな人もいるのだろうが、せいちゃんは服を買いに行くのが本当に苦痛なタイプである。せいちゃんは基本的に服なんて何でもいい!と思っているつもりなのだが、妻に言わすとそうでもないらしい。

 せいちゃんが服を買う時の基準は以下の通りである。


1、サイズが合うかどうか。
2、見て気にいるかどうか。
3、肌触りがいいかどうか。


 たったこれだけの基準のつもりなのだが、どうやら客観的に見ると、どうでもいいというわけではないらしい。

 まず、サイズが合わなければお話にならない。ところが、このサイズが合うかどうかが結構大変らしい。せいちゃんは2Lや3L、XLなどのサイズでないとダメなので、このサイズの服を探すのが大変なようだ。しかも、サイズ丁度のもので、肌にピッタリフィットするのは嫌なので、一度試着させないとダメらしい。せいちゃんは、それくらい試着しなくても分かるだろうと思うのだが、どうもそうではないようだ。これでいいだろうと買って帰っても、せいちゃんは結構文句を言うらしい。

 次に、見て気にいらないものは着れない。と言っても、かなり幅のある基準だと思っている。遊び着なら何でもいいし、今回のように修学旅行などの公務に関係するものなら、生徒が見て変に思わなければそれでいいと思っている。だから、この基準は比較的クリアしやすいと思うのだが、どうもせいちゃんの好みはうるさい部類であるようだ。見ためについての文句は少ないが、どうやら黙ったままタンスの肥やしとなるようだ。

 最後に肌触りである。これは確かに自分で触ってみないと分からない。そうは思うのだが、夫婦なんだから、それくらいは覚えて欲しいと思う気持ちも一方にはある。(妻に言わすと、せいちゃんの好みはだいたい分かっているのだが、微妙なところで困るらしい・・・。)この肌触りが悪いと、せいちゃんは文句を言った上でタンスの肥やしにするようだ。

 どうも他人事のように書きならべてみたが、我ながらひどい人間であるようだ。困ったもんである。せいちゃんが、なぜ服を買うのが嫌いかというと、特にズボンなどは何度も試着をさせられるからだ。着せ替え人形のようで我慢できない。更に、店員が寄ってきて、あれこれすすめられるのがわずらわしいからだ。決め終わるまで黙っていてくれればいいものを、次々商品を出してくる。だんだんあつかましくなってくる。でも、このおかげで買うことができるというのもあるから、寄ってきてくれないと寂しいものがある。う〜ん・・・やはりわがままかもしれない。

 とにかく昨日(10月3日)は、せいちゃんの服と靴を買うための珍道中がくりひろげられた。

 まず「三越」へ向かった。せいちゃんは、いつも「三越」で買うと決めている。ところが、紳士服売り場が改装されて、お気に入りの売り場(とにかく、その一ヵ所で上から下まで全てそろうので、お気に入りになっていた。)が消滅していた。服を求めて彷徨い歩くことになるのが、何より嫌いなせいちゃんは、不満度が急上昇する。

 不満度が上昇しても、服が買えなければ仕方がないので、大街道を歩き始める。何せ、もう一度服を買いに来なければならなくなることだけは避けたかったのだ。ぶつぶつ不満をもらすせいちゃんを妻が慰めてくれる。せいちゃんの服を買うのに、妻が慰めなければならないというのが、冷静に考えればそもそもおかしいような気もする。

 とりあえず靴屋をめぐって、なんとか靴をGETした。高いハードルをひとつ越えたような気がした。心なしか妻の顔がせいちゃん以上にホッとしている。せいちゃんも本当にホッとした。そもそも運動靴を買うのは、何年ぶりなんだろうか?う〜ん・・・思い出せない。

 とにかく、「三越」へ戻り、再度気を取り直して服を探す。とにかく何でもいいのだが、何せ「三越」なのでブランド品しかない。DKNYというブランド品のジーンズを買ったのだが、恐らく豚に真珠、猫に小判ということになるのだろう。DNKYの人も、こんな人間が自分のところの商品を着ていると知ったら、嘆き悲しむかもしれない。

 その後、「そごう」へも行ってみることにした。とにかく嫌なことは、まとめて終わらせておきたい。妻の言うことには、上着(ジャケットのようなもの)がいるらしい。さて、「そごう」へ到着したら、親の仇を探すような目つきで紳士服売り場へ乗り込む。敵(上着)を求めて、キングサイズ売り場へと急ぐ。そこに、一着の上着。ジャケットというよりは、ジャンパーなのだが、とにかく気に入ったので即決してしまう。そしてブラウスも・・・。とにかく気に入って、触ってみて、それでOKなら買う!値段は気にしない。値段を気にしていると、先には進めないのだ!

 とにかく、服と靴がそろった。せいちゃんにとっては、本当にめでたいことである。どうやら妻もホッと一安心のようである。服と靴が手に入って、妻孝行ができるとは、せいちゃんにとっては一石二鳥かもしれない。


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