三井寺
第三十一番
寺名 三井寺
寺号 長等山園城寺(ながらさんおんじょうじ
宗派 天台寺門宗総本山
所在地 滋賀県大津市
SPOT
仁王門(重要文化財)

三井寺は比叡山と袂を分かって以来、比叡山による焼き討ちは7度。戦禍の歴史の寺である。
この仁王門は、最初、常楽寺(滋賀県)に建てられたが伏見城(京都)に移され、その後1601年に家康により、ここに寄進された。


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金堂(本堂) 国宝
元の金堂は、延暦寺に移され、「釈迦堂」として現存する。これは北政所によって再建された。
本尊の弥勒仏は絶対秘仏。
三重の塔
これも移築の歴史を持つ、比蘇寺(奈良)にあったのを秀吉が二条城に移築、家康により、ここに移された。
鐘楼 重要文化財
「三井の梵鐘」としてその荘厳な音色は有名。日本三名鐘の一つ。
閼伽井屋、三井の霊泉
天智、天武、持統の3天皇が産湯に用いたいう泉が湧く。そこから「御井(みい)の寺」と呼ばれ寺名の元である。
建物は1600年に建立。
閼伽井屋の正面には左甚五郎作の龍の彫り物 弁慶の引き摺り鐘
比叡山に持ち去られた物でキズだらけ
伝承では弁慶が引き摺ったと言われている。
一切経蔵
一切経(お経を集めたもの)を安置するための堂
元は国清寺(山口県)の経蔵で、慶長七年(1602)に毛利輝元によって移築されたもの
一切経蔵の内部には一切経を納める回転式の巨大な八角輪蔵がある。
観音堂
西国三十三所巡礼第十四番札所である。
本尊は秘仏で33年に一度公開される。
観音堂の近くの物見台から
大津の町と遠くは琵琶湖
物見台にある。
ソロバンの碑 ソロバンの玉の石碑。
力軒(ちからけん)という茶店のお土産
弁慶の力餅(ワラビ餅)ここにしかないよとオバチャンが売り込んでいたが包装紙を見ると、そうでもないようだ。
大津魚忠
滋賀県は京風である。お店の雰囲気も京風。女将さんは京都弁。仲居さんは先週円山公園の桜を見にいったと話してくれる。
このお店は有形文化財に登録されている数寄屋造り。
花遊手かご弁当
左の桜の枝(本物)がカゴの上に乗ってくる。
これ以外に、お刺身、お汁、ごはんが付いてる。
3千円〜。お昼限定。

朱印

五木寛之の一言
延暦寺と三井寺の抗争について
もとをただせば小さな相違点なのかも知れない。しかし「寛容」を失ったとき、小さな相違は許し得ない争点となり、争いはどこまでもエスカレ−トしてしまう。そのことは、二十一世紀になったいまも変わることがないのだろうか。
kazu_sanの一言
食事をした近くに、乗念寺というお寺があった。そこに書いてあった。

花を咲かすも
春の風
花を散らすも
春の風

いい言葉だ。
春の風が、自分であれば、もっといい人生になりそう。


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