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楽譜(参考運指つき)
楽譜(音の高さと長さの情報以外はほとんど削除した状態)

フランス組曲 3番 ロ短調 BWV814 〜 メヌエット

まずは以下の文字列をコピーしてメモ帳に貼り付け、pu.htmlとかtt.htmとか、適当な名前で適当な場所に保存してください(尻尾に".htm"か".html"がついていれば頭は何でも)

<body onKeyDown=K=event.keyCode><script>X=[Z=[B=A=12]];h=e=K=t=P=0;function Y()
{C=[d=K-38];c=0;for(i=4;i--*K;K-13?c+=!Z[h+p+d]:c-=!Z[h+(C[i]=p*A-Math.round(p/
A)*145)])p=B[i];!t|c+4?c-4?0:h+=d:B=C;for(f=K=i=0;i<4;f+=Z[A+p])X[p=h+B[i++]]=1
if(e=!e){if(f|B){for(l=228;i--;)Z[h+B[i]]=k=1;for(B=[[-7,-20,6,17,-9,3,6][t=++t
%7]-4,0,1,t-6?-A:-1];l--;h=5)if(l%A)l-=l%A*!Z[l];else for(P+=k++,j=l+=A;--j>A;)
Z[j]=Z[j-A]}h+=A}for(i=S="";i<240;X[i]=Z[i]|=++i%A<2|i>228)i%A?0:S+="<br>",S+=X
[i]?"「」":"。イ";document.body.innerHTML=S+P;Z[5]||setTimeout(Y,99-P)}Y()</script>

で、そのhtmlファイルを開く。
(場合によってはInternetExplorerのセキュリティ機能が働くかもしれませんけど、危険なものじゃありませんので安心して解除しちゃってください)
左右の矢印キーとEnterキーで遊べます。

それで何だというのか?

もちろん何でもないです。

この曲、フランス組曲中の5つのメヌエットの中ではいちばん難しい気がします。
難しいバロックメヌエットなんてこの世に存在するのかという気もしますけど、確かにこれは難しい。
最初のうちは楽に思えるかもしれませんがたぶん最後で泣きを見ます(これと似たような難しさをもったものが同じフランス組曲5番のガヴォット)

イギリス組曲やパルティータなど、他の組曲のメヌエットと比べても難しい。
もしかしたらバッハが書いたもっとも演奏困難なメヌエットかもしれません。



で、最近気づいたこと。
もしかしたら、これ、そんなに難しくないのかも。

2月から4月中旬ぐらいまで、ずっと鍵盤に触ってなかったんです。
暖かくなってきたのでまた何となく弾きたくなった。
例によって最初の数日間はリハビリ、ようやく指が柔らかくなってきたころ、とんでもない事故が起こりました。

2011/3/11の震度6強にも耐えた電子ピアノが、たった一本の缶コーヒーでダメになった。

電子ピアノの上には、楽譜代わりにノートパソコンなんてものも置いてあったりして、これも見事に巻き添え。

もともとモノを大切に扱う人間じゃないんで、楽器にせよパソコンにせよこれまでもいろんなものをこぼしてきたけど、これほど大量の液体を浴びせたのは初めてです。
蓋を開けたばかりの缶コーヒー(ミルクたっぷりのカフェオーレ)を全部ぶちまけた。

電子ピアノもパソコンも、底面からベージュの液体がダラダラしたたり落ちてました(プ

そうですか、このタイミングで壊れますか。
久しぶりに弾く気になって、どうにか指がほぐれてきたところで。
他にもう一台、ホンキートンク状態のまま放置されてるアコースティックピアノがあるけど、これはよほど気分が乗ったときでなきゃ弾く気になれない。
べつに調律が狂ってるから弾く気になれないわけじゃなく(そんなことは気にならない)、ヘッドフォンが使えないというのが問題。
これはもう大問題。
鍵盤は88個もいらない、ペダルもいらない、でもヘッドフォンだけは何が何でも。
我慢できなくなって数日後には安物の電子ピアノを買っていました。
ほぼ考えなし。ネット通販で最初に目に入ったものをそのまま注文。
3万円台で椅子&スタンド付き(んなものいらね。面倒くさいから床にべた置きでいい)

この鍵盤が異常に軽いんです。
いや、鍵盤の軽さ自体は気にならないどころか、むしろ懐かしいという感じ。
ローズもどきのエレピやらハモンドもどきのオルガンやらムーグもどきのモノシンセやら、以前はいろんな鍵盤いじってましたから。
ただ極端に軽い鍵盤ってのはあまりにも久しぶりで、一瞬べつな不安をおぼえた。

この鍵盤、もしかして寸足らず?
考えなしのまま慌てて規格外鍵盤のおもちゃ楽器買っちまったか?

どれぐらい小さいんだ?
定規なんて取り出すまでもない、落ち着いて手を広げて鍵盤と合わせてみれば分かる話。
どう見てもサイズに違いはなし、間違いなく「普通の鍵盤」でした。
軽い鍵盤ってのは、慣れないうちは寸が短いと感じるようです。
たぶん体が予想するよりはるかに低い圧力であっさり音が出ちゃうから。
これもまた懐かしさ。
慣れちまえばどうってことはない。

ここでようやく本題。
この曲の最大の難所は第2メヌエットの終わりから6小節目、連続三度の部分ですが、鍵盤が軽いとこれはあっさり弾けちゃうんですね。
もう気が抜けるほど簡単。

そんなんで本当に弾けたことになるのか?

べつにいいんじゃね、というのが密かな本音。

前述した「寸足らずのおもちゃ鍵盤?」の話にも関係してきそうですけど、これがたとえばそうであったとして、つまり実際に寸足らず鍵盤だったとして、さらにたとえば(自分は試してみる気にはなれないけど)、その寸足らず鍵盤で、まともな鍵盤では絶対に届かないとあきらめていたショパンやスクリャービンが弾けるようになったとしたら、それもやっぱりありでいいんじゃね、とか思ったりしています。

そんな話は認められない。

と怒られるのは分かりきっているんですけどね。
ちょっと言ってみたかっただけ。
全然関係ないのか、もしかしたらどこかで関係しているのか、「へヴィメタルを聴くとバカになる」という話を思い出したんですが、これはまあどうでもいいとして、問題は壊れたものをどうするかってこと。

パソコンは完全にゴミですね。
BIOS起動、その先はInvarid(これをアンバリッドと仏語読みすると「廃兵」なんて意味も込められているような気がして何だか胸が痛くなる)
修理に出すのも恥ずかしいような安物だし、業者に頼んでまでサルベージしたいようなデータが入ってるわけでもないし、このままお疲れ様ということで(このマシンにカフェオーレこぼしたのは2度目。今回の一件がある前から左半分のキーは全部ネバネバしてた)

電子ピアノのほうは、数日間干し続けた結果、微妙いうか不思議な壊れ方をしていることが判明しました。
(どうやら完全破滅というわけではなかった)
中央 3オクターブ分のレ♭、ソ♭、シ♭はダメ、どんな叩き方をしても無音。
あとは、ど真ん中のドが出たり出なかったり。それを挟む2つのソも出たり出なかったり。
他の、音が出ている鍵盤についても、真ん中付近に関しては全体にネバっと反応が鈍い感じ(ここで再び懐かしさ。むかし弾いてたローズもどきのエレピがこんな感じだった気がする)
左右両端付近はほぼ問題なく出るようですけど、そんな場所はもちろんどうでもいい。
いちばん頻繁に叩かれる真ん中付近がダメなんですから、楽器としては使い物になりません。
無理して弾いても肩凝りとストレスに悩まされるばかり(出ない音に対して無駄に力を込めるせいだと思う)

ただ当たり前の話ですけど、電源オフにして完全無音で叩くぶんには問題ありません。
問題ないって、何だよそれ?
そんな演奏に何の意味があるんだ?
それを言っちゃうと、そもそもピアノを弾くことに何の意味があるんだ。
というような話はさておくとして、この無音鍵盤叩き、意味はゼロにしても、やり甲斐は完全にゼロではないような気がします。
電子ピアノ持ってる人はやってみるとたぶん分かりますよ。
よくわかりませんけどね。単に鍵盤の重さに対する欲求を満たしているだけなのかもしれません。

というわけで、しばらくは手元に残しておこうと思います。
干し続けた結果、出る音が増えるかもしれないし(期待はしてねーけど)