音の雑学 |
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耳の感度 |
人間の耳はマイクのように一定なわけではありません。ものの本には「耳の感度は音の強さに対して対数的に変化する」と書いてあります。「対数的」なんて言われてもピンときませんが、要は耳は小さな音に対して敏感で、大きな音に対しては鈍感になるように出来ているということです。
原始時代人間の周りは敵だらけでしたから、ちょっとした音でも聴き逃がすと命取りになる可能性があります。ですから耳は小さい音でも敏感にキャッチできるようになっていないと困るわけです。あまり敏感すぎるのも大きな音に対しては不便です。
ミキサーの例でいうなら、小さな音をとるためにフェーダーを目いっぱい上げていると大きな音が来た時に歪んでしまいます。歪むだけなら良いのですが、耳の場合は痛覚をおぼえたり、最悪の場合は鼓膜が破れてしまいますから、そうなりにくいように強い音に対しては自動的とリミッターがかかるようになっているわけです。
こういう傾向は耳に限ったことではなく、人間の感覚器官というものは殆どそうなっています。人間の耳のダイナミックレンジ(許容範囲)の広さは130dbです。CDやDATのダイナミックレンジは97.76dbですから人間の耳にはかないません。
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音の三要素と音の高さ |
音楽の三要素は「リズム」「メロディー」「ハーモニー」ですが音の三要素は「高さ」[強さ」音色」です。高さと強さは数字で表すことができますが音色は数値で表すのは不可能です。だからと言って耳で聞いた音を言葉で表す場合、人によっては微妙に表現が違います。
音の高さは音楽では(ドレミファ…)で表しますが、オーディオの世界では周波数で表します。周波数というのは1秒間あたりの波の数で、単位はHz(ヘルツ)です。例えば1秒間に10回繰り返される波は10Hzということになります。昔は周波数単位そのものズバリ「サイクル/秒(C/S)でしたが、今はHzに統一されました。
人間の耳に聴こええる音の周波数には制限があって下は20Hz、上は20kHzの範囲ということになっています。20Hzは音というより耳の「圧迫感」に近いし、20kHzでは「シーン」静寂の擬音?に近い感覚です。TVが出始めの頃スイッチを入れると「シーン」という非常に高い音が出た時がありましたが、あれが15,9kHzで、音域可聴限界の音です。動物ではもっと高い方まで聴こえる種類がいて、犬は30kHz位まで聴こえているようです。
音の強さは㏈で表します。(上記参照)
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音色を表す言葉 |
音の強さと高さは数値で表せますが、音色は数値で表すことはできません。プロのボーカリストやミュージシャンが1番こだわるのは音色です。音のイメージを言葉に表すのは厳密には不可能ですが、狭い範囲で通じる共通語みたいなものを持っている音楽家同士なら「そっか」で済む場合があります。そこで音質の表現に良く使われている言葉の一部をリストアップしてみました。
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明るい
重い
太い
厚い
暖かい
柔らかい/ソフトな
締まった/タイトな
荒い
鋭い
透明な/クリアな
抜けの良い
歯切れの良い
伸びの良い
芯のある
腰のある
メリハリのある
地味な
厚い
こもった
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暗い
軽い
細い
薄い
冷たい
固い
締まりのない/ルーズな
滑らかな
鈍い
濁った
抜けの悪い
歯切れの悪い
伸びの悪い
芯のない
腰のない
メリハリのない
派手な
痩せた
詰まった
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カタルシス効果 |
浄化と排泄の意味を持つ、カタルシスというギリシャ語を、悲劇の効果と結びつけたのはアリストテレスである。彼は当時さs間に上映されていたギリシャ悲劇を見て、悲劇のもたらす心の癒しに注目し、そのメカニズムをカタルシスという言葉で説明した。
カタルシスを音楽療法に移して考えると、例えば「失恋」で心を打ちのめされた者が、マーラーの第9番交響曲の悲劇性に感動して、心の痛みが癒される時、それはまさにカタルシスの音楽療法版だということが言える。
カラオケ健康法参照 |
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