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九州 -2-

2日目 長崎ぶらぶら

翌日は天気も良く長崎市内を散策することに。まず何より交通手段。これは全線100円均一の路面電車「長崎電気軌道」において他にありません。この「長崎電気軌道」は全国で初めて車体全面広告電車を走らせています。そのせいかカラフルな車体が多く、例えば日清のチキンラーメンのあのパッケージをそのまま車体に包んだようなのが走っていたりします。
泊まっているホテルから駅まで近いので歩いて行き、路面電車に乗って浦上天主堂や原爆資料館のある方面へ向かいました。

長崎駅。タクシー乗り場はすぐ駅前にあるのですが…

路面電車の停留所は歩道橋を渡らなければならず少し不便。

浦上天主堂です。大きな教会です。原爆で全壊した後再建されました。地図リンク

入り口の彫刻。中の祭壇やステンドグラスも見事です。でも写真禁止なのが残念。

浦上天主堂の近くに原爆資料館地図リンクはあります。館内の展示室へ行くにはこの螺旋回廊を下りていきます。
この先写真は撮れないのでありませんが、原爆の破壊力の凄まじさ、被災者の悲惨さが伝わります。また浦上天主堂の破壊された入り口が再現されていたり原爆の実物大模型があります。

もともと小倉に原爆が投下される予定だったのが天候の為に急遽長崎に変更された話や、候補地は京都が最後まで残り一人の高官の進言がなければ京都が対象にされた可能性があった事を新たに思い知らされました。
戦争は絶対やってはいけない!その思いを新たにして資料館を出ました。
近くの「平和を祈る子」と題した像。
顔は爆心地に向けられています。
有名な「平和の像」のある平和公園はここではなく少し北側の小高い丘にあります。
この後たまたま来た長崎駅経由のバスに飛び乗りましたがグラバー園方面へは行かないので適当な所で下車。市役所前でした。路面電車に乗ろうと歩いていくと交差点で電車が止まっています。接触事故のようでした。しばらく時間を潰してから乗ることにしました。
長崎ちゃんぽんの発祥の店「四海楼」は大浦天主堂とグラバー園へ歩く途中にあります。所がとても混んでいたので仕方なく大浦天主堂近くの土産物屋と中華レストランを兼ねた店で食べましたが豚肉の臭みがして不味かったです。
大浦天主堂地図リンクは有料なので外から見るだけにしました。
大浦天主堂を後にしてグラバー園に向かいます。 グラバー園は小高い丘の上にあり登りは傾斜のある動く歩道があるので車いすでものぼれます。園内には市内に点在した9つの古い洋館が集まっています。丘から眺めると長崎は坂の多い街なのがわかります。
とりあえず一番上まで行ってみます。
丘の一番高い位置にある旧三菱第二ドックからの眺め。長崎港が一望できます。地図リンク 雲が多くなり肌寒い。北西の空はどんよりとしています。
グラバー邸に行ってみましょう。
イギリスの貿易商人トーマス・グラバー氏の邸宅は1863年に建てられた日本で初めての洋風木造建築。外観や内装は洋風ながら骨組みや屋根は和式でグラバー氏自ら設計したといいます。地図リンク

グラバー氏の寝室

居間には豪華な食べ物が…さすがに大富豪。あたりまえですがすべて食べられない作り物です。
グラバー氏が営むグラバー商会は明治維新の日本の近代化に大いに貢献しました。伊藤博文など志士の密航(留学)の斡旋、薩摩藩への武器、船舶の販売等数々あります。坂本龍馬はグラバー商会を通じてピストルなどの武器を購入し幕府から目をつけられていた長州藩に横流ししたといいます。

またキリンビールの前身ジャパン・ブルワリー・カンパニーの創立に力を注いだり、高島炭坑の開発を行ったり貿易商の枠を超えた事業家でした。
グラバー邸は知っていてもグラバー氏については今まで全く知らなかったのでいい勉強になりました。。

グラバー氏の日本人妻ツルは「蝶々夫人」のモデルですが、物語とは違って子供を儲け生涯グラバー氏と共にありました。


グラバー園のそばに長崎伝統芸能館というのがありました。長崎くんち祭りに披露された竜宮船です。

グラバー園より東山手のオランダ坂に向かいました。
このくらいの急坂は長崎市内にいくらでもありそうです。地図リンク

西洋風住宅群は簡素な感じです。ほとんど自由に入れますが入館料がいるところもあります。

東山手地区町並み保存センターでは外国人居留地だった時代の写真などを公開していました。

居留地時代の私学の歴史を紹介する東山手十二番館に通じる入り口。
地図リンク

長崎の洋画家、野口彌太郎記念美術館の裏側だと思います。別館かも知れませんが…?

学校の歴史でも習った出島に来ました。寒いと思ったらみぞれが降りだしてきました。止むまで中の休憩所で30分ほど一服です。地図リンク
みぞれがやんだので、また路面電車で思案橋へ向かいます。もうじき夕暮れが訪れ華やかな長崎のお祭りも最後の夜を迎えようとしていました。

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