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    九州 -4-

4日目 指宿(いぶすき)

前々から来たかった南九州屈指の観光地指宿。この日は定期観光バスで指宿の見所を周遊することにしました。
私は初めての観光地にはよく観光バスを使います。車やバイクがない場合これが一番便利で安いと思うからです。決してガイドさんがお目当てではありません(笑)。
定期観光バスの良いところは、案外安い料金で見所を効率よく廻れる上にガイドもしてくれることにあります。他にも乗り合わせた人と楽しさを共有する事が出来るとか、美人のガイドさんだったらラッキー!ルンルン…(ほら本音が出た)とか。不満な点は各周遊地での時間の制限でしょう。道路が混んでいれば尚更です。特にカメラ撮る人はバスの発車時刻に遅れないように気をつけないといけません。
バスは鹿児島空港や鹿児島駅からの乗客を含め10数名。運転手は珍しく女性でしたが乗っていても安心できる運転ぶりでした。ガイドは独身ですが美人でもなく若くもなくがっかり…オイオイ。しかしベテランらしく適度に冗談を交えてサービスしてくれました。例えば、「他の会社の観光バスとすれ違ったら寝てる人は起きて下さい。あのバスガイドの話はよっぽどつまらないと思われますから」というぐあいです。

早朝、ホテル周辺を散歩。しかし雨まじりの強い風。今日の観光お天気が気になります。

陽光が雲間から差し込んでいるものの寒いので退散です。朝食後チェックアウトしてバスが発車する指宿駅に向かいました。
最初のスポット岩崎美術館地図リンクでは鹿児島の実業家岩崎與八郎氏のコレクションを見ることができます。手前の建物はいわさきホテルです。
白露焼酎工場の見学だけど眺めがいいのでそこそこにして単独行動。

開聞岳もこの時が一番よく見えました。さすがに薩摩富士、稜線がきれい。

長崎鼻にある竜宮神社の赤い鳥居は朱色でなく紅色です。
地図リンク

長崎鼻はとてもいいロケーションで長居したくなります。しかしバスは30分ほどしか待ってくれません。

ここから見る開聞岳は素晴らしいけれどお天気が今ひとつです。

砂浜にうち寄せるさざなみ印象的でした。

長崎鼻に近いフラワーパークです。熱帯の植物が生い茂り南国の植物園ムード満点です。

今が冬であることなど忘れてしまいます。

南の島に来た気分。

チューリップがもう咲いています。温室栽培ですが…

ポピーも…
ここはすでに春です。

広い庭園のような温室のバルコニー

昼食は開聞岳麓のいぶすきゴルフクラブのレストラン。タイガー・ウッズもプレーした名門コースです。

昼食の後は開聞岳の中腹近くまでドライブ。その後九州最大の池田湖へ。菜の花が咲き乱れていましたがバスの車窓から撮ると青っぽくなってボツ。

大ウナギが水槽にいました。1.3メートルほどあります。
湖には最大2メートルある大ウナギが生息しています。
池田湖から薩摩の小京都知覧の武家屋敷群庭園地図リンクへ。しかし京都人の私には庭園より京都では珍しい石垣や生け垣の美しさについ目がいってしまいました。
生け垣は庭園の借景として刈り込まれている所が多いのが特徴です。
ガイドの後をついて行かされるので自由に見学できませんでした。

普通の民家も環境に調和し違和感がありません。
緑あふれる中に質素ながら美しい屋敷が点在していてとってもいいです。

時代を彷彿とさせる石垣です。手前の駐車場の仕切りみたいのはは何でしょう?駕籠や馬の駐車場?

最後の訪問地は知覧特攻平和会館地図リンクです。零戦の残骸や関連資料の他に特攻兵の写真や遺品などが展示されています。

すぐ横の特攻観音堂(左奥)は昭和30年世界の恒久平和を祈念して建てられました。
知覧特攻平和会館のある場所は元々昭和16年陸軍の飛行学校として作られました。後沖縄戦の主要な特攻基地となり、他の基地を含め1000余名が出撃し、その若い命を落としました。しかしボロボロの飛行機が多く沖縄までたどりついたのは半分もなかったといいます。また遺書を書いても両親に届くことはほとんどなかったとも…。出撃前にもかかわらず笑顔をカメラに向けている写真や遺書とか読むと何とも言えない心境になります。涙ぬぐっている女の人もいました。
長崎の原爆資料館とも今回の旅行はちょっと考えさせられる事もあり、いい勉強になります。修学旅行にはこういう場所に連れていくのが本来の目的ではないかと思ったりもします。
この後知覧から鹿児島へバスは帰ります。道路が空いていた事もあり予定より30分近く早く鹿児島駅前に到着しました。食事は別で3750円(鹿児島乗車なら4500円)は一人旅なら安いのではないかと思います。
今夜泊まりのビジネスホテルの部屋からは桜島が見えました。山頂は雪を頂いていました。写真は最終日の次回に。

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