比叡山延暦寺の春
昨年暮れの雪の比叡山では行けなかった延暦寺の横川(よかわ)と西塔へ行く事にしました。 延暦寺について改めて少し調べてみました。 延暦寺は平安時代以前に天台宗の宗祖伝教大師(最澄)によって創建されたお寺。最澄は一部の特権階級の学問だった奈良仏教に失望し、すべての人を救うのが仏教の本来の使命であるとして延暦寺を開山しました。法然、親鸞、日蓮、道元禅師ら主なる仏教の宗祖はこのお寺で修行し学びそれぞれ旅立ちました。まさに仏教信仰のふるさととも言えるのが比叡山です。しかし後に信長により全山焼き討ちされほとんどが焼失しました。現在の建物は一部を除きほとんど秀吉、家康の時代に再建された物ばかりです。 JR湖西線の比叡坂本駅で降り西に向かって歩きます。しばらくすると日吉大社の鳥居が見え門前町の雰囲気がしてきます。日吉大社は古来より比叡山の地主神で、のちに国家鎮護、方除けの神として祀られ、さらに天台宗の護法神として祀られ仏教との関わりもありました。 |
今まで延暦寺といえば東塔の根本中堂などしか知らなかったのですが西塔、横川に行くとさらに静寂と奥深さが感じられます。また横川中堂は色鮮やかなお堂と大きな杉とが調和がとれて美しかったです。 仏教信仰のふるさと比叡山は848メートルと日本アルプスやその他の高い山と比べると低い山ですが、その存在は仏教文化の日本にとってとても大きな山だったことを改めて認識しました。これからは比叡山を見たら手を合わせないといけないなあ、などと出来もしないことを… |