月 1/125秒 オート 補正-2/3 ISO400
(クリックにより編集後のまともな画像が見られます) |
アンドロメダ星雲やオリオン星雲などの天体写真を見てその神秘に魅入った少年時代・・・その後はしばらく忘れていましたが思い起こすように写真を撮った事があります。言うなれば「にわか天文ファン」です。天体写真は夜間。しかも灯りの少ない野外での撮影となると気楽に撮れませんが他の写真とは違った魅力がありそうです。
月(月齢12.1)の写真は17年前の物で初めて天体望遠鏡をカメラのレンズにして撮った写真です。よって上下は逆です。ピントが甘いのかブレ(望遠鏡側)なのか、それともこんなものなのかズブの素人の私には判断がつきにくいです。眠たい絵だったのでコントラストやシャープネスを高くしたらご覧のようにザラザラした絵になりました。クリックすると再スキャンした画像をソフトで編集した画像(2007年11月再編集)が見られます。その後は望遠鏡を使って撮ることはほとんどありません。
「昇るオリオン座」は岡山県のとある小さな島から撮りました。少年キャンプの護衛ボランティアで行ったのですが本当は流れ星ときれいな星が見られると思って引き受けた次第。夏でしたが夜明け前の東の空に冬の星座を代表する「オリオン」が悠然と姿を現していました。
「はくちょう座」は1990年4月オースチン彗星を見に宇治の山中の茶畑で撮った時の物です。オースチン彗星はハレー彗星以来の話題になりましたが期待はずれでした。そのかわり京都市内から遠くない場所でも素晴らしい星空に出会える事がわかり記念に撮りました。写真を斜めに横切る天の川の中央が白鳥の首のつけ根あたりで、そこからやや左下の明るい星が尾にあたる「デネブ」です。そのすぐ下(東)のぼんやりとした赤いニジミが「北アメリカ星雲」です。写真の下の星図を参考にしてください。
この写真を撮ってから10年余り来ていない(何ぶん車もバイクもないもので)のですが京都市周辺では屈指の星空が眺められる場所だと思います。
「ヘールボップ彗星」はハレー彗星以上の大彗星でした。しかも比較的見やすい時間に現れていたので見るチャンスが多かったです。これは1997年4月滋賀県の新旭町で撮りましたが都市部でも肉眼で尾が見えました。これほどの大彗星はもう見られないかも知れません。
月の写真は望遠鏡を使っていますが他は三脚での固定撮影です。本来は赤道儀で追尾しながらの撮影(追尾撮影)がベストですが高感度フィルム(ISO1600等)を使う事で初心者でも露出時間とカメラのブレさえ気を付ければ誰でも最低このような写真は撮れるものです。また固定撮影は景色を取り入れて撮影できるメリットもあり一味違う風景写真を作る事もできます。
最近はデジカメで撮る人も多いのですがノイズリダクション機能があって高感度ノイズが比較的少ない機種が望ましいです。天体の撮影に興味を持ち始めた方は以下を参照してください。
書籍 立風書房「図説天体写真入門」(田中千秋著)、誠文堂新光社「最新藤井旭の天体写真教室」(藤井旭著)
ホームページ 「Stellar Scenes Home Page」(リンクのページにリンク貼っています)
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