2002年ポムロール訪問記(4)

5月22日(水)です。
なんと、雨が降っています。
そんなに強くない雨ですが、外に出れば濡れてしまいます。当たり前ですが。
今日は久しぶりにマダム・L’Oと会う日です。
マダム・L’Oという人は昨年ポムロールの訪問時に大変お世話になった人です。
あのペトリュスのようなフロンサックのカロリュスなど無名の素晴らしいワインを紹介いただいています。
約束の時間が2:45PMなので、まだ6時間も時間があります。これは大変なことです。
じ〜〜っとしておく事が苦痛な私にとってこの雨は嫌がらせに等しい事です。
ましてや車があればいいのですが、チャリではどうしようもありません。
9:30に朝食を済ませ、お空とにらめっこです。

2時間後、やっと小雨になり、散チャリする事にしました。

本日のコースは以下です。
いつもの通り民宿を出て、シュヴァル・ブランの入り口の前を通って、ポムロールへの教会(エグリーズ)を目指して北上します。


ヴィユー・シャトー・セルタン、セルタン・ド・メイ、そして右手にシャトー・オザンナが見えてきます。
ちょうど突き当たった正面あたりにシャトー・ル・ゲイがあります。
そして、シャトー・ラ・クロワ・ド・ゲイ、その正面がドメーヌ・ド・レグリーズです。
雨がちょっと強くなってきました。「デジカメが濡れてしまう。」「雨合羽用意すべきだった・・・・・。」と後悔してももう遅いことです。
幸いにも、すぐに小振りになってきました。

シャトー・ルジェ辺りを左に曲がると、ちょっと解かりづらいですがシャトー・レグリーズ・クリネがあります。
そして、クロ・レグリーズ、右に曲がるとシャトー・クリネがあり、しばらく下り坂を♪♪♪楽ちん楽ちんと下って行くと、
シャト−・ラトゥール・ア・ポムロールがあります。ここの前を通ると必ず憎たらしい犬が吠えてきます。
左カーヴの道をそのまま真っ直ぐ進むと、シャトー・オー・クロッケ、シャトー・ベレールがあり、
左に曲がるとシャトー・ド・ブルグヌフがあります。

ここからまた教会を目指して進むときれいなシャトーが見えてきます。
シャトー・シェーヌ・リエージュです。こんなに目立つシャトーでしかも面積が2haですから、
全く手に入れにくいワインでもないのですが何故かまだ飲んだこともボトルも見たこともありません。
来年は是非訪問してみたいものです。

ゴンボード・ギヨ辺りから南へ、カチュソーへ下ってみます。
途中、トロタノワが右側にありさらに南下するとラ・クロワ・ド・ゲイの畑が見え、
シャトー・ギヨ・クローゼルがあります。カチュソーの通りに出てまたすぐ左(北)へ上がるとシャトー・ル・カリヨンがあり、
坂道を上がってまた南に戻るとあのシャトー・ル・パンの建物があります。

この辺りで、またおもしろい石碑を見つけました。クロ・ラ・グラヴェットです。
ヴィユー・シャトー・セルタンのセカンド・ワイン、グラヴェット・ド・セルタンではなく、現在ネゴシアンのロベール・ジローが
クロ・ド・ラ・グラヴェットというポムロール・ワインを販売しているのですが、その畑なんでしょうか。

さて、ペトリュスへ向かって北東へ進みましょう。
今回は高いクレーンのおかげで遠くに居てもペトリュスがどの位置にあるのかすぐさま解かるので便利です。
ペトリュスを過ぎ、シャトー・ラフルール・ガザンの近くの交差点に道しるべがあります。(地図の青い●印です。)
真っ直ぐ進むとネアック、モンターニュ、左に曲がるとピニョン右に曲がるとマイエです
ちょっとここで休憩です。

さて民宿に戻ることにしましょう。
本日の散チャリの所要時間は約2時間です。
天気がよければ、丁寧に写真を撮りながらゆっくり行動したかったのですが。
あとはマダム・L’Oさんが来るのを待つだけです。

しばらく、ベッドでゆっくりしていると、民宿のマダムが「ムッシュー〜〜。お客さんですよ〜〜。」という声が。
階段を降りてみるとマダム・L’Oさんでした。
「あれ、?随分早かったね。」
「いいえ。約束の時間より30分過ぎています。」
「え?うそ?」
実は私、時計を持ってくるのを忘れてしまって、便りになるのは、デシカメで写真を撮ったあとのモニターに表示される時間、
(フランス国内で)使い物にならない携帯電話だけです。両方とも時間の設定の仕方が解からずに、結局表示されている
日本国内の時間から引き算をしていました。
そうなんです、この時期時差はサマータイムで7時間だったのです。
教訓(3)時計はやはり持って行きましょう。

そして、車でフロンサックに行くことにしました。
当サイトでもおすすめワインの1つ、シャトー・ド・カロリュスです。

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やはり、シャトー・ド・カロリュスは凄いワインです。
たまたま、ロンドンからの業者も来ていて、「これはフロンサックのペトリュスだ!」と言っていました。
カロリュスのオーナーはまだ30歳ぐらいの若い青年ですが、かなり変ったひょうきんな男ですが、
ワインに取り組む姿勢は一切の妥協も許さない、それこそ頑固そうな感じもしました。
秋に入荷する2000年が待ち遠しい〜〜〜です。


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