このコーナーは筆者がMMCのワイン会以外で飲んだポムロールワインを紹介するコーナーです。

最近飲んだポムロールワイン(14)
Chateau de Bourgueneuf 1996
Chateau de Sales 1996
Chateau Ferron 1961
Chateau Hosanna 1999


シャトー・ド・ブルグヌフ 1996 2002年3月10日 

今日はなんとなくピノ・ノワールが欲しい。アセロラやチェリー系の果実味があって、
酸味があって、、、、出来ればシャンボール・ミュジー・クラスで濃くなく、強さよりもエレガントがあって、
著名なドメーヌではなく、そこそこのドメーヌのピノ・ノワールが欲しい、、、。

残念ながらデイリーで簡単に飲めるピノ・ノワールがありません。
どうしょう、、、今日は濃いポムロールはなんとなく飲みたくない、、、。

結局、このシャトー・ド・ブルグヌフ1996を空ける事にしました。
数日前、某ワイン塾とやらで飲んで、安かったから買ってみたワインです。

さて、色も確かにブルゴーニュを連想させる鮮やかな深紅で少し熟成によるオレンジがかかっています。
香りは強くありませんが、赤系のフルーツに熟成からの土系の香りがあります。

美味い、美味い!!ちょうど今が美味いですね。
1996年にしては熟成が進んでいるようですが、
これはこのワインの本質でしょう。早飲みタイプのポムロールです。

このワインは面積5ha、メルロ70%、カベルネ・フラン20%、カベルネ・ソーヴィニヨン10%。
樹齢40年です。
Bourgneuf(Veyron)と混同しそうですが全くの別ワインです。(gの後ろにueがあります。)

このエレガントで飲み頃のポムロールは¥3,000以下で買えるお得なワインです。


シャトー・ド・サール 1996 2002年3月18日 

今日のワインはシャトー・クロ・ド・サールではなく、クロが付かないシャトー・ド・サールです。
このシャトーはポムロールのなかでは最も美しく、面積は50ha弱あり、ポムロールにしてはかなり大きなシャトーです。
品質は「中」程度でしたが、近年「中の上」ぐらいまでに品質が向上したようです。



この1996年は鮮やかな赤、濃度は中位。
香りは赤系のフルーツ、ポムロールにしては珍しく、フランボワーズ(ラズベリー)の風味が強く現れています。
ミディアム・ボディ。
最後に苦味がちょっと気になりますが、お手頃なポムロールとしてセラーに加えたいアイテムです。


新しいポムロール、生まれ変わったポムロールが脚光を浴びる中、
このシャトー・ド・サールの存在が薄れている感じがしますが、
今後の活躍に期待したいものです。


シャトー・フェロン 1961 2002年4月7日 

今日はちょっとした記念日なので急遽セラーから出してきたのがこのシャトー・フェロン1961です。
全く無名のポムロールです。似たような名前でシャトー・フェラン(Ferrand)と言うのがありますが、もちろん何の関係もありません。
文献によると、このシャトーは1960年に出来、現在はこのシャトー・フェランという名前は存在していません。
ヴィユー・シャトー・フェロン(Vieux Chateau Ferron)に吸収されたようです。

さて、1961年というヴィンテージはボルドーの好きな方は涎の出そうなヴィンテージです。
過去の経験から、「1961年のボルドーに外れは無し!」と言っても過言ではないくらい、
それはもう素晴らしいワインばかりでした。
このようなプチ・シャトーでさえ、まだまだ飲めるものが多かったのが記憶にあります。

セラーから取り出したものの、家には何と、パニエがありません。
1本箱の木箱を探して、そこに寝かせてコルクも途中で切れずに何とか抜栓しました。
濁りも無く健全な状態です。照りがあります。
味もまだまだ健全で優雅さがあります。
グラン・ヴァンのようなドーンと来るような強さはありませんが十分に楽しませてくれます。
枯葉、きのこ、などの熟成香。赤系のフルーツが熟しきった香りもあります。
酸味が優位に立ち、鉄分も感じられます。
時間が経っても急激に衰えることもなく、最後まで楽しませてくれました。


シャトー・オザンナ 1999 2002年4月14日 

ついに、手元にやって来ました。どれほど待ち焦がれていたか、、、。
すでに皆様ご存知だとは思いますが、このシャトー・オザンナはペトリュスのムエックス社が1999年に
新しく造り始めたワインです。
シャトー・セルタン・ジローが生まれ変わったワインなのです。

さっそく飲むことにしましょう。
先ずは抜栓・・・・・・・・コルクは長くないですね、、48mmです。(54mmを使って欲しかった・・・・)
色は当たり前のように紫色がかったルビー。暗いルビーではないようです。
中心部はそれ程濃くないような気がします。
香りは干しプラム、ちょっと珍しいピーマン香があります。そしてミネラルが感じられます。
ミディアム・ボディ〜フル・ボディ。
古典的なテロワールを感じさせるワインのようです。
フィニッシュはドライで、最初に酸が強く感じ、「これは熟成向きか?」と思わせれるほどです。
(そして6時間後)
果実の甘味が出てきました。
そしてコーヒー・フレーバーも出てきました。タンニンも柔らかくなって。非常にいい感じですね。

ラベル(表) ラベル(裏)

今飲んで派手さはありませんが、内に秘めたものを感じさせられます。
「今は少々地味だが、熟成したときは、あっと言わせてあげるよ」と言わんばかりのワインです。

面積:7.2ha
樹齢:35年
植樹密度:5,600本/ha
品種:メルロ70%、カベルネ・フラン30%
収穫:手摘み
果皮浸漬期間:20日間
熟成:新樽50%にて18ヶ月

海外でもかなり高価になっています。(¥20,000を超えています)
高くなる前に手を打つべきPOMEROLです。


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