このコーナーは筆者がMMCのワイン会以外で飲んだポムロールワインを紹介するコーナーです。

最近飲んだポムロールワイン(17)
Le Jardin de Petit-Village 1998
Chateau Lafleur du Roy 1997
Chateau des Bordes 1997
Chatea Montviel 1997


ル・ジャルダン・ド・プティ・ヴィラージュ 1998 2002年6月23日 

ジャルダン・ド・プティ・ヴィラージュはご存知のようにシャトー・プティ・ヴィラージュのセカンドワインです。
以前、そのグラン・ヴァンのプティ・ヴィラージュはワイン・バーで独りで静かに、じっくり飲みたいワインだとコメントしました。
それは、今流行りのスタイルではなく、テロワールがしっかりと伝わり、時間とともに変化を楽しみたいワインだからなのです。

このセカンドワインもそのテロワールが伝わってくるいいワインです。
ボディは中間ですが、セカンドワインという位置付けとしては文句無く非常にいいワインです。
やや、カベルネ・フランの個性が強く出ています。

さて、このプティ・ヴィラージュは70年代にドメーヌ・プラッツの所有となり、
80年代にはAXAグループに買収されました。
しかしながら、ポムロールのトップ・クラスの仲間入り、とまでは残念ながら及ばなかったようです。

そして今年の3月、シャトー・パヴィ、シャトー・パヴィ・デュセス、シャトー・モンブスケを所有するGerard Perseへ(約)4,400万ユーロで売却されました。
この3つのサンテミリオンのワインはPerse氏の所有後、めまぐるしく品質が向上しました。
ポムロールを所有するのが夢であったというPerse氏ですから、それは
当然、シャトー・プティ・ヴィラージュも同じように品質向上することは間違いないでしょう。
非常に楽しみです。

シャトー・ラ・フルール・ペトリュス1997 2002年7月12日 

数人と一緒にワインを、と久し振りにラ・フルール・ペトリュスを空けてみましたが、
残念ながら少しブショネでした。

今までこのコーナーで紹介したワインはブショネなどなかったんですが、
一緒に飲んだ相手が悪かったんでしょうね。(笑)


シャトー・ラフルール・デュ・ロワ 199 2002年7月21日 

さて、本日のワインはシャトー・ラフルール・デュ・ロワ1997です。
カチュソーの南に4haあり、メルロ80%、カベルネ・フラン10%、カベルネ・ソーヴィニヨン10%で構成されています。
所有者のデュボスト氏は長年ポムロールの市町を努めるなど、地元での信頼も絶大です。
出来上がるワインもそのオーナーの人柄が良く反映されており、過去数種類のヴィンテージのワインを
経験した事があるのですがどれも良く出来ていました。

さて、この1997年は、、、
やはり1997年の軽くて、早熟な年の特徴が出ています。
鮮やかな赤色が強い明るい色で、ザクロ、アセロラなどの赤いフルーツの香りがあります。
エレガントな口当たりで軽いタイプに仕上がっています。
今飲んでも非常に楽しめるワインです。

ラベルは毎年、花柄のデザインが変っています。
1997年はアクイレギア(オダマキ、セイヨウオダマキ)という花です。

ラフルール・デュ・ロワは若くてすぐに楽しめるワインですが、特筆すべき事があります。
それは、ここでキュヴェ・プレスティージュが造られている事です。
樹齢の高いメルロと新樽を使用した特別キュヴェです。
こちらは飲み応えのあるフル・ボディのポムロール・ワインです。

シャトー・ラ・カバンヌ1998 2002年8月2日 

悪友の誘いで、飯食いに行こう。ワイン持って来て〜。との事で、
何も考えずに持って来れたのがこのワイン。(予算、ワインの澱、などなど・・・)

ラ・カバンヌなんて全く期待もしてなくて、1998年だから買ってみたワインです。
一瞬、その存在も忘れるほどで、ある意味ではどうでもいいワインだったのです。

ところが空けてみて、びっくりしました。
「結構、いいじゃん。」
黒系の果実味が豊かで、スパイシーで、アタックも十分にあり、これはいいワインです。

それもそのはず、このカバンヌの所有者は、最近メキメキと品質が向上している、
シャトー・オー・マイエと同じ所有者、J.P.エスタジェのワインなんですよね。

唯一、欠点を探すのであれば、エレガントさに欠ける事です。
しかしながら、価格を考えると、(某ネット・ショップで¥3,480)十分です。


シャトー・デ・ボルデ 199 2002年8月18日 

全く無名のシャトーですが、所有者のフランソワ・ド・ラヴォーはシャトー・ラ・ルネサンス、
そしてクロ・デュ・ヴィユー・プラトー・セルタンも所有しています。

このラベルは生産者、フランソワ・ド・ラヴォーが瓶詰めしたものではなく、
ボルドーの大手ネゴシアン、ロベール・ジローが瓶詰めしたものです。

エッジに微かにオレンジ色を帯び始め、もう十分飲み頃のサインが出始めています。
生の黒葡萄の風味と少しカカオの香。
酸が強めで茎っぽい味。
ブルーベリー・ジャムの強い香と味。
柔らかさが強調されています。
1997年のポムロールは早熟な年で、トップ・クラスを除いてもう十分楽しめます。

プロフィール
面積:1.5ha
品種:メルロ50%、カベルネ・フラン20%、カベルネ・ソーヴィニヨン30%


シャトー・モンヴィエル 199 2002年8月24日 

8月の前半は腰痛、そして夏風で全身神経痛などで、とても家でワインを飲む気にはなりませんでした。
本日、やっと久し振りに飲む気になりました。

このワインは全く無名です。
大阪の某ショップで3本¥10,000コーナーにこのワインが並んでましたので、即、迷わず買いました。

畑はシャト・ド・サールからずーっと南へ、国道89号線付近にあります。
面積:5.16ha メルロ70%、カベルネ・フラン25% カベルネ・ソーヴィニヨン5%が植えられています。
平均樹齢が30年。



意外といい感じです。
色もしっかり、濃くて紫色がかったルビー色です。
97年にありがちな弱さは感じられません。
良く出来た97年のポムロールです。
きっと偉大な年のモンヴィエルはもっと期待出来そうです。


※やっとこの17頁もなんとか2ヶ月もかかって書き終え(飲み終え)ました。
秋になればもっともっとペースを上げて飲み続けますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。


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